2008-11-19(Wed)

大戸川ダム 国交省の見直し対象外? 4知事意見無視か!

「4知事意見反映せぬ」  近畿整備局長 巻き返し激烈
大戸川ダムを河川整備計画に位置付けるべきではない、と4知事が意見表明したあと、
国交大臣は、「今の手続きに、どこか問題があるのか、財政負担のあり方をどう考えるのか。見直してみるべき」と、発言。
ところが、その中で、川辺川ダムや大戸川ダムはその見直しには間に合わない、と消極的だった。

それに対し、滋賀県知事が、淀川水系も見直しの対象に入れるべきだと言った。
当然だ。

国交大臣の見直し発言は、この間のダム建設手続きに対する批判が高まっているので、問題があればその部分を見直して、ダム建設に対する批判を和らげようという趣旨だろう。
「ダム建設ありき」を根本的に見直そうというものではない。

だから、大戸川ダムなどは見直し作業の対象に、間に合わないなど平気で発言する。

問題は、間に合わないかどうかではない。
改正河川法の手続きを無視するのかどうか、が問われている。

知事意見は、河川整備計画を策定する法的手続きの一つだ。
その意見を、「間に合わない」などと見直し対象にしないなら、法手続きを無視するということだ。

その兆候は、近畿地方整備局長が、滋賀県自民党会派に、知事の意見は反映しない意向を説明していることにあらわれている。
それを、ダム推進派が巻き返しに躍起になって応援している。

近畿整備局は、河川整備計策定の法的手続きを再び無視つもりのようだ。
淀川流域委員会の最終意見を聞かず無視し、見切り発車したことにつづく、知事意見の無視。

国交省が所管法律を無視、ないがしろにして整備計画を策定しようとしている。
これが、今の局面だ。
こんな暴挙を許してはいけない。抗議の声をあげよう!





毎日新聞 2008年11月19日 地方版
淀川水系ダム問題:計画見直し「淀川水系にも対応を」 知事、国交相発言に /滋賀
 ダム建設計画の見直しに言及した金子一義・国交相の発言について、嘉田由紀子知事は18日の定例会見で、「淀川水系にも対応していただきたい」などと述べた。これは滋賀、京都、大阪、三重の4知事が「整備計画に位置づける必要はない」と凍結要望を決めた大戸川ダム(大津市)も見直しの対象とするよう求めたものだ。
 金子国交相は14日の閣議後の会見で「今の手続きに、どこか問題があるのか、財政負担のあり方をどう考えるのか。見直してみるべき」と発言。しかし、大戸川ダムの見直しには消極的な発言もしていた。
 また、4知事の共同見解に反し、国が整備計画に位置づける場合について、嘉田知事は「首尾一貫した対応が必要。位置づけないとしたのだから貫くことが必要」と明言。大戸川の治水対策については▽土砂堆積のしゅんせつ▽河道内の木の伐採▽堤防の部分補強−−を柱に挙げ、来年度中に計画を作る意向を示した。【服部正法】

Kyoto Shimbun 2008年11月19日(水)
滋賀県、負担金拒否も  大戸川ダムで嘉田知事 計画に盛るなら
 滋賀県の嘉田由紀子知事は18日の定例会見で、大戸川(だいどがわ)ダム(大津市)建設の中止を求めるとした4府県知事の共同意見に反して国が河川整備計画に建設を盛り込んだ場合、「『計画に位置付ける必要がない』との方針を貫く」と、知事意見を反映させるよう強く訴える姿勢を示し、国へのダム事業費の負担金支払いを拒否する可能性も否定しなかった。
 会見で嘉田知事は、国がダム建設を計画に位置付けた場合の対応について、「『位置付けない』と要望したのだから、4府県と連携して首尾一貫した対応が必要」と強調。ダム事業にかかる残り約4億円の直轄負担金の支払いについても、「4府県で相談しないといけない」と支払い拒否を否定しなかった。
 また、金子一義国土交通相がダム整備の在り方の見直しを指示しながら、大戸川ダムを検討対象に加えることに難色を示していることについても、「淀川水系も含めて考えてもらいたい」と求めた。


(2008年11月19日 読売新聞)
大戸川ダム撤回共同意見の尊重要請 県意見書 概要判明 議会同意後整備局へ
 国土交通省近畿地方整備局が策定した琵琶湖・淀川水系の河川整備計画案に対し、嘉田知事が整備局に提出する知事意見書案の概要が判明した。滋賀、京都、大阪、三重の4府県知事は大戸川(だいどがわ)ダム(大津市)建設の白紙撤回を求める共同意見を表明しているが、滋賀県だけは意見書提出に議会の同意が必要なため、知事は28日開会予定の11月定例会に提案する方針。
 意見書案では、大戸川ダムについて「優先順位を考慮すると、河川整備計画に位置づける必要はない」と記し、共同意見を尊重するよう要請。丹生(にう)ダム(余呉町)に関しては、関係自治体の事業費の負担割合などを提示し、早急に県と協議するよう求めた。
 また、琵琶湖の総合保全に向けた取り組みや、琵琶湖からの放流量を調節する瀬田川洗堰(あらいぜき)(大津市)を豪雨時に全閉すると定めた操作規則の撤廃を掲げた同省方針の堅持など、計16項目を盛り込んだ。
 県議会では、民主党系など3会派が9月定例会で大戸川、丹生ダムを含む4ダムの建設見直しを求めた意見書を賛成多数で可決している。





Kyoto Shimbun 2008年11月19日(水)
大戸川ダム、4知事意見反映せぬ 近畿整備局長意向を説明 県会自民会派に
 国土交通省近畿地方整備局の木下誠也局長は19日、淀川水系河川整備計画案について「正しい理解をいただく努力を続ける」と述べ、大戸川ダム(大津市)建設中止を求めた京都、滋賀など4府県知事の共同意見を現時点で反映させる考えがないことを示した。
 同ダムの建設推進を求めて同日訪問した滋賀県議会会派の自民党・湖翔クラブとの会談で述べた。木下局長は「説明がうまくない部分もあり、誤解されている」として、府県や地元市町に対し「ダムの効用を含め、正しく事実認識をしてもらわないといけない」と、現行の計画案の妥当性を強調し、4府県に対し、あらためて建設の必要性を訴えていく姿勢を鮮明にした。


朝日新聞 2008年11月18日
「合意容認できない」 【大戸川ダム地元住民ら知事に説明求める】
 大戸川ダム(大津市)の建設に反対する4府県知事の合意をめぐり、ダム計画に伴って集団移転した住民でつくる「大鳥居地域開発協議会」など地元の3団体のメンバーらが17日、県庁に嘉田由紀子知事を訪ね、「(合意は)断じて容認できない」として詳しい説明を求めた。県議会会派の自民党・湖翔クラブも嘉田知事の考えをただし、「知事合意の素案は議会に報告はなく、議会軽視だ」などと批判した。
 協議会の小林茂宜会長らは「結論として、ダムはいらないということなのか」「(大戸川ダムに反対するという)結論を出すまでに、地域の住民と十分な議論をしたのか」などと嘉田知事の考えをただした。集団移転の意義や治水対策などを聞いた公開質問状についても、「回答は不十分だ」と再回答を求めた。
 嘉田知事は「ダムは(治水の)手段であり、目的ではない」などと説明。大戸川ダムへの反対は、財政状況や環境への影響、京都府や大阪府の意見などをふまえた「総合的な判断だ」と強調した。
 一方、自民党・湖翔クは県側との政策懇談会で、「県議会に説明や協議をせず、知事合意の素案をつくったのは議会軽視」と4知事合意を批判。「県の負担は残り4億円なのに、反対する知事の考えは理解できない。貧乏くじを引いたのでは」とただした。
 嘉田知事は「知事意見には議会の議決が必要で、12月議会で議論していただきたい」と説明。ダム計画について、「段階的整備の中で大戸川ダムを見送るわけだが、ダム計画の提案を下ろすわけではない」との考えも示した。

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