2008-11-22(Sat)
政権末期の症状 迷走首相 「指導者」失格は明白
「指導者の自覚ある発言を」を求めても無駄 指導者にふさわしくないのだから
麻生政権を擁護してきた産経新聞が、麻生首相に「指導者の自覚ある発言を」求めている。
「綸言(りんげん)汗の如(ごと)しである。一度口に出した君主の言は取り消すことはできない。生煮えの発言は混乱を広げ、信頼を傷つける。当然なことを指摘せざるを得ない。」と麻生氏をいさめている。
たとえ話として、麻生氏を「君主」とするならば、まさに「バカ殿」だ。
もちろんこの日本において、君主制・殿さま的な「指導者」はいらない。
さしもの産経新聞も、たまりかねたのだろう。
「麻生政権が発足してから2カ月しかたっていない。自民党存亡の危機感を共有して麻生総裁を選んだことを忘れてしまったのか」
と嘆き、 そして、「首相は指導者としての自覚を深め、早急に政権を立て直さなければならない。そうでなければ、政権交代を求める声が強まっていくだろう。」と叱咤する。
しかし、無理だろう。
国会内の身内の自民党からも、麻生総理」を、どう読むか。
麻生氏流に読むと「あほうそうり」だ。・・・なんて話が聞こえてくる。
でも、火中の栗を拾うような「変わりがいない」という声も・・・。
「迷走首相へ」と極めてまじめに意見を伝えようとしている東京新聞。えらい。
けれど、「バカ殿」には通じる可能性はほとんどない。
やはり、政権末期。ふさわしくない指導者には、即刻辞めてもらいましょう。
産経新聞 2008.11.22 03:48
【主張】麻生首相 指導者の自覚ある発言を
麻生太郎政権のたがが外れてしまったのではないか。そんな印象を持たざるを得ないような首相発言の修正、撤回や閣内の不統一、さらには自民党との不協和音が表面化し始めている。
こんな事態が続けば、首相の指導力への疑念が強まり、機能不全に陥りかねない。
日本はいま、内政外交面で大きな懸案をいくつも抱えている。
米国発の金融危機は実体経済に悪影響を与え始めており、どう食い止めるか。社会保障の負担と給付問題も早急な制度設計を必要としている。北朝鮮動向も不透明だ。北が弾道ミサイルに搭載できる小型核弾頭を開発している可能性に関し在韓米軍司令官は先月、「大きな懸念事項」と語った。
与野党が党派を超えて対処しなければ、解決できない問題も少なくない。それが民主党の「政局至上主義」路線で望めない以上、政府・与党が一致結束して難題を一つ一つ片付けるしかない。
だが、残念なことにそうなっているとは言い難い。直接の要因は首相に帰する。道路特定財源の一般財源化について、首相は19日、地方交付税として地方に回すことを明言したが、20日には「交付税でなくても構わない」と修正した。総額2兆円の定額給付金についても首相は「全世帯対象」から「高額所得者に辞退してもらう」などと変わった。
綸言(りんげん)汗の如(ごと)しである。一度口に出した君主の言は取り消すことはできない。生煮えの発言は混乱を広げ、信頼を傷つける。当然なことを指摘せざるを得ない。
首相は方針を示し、あとはプロに任せる手法という。これも21日、道路特定財源の使途について関係閣僚が異なる見解を示すなど混迷を深めた。内閣の調整機能に問題があることを示しており、統治力が問われかねない。
自民党の対応も疑問である。道路族からは首相の発言をあえて無視するような動きが出ている。政権末期のような受け止め方をする向きもあるようだ。麻生政権が発足してから2カ月しかたっていない。自民党存亡の危機感を共有して麻生総裁を選んだことを忘れてしまったのか。
国民のための政治や国益を実現するために首相は指導者としての自覚を深め、早急に政権を立て直さなければならない。そうでなければ、政権交代を求める声が強まっていくだろう。
東京新聞 2008年11月22日
【編集局デスク】 迷走首相へ
麻生首相の失言と迷走が止まらない。もはや「おっちょこちょい」では片付けられないほど深刻だ。
医師不足に絡んで「(医師は)社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言。一夜で撤回し、日本医師会長に頭を下げた。
道路特定財源の地方配分などをめぐる発言でも、自民党内から猛反発され、軌道修正を余儀なくされた。「『交付金』を『交付税』と読み間違えたのだろう」と皮肉られる始末。
だが、この一連の失態は「頻繁」を「はんざつ」、「踏襲」を「ふしゅう」と読んだ愛嬌(あいきょう)のたぐいとは全く違う。自身の認識の披歴であり、政策の中身にかかわる言及だからだ。
迷走の極みは、例の「定額給付金」である。
首相は当初「全世帯に」と明言しながら、バラマキ批判を浴びるや「豊かな所に出す必要はない」。二転三転した揚げ句、所得制限を自治体に丸投げした。
総額2兆円もかけるというのに、まるで腰が据わっておらず、無責任極まりない。丸投げについても平然と「地方分権ですから」。失言どころか暴言だ。
もともと生活支援か景気浮揚か目的があいまいで、効果もはなはだ怪しい。案の定、世論調査では6割の人が「評価しない」「不要な政策」と答えている。
本紙にも読者の皆さんから意見が寄せられている。もちろん「素直に喜ぶべきだ」との声もあるが、心打たれるのはこんな訴えだ。
「私たち高齢者が求めているのは、2万円ほどのお金より、医療や介護が安心して受けられることです」と66歳の女性。
「年金暮らし」と言う男性は「生活は苦しい。でも2兆円は子どもたちの教育費や医療費に使って。子どもは国の宝だから」。
この国の今と未来を、誰よりも見据えなくてはならないのは、麻生首相、あなたではないですか。
(名古屋本社編集局長・加藤 幹敏)
麻生政権を擁護してきた産経新聞が、麻生首相に「指導者の自覚ある発言を」求めている。
「綸言(りんげん)汗の如(ごと)しである。一度口に出した君主の言は取り消すことはできない。生煮えの発言は混乱を広げ、信頼を傷つける。当然なことを指摘せざるを得ない。」と麻生氏をいさめている。
たとえ話として、麻生氏を「君主」とするならば、まさに「バカ殿」だ。
もちろんこの日本において、君主制・殿さま的な「指導者」はいらない。
さしもの産経新聞も、たまりかねたのだろう。
「麻生政権が発足してから2カ月しかたっていない。自民党存亡の危機感を共有して麻生総裁を選んだことを忘れてしまったのか」
と嘆き、 そして、「首相は指導者としての自覚を深め、早急に政権を立て直さなければならない。そうでなければ、政権交代を求める声が強まっていくだろう。」と叱咤する。
しかし、無理だろう。
国会内の身内の自民党からも、麻生総理」を、どう読むか。
麻生氏流に読むと「あほうそうり」だ。・・・なんて話が聞こえてくる。
でも、火中の栗を拾うような「変わりがいない」という声も・・・。
「迷走首相へ」と極めてまじめに意見を伝えようとしている東京新聞。えらい。
けれど、「バカ殿」には通じる可能性はほとんどない。
やはり、政権末期。ふさわしくない指導者には、即刻辞めてもらいましょう。
産経新聞 2008.11.22 03:48
【主張】麻生首相 指導者の自覚ある発言を
麻生太郎政権のたがが外れてしまったのではないか。そんな印象を持たざるを得ないような首相発言の修正、撤回や閣内の不統一、さらには自民党との不協和音が表面化し始めている。
こんな事態が続けば、首相の指導力への疑念が強まり、機能不全に陥りかねない。
日本はいま、内政外交面で大きな懸案をいくつも抱えている。
米国発の金融危機は実体経済に悪影響を与え始めており、どう食い止めるか。社会保障の負担と給付問題も早急な制度設計を必要としている。北朝鮮動向も不透明だ。北が弾道ミサイルに搭載できる小型核弾頭を開発している可能性に関し在韓米軍司令官は先月、「大きな懸念事項」と語った。
与野党が党派を超えて対処しなければ、解決できない問題も少なくない。それが民主党の「政局至上主義」路線で望めない以上、政府・与党が一致結束して難題を一つ一つ片付けるしかない。
だが、残念なことにそうなっているとは言い難い。直接の要因は首相に帰する。道路特定財源の一般財源化について、首相は19日、地方交付税として地方に回すことを明言したが、20日には「交付税でなくても構わない」と修正した。総額2兆円の定額給付金についても首相は「全世帯対象」から「高額所得者に辞退してもらう」などと変わった。
綸言(りんげん)汗の如(ごと)しである。一度口に出した君主の言は取り消すことはできない。生煮えの発言は混乱を広げ、信頼を傷つける。当然なことを指摘せざるを得ない。
首相は方針を示し、あとはプロに任せる手法という。これも21日、道路特定財源の使途について関係閣僚が異なる見解を示すなど混迷を深めた。内閣の調整機能に問題があることを示しており、統治力が問われかねない。
自民党の対応も疑問である。道路族からは首相の発言をあえて無視するような動きが出ている。政権末期のような受け止め方をする向きもあるようだ。麻生政権が発足してから2カ月しかたっていない。自民党存亡の危機感を共有して麻生総裁を選んだことを忘れてしまったのか。
国民のための政治や国益を実現するために首相は指導者としての自覚を深め、早急に政権を立て直さなければならない。そうでなければ、政権交代を求める声が強まっていくだろう。
東京新聞 2008年11月22日
【編集局デスク】 迷走首相へ
麻生首相の失言と迷走が止まらない。もはや「おっちょこちょい」では片付けられないほど深刻だ。
医師不足に絡んで「(医師は)社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言。一夜で撤回し、日本医師会長に頭を下げた。
道路特定財源の地方配分などをめぐる発言でも、自民党内から猛反発され、軌道修正を余儀なくされた。「『交付金』を『交付税』と読み間違えたのだろう」と皮肉られる始末。
だが、この一連の失態は「頻繁」を「はんざつ」、「踏襲」を「ふしゅう」と読んだ愛嬌(あいきょう)のたぐいとは全く違う。自身の認識の披歴であり、政策の中身にかかわる言及だからだ。
迷走の極みは、例の「定額給付金」である。
首相は当初「全世帯に」と明言しながら、バラマキ批判を浴びるや「豊かな所に出す必要はない」。二転三転した揚げ句、所得制限を自治体に丸投げした。
総額2兆円もかけるというのに、まるで腰が据わっておらず、無責任極まりない。丸投げについても平然と「地方分権ですから」。失言どころか暴言だ。
もともと生活支援か景気浮揚か目的があいまいで、効果もはなはだ怪しい。案の定、世論調査では6割の人が「評価しない」「不要な政策」と答えている。
本紙にも読者の皆さんから意見が寄せられている。もちろん「素直に喜ぶべきだ」との声もあるが、心打たれるのはこんな訴えだ。
「私たち高齢者が求めているのは、2万円ほどのお金より、医療や介護が安心して受けられることです」と66歳の女性。
「年金暮らし」と言う男性は「生活は苦しい。でも2兆円は子どもたちの教育費や医療費に使って。子どもは国の宝だから」。
この国の今と未来を、誰よりも見据えなくてはならないのは、麻生首相、あなたではないですか。
(名古屋本社編集局長・加藤 幹敏)




