2014-10-30(Thu)

JR北海道・JR四国 レールの補修・検査漏れ

JR北海道、さらに373カ所  JR四国、計328カ所の検査が不適切

レール異常の放置問題が発覚したJR北海道で、補修や検査漏れが新たに見つかった。
会計検査院の調べで、計373カ所で見つかったという。

問題発覚のきっかけになった昨年9月の函館線脱線事故後の緊急点検で判明した補修漏れ270カ所とは別だという。
緊急点検の対象外だった「側線(そくせん)」がほとんどだが、同社の安全管理のずさんさが改めて明らかになった。

「本線」や「副本線」でも5カ所で検査未実施、補修すべき6カ所で異常を放置(補修未実施)していた。
検査未実施はJR四国でも7カ所で見つかった。

検査院は「検査、補修を適切に実施する意識が不足している」と指摘し、2社に改善を要求した。

<社説>
北海道新聞)JR保線不備 安全面の総点検が急務(10/30)




以下引用

平成26年10月28日会計検査院
http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/26/h261028_3.html
会計検査院は、平成26年10月28日、北海道旅客鉄道株式会社代表取締役社長に対し、会計検査院法第36条の規定により意見を表示しました。
「鉄道施設の維持管理について」
• 全文(PDF形式:178KB)
http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/26/pdf/261028_zenbun_03.pdf

平成26年10月28日会計検査院
http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/26/h261028_4.html
会計検査院は、平成26年10月28日、北海道旅客鉄道株式会社代表取締役社長に対し、会計検査院法第36条の規定により意見を表示しました。
「鉄道施設の維持管理について」
全文(PDF形式:178KB)
http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/26/pdf/261028_zenbun_04.pdf

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毎日新聞 2014年10月29日 東京朝刊
JR2社:重要線路未検査 北海道・四国12カ所
 乗客を乗せた列車が使用する「本線」や「副本線」と呼ばれるレールの保守を巡り、JR北海道が昨年度、5カ所で法令や内規で定めた検査を実施しなかったり、補修しなければならない6カ所で異常を放置(補修未実施)したりしていたことが28日、会計検査院の調べで分かった。検査未実施はJR四国でも7カ所で見つかり、検査院は「検査、補修を適切に実施する意識が不足している」と指摘し、2社に改善を要求した。
 不備が見つかった本線・副本線は、特急が通過するなど、いったん事故が起きれば、人命に関わる区間を含む。検査院によると、JR北で検査未実施だった5カ所は、苫小牧、石狩当別(とうべつ)、新十津川、和寒(わっさむ)の4駅でいずれも副本線。補修未実施だった6カ所は、本線では八雲駅の1カ所と、副本線では苗穂(なえぼ)、手稲の2駅計5カ所。JR四国で検査未実施だった7カ所は、高知県の後免(ごめん)駅と香川県の高松、宇多津、鬼無(きなし)の4駅。
 指摘は、乗客を乗せた列車が使用しない「側線」と呼ばれるレールの保守にも及んだ。JR北では検査未実施が131カ所、補修漏れが158カ所、JR四国では検査未実施が13カ所(補修漏れなし)あった。本線・副本線との合計はJR北で300カ所、JR四国で20カ所となる。JR北を巡っては昨年10月、国土交通省が270カ所に及ぶ異常放置を指摘したが、今回の300カ所との重複はない。
 2社は本線を年4回、副本線を年2回、側線を年1回、軌道検測車や計測機器を使いレールの幅(軌間)▽軌道のねじれ▽高低差−−など5項目(分岐器は6項目)を検査し、異常があれば一定期間(15〜30日)内に補修すると定める。
 検査院は、JR北の約3800カ所、JR四国の約1600カ所を調査。昨年度中一度も検査を実施しなかった場所を検査未実施、年度末の時点で一定期間を超え異常を放置していた場所を補修未実施と認定した。
 調査では、どんな検査を実施したのか分からないなどの検査記録簿の不備もJR北で13件あった。また、検査は実施しているものの項目の一部しか実施していないなどの不備は、JR北で90カ所、JR四国で309カ所あった。検査院は、JR北の管理する落石防止柵の管理状況も併せて調査。1400カ所で落石などの堆積(たいせき)状況を把握していなかった。
 JR旅客6社のうちJR北、JR四国、JR九州の3社は採算の厳しい路線が多く、国から補助金を受けた独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」の出資を受けているため、検査院の調査対象。JR九州では不備は見つからなかった。検査院の指摘を受けた2社は28日、記者会見した。JR北は「検査を漏れなく実施する重要性を認識した。引き続き適正化に取り組む」、JR四国は「指摘を真摯(しんし)に受け止める」としている。【武内亮、戸上文恵】
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 ■ことば
 ◇本線・副本線と側線
 本線と副本線は客を乗せた列車が走行し、JR北海道で昨年、異常放置が見つかった270カ所はすべて本線か副本線だった。側線を客を乗せた列車が走行することはほとんどなく、使用頻度も低い。


毎日新聞 2014年10月28日 22時06分
JR北と四国:「赤字 手抜きの悪循環」専門家ら指摘
 320カ所に及ぶ線路の検査漏れや異常の放置が判明した。28日、会計検査院が公表した調査結果は、JR北海道とJR四国の姿勢に疑問を投げ掛ける。一方、JR九州も同時に検査院の調査を受けていたが、今回問題は見つからなかったという。専門家は「経営基盤の違いが表れた」と指摘する。【高島博之、戸上文恵】
 「規定に基づいて実施しているだけ」。JR九州の広報担当者は話す。
 今回、会計検査院が重視したのは検査漏れ。そもそも検査を実施しなければ、補修すべき不備が見つからないからだ。
 JR九州によると、検査業務の多くを自社ではなくグループ会社に委託している。一方、JR北と四国の2社は大半を保線担当の部署が担当し、「自社でやっている状態」(JR四国の広報担当者)。外部委託の九州と、ほぼ自前の2社で結果が分かれた形だ。
 旧国鉄が旅客6社と貨物1社に分割民営化されたのは1987年。採算の厳しい路線が多く、経営基盤の弱いJR北海道、四国、九州には、国から総額約1.3兆円の「経営安定基金」が与えられ、その運用益で営業損失を補填(ほてん)している。
 しかし、九州は残る2社と事情が異なる。九州の人口は約1310万人。これに対し、北海道は半分以下の約543万人、四国は3分の1以下の約390万人(いずれも2013年10月現在)。さらに、九州は不動産や外食事業などを早くから手がけ、昨年度も連結ベースで黒字を確保している。豪華寝台列車「ななつ星in九州」も収入増につながっているという。
 鉄道事業に詳しい関西大の安部誠治教授(公益事業論)は「北海道や四国は赤字で人員が削減され、検査や補修で手抜きが行われるようになってしまったのだろう。脱線などの危険をはらんでおり、悪循環に陥っている」と指摘する。
 JR北では昨年、レールの異常放置や検査記録改ざんなど次々と問題が明らかになった。安部教授は、経営安定基金の積み増しによる経営支援の拡充や再建が難しいと判断した場合、極端な不採算路線の廃止も検討すべきだとしたうえで、「(17年の)分割民営化30年を前に再び抜本的な改革を行うべきだ」と主張している。


毎日新聞 2014年10月28日 22時13分(最終更新 10月29日 07時41分)
JR北と四国:繰り返し「反省」「謝罪」 会見で
記者会見で会計検査院に指摘された箇所を説明するJR四国の松木裕之取締役工務部長(右)ら=高松市で2014年10月28日午後4時51分、山崎一輝撮影
会計検査院の指摘を受け、記者会見するJR北海道の伊勢勝巳鉄道事業本部副本部長=札幌市中央区の同社で2014年10月28日午後4時36分、手塚耕一郎撮影
拡大写真
 JR北海道とJR四国の2社は28日、相次いで記者会見し、「反省」や「謝罪」を繰り返した。さらにJR四国は、役員4人が報酬を自主返上したことを明らかにした。
 JR北海道では札幌市中央区の本社で伊勢勝巳・鉄道事業本部副本部長らが「定期検査を漏れなくやることの重要性を改めて認識した。謙虚に反省している」と述べた。
 JR北によると、指摘された箇所は全て検査・補修を済ませた。伊勢副本部長は「かなりの部分が側線だったことをご理解いただきたい」と釈明した。
 保線部門トップの工務部長を兼ねる伊勢副本部長は昨年11月、JR北の安全管理体制を強化するためにJR東日本から派遣された。(1)約3000キロのレールを少ない人数で管理している(2)氷雪など自然環境が厳しい−−などと説明。JR東では、レールの管理状況を現場と本社で共有するシステムを10年以上前から導入しており「JR北は全て人力。2016年度末までにJR北もこのシステムを導入する」と述べた。
 一方、JR四国は松木裕之・取締役工務部長が、高松市の本社で記者会見。「規則の周知徹底が不十分で、マネジメント上に問題があった。申し訳ない」と謝罪した。また、松田清宏会長や泉雅文社長ら役員4人が報酬10%を3カ月間返上したことを明らかにした。
 一方で、副本線を含む20カ所で検査漏れがあったとの指摘について、松木部長は「目視はしていた」と反論。実測でも基準値を超えておらず、「列車運行の安全性には問題がない」と強調した。ただ、社内規定では実測点検を定めている。
 JR四国を巡っては、会計検査院は4カ所で期限内に補修工事を行わなかったことも指摘した。松木部長は「客が乗らず速度の出ない側線なので本線などの補修工事を優先した」と釈明した。【久野華代、伊藤遥、深尾昭寛】


北海道新聞 (2014/10/30)
社説:JR保線不備 安全面の総点検が急務
 鉄路の維持・管理は安全運行の土台である。だが、依然としてその基本認識は十分浸透しておらず、検査、補修体制に欠陥があったと言わざるを得ない。
 会計検査院は、JR北海道が昨年度に実施したレール検査など保線業務の調査結果を公表した。
 検査でレール幅などの異常が見つかりながら164カ所は年度内に補修が行われず、放置された。
 うち、列車の通常運行に用いる「本線」「副線」は6カ所だ。大部分は車両を止めておく際などに使う「側線」だからといって脱線につながる不作為は許されない。
 検査が行われなかった場所も136カ所(本・副線5カ所)あった。どれも社内規定に反する。
 今回判明した異常の放置は、昨年秋に函館線大沼駅で起きた脱線事故を機に本・副線の緊急検査で見つかった270カ所とは別だ。
 このときに再発防止策として導入した管理システムを強化し、より確実な検査、補修体制を早急に構築する必要がある。
 検査院は「技術基準などを順守して検査と補修を適切に実施することについての認識が欠けている」と指摘した。JRはその重大性を真摯(しんし)に受け止めてもらいたい。
 一連の不祥事でJRは今年1月、国土交通省の事業改善命令などを受け、7月に安全計画を策定した。今回の調査結果を踏まえ、計画の見直しも求められる。
 見逃せないのは、線路わきの斜面からの落石、土砂の侵入を防ぐ擁壁1400基の維持管理も不適切と指摘されたことだ。
 斜面と壁の間に土砂などがたまると本来の機能が低下する。土砂災害時に落石などがあふれ、線路を襲う危険性が高まる。それなのに堆積物の管理基準を設けず、堆積状況を把握していなかった。
 JR各社のうち検査院の調査対象の九州、四国は基準を定めている。JR北海道のリスクに対する鈍感さに言葉を失う。
 これまでの国交省の監査でなぜ分からなかったのかとの疑問もわく。監査態勢の強化は不可欠だ。
 島田修社長ら新経営体制に移行した4月以降も列車の速度超過などミスや社員の不祥事が相次ぐ。今夏の主要4路線の特急の輸送客数は過去10年で最低だ。
 道民の暮らしと地域経済を支える鉄道網が維持できなくなる事態があってはならない。
 JRはあらゆる部門で安全の総点検を進めてほしい。これまで支障がなかったからこれからも大丈夫との発想は捨てるべきだ。

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読売新聞 2014年10月28日 22時43分
JR北が「側線」など検査怠り、補修せず放置
 JR北海道が、客車以外が走行する「側線」などのレール計373か所について検査を怠り、異常があっても補修せずに放置していたことが、会計検査院の調べでわかった。
 異常があった箇所を適切に記録していなかったことなどが原因。検査院は28日、事故につながる恐れがあるとして同社に管理の徹底を求めた。
 JR北では、昨年9月に函館線で起きた脱線事故をきっかけに、レールの幅などの異常を放置していたことが発覚。国土交通省から鉄道事業法に基づく事業改善命令を受けた。検査院が今回指摘したのは、事故後に放置が判明したものとは別の箇所で、同社には安全管理体制の見直しが求められることになりそうだ。
 検査院は、レール約3900か所についてJR北の2013年度の管理状況を調査。その結果、除雪車などの走行や車両の入れ替えに利用する側線を中心に不備が見つかった。社内規定では、レールのゆがみや幅の広がりなどを年1~4回、定期検査すると定めているが、136か所で検査漏れがあった。
 また、検査して補修が必要なレール幅の広がりなどを把握しても、その箇所を正確に記録していなかったため、237か所が期限内(15~30日)に補修されずに放置されていた。うち2か所は、同社が昨年10月に再発防止策を導入した後も放置されていた。

日本経済新聞 2014/10/29 0:07
JR北海道、レール補修放置261カ所 検査院が改善求める
 JR北海道が昨年度に実施したレール検査で、不具合が見つかった区間のうち計261カ所で所定の期限内に補修工事が行われなかったことが28日、会計検査院の調べで分かった。大部分が旅客車両が通行しない「側線」と呼ばれる区間だったが、検査院は「維持管理が適切ではなく、(安全順守の)認識も不十分」として改善を求めた。
 JR北海道をめぐっては昨秋、レール幅拡大の放置や検査データの改ざんなど、ずさんな安全管理が発覚。同9月の貨物列車の脱線事故後、同社が実施した緊急点検で270カ所で補修工事を放置していたことが判明したが、今回の検査院の調査とは一部を除き重複しないという。
 検査院が調べたのは3863カ所。JR北海道の緊急点検では旅客車両が通行する重要度の高い「本線」を対象としたが、検査院は「側線」も含め調査を進めた。
 JR北海道は定期的にレール間の幅や傾きを検査。基準値を上回った区間は本線の場合は15日以内、側線は30日以内に補修工事を行うと決めている。
 しかし検査院によると、昨年度の定期検査で基準値を超えた261カ所を所定の期限内に補修せず、このうち35カ所は半年以上放置された。また本来検査の対象だった136カ所で検査をしていなかったことも分かった。
 一方、検査院はJR四国とJR九州も同様に調査。JR四国では20カ所で検査の未実施が確認されるなどした。
 JR北海道は「必要な安全対策は順次実施してきた」。JR四国は「20カ所については再検査で問題がなかったことを確認した。不正な行為などはない」としている。


(共同通信)2014年10月28日 17:45
レール補修放置164カ所 JR北に検査院指摘
 JR北海道による2013年度のレール検査状況を会計検査院が調べた結果、補修の必要があるのに所定の期限内に実施せず同年度末まで放置されていた箇所が164カ所に上ったことが28日、分かった。検査院は、函館線の貨物列車脱線事故を受け昨年、同社の緊急点検で異常の放置が判明した270カ所とは重複しないとしている。
 他に239カ所で検査を適切に実施せず、うち136カ所は検査自体をしていなかったことも判明。同社のこれまでの安全管理体制の不備や認識の甘さがあらためて浮き彫りになった。


[時事通信社]2014.10.28 18:05
JR北海道、補修放置260カ所=レールゆがみ、検査漏れも―会計検査院
 JR北海道が2013年度にレール検査で異常が見つかった260カ所の補修工事を期限内に行っていなかったことが28日、会計検査院の調査で分かった。検査の回数などが不適切だったケースも239件あり、検査院は改善を求めた。
 JR北は昨年9月の脱線事故後、緊急点検で270カ所の補修漏れが発覚。レール検査データの改ざんも分かり、国土交通省が改善指示を出すなどしていた。検査院が指摘した260カ所のほとんどは常用しない側線という線路で、緊急点検では対象外だった。
 検査院によると、JR北は安全規則でレールのゆがみや傾きを調べる軌道変位検査を列車の通行頻度に応じ年に1〜4回行うと規定。異常があれば最大30日以内に補修するとしている。
 ところが、点検地点3864カ所のうち、136カ所では13年度に一度も検査をしておらず、72カ所では回数や項目数が不足していた。 


NHK 10月28日 17時58分
JR北海道 検査未実施130超

異常なレールの放置などの問題が起きたJR北海道で、昨年度、国の基準で定められたレールの検査を130か所余りで行っていなかったことが、会計検査院の調べで分かりました。
会計検査院では、去年、JR北海道で異常なレールの放置や検査データの改ざんの問題が明らかになったことを踏まえ、施設の維持管理の状況を調べました。
その結果、昨年度、国の基準で定められたレールのゆがみなどの検査を行っていなかったケースは、本線以外の側線と呼ばれるレールを中心に136か所に上ることが分かりました。
検査項目の一部が測定されないなど、適切に検査が行われなかったケースを含めると、合わせて239か所に上るということです。
一方、会計検査院ではJR四国についても調査し、昨年度、適切に検査が行われなかったケースは、側線を中心に合わせて328か所あったということです。
会計検査院は、JR北海道とJR四国に対し、検査や補修の実施状況を確認するための対策を取ることなどを求めています。
JR北海道は「旅客列車が走行する線路の検査を優先した結果、一部で検査漏れが出てしまったが、その後、検査を済ませている。検査態勢の充実や社員教育を徹底するなど適切に実施していきたい」としています。
また、JR四国は「目視や目測で異常がないことを確認していたが、記録を残していないケースがあった。再検査で安全の確認を済ませていて、今後同様の不備がないよう是正を図りたい」としています。
JR北海道が会見
必要なレールの検査を行っていなかったとする会計検査院の調査結果を受けて28日、JR北海道が会見を行いました。
この中で、JR北海道鉄道事業本部の伊勢勝巳副本部長は、乗客を乗せていない車両の入れ替えなどを行う「側線」と呼ばれるレールで検査漏れがあった点について、「旅客列車が走行する線路の検査を優先した結果、一部で検査漏れが出てしまった。しかし、その後、検査を済ませており、今年度に入っても義務付けられた検査を順次進めている」と説明しました。
そのうえで、伊勢副本部長は「会計検査院の指摘を真摯(しんし)に受け止め、検査態勢の充実や社員教育の徹底などを適切に実施していきたい」と述べました。


朝日新聞 2014年10月28日20時53分
レールの補修・検査漏れ、さらに373カ所 JR北海道
 レール異常の放置問題が発覚したJR北海道について、会計検査院が調べたところ、問題発覚のきっかけになった昨年9月の函館線脱線事故後の緊急点検で判明した補修漏れ270カ所とは別に、補修や検査漏れが計373カ所で見つかった。旅客列車が走らない「側線(そくせん)」がほとんどで緊急点検の対象外だったが、同社の安全管理のずさんさが改めて明らかになった。
 検査院が指摘した373カ所のうち補修漏れは237カ所で、JR北海道は今年8月までに工事を終えたが、異常を1年程度放置していたケースもあった。検査院から改善を求められたJR北海道は28日、「旅客列車が通るレールの安全確保を優先し、側線は後回しになった。指摘を真摯(しんし)に受け止め、検査機器を増やし、社員への指導を徹底したい」とコメントした。
 レールには旅客列車が普段走行する本線と副本線のほか、車両を一時的に止めておいたり、列車の方向を入れ替えたりする側線がある。昨年9月の函館線大沼駅での脱線事故は副本線で起き、国土交通省はJR北海道に本線と副本線の緊急点検を指示。補修漏れの270カ所に工事が施された。
 検査院は昨年度のレールの維持管理状況を調査。その結果、270カ所とは別に、237カ所でレールのゆがみなど基準を超えた異常がJR北海道の検査で発覚したが、期限内に補修されていなかった。このうち210カ所は緊急点検の対象ではなかった側線で、残り27カ所は副本線だった。
 側線の補修漏れのうち2カ所は、事故後に国交省の改善指示を受け、補修状況を二重にチェックする仕組みを導入後に起きていた。
 一方、補修すべき箇所を見つけるためのJR北海道によるレールの検査についても、側線131カ所、副本線5カ所の計136カ所で未実施だった。検査院は「(JR北海道は)補修や検査の実施状況を適切に把握できていない」と指摘している。(水沢健一)


産経ニュース 2014.10.28 19:58
JR北海道、レール補修164カ所放置 136カ所は検査すらせず 平成25年度、会計検査院指摘
会計検査院の指摘について説明するJR北海道の伊勢勝巳工務部長=28日午後、札幌市中央区のJR北海道本社
 JR北海道の平成25年度のレール検査状況を会計検査院が調べた結果、補修の必要があるのに所定の期限内に実施せず、同年度末まで放置されていた個所が164カ所あったことが28日、分かった。検査院によると、函館線大沼駅構内での貨物列車脱線事故を受け昨年、同社の緊急点検で判明した270カ所の放置とは重複しないとしている。
 また、239カ所で適切な検査が実施されておらず、このうち136カ所については検査そのものをしていなかった。
 検査院は「検査や工事を適切に実施するとの認識が欠けている」と指摘。その上で、「検査対象や日程、補修箇所を把握するための台帳や管理表の運用が不十分だった」として改善を要請した。JR北海道は、こうした指摘を受けて164カ所の補修を終えたとしている。
 検査院は、同社が検査対象としていた3863カ所(本社と釧路、旭川、函館支社管内)について、25年度の管理状況を調べた。
 その結果、補修工事が適切でなかったのは269カ所と判明。この中で164カ所は25年度末時点まで放置され、うち162カ所は同社が国の改善指示で昨年10月に「補修箇所管理表」を導入する以前に、補修の必要性が判明していた個所だったという。他に補修の遅れも見つかった。
 一方、検査が不適切だった239カ所の内訳は、未検査の136カ所以外に回数不足が13カ所、項目不足が32カ所、実施時期の遅れが27カ所などだった。
 検査院はJR四国でも調査を実施。25年度に検査が必要な1661カ所のうち、328カ所で検査の不備があり、このうち20カ所では検査が行われていなかった。JR九州に問題はなかった。

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四国新聞 2014/10/29 09:42
線路点検・補修334カ所で不備/JR四国
 JR四国は28日、2013年度に行った線路の点検や補修について、334カ所で国の基準を基にした社内規定を守れていなかったと、会計検査院から指摘を受けたと発表した。年1回以上の点検が義務付けられているのに一度も点検していない箇所や、補修が必要なのに規定の期間内に工事していない箇所があった。
 同社によると、会計検査院は全1661カ所について、13年度の点検や補修の実施状況を調査。
 点検の不備が確認されたのは、駅構内や車両倉庫の線路を中心に県内182カ所を含む328カ所。同年度中に一度も点検を行っていないのが20カ所あったほか、点検項目の一部が未測定だったのが115カ所、実測が必要だったのに目視にとどめたのが173カ所に上った。
 補修の不備では、多度津駅の構内など4カ所でレールに異常が見つかったにも関わらず、規定の15日以内を過ぎ、最大160日以上補修していなかった。補修記録に不備があり、補修状況が確認できないところも2カ所あった。
 同社は会見を開き、不備の原因について「点検項目の周知が社員に徹底できていなかったほか、重要な線路から補修していたことが原因」と説明。「いずれも安全上、問題なく、不正な行為もない」としながら「会計検査院の指摘を真摯(しんし)に受け止め、今後、同様の不備がないよう是正を図る」とした。
 また、管理上の問題があったとして、松田清宏会長や泉雅文社長ら4人が役員報酬の1割を3カ月分返納したことも明らかにした。


愛媛新聞 2014年10月29日(水)
レール未検査20ヵ所 13年度検査院調査・JR四国
 JR四国が管理するレールの検査状況を調べた会計検査院は28日、2013年度に高松駅や徳島駅など20カ所で検査が実施されず、4カ所で期限内に補修されないなど不適切な検査、補修が計334カ所あったとして、同社に改善を求めた。愛媛県内は82カ所で指摘があったが、未検査や補修の期限超えはなかった。
 検査院は13年にJR四国に老朽化した鉄道橋の補修工事の遅れを指摘しており、同社の点検体制の不備があらためて浮き彫りになった。
 JR四国は重要度に応じてレールのずれやゆがみを年1~4回検査。異常があれば15日以内に補修すると社内規定「管理準則」と検査マニュアルで定めている。検査院は1661カ所を対象に検査記録簿や現場を調べた。
 不適切な検査は328カ所。検査未実施の20カ所は必要な実測をせず、目視のみで検査し記録を残していなかった。他の5カ所では年2回の検査を1回しかしていなかった。車両の入れ替えや留置に使う松山駅などの側線173カ所では実測が必要だが、目視で検査し、列車の進路を変える分岐器115カ所で測定漏れがあった。
 不適切な補修は6カ所。期限超え4カ所のうち徳島駅は168日かかった。伊予上灘駅(愛媛県伊予市双海町)など2カ所では、レールを補修後、仕上がりを目視のみで確認し実測していなかった。

読売新聞 2014年10月29日
JR四国 線路328か所検査不備 
 ◇検査院が改善求める
 線路328か所で2013年度の定期検査が不適切だったとして、JR四国が28日、会計検査院に改善を求められた。大半は列車の運行に常用しない駅構内や車両基地の側線で、高松市の本社で記者会見した松木裕之工務部長は「安全上の問題はない」と説明する一方、「社内規定に反していたことは事実で、改善を徹底したい」と陳謝した。
 会計検査院は5月、線路1661か所について管理状況を調査した。うち20か所について「検査を実施していない」と判断。▽レールのゆがみなどを実測する必要があるのに、目測で済ませた(173か所)▽検査項目の一部を調べていなかった(115か所)――なども指摘した。
 JR四国の説明によると、重要度に応じて年1~4回、レールを検査し、記録に残すことを社内規定で定めている。未検査とされた20か所は、実測が必要なのに目測で済ませたうえ、記録も残していなかったという。
 また、検査でレールのゆがみなどが見つかった4か所で、規定に定める期間(15日以内)に補修を実施していなかった。いずれも駅構内で、徐行措置をとれば危険性はないとして、後回しにしていたという。
 泉雅文社長は「指摘を誠実に受け止め、安全な線路管理に努める」との談話を発表。管理に問題があったとして、自らを含む役員4人が7月から3か月間、報酬の10分の1を返上したことを明らかにした。
 同社は昨年も、異変が見つかった多数の鉄道橋の補修を放置しているとして、会計検査院から計画的な実施を求められていた。


朝日新聞 2014年10月29日10時08分
JR四国、計328カ所の検査が不適切 会計検査院指摘
 会計検査院は28日、JR四国に対し、2013年度に実施することになっていた線路の点検で、旅客列車が走らない「側線」など計328カ所の検査が適切に実施されていなかったと指摘した。JR四国は「再検査して安全は確認した」と説明している。
 検査院は13年度に検査することになっていた1661カ所のうち、328カ所で期間内に実施していなかったり、検査項目が足りなかったりしており、不適切だと指摘した。旅客列車が普段走る「本線」にはこうした例はなかったという。
 JR四国によると、社内マニュアルでは実測すると規定しながら、目視による検査だけを実施したケースもあったという。
 28日に記者会見したJR四国の松木裕之・取締役鉄道事業本部工務部長は「再検査をし安全上問題がないことを確認した。検査の不正や怠慢はない」と述べ、「指摘を真摯(しんし)に受け止め、今後、不備がないよう是正を図りたい」とする泉雅文社長のコメントを出した。

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