2014-11-03(Mon)

品川周辺 5000億円再開発 JR東など、超高層ビル8棟

品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014

リニア新幹線の始発駅ができる品川駅周辺は、大規模再開発ラッシュだ。
東京都がガイドラインで後押しする。
政府が進める「地方創生」。
「東京一極集中の是正」といいながら、10万人も人口を集中させる大開発すすめるとは・・。

日経新聞 (2014/7/17)より
東日本旅客鉄道(JR東日本)や東京都などは品川駅周辺を再開発する。
JR東日本は山手線の品川―田町間で開業予定の新駅隣接地に超高層ビル8棟を建設する計画。

品川駅は羽田空港と近く、2027年開業予定のリニア中央新幹線の始発駅にもなる。
総事業費5000億円以上をかけて官民一体で「新たな東京の顔」となる国際的なビジネス拠点に育てる。

再開発される地区で働く人の数は、六本木ヒルズの3倍以上の10万人規模になる見通しだ。

JR東日本は品川駅から北に1キロメートル弱の場所に山手線新駅を設け、周辺の約13ヘクタールの土地に高層ビル8棟を建てる。
高さは160メートル前後で3棟がマンション、5棟がオフィスや商業施設の入る複合ビルになる。
JR東日本は「20年の新駅開業を目指す」(冨田哲郎社長)が、再開発が完成するのは20年以降の見通しだ。

品川駅は27年の開業を予定するリニア中央新幹線のターミナル駅。
駅と再開発でできる駅北のオフィス・住居街、駅東側のオフィス街を移動しやすくするため、一帯を2階部分で結ぶ自由通路を設ける。
そのため今は2階にある京浜急行電鉄の線路と駅を1階に移す。
品川と羽田空港の間を行き来する人も増えるとみて、都営地下鉄の泉岳寺駅も拡張する。

都は品川・田町駅周辺のまちづくりのガイドラインを近く改める。
品川駅周辺は国の特区に指定されており、ビルの容積率を緩和するなどして、海外から企業が進出しやすい環境を整え国際的なビジネス拠点にする。
都内では、6月に開業した虎ノ門ヒルズ(東京・港)や丸の内・大手町地区など、海外からの人や企業の誘致を見越した再開発が相次いでいる。





以下引用

東京都HP
報道発表資料 [2014年9月掲載]
品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014」ができました
「これからの日本の成長を牽引する国際交流拠点・品川」の実現を公民協働で進めていきます
平成26年9月22日
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/09/20o9m100.htm
都市整備局
 今年7月に「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014(案)」を発表し、都民の皆様からいただいた意見を踏まえて、このたび、「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014」を策定しましたので、お知らせいたします。
1 ガイドライン2014の構成とポイント
(1) 品川駅・田町駅周辺地域の将来像
• 「これからの日本の成長を牽引する国際交流拠点・品川」
o 国内外のビジネスパーソンの活力にあふれる最も進んだビジネスのまち
o 世界の人々が集い交わる文化・知の交流のまち
o 世界に向けた次世代型の環境都市づくりを実現するまち
(2) 将来像実現のための7つの戦略(Project)
• 世界から人・企業を集める企業誘致・MICEプロモーション、広域アクセス性の効果を最大化する駅機能の強化など、将来像実現のための7つの戦略を掲げています。
(3) まちづくり誘導の方向(個別地区編)
• 大規模な土地利用転換が見込まれる品川駅北周辺地区や品川駅西口地区等、優先的に整備を図る地区については、より詳細な整備の方向性を示しています。
(4) 実現に向けた進め方
• まちづくりの具体的な計画づくり・ルールづくり、マネジメントを視野に入れ、段階的に「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン」を実現していきます。
(5) その他
• 本地域内において都市開発諸制度等を活用する開発については、本ガイドラインは上位計画に位置づけられます。
• 公表後、速やかに運用を開始します。
2 ガイドライン2014(本文及び概要版)の閲覧方法
• 都市整備局ホームページ
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/index.html
• 都市整備局都市づくり政策部開発企画課窓口(都庁第二庁舎21階北側/問合せ先 電話:03-5388-3245)
3 資料
• 「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014」の概要(PDF形式:120KB)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/09/DATA/20o9m100.pdf
• 「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014」の概要(図面)(PDF形式:203KB)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/09/DATA/20o9m101.pdf
• 品川駅・田町駅周辺 まちづくりガイドライン2014(PDF形式:6.84MB)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/09/DATA/20o9m102.pdf
• 意見募集(パブリックコメント)について(PDF形式:277KB)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/09/DATA/20o9m103.pdf

問い合わせ先
都市整備局都市づくり政策部開発企画課
 電話 03-5388-3245
************************************************

東京都 報道発表資料 [2014年7月掲載]
「(仮称)品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014(案)」について
御意見を募集します
平成26年7月17日 都市整備局
http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2014/07/22o7h100.htm

******************************

財経新聞 -2014年7月26日 20:06
東京都「まちづくりガイドライン2014」で、どう変わる品川・田町周辺
記事提供元:エコノミックニュース
東京都が示した「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014(案)」計画図
http://www.zaikei.co.jp/photo/206139.html
 東京都が発表した「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014(案)」は、表紙・目次を除いた本文・資料でPDF書類A4・100ページに及ぶ膨大な報告書だ。このなかで東京都は、同地域の将来像を正式に示したこととなる。このガイドラインによると、同地域を「今後の日本の成長を牽引する国際交流&ビジネス拠点とする」としている。
 具体的には東日本旅客鉄道(JR東日本)が品川・田町駅間に開業を予定しているJR山手線新駅一帯を含めたエリアを、国内外の企業が集結する東京で最大規模のビジネス拠点としていくということ。
 背景には羽田期以降の国際線拡大と新駅から羽田空港への新線建設。加えて「リニア中央新幹線」の始発駅が品川に決定したことを受けている。このために、東京都とJR東日本に加えて民間活力を動員して開発を段階的に進める膨大な計画案が今回発表されたガイドラインである。
 まず、中核となる開発計画は、品川駅から田町側1000mほどに出来る新駅周辺開発地に、JR東日本がマンションやオフィスビル、商業施設やホテルなどが入る高層ビルを8棟建設し、高層ビル群を形成する。ガイドラインによると海外からの企業進出、あるいは日本企業に勤務する外国人を前提として、多国語に対応した保育所やメディカルセンター、インターナショナルスクールなども誘致する考えだ。
 同時に品川駅西口・北口の再開発計画も示され、品川駅そのものが一新される模様。現在地上2階ほどの高さにある京浜急行品川駅は地上に設置して2階部分は京急・JR・新幹線・リニア線を繋ぐ一大歩道デッキとなる。
 品川駅は2027年に開業予定のリニア中央新幹線の始発駅となる。そのため周辺の鉄道駅からの徒歩移動を考慮し、この歩道デッキは品川および山手線新駅、そして地下鉄泉岳寺駅まで繋ぎ、人の回遊性を高める計画だ。加えて、2020年の東京オリンピックを前に来街者の増加に対応、駅全体を繋ぐ空間はユニバーサルデザインで統一し、多国語言語によるデジタルサイネージなどによる標識を充実させるという。
 また、ガイドラインは、当該エリアの道路ネットワークの改変にも大きなページを割いている。品川駅東側を走る首都高速に「品川ランプ」を建設し、羽田空港へのアクセスに対応。環状4号線の整備延伸により、羽田・臨海部・六本木方面とのアクセスを向上させるなど、広域道路ネットワークの形成を図る。また、目黒通りから高輪口付近の国道15号に及ぶ1500mを整備し、高架橋で品川駅を跨ぎ旧海岸通りから首都高速・新品川ランプに直結させる。
 周辺開発においては、その開発規模に応じた駐車場、駐輪場、自動二輪車駐輪場等の交通処理施設の整備を図るのは当然だが、駅周辺部においては交通結節機能強化の観点から、必要に応じて適切な規模の施設を確保する。道路整備計画とともに、これら開発に伴う交通処理は大規模な計画だ。
 グローバルな視点で捉えると、世界の都市の潮流も変化してきている。世界の成長センターとして、数多くの大規模な都市開発プロジェクトがアジアに集中しているとも言われている。21 世紀の半ばには、世界人口の5 割以上をアジアが占めるなど、世界経済の主要舞台に向けてアジアの都市が成長を続けているのは確かだ。
 このようななかで各国に於ける都市間競争は激化しており、世界の市場から選ばれる都市であるためには、居住・教育・医療・文化など、優良な企業やビジネスパーソンを呼び込む魅力的な環境や、環境にやさしくスマートで、かつ安全安心な都市環境など、良質な環境を備えた街づくりを行なうことが求められている。そんな課題にこのガイドラインは応えているのだろうか。(編集担当:吉田恒)


日経新聞 2014/7/17 1:31
品川周辺 5000億円再開発 JR東など、超高層ビル8棟
JR東日本が山手線新駅と合わせ高層ビルの建設を計画する開発用地
 東日本旅客鉄道(JR東日本)や東京都などは品川駅周辺を再開発する。JR東日本は山手線の品川―田町間で開業予定の新駅隣接地に超高層ビル8棟を建設する計画。品川駅は羽田空港と近く、2027年開業予定のリニア中央新幹線の始発駅にもなる。総事業費5000億円以上をかけて官民一体で「新たな東京の顔」となる国際的なビジネス拠点に育てる。
 再開発される地区で働く人の数は、六本木ヒルズの3倍以上の10万人規模になる見通しだ。
 JR東日本は品川駅から北に1キロメートル弱の場所に山手線新駅を設け、周辺の約13ヘクタールの土地に高層ビル8棟を建てる。高さは160メートル前後で3棟がマンション、5棟がオフィスや商業施設の入る複合ビルになる。JR東日本は「20年の新駅開業を目指す」(冨田哲郎社長)が、再開発が完成するのは20年以降の見通しだ。
 品川駅は27年の開業を予定するリニア中央新幹線のターミナル駅。駅と再開発でできる駅北のオフィス・住居街、駅東側のオフィス街を移動しやすくするため、一帯を2階部分で結ぶ自由通路を設ける。そのため今は2階にある京浜急行電鉄の線路と駅を1階に移す。
 品川と羽田空港の間を行き来する人も増えるとみて、都営地下鉄の泉岳寺駅も拡張する。
 都は品川・田町駅周辺のまちづくりのガイドラインを近く改める。品川駅周辺は国の特区に指定されており、ビルの容積率を緩和するなどして、海外から企業が進出しやすい環境を整え国際的なビジネス拠点にする。
 都内では、6月に開業した虎ノ門ヒルズ(東京・港)や丸の内・大手町地区など、海外からの人や企業の誘致を見越した再開発が相次いでいる。


ケンプラッツ 2014/08/05
東京大改造
品川は大丸有と並ぶか、鍵は京急線の地平化
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20140731/672512/
 品川は大手町や丸の内、有楽町と並ぶ「国際交流拠点」となるか。東京都が7月17日に公表した「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014」から将来像を読み解く。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20140731/672512/?SS=imgview&FD=46728356
品川駅周辺の主な再開発計画(資料:東京都が示したガイドライン案をもとにケンプラッツが作成)
 都が示したガイドライン案は、約630ヘクタールの広大なエリアを対象とする。都心最後の大規模土地利用転換を見据え、街づくりやインフラ整備の方向性を打ち出した。8月をめどに正式決定する。
 品川駅周辺は東京の南の玄関口として成長してきたものの、JRの車両基地や都の下水処理施設など官民の低・未利用地が多く残る。2020年の東京五輪開催などを契機に、こうした土地を活用した再開発計画が一気に動き出そうとしている。
 例えば、JR東日本は14年6月、JR山手線の品川―田町駅間に広がる車両基地の跡地に新駅をつくると発表した。20年の五輪に合わせて開業を目指す(関連記事:品川新駅の衝撃、13haの巨大複合都市を創出)。
品川―田町駅間にあるJRの車両基地跡地。写真の中央付近に新駅ができる(写真:ケンプラッツ)
 さらに同社は、新駅の周辺に超高層ビルだけでも8棟を建設する。高さは160m前後になる見込み。5棟がオフィスと商業施設の複合ビル、3棟がマンションとなる計画だ。
 全体の完成は20年以降になるものの、再開発した地区の就業人口は最終的に10万人規模となる。六本木ヒルズ(東京都港区)の3倍以上に達する。
 国際化が進む羽田空港に近い品川駅は、国内外から来訪者が集まる広域交通の結節点にもなろうとしている。27年にリニア中央新幹線の開業を目指すJR東海は、品川駅の地下に始発駅をつくる計画だ。
 15年3月にはJR東日本の東北縦貫線(上野東京ライン)が開業する。これまで上野駅止まりだったJR東北本線(宇都宮線)や高崎線、常磐線の列車が東京駅以南の品川駅にも乗り入れられるようになり、北関東などとのアクセスが改善する。
 こうした背景を踏まえ、品川駅周辺を東京駅周辺の大手町や丸の内、有楽町と並ぶ「日本の成長をけん引する国際交流拠点」に格上げする――。都はガイドライン案でこう宣言し、実現に向けた戦略を示した。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20140731/672512/?SS=imgview&FD=1454174360
品川エリアの特性(資料:東京都)
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20140731/672512/?SS=imgview&FD=1455097881
品川から1時間30分で到達可能な県庁所在地や新幹線駅。リニア中央新幹線が2027年に名古屋まで、45年に大阪まで開業した場合(資料:東京都)
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20140731/672512/?SS=imgview&FD=1477262385
ガイドラインの対象地域(資料:東京都)
京急品川駅を1階に下ろす
京急品川駅を1階に下ろす
 ガイドライン案の中で注目すべき事業は4つある。
 1つ目は、品川駅の再編による駅機能の強化だ。高架になっている京急品川駅のホームを2階から1階に下ろして、京急線とJR線との乗り換えを容易にする。
 高架の鉄道を地平化する事業は、東海道新幹線に品川駅を設置した際など一部に前例はあるものの、全国的に珍しい。同時に、京急品川駅のホームを現在の2面3線から2面4線に拡張して、輸送力を高める。
京急品川駅のホームから南側を見る。右の高架が京急線、左がJR線(写真:ケンプラッツ)
京急品川駅のホームから北側を見る。右がJR品川駅(写真:ケンプラッツ)
 京急線は現在、品川駅から羽田空港に乗り換えなしでアクセスする唯一の鉄道となっている。しかし、京急品川駅のホームだけ2階にあるので、1階にホームが並ぶJR線や東海道新幹線から乗り換える利用客にとって、空港へ向かう列車やホームの位置が分かりにくかった。
 京急線を1階に下ろすことで、2階レベルにあるJR品川駅の東西自由通路をホテルや会議場などが多く立地する駅の西口地区まで延ばすことも可能となる。現在は、自由通路が同じ高さにある京急線とぶつかるので、駅から西口地区に向かうには途中で地上に下りて、混雑した西口駅前広場を横切る必要があった。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20140731/672512/?SS=imgview&FD=51345961
品川駅の東西自由通路の整備イメージ。東西方向の地下鉄新線の整備も検討する(資料:東京都)
現在の東西自由通路(写真:ケンプラッツ)
東西自由通路の西口(高輪口)側は京急線とぶつかるため、地上に下りる必要がある(写真:ケンプラッツ)
品川駅には大きな荷物を持った旅行者や外国人観光客が多く、分かりやすい動線の確保が課題となっていた。品川駅から羽田空港までは京急線で最短12~15分と近い(写真:ケンプラッツ)
 ガイドライン案では、品川駅の南側にある京急線の品川第1(八ツ山橋)踏切の解消も盛り込んだ。道路と鉄道の立体化について検討を進めていく。
現在の品川第1(八ツ山橋)踏切(写真:ケンプラッツ)
 同踏切は、JR線の上をまたぐ京急線と旧東海道の街道とが平面交差している。立体交差にして踏切を解消するためには、JR線を1階、道路を2階とした場合、京急線を3階の高さにしなければならない。
 京急品川駅の地平化と踏切の解消を同時に実施した場合、京急品川駅から横浜方面や羽田空港に向かう列車は、品川駅から踏切までのわずか400mほどの区間で、1階から3階の高さまで駆け上がることになる。
 ガイドライン案をまとめた東京都都市づくり政策部開発企画課では、ケンプラッツの取材に対して「技術的には可能だ」と説明。一方、京急広報課は「具体的な検討はこれから」と述べるにとどめた。まずは京急品川駅の地平化だけを先に実施するという選択肢もありそうだ。
4つの地区を優先的に整備
4つの地区を優先的に整備
 ガイドライン案で注目すべき事業の2つ目は、優先整備地区として定めた4地区の開発だ。
 JRの車両基地跡地の「品川駅北周辺地区」とホテルなどが集積する「品川駅西口地区」は、国際ビジネス機能やコンベンション機能を充実させる。
現在の品川駅西口(高輪口)。奥に見えるのは東口(港南口)側のオフィスビル群(写真:ケンプラッツ)
JR線をまたぐ八ツ山橋から北の品川駅方面を望む。左には横浜方面に向かう国道15号(第一京浜)が通る(写真:ケンプラッツ)
 国際戦略総合特区の指定などによる規制緩和で企業を誘致。職住近接で外国人にとっても住みやすい環境を整えるため、多言語に対応するインターナショナルスクールや保育所、医療機関も誘致する。
 「品川駅街区地区」は、世界や日本各地からの来訪者に分かりやすい交通結節点としての機能を高める。品川駅北周辺地区と一体で土地区画整理事業などを実施して、品川駅を再編する。
 「芝浦水再生センター地区」は、都の下水処理施設の再編に合わせて開発する。例えば、地下に雨水貯留池をつくるのに合わせて、貯留池の上部にオフィスや商業施設で構成する複合ビルを合築する。
 同地区では、次世代型の環境都市を目指す。東京湾や運河から吹き込む風を内陸の後背地まで送る「風の道」を確保したり、下水などの再生可能エネルギーを活用した街づくりを展開したりする。
芝浦水再生センターの上で建設が進む「品川シーズンテラス」。NTT都市開発などが事業主となり、2015年2月の竣工を目指す。オフィスビルと一体で3.5ヘクタールの緑地も整備する。左はNTTドコモ品川ビル(写真:ケンプラッツ)
東京五輪やリニア開業に間に合うか?
東京五輪やリニア開業に間に合うか?
 注目すべき事業の3つ目は、これらの地区をつなぐ駅前広場や通路などの整備だ。都営地下鉄と京急が乗り入れる泉岳寺駅とJRの新駅、品川駅とを歩行者デッキで結ぶ。
JR品川駅のホーム北端から「品川駅北周辺地区」方向を見る。車両基地の跡地で建物の解体工事などが進んでいる。品川駅の北側にも駅前広場を整備して、高速バスの乗降場などをつくる計画がある(写真:ケンプラッツ)
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20140731/672512/?SS=imgview&FD=1478185906
歩行者デッキの整備イメージ(資料:東京都)
地下にある泉岳寺駅。東京都は利用者の増加に備え、ホームの拡幅などを検討している(写真:ケンプラッツ)
 最後の4つ目は、都市計画道路である環状4号線の整備だ。環状4号線を東側に延ばし、JRの車両基地で分断されている東西を高架でつなぐ計画もある。完成すれば、臨海部と六本木や麻布などとのアクセスが改善する。高架だった京急品川駅を地上に下ろすことで、こうした道路を通しやすくなるとみられる。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20140731/672512/?SS=imgview&FD=1449556755
計画されている環状4号線と、JR車両基地の東西をつなぐ環状4号線延伸部の縦断線形イメージ(資料:東京都)
現在の国道15号。この付近で環状4号線と接続する(写真:ケンプラッツ)
 ガイドライン案が示す街づくりが実現するのはいつごろか――。
 残念ながら、現時点ではっきりとしているのは、JR東日本が車両基地の跡地につくる新駅が20年、JR東海のリニア中央新幹線が27年にそれぞれ開業するということぐらいだ。
 都によると、「東京五輪を開催する20年やリニア中央新幹線が開業する27年は、事業を進めるうえでの一里塚になる。しかし、明確な目標は決まっていない」という。京急品川駅の地平化だけをとっても、工事中の用地確保や工事費の負担など、国と都、JR、京急などによる協議や事業スキームの検討から始めなければならない。
 わずか6年後に迫った東京五輪。世界から注目されるその時までに、品川は「国際交流拠点」として変化を遂げているだろうか。関係者の手腕が問われる。
八ツ山橋で交差する京急線とJR山手線、東海道新幹線。品川駅は交通の要衝となっている(写真:ケンプラッツ)
八ツ山橋は旧東海道に位置する(写真:ケンプラッツ)
瀬川 滋[ケンプラッツ]


東洋経済 2014年08月17日
東西の新線構想も飛び出た「品川再開発」
東京都、JR、京急、西武…4者それぞれの思惑
宇都宮 徹 :東洋経済 編集局記者
高輪(西口)側から見た品川駅。数十年経てば駅の姿は大きく変貌しているはずだ
都心最後の大規模案件と言われる再開発事業の輪郭が見えてきた。7月17日、東京都は、「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン」の改定案を公表。8月にも正式決定される予定だ。
このガイドラインは、東京都港区の田町駅から品川駅に至る一帯について、都市計画の方向性を示したもの。2007年に一度策定されていたが、リニア中央新幹線の計画や羽田空港の国際化などを加味し、作り直された。品川を「これからの日本の成長を牽引する国際交流拠点」と定義、空港へのアクセスやリニア始発駅といった地の利を生かしたまちづくりを進める。
たとえば、品川駅の北側には北口駅前広場を整備し、高速バスの発着場を設ける。環状4号線を延伸するほか、羽田に通じる首都高速1号線に出入り口を設けることも検討。鉄道だけでなく、バスや自動車による空港へのアクセス向上が期待される。
目玉は山手線新駅
ただ、品川再開発の目玉は何といっても、JR東日本が20年の開業を目指す「新駅」とその周辺地域の開発だろう。約20万平方メートルの品川車両基地を再編し、13万平方メートルの再開発用地を捻出。田町駅と品川駅の間、泉岳寺駅の東南方向に、山手線と京浜東北線が停車する新駅を造る。
ガイドラインでは、その周辺に国際交流拠点となる施設群を建設することを目指す。具体的には国際会議場などの確保と明記されている。
JR、京急の思惑
JR東日本は、「改定ガイドラインの内容とも整合をとりながら、当社の品川開発の具現化を図っていきたい。1年程度で道路などの都市計画の素案を作りたい」としている。新駅周辺にはオフィスビルや商業施設・住居棟などが建つと予想されるが、東京国際フォーラムのような大規模イベントや展示会を開催できるコンベンションセンターを造る可能性がある。
「これまで当社が経験したことのない規模の開発」と、未知の領域に踏み込む中、社内組織も万全の体制で再開発に臨む。6月には再開発案件を担う「品川・大規模開発部」を新設。「品川」という言葉をあえて部署名の頭に掲げた。
京急への恩恵も大

写真を拡大 http://tk.ismcdn.jp/mwimgs/8/8/-/img_88c61e39940e62e5330999c4c92eda8c194363.jpg
品川再開発にかかわる事業者は、JR東日本だけではない。京浜急行電鉄(京急)への影響も大きい。
京急は泉岳寺・品川から神奈川の三浦半島に至る路線を有する。1998年に羽田空港への乗り入れを果たしたことで、品川─羽田空港間は同社のドル箱路線に変わった。羽田空港の発着枠拡大と品川再開発は格好の追い風だ。
「品川・高輪周辺にある6万平方メートルの土地を生かし、品川・羽田を玄関口とした沿線の活性化を進めている。今後は関係者と協議しながら、活性化の方法を見いだしていきたい」(京急)。すでに周辺の土地を取得するなど、準備に余念がない。品川駅前にも京急が中心となり、大規模ビルを建設する予定だ。
鉄道への効果も大きい。ガイドラインでは品川駅を再編し、現在は駅の2階にある京急線のホームを地平に移動させ、2面4線のホームを造る計画となっている。今はJR線や新幹線のホームまで遠く、乗り換えも不便だが、地平化で改善を図る。2面4線となることで、特急など優等列車との待ち合わせや待避ができるようになり、融通の利く鉄道運行も可能となる。
またガイドラインには、品川駅の南側にある“開かずの踏切”、八ツ山橋踏切の解消・立体交差化もうたわれている。減速を強いられていた踏切付近のS字カーブがなくなれば、運行のスピードアップにつながる。現在も品川─羽田空港(国際線)を最短12分で結ぶが、所要時間がさらに短縮される可能性がある。
一方、心中穏やかでなさそうなのが西武ホールディングスだ。同社は品川駅の西側、高輪地区にプリンスホテルをはじめとした広大な土地を有している。今後、品川駅北周辺地区にMICE(会議場、展示場、ホテルなどの複合施設)機能が加われば、西武の地盤である品川駅西口地区と競合しかねないからだ。
ただ、「それぞれ機能分担を図れるはず」との声もある。というのも、プリンスホテルは宿泊施設と会議場が一体となっており、要人の滞在などに適している。通行量が多くなる品川駅北周辺地区とは役割も異なるというわけだ。MICE施設が多くなれば、国際交流拠点としての存在感が増すとの見方もある。
今後、注目が高まりそうなのが、品川駅の地下利用だ。実際、ガイドラインにも駅を挟んだ東西の区画について、「鉄道新線を踏まえた地下空間の歩行者ネットワークの検討」が明記されている。
東西に走る新線も視野
リニア中央新幹線は品川駅の地下に建設が予定されており、歩行者道の設置はリニアへの乗り換えを意識したもの。むしろ気になるのは「鉄道新線」という言葉だ。この点について、東京都都市整備局都市づくり政策部の担当者は「現時点で具体的な計画があるわけではないが、将来、(品川駅の下を東西に走る)鉄道が通ることも視野に入れている」と説明する。
このまちづくりガイドラインに基づく再開発は、5~6年で完成するものから、数十年かかるものまである。今後、まちづくり協議会が発足する予定で、計画の調整が行われ、順次都市計画が決定。再開発が進むことになる。20年の東京五輪、27年のリニア開業など、節目の年までに再開発案件をどこまで具現化できるかが、この先の注目点となってくる。

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テーマ : 政治・時事問題
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