2015-01-02(Fri)

鉄道 4年ぶり新線開業相次ぐ2015年

鉄道路線の災害運休区間、300km割る…2014年12月末

レスポンスが鉄道の状況をまとめている。
鉄道新線開業は2011年以降なかったが、2015年は北陸新幹線など4年ぶりに開業が見込まれるという。
「日本初の鉄道が開業したのは明治初期の1872年だが、それから2011年まで新線の開業がなかった年はほとんどなかった。」

「ところが2012年は新線の開業がなく、131年ぶりの『新線開業ゼロ』の年に。・・・そして2014年も3年連続の『新線開業ゼロ』。」

「ここまで新線の開業が途切れたのは、日本の鉄道網が全国隅々まで構築され、新たに鉄道を建設しなければならないケースが大幅に減ったためだろう。国や自治体の財政が悪化したことで、鉄道を建設するだけの資金的な余裕がなくなったことも背景にある。」

「今年は新線開業だけでなく、経営移管の予定も多い。北陸新幹線の延伸開業にあわせ、並行在来線の信越本線長野~直江津間と北陸本線直江津~金沢間が、第三セクターのしなの鉄道・えちごトキめき鉄道・あいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道4社に移管される。」

また、「自然災害による鉄道路線の長期運休区間は、2014年12月末時点で3社9線10区間の計292.5kmだった。
大糸線の再開で11月末時点より10.4km減少し、全体では300kmを割り込んだ。」という。

レスポンス)鉄道:4年ぶり新線開業相次ぐ2015年…北陸新幹線や仙台東西線など(1/1)
レスポンス)鉄道:鉄道路線の災害運休区間、300km割る…2014年12月末(1/1)




以下引用



レスポンス 2015年01月01日(木)09時00分
鉄道:4年ぶり新線開業相次ぐ2015年…北陸新幹線や仙台東西線など


2015年は日本の鉄道において、4年ぶりとなる出来事が予定されている。3月14日に北陸新幹線の長野~金沢間228.1kmが延伸開業する予定だが、この前の新線開業は2011年3月27日、名古屋市地下鉄桜通線の野並~徳重間4.2kmの延伸開業だった。日本で新線開業の間隔が4年も空くのは、実は非常に珍しい。

日本初の鉄道が開業したのは明治初期の1872年だが、それから2011年まで新線の開業がなかった年はほとんどなかった。「鉄道百年略史」(鉄道百年略史編さん委員会、鉄道図書刊行会、1972.10)や「私鉄史ハンドブック」(和久田康雄、電気車研究会、1993.12)、「鉄道総合年表1972~93」(池田光雅、中央書院、1993.8)などを参考に、1872年から2011年まで各線の開業年を拾い出してみたところ、新線の開業がなかった年は1873年と1878年、1881年の3回だけ。それ以外の年は、戦時中や国鉄再建の絡みで新線の建設が抑制されていた時代でも、必ずどこかで新しい鉄道路線が開業していた。

ところが2012年は新線の開業がなく、131年ぶりの「新線開業ゼロ」の年に。さらに翌2013年も新線の開業がなく、日本の鉄道史上初の2年連続「新線開業ゼロ」となった。そして2014年も3年連続の「新線開業ゼロ」。ここまで新線の開業が途切れたのは、日本の鉄道網が全国隅々まで構築され、新たに鉄道を建設しなければならないケースが大幅に減ったためだろう。国や自治体の財政が悪化したことで、鉄道を建設するだけの資金的な余裕がなくなったことも背景にある。

しかし、今年は北陸新幹線の延伸開業のほかにも、距離は短いが新線の開業がいくつか予定されている。まずは富山地方鉄道(地鉄)が運営する路面電車線の富山駅乗入れ区間。北陸新幹線富山駅の高架下に停留場を設置し、地鉄の路面電車線につなげる0.2kmの軌道を設ける。北陸新幹線の延伸開業と同日、もしくはその前後には開業することになるだろう。

続いて6月までに、宮城県内でJR東日本の東北本線支線(仙石線・東北本線接続線)0.3kmが開業する。東北本線の塩釜~松島間と仙石線の松島海岸~高城町間は線路が接近しており、ここに東北本線の仙台方と仙石線の石巻方をつなぐ接続線を整備する。東日本大震災で不通となっている仙石線高城町~陸前小野間も、接続線の開業と同時に運行を再開することになっており、東北本線・接続線・仙石線経由で仙台~石巻間を結ぶ「仙石東北ライン」が運行を開始する予定だ。

それから半年後の12月6日には、仙台市内の八木山動物公園~荒井間13.9kmを結ぶ仙台市地下鉄東西線が開業する予定。都営大江戸線などと同じ鉄輪式リニアモーターを採用した小型規格の地下鉄で、仙台市としては南北線に次ぐ2本目の地下鉄になる。さらに10月以降、遅くとも年内には札幌市電のすすきの~西4丁目間を短絡する0.4kmの軌道が整備され、市電のループ化が図られる予定。ただし入札不調が相次いだため工事が遅れており、状況次第では翌年以降の開業になる可能性もありそうだ。

このほか、厳密な意味での新線開業ではないが、3月14日に上野東京ラインが運行を開始する。上野~東京間を結ぶ線路を増設して宇都宮線・高崎線・常磐線と東海道線の直通化を図るもので、京浜東北線と山手線の混雑緩和が期待されている。

今年は新線開業だけでなく、経営移管の予定も多い。北陸新幹線の延伸開業にあわせ、並行在来線の信越本線長野~直江津間と北陸本線直江津~金沢間が、第三セクターのしなの鉄道・えちごトキめき鉄道・あいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道4社に移管される。

また、4月1日には三重県の近畿日本鉄道(近鉄)内部・八王子線が、四日市あすなろう鉄道に移管。京都府・兵庫県の丹後半島に路線網を持つ北近畿タンゴ鉄道も、年内には高速バス会社のウィラーアライアンスが設立したウィラートレインズに移管される見込みだ。
《草町義和》



レスポンス 2015年01月01日(木) 10時30分
鉄道:鉄道路線の災害運休区間、300km割る…2014年12月末



自然災害による鉄道路線の長期運休区間は、2014年12月末時点で3社9線10区間の計292.5kmだった。大糸線の再開で11月末時点より10.4km減少し、全体では300kmを割り込んだ。

12月は各地で大雪が続き、鉄道各線も断続的な運休が相次いだが、月末時点で長期の運休状態となっていた路線はなかった。

今年は東日本大震災の不通区間のうち、石巻線と仙石線が再開する予定。2009年から水害により一部区間の運休が続く名松線は、2015年度には再開する見込みだ。

■JR東日本 山田線 宮古~釜石(岩手県) 55.4km
2011年3月に発生した東日本大震災の津波で路盤が流失するなどの被害。代行輸送は行われていないが、岩手県北バスと岩手県交通の路線バスによる振替輸送が行われている。

当初はバス高速輸送システム(BRT)の導入による再開が考えられたが、鉄道による早期再開を求める沿線自治体が難色を示していた。JR東日本は2014年1月、三陸鉄道への運行移管案を提示。岩手県や沿線の自治体も12月の協議で三陸鉄道への移管に同意することを正式に決めた。再開時期は未定だが、2016年には一部の区間が三陸鉄道の路線として再開する見込みだ。

■JR東日本 大船渡線 気仙沼~盛(宮城・岩手県) 43.7km
2011年3月に発生した東日本大震災の津波で路盤が流失するなどの被害。2013年3月から鉄道復旧までの暫定策としてBRTを導入し、線路敷地の一部を活用したバス専用道を整備した。

現在のBRT運行区間は気仙沼~盛間(長部経由)と鹿折唐桑~上鹿折間、陸前矢作~陸前高田間。このうち竹駒駅付近0.5kmと小友駅付近~大船渡~盛間13.2kmに専用道が整備された。ただし大船渡駅付近は土地区画整理事業に伴い、8月5日から一般道経由に変更されている。今年3月14日には気仙沼~鹿折唐桑間の専用道も使用を開始する予定だ。

■JR東日本 気仙沼線 柳津~気仙沼(宮城県) 55.3km
2011年3月に発生した東日本大震災の津波で路盤が流失するなどの被害。2012年8月から鉄道復旧までの暫定策としてBRTを導入し、線路敷地の一部を活用したバス専用道を整備した。

BRTは気仙沼線の不通区間と同じ柳津~気仙沼間で運行されており、陸前戸倉~志津川間のうち陸前戸倉寄りの3.5km、志津川~清水浜間の中間部3.8km、歌津~陸前小泉間のうち陸前小泉寄りを除く5.1km、本吉~小金沢間のうち本吉寄りの2.0km、陸前階上~最知間とその前後の5.0km、不動の沢~気仙沼間3.3kmは専用道を走行する。ただし志津川~清水浜間は早朝や夜間の一部を除いて専用道を通らず、一般道区間に設置したベイサイドアリーナ駅を経由する。

■JR東日本 石巻線 浦宿~女川(宮城県) 2.5km
2011年3月に発生した東日本大震災の津波で路盤が流失するなどの被害。浦宿~女川間でバスによる代行輸送が行われている。今年3月21日に再開することが決まったが、終点の女川駅は内陸側に移設される。

■JR東日本 仙石線 高城町~陸前小野(宮城県) 11.7km
2011年3月に発生した東日本大震災の津波で路盤が流失するなどの被害。代行バスは不通区間の外側を含む松島海岸~矢本間で運行されており、列車と代行バスの乗換地点も松島海岸・矢本両駅となっている。

津波対策としてルートを内陸側に移設する工事が現在進められており、今年6月までに再開する予定。また、東北本線塩釜~松島間と仙石線松島海岸~高城町間の線路が接近する部分に新しい接続線(仙石線・東北本線接続線)を整備する計画があり、高城町~陸前小野間の再開と同時に開業する予定だ。これにより、仙台~石巻間を東北本線~接続線~石巻線経由で結ぶ列車が「仙石東北ライン」の愛称で運行される。

■JR東日本 常磐線 竜田~原ノ町(福島県) 46.0km
2011年3月に発生した東日本大震災による福島第一原子力発電所事故の影響で運休中。バスによる代行輸送や振替輸送は行われていない。途中の夜ノ森・大野・双葉各駅は帰還困難区域内で、被害調査も実質不可能な状態が続いている。これに対して富岡・浪江・桃内・小高・磐城太田各駅は避難指示解除準備区域に移行している。

並行する国道6号は2014年9月15日から、自動車で通過する場合に限定して通行規制が解除された。これを受けてJR東日本は、今年2月をめどに代行バスを1日2往復運行する方向で調整を進めている。

■JR東日本 常磐線 相馬~浜吉田(福島・宮城県) 22.6km
2011年3月に発生した東日本大震災の津波で路盤が流失するなどの被害。バスによる代行輸送は不通区間より広い相馬~亘理間で行われており、宮城方の列車とバスの乗換地点も浜吉田駅ではなく亘理駅となっている。ルートを内陸側に移設した上で、2017年春にも列車の運行を再開する予定。

■JR東日本 只見線 会津川口~只見(福島県) 27.6km
2011年7月の豪雨で橋桁が流失するなどの被害。バスによる代行輸送が行われている。この区間はもともと利用者が極度に少なく、JR東日本は今のところ復旧の可否を明らかにしていない。福島県と沿線自治体はJR東日本に対し、復旧工事費の約4分の1を負担する提案を行っている。

■大井川鐵道 井川線 接岨峡温泉~井川(静岡県) 10.0km
大雨の影響で土砂崩れが発生し、2014年9月2日から末端側の接岨峡温泉~井川間のみ運行を見合わせている。復旧には相当な時間がかかる模様。

■JR東海 名松線 家城~伊勢奥津(三重県) 17.7km
2009年10月の台風18号により橋台の流失や土砂の流入などが発生。バスによる代行輸送が行われている。JR東海は当初、鉄道を廃止する方針を打ち出していたが、関係自治体が鉄道施設周辺の治山事業などを実施することを条件に復旧の方針に転換した。2015年度内の再開が予定されている。

◎(再開)JR東日本 大糸線 白馬~南小谷(長野県) 10.4km
2014年11月22日に発生した長野県神城断層地震の影響で、土砂流入などの被害が発生。12月7日に運転を再開した。
《草町義和》

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