津波 高嶋哲夫/著

津   波

津波

書名:津波          著者:高嶋哲夫
出版: 集英社文庫    発行年月:2008年11月
価格: 860円 (税込)

本の内容
東海大地震。起きる起きないが問題なのではない。それは必ず起きる。だから、今から何をしなければならないのか。独自のハザードマップを作り、地震対策に努める26歳の市役所防災課職員がいた。だが、大地震が連続して発生。空前の大津波が太平洋岸を襲う!そのとき恋人は、超高層ビルの建築主は、原子力発電所の職員は、自衛隊員は、首相は、どう運命と向き合ったのか!?大迫力の防災サスペンス作品。

著者情報
高嶋 哲夫(タカシマ テツオ)
1949年岡山県玉野市生まれ。日本原子力研究所研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。79年、原子力学会技術賞を受賞。99年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞

※セブンアンドワイより http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32143230


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購入日 2008年11月26日 
読始日 2008年11月26日
読了日 2008年12月03日
<感想メモ>
以前読んだ「M8」の続編の設定になっている。小説だから読んでいられるのかなという感想だ。しかし、嘘とは思えない。現実は、そこまでいかないかも知れない、と期待したいが、小説以上の現実が起こっても不思議ではない。大阪の地下街については少し知っているが、雑然としていて、地震や津波で大パニックになるだろう。昔の建設省近畿地建がつくった大雨による大洪水で淀川が氾濫して、地下鉄が浸水するシュミレーションを見たことがある。本小説の津波が大阪の街や名古屋の街をひと吞みにする様は、リアルだ。特に、大都市部が津波に襲われた時のことをもっと想定しておくべきだろう。もうひとつ、大事な視点は、日常の防災機能の確立だ。本書で描いているような地震・津波の発生直前まで海岸でイベントをやるということがあるのだろうか、と思うが、案外、実際は、誰も信じないでいるかも知れない。市民の危機意識は日常の啓蒙・宣伝・訓練によるところだろうが。年末年始に東京日比谷公園で「年越し派遣村」が開設され、多くのマスコミが報道した。その結果、500人もの失業者が集まり、非正規・派遣切り、雇用破壊の深刻さを知ることになった。自新・津波についてはどうだろう。これからのことだから、まだ半信半疑だ。しかし、すぐそこまで来ているのは確かだ。国土的視点から言えば、社会インフラの老朽化など維持更新時期と大地震・津波の時期がどうも重なっている現状を直視する必要がある。公共事業・公共投資も新規建設から維持更新へ切り替える時期だ。国民のいのち、安全、生活を守るための公共投資に切り替えるべきだ。
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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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