2015-06-23(Tue)

リニア中央新幹線 あらたな2変電所 JR東海説明せず

中電の新設変電所 建設費用はJR東海が負担 計画書になく アセス逃れ

リニア新幹線の工事計画書にない変電所建設計画が新たに長野県豊丘村と岐阜県恵那市の2カ所あることが明らかになった。
中部電力が先月、自治体に示すまでJR東海はこの事実を説明せず、国土交通省もつかんでいなかった。

恵那市では小学校や保育園の真上を高圧線が張られ、子どもたちに電磁波の悪影響を及ぼすのではないかと懸念されている。
「今年2月、JR東海が中電と契約した」(経産省の吉野恭司大臣官房審議官)

変電所と送電設備の建設費はJR東海が負担する。

この2変電所は、リニア新幹線の環境影響評価(環境アセス)書や工事実施計画書に記載されていない。
が、発電所・変電所費の1855.9億円には、含まれているという。

ならば、JR東海がリニア用に設置する施設であることは明白。
計画書への記載や自治体や住民への説明をきちんとやるべきものだった。

JR東海が中電と契約したのは今年2月、中電が電力供給計画を届け出たのは3月24日。
豊丘村、恵那市に報告したのは5月11日だという。
これも中電が報告、JR東海は説明もしていない。これもおかしい。




以下引用

しんぶん赤旗 2015年6月22日(月)
環境アセスやり直せ リニア 計画書にない2変電所
衆院国交委で本村議員追及
 リニア新幹線の工事計画書にない変電所建設計画が新たに長野県豊丘村と岐阜県恵那市の2カ所あることが明らかになりました。中部電力が先月、自治体に示すまでJR東海はこの事実を説明せず、国土交通省もつかんでいなかったことが分かり、本村伸子議員が19日の衆院国土交通委員会で追及しました。
 本村氏は「恵那市では小学校や保育園の真上を高圧線が張られ、子どもたちに電磁波の悪影響を及ぼすのではないかと懸念されている」と述べ、計画は事実かとただしました。経産省の吉野恭司大臣官房審議官は今年2月、JR東海が中電と契約したと答えました。
 本村氏は、変電所と送電設備の建設費はJR東海が負担することを確認したうえで、リニア新幹線の環境影響評価(環境アセス)書や工事実施計画書の記載や事実の把握について質問しました。国交省の藤田耕三鉄道局長は「環境影響評価書にも工事実施計画書にもない」と、国として把握していなかったと認めました。
 本村氏は「環境アセス逃れといわれても仕方ない。環境アセスや事業説明会をやり直すべきだ」と追及。太田昭宏国交相は「丁寧に説明するよう指導する」と述べるにとどまりました。

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「平成27年度電力供給計画」の届出について
2015年3月24日 中部電力株式会社
http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3256428_21432.html
当社は、このたび、「平成27年度電力供給計画」を策定し、本日、経済産業大臣に届出を行いましたので、お知らせします。
供給計画とは、電気事業者が電気事業法の規定に基づき届出をするもので、 今後10年間の電気の供給ならびに電気工作物の設置及び運用についての計画です。
電力需給については、前年度に引き続き、自他社原子力発電所の運転再開時期や新規開発を見通すことができないため、原子力発電所に関する計画および供給力に関する事項を「未定」としております。
添付資料
「平成27年度電力供給計画」概要[PDF:122KB]
http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/__icsFiles/afieldfile/2015/03/24/201503241.pdf

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中央新幹線品川・名古屋間工事実施計画(その1)
http://company.jr-central.co.jp/company/others/construction/_pdf/00.pdf
7.工事方法
ヨ.発電所及び変電所の概要
き電用変電所
新 設   12箇所
受 電   154kV 2回線 10箇所
66kV  2回線   1箇所
77kV  2回線   1箇所
変 圧 器 主変圧器(最大200MVA) 2組 10箇所
主変圧器(最大80MVA) 2組 2箇所
指令所より遠方監視制御を行う。

◆中央新幹線線品川・名古屋間(延長285km605m)工事費予算書
発電所・変電所費 185,590,000千円

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中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その1)の認可申請について
http://company.jr-central.co.jp/company/others/construction/index.html
 当社は、全国新幹線鉄道整備法(以下、「全幹法」といいます。)第9条に基づき、中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その1)について、平成26年8月26日に国土交通大臣に認可申請しました。
中央新幹線品川・名古屋間工事実施計画(その1) [195.4KB] PDF
http://company.jr-central.co.jp/company/others/construction/_pdf/00.pdf
添附図書
全幹法第9条第2項に基づく添附図書
送電系統図 [44.5KB] PDF
http://company.jr-central.co.jp/company/others/construction/_pdf/9-2-5.pdf

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日本共産党恵那市議団HP
【15.05.29】恵那市議会全員協議会で、リニアの新たな環境問題が明らかに!
集落、小学校、保育園の真上を高圧線が
http://ena.jcpweb.net/news/150529-231732.html
恵那市議会全員協議会で、リニアの新たな環境問題が明らかに!
 近くに、恵那峡の大井発電所があり、そこからの送電線近くでは「家電製品の寿命が短い」との話しもあるようです。
 まったく、迷惑な話です。皆さん一緒に行動しなければ。まず知ってもらわなければ・・・。
 リニア中部車両基地へ電力を供給するために、恵那市を南北に横切る50万ボルト中部電力愛岐幹線から武並町と長島町久須見にかけて2万平米の広さの変電所を建設し、中津川市苗木の変電所まで15万4千ボルトの送電線を引くという。恵那市武並町、長島町久須見、笠置町を経由して、中津川市へ。 
地図を見れば、まったく自宅の真上。小学校、保育園の真上を高圧線が張られることになる。恵那市の担当部長は、「地下トンネルを通すことは出来ないか」とも言ったようですが、中部電力は「住宅地を避けるため」と言っているようです。
近くに、恵那峡の大井発電所があり、そこからの送電線近くでは「家電製品の寿命が短い」との話しもあるようです。
 まったく、迷惑な話です。皆さん一緒に行動しなければ。まず知ってもらわなければ・・・。
 青色はゴルフ場です。恵那峡観光地はグリーンです。ここを避けて、小学校、保育園の上を行くというものです。 リニアには健康に影響するおそれのある高圧線が必要というなら、やはりこの計画は止めてください。
  

信濃毎日新聞 2015年06月03日(水)
豊丘に別の変電施設 リニア用に中電が計画
 JR東海がリニア中央新幹線の変電施設1カ所の建設を予定している下伊那郡豊丘村で、中部電力が別のリニアの変電施設1カ所の建設を予定していることを、同村に説明していなかったことが2日、明らかになった。村側は、この変電施設について、中電から5月に知らされて初めて把握したという。
 2日の豊丘村議会定例会で下平喜隆村長が明らかにした。
 中電によると、変電施設は同村神稲(くましろ)上佐原地区の山間地に建設予定で、森林の伐採や工事用車両の道路敷設の必要が出る可能性があるという。敷地面積は8万~9万平方メートルほどになる見込み。同村を通る50万ボルトの高圧送電線「南信幹線」から15万4千ボルトに電圧を変換し、JR東海が神稲柏原地区と大鹿村に建設予定の二つのリニアの変電施設に送電する。中電が県内に建設予定のリニアの変電施設は、この1カ所という。
 豊丘村総務課などによると、JR東海からは、同社建設の神稲柏原地区の変電施設の建設については知らされていたが、中電の変電施設の説明はなかった。5月11日、中電から建設計画について村に正式な説明があり、分かったという。
 JR東海は昨年11月、中電にリニア運行用の電力使用に関する申し入れをし、今年2月に正式な契約を結んでいる。
 下平村長は2日、村議会定例会開会のあいさつで「リニアに配給するための(別の)変電所が大規模に必要だという認識は持ち合わせていなかった」と述べた。取材に対し、「住民への影響を極力減らすためにも、リニアに関して迅速な情報共有をできるようにしてほしい」とした。
 一方、JR東海広報部は取材に、中電の変電施設について「鉄道施設としての設備ではなく、電力の供給方法やそれに伴う設備に関しては説明できる立場にない」とした。


読売新聞 2015年06月07日
リニアトンネル工事 着工は今冬の見通し
 2027年に開業予定のリニア中央新幹線で、JR東海は、大鹿村でのトンネル工事の着工が今冬になるとの見通しを示した。これまでは「今秋」としていた。残土の運搬開始は2018年春からという。同社が2日に同村で開いた住民説明会で明らかにした。
 このほか、同村を通過する工事用車両については、1日最大約1350台になるとの試算結果を報告した。掘削で出る残土の仮置き場の候補地8か所をすべて使う条件で、従来説明していた台数よりも2割ほど少なくなる計算だ。説明会には中部電力の関係者も同席。同社は豊丘村神稲上佐原地区に新たな変電施設を建てることを明らかにした。JRが大鹿村内に新設する小渋川変電所との間を、地上に整備する送電線で結ぶ方針だ。


南信リニア通信
中電の新設変電所 ~ JR東海がまたアセスメント逃れ
違法性がないにしても馬鹿にした話
http://www.nbbk.sakura.ne.jp/npp/150602.html
 3日の『南信州』、『信毎』、『中日』は豊丘村にリニア関連で変電所が出来ると伝えました。中部電力がリニア新幹線に電力を供給するために豊丘村の佐原地区に設置するもので、高圧線の南信幹線から大鹿村上蔵と豊丘村柏原のJR東海の電力変換所に送電するための変電所です。2日の大鹿村での説明会でも、中部電力は新設変電所から15万4千ボルト、延長11kmの送電線で送電すると説明していました。ただし、大鹿村での説明会ですから豊丘村のどこにという説明はなかったと記憶しています。
 『南信州』はリニア中央新幹線の建設で、電力を供給する中部電力(中電)が豊丘村に変電所の建設を計画していることが2日分かったと書いています。記事によれば、中電は先月中旬から地元を対象にした説明会を順次開いていたそうです。この変電所で近くを通る50万ボルトの「南信幹線」の電気を15万4千ボルトに落として大鹿の上蔵と豊丘の柏原のJR東海の電力変換所に送電する計画。位置は言われてみれば実に簡単な話で、上蔵(11km)と柏原(4km)を結ぶ直線と「南信幹線」の交わる地点ということなのでしょう。
(画面をクリックすると拡大)
 『南信州』は2日の豊丘村議会のあいさつで下平村長は「南信幹線から電気をリニアに配給するための変電所が大規模に必要との認識は持ち合わせていなかった」と語り、その上で当初から懸念される問題と、突然発生する新たな問題を村としてきっちり対応し「村民生活や自然環境への影響を可能な限り軽減していく」と述べたそうです。
 トンネル廃土の処理方法の問題が環境アセスメントの対象になっていなかったことは前々から指摘されているところです。その残土の受け入れに自ら手をあげるような自治体の首長らしい迂闊さをよく示していると思います。リニアは電気で走るのです。
 上蔵や柏原の「変電所」は「変電所」ではありません。JR東海だって正式には電力変換所といっています。電力会社から送られてきた交流電気を直流に直して、さらにそれを周波数と電圧の変化する三相交流に変換して出力する設備です。だから電源回路は別に必要。電圧を変えて整流するだけの山吹や伊那八幡にある変電所ともちがうし、中電の変電所とも働きがぜんぜんちがいます。しかし、一般的には「変電所」といっています。この電力変換設備は普通の三相交流電源では容量が間に合わないので別に高圧線で送電しなくてはならないわけです。
 大鹿村の2日の説明会では送電線の景観への影響について質問が出ていましたが、鳥類の棲息への影響を心配する声もありました。しかし、中電の工程表を見る限り、環境影響調査をする予定はないようです。トンネル廃土を建設資材といいくるめてアセス逃れをしたも同然なのですが、送電線と付随する変電所も環境に多大の影響を生じるのですから、これもアセス逃れといわれても仕方ないと思います。『南信州』によればすでに中電は動き始めているのです。
 リニアを活かして、悪影響を極力抑えるなどという甘い考えでいる場合ではないと思います。悪影響をなくすためリニアはやめとけというべきです。
 さて『信毎』によれば豊丘村にこの「変電所」の計画が知らされたのは5月11日。村長は「住民への影響を極力減らすためにも、リニアに関して迅速な情報共有をできるようにしてほしい」といっているようです。また一方、JR東海は中電のこの「変電所」について「鉄道施設としての設備ではなく、電力の供給方法やそれに伴う設備に関しては説明できる立場にない」といっているようです。つまり、住民を代表し、住民を守るべき立場の首長、公務員がリニアがどのようなものか自主的に学び正確な知識を持って臨んで、常に問う気持ちを持っていないからこういうことが起きるのではないか。
 JR東海に関していえば、廃土問題にしても送電線と変電所の問題にしても明らかにアセスメント逃れといえるもので、こんな計画は少なくとも一時中止させなくてはならないと思います。区分地上権の設定をサボってることも問題にするべきだと思います。これからも、ほかに何が出てくるか分かりません。
 規模の問題ですが新聞は8~9万平方メートルとしています。ヘクタールに直すと、10,000m2が1ヘクタールですから、8~9ヘクタールです。柏原の電力変換設備が約4ヘクタールですからなんと倍の広さ。景観資源である竜東の河岸段丘にもう2つ「変電所」ができるという事実、そして路線は稜線に沿ったものではなく斜に横切るはず。リニアは地中を走りますが、その代わりにリニアを走らせるための送電線が伊那山地の地上部を15kmに渡って張られて、8ヘクタール以上の変電所もできる。
※ 送電線や変電所についてはアセスメントの対象にはなっていないようです。しかし、変電所については、予定地付近は明らかに「山」ですから、平坦な土地を必要とするので切り土や盛土工事を行う可能性が高く、災害対策の面でも問題を生じる可能性もあると思います。
※ 中部電力飯田変電所(座光寺中河原)は約15,430m2
(2015/06/03)
 補足すると、豊丘村内のリニア関連の地上にできる施設が占める面積は、中電の工事する分を入れると本来の計画の約2倍になるわけです。豊丘村の住民という立場からすれば、新設の変電所も送電線もリニア計画のアセスメントに含まれて当然のはす。大鹿も事情は同じだと思います。大鹿では以前から住民によって上蔵の変電所(小渋川右岸)まで引っ張る送電線の景観への悪影響について指摘がされてきています。
 かって風越山の山麓に送電線が引かれるとき景観問題が起きました。新設変電所は豊丘村の日影山周辺の上佐原地区になるようです。日影山の南側にかって水田が耕作されていたやや平坦な場所がある(※1)そうなのでおそらくそのあたりに変電所はできると思います。この場所は天竜川沿いの谷底からは見えないと思いますが、竜西の上段では見えると思います。日影山の山頂の送電線『南信幹線』やその西側を走る『南信泰阜線』の鉄塔は天竜川沿いでも見えるので、新設の送電線は見えるはずです。

画面中央の細い道が坂島峠への道。坂

豊丘村長沢から見た日影山方面。中央の鉄塔は日影山の山頂付近のものだと思います。「かって水田が耕作されていた・・・」という話はこの写真を撮影しているときに通りかかったお爺さんから聞きました。
※1 国土地理院の2万5千分の一地図には水田の記号がありますが、googleマップの航空写真でも長細く水田の痕跡のようなものが見えます。

googleマップ
(2015/06/05)
参考
 変電所の役割や種類について中部電力が解説しているページ。上佐原に計画されているのは種類としては「超高圧変電所」にあてはまるようです。
• 変電所の役割
• 変電所の種類
 超電導リニアモーターカーを研究開発している鉄道総合技術研究所が編集した『ここまで来た! 超電導リニアモーターカー』(交通新聞社)は「電力変換所は、電力会社からの三相交流電源をいちど直流電力に変換するコンバーターと、この直流を車両の速度に応じた周波数の三相交流に変換するためのインバーターで構成される」(p93)と説明しています。車両が走行するガイドウェイの推進コイルには車両の速度に応じた電圧と周波数の電気を流さなければなりません。このように常に変化する電力はパルス幅変調方式(PWM制御)により作り出しているそうですが、これは直流を一種のスイッチで細切れに切り刻んで交流的な電力として出力する方式(p94)。電力会社の変電所は交流の電圧を変えるだけです。飯田線の山吹や伊那八幡の変電所は中電の供給する交流を直流の1500ボルトに変換するだけです。リニアの「変電所(電力変換所)」は従来の「変電所」とは随分違っています。
パルス幅変調制御についてはやや専門的ですが、日本大百科全書(ニッポニカ)に解説があります。
(2015/06/06)
新聞の書いている豊丘村長の言動からは、村長自身がそんなこと知らなかった、驚いているという印象を受けますが、それは村長のページを見ても分かります。
(2015/06/07)

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