2015-08-21(Fri)

山陽新幹線カバー脱落事故 内規違反「座金」を再利用 150808

作業分散でボルト締め不足か 床下のカバー脱落し車体に衝突、電線ショート 女性けが
 
----福岡県でトンネルを走行中の山陽新幹線の車両カバーが脱落、乗客が負傷した事故で、JR西日本は21日、通常は1人で行うボルトを締める作業を複数人で分担したため、最後の「本締め」をしなかった可能性があると公表した。通常の検査では作業や確認の手順が決められているが、別の部署が取り付けたため周知されていなかった。
 
----また、ボルトの緩みを防ぐ特殊な座金(ワッシャー)が内規に反して再利用されたことも原因の可能性があるとした。福岡県警は業務上過失傷害の疑いも視野に捜査。JR西は今後、カバーを取り付ける際の手順を徹底し、作業した箇所や人を記すチェックシートも活用する。(共同通信 2015年8月21日23:30)


<社説>
毎日新聞)新幹線部品脱落 小さなミスも見逃すな(8/13)




以下引用

毎日新聞 2015年08月13日 02時30分
社説:新幹線部品脱落 小さなミスも見逃すな
 高速で走る新幹線は小さなミスも大事故につながる。こうした危険性を改めて認識させたのが、JR山陽新幹線で発生した防音用カバーの脱落事故である。
 小倉−博多間のトンネル内を走行していた「さくら561号」で、床下を覆う重さ6.5キロのアルミ製カバーが脱落した。カバーは強い風圧を受けて、トンネルの内壁と車両の側面に交互にぶつかりながら舞い上がり架線に接触した。車体の39カ所が損傷し、車体への衝撃を手や肘に受けた乗客1人が負傷した。カバー脱落が駅通過時などに起きていれば大惨事になった可能性もある。
 国土交通省は新幹線を運行するJR各社に対し、同様の部材が適切に取り付けられているか点検し報告するよう指示した。速やかな全車両の点検とともに、徹底した原因の究明が求められる。
 JR西日本によると、カバーは2本のボルトと2カ所のフックで固定されていた。ボルトが2本ともなくなっており、隣の別のカバーもボルトが1本外れ、1本が緩んでいた。
 脱落したカバーは走行試験のため、7月24日に付け直された60枚のうちの1枚で、付け直した後に事故が起きるまで点検を2回受けていたが、ボルトの緩みは発見されなかった。ボルトの締め付けが不十分で、点検でも異常を見逃した二重のミスが事故を招いた可能性が高い。点検方法の見直しが必要だ。
 ボルトの取り付け不備が原因とみられるトラブルはこれまでにも起きている。2010年には東海道新幹線でパンタグラフの交換の際にボルト4本を付け忘れた作業ミスが原因で、部品が脱落して架線を切断する事故があった。03年には300系車両の床下の底ぶた取り付けボルト31本のうち5本が脱落し、13本が緩んだまま営業運転していた。
 JRはトラブルのたびに再発防止策を取っているが、事故が繰り返される。これでは高速鉄道の安全管理に緊張感を欠いていると批判されても仕方ない。
 山陽新幹線は最高時速300キロで営業運転している。トンネルに進入した時には特に強い風圧を受けるため、小さな部品が脱落しても大事故につながりかねない。
 新幹線は海外でも「安全な高速鉄道」との評価が高く、政府が進めるインフラ輸出の中で力を入れている分野だ。アジアで関心を寄せる国も多いが、こうした事故が続けば良いイメージが損なわれる。
 旧国鉄の技師長で新幹線生みの親といわれた島秀雄さんは生前、「怖いのはスピードへの畏敬(いけい)の念を忘れてしまうことだ」と繰り返していた。安全の原点に立ち返るべきだ。

*******************************
NHK 8月21日 18時13分
新幹線カバー外れる事故 通常作業怠ったか

今月、福岡県内のトンネルを走行していた山陽新幹線で、床下のカバーが外れて車両が損傷し、乗客1人がけがをした事故で、JR西日本は、担当者がカバーを取り付ける際に通常行う作業を怠ったため、ボルトがしっかりと締められていなかった可能性があるとする調査結果をまとめました。
今月8日、山陽新幹線の小倉と博多の間のトンネルを走行していた「さくら561号」で、床下の側面を覆うアルミ製のカバーが外れ車両が損傷したほか、停電が発生して緊急停止し、乗客1人が腕にけがをしました。
 これについてJR西日本は21日、会見を開き、事故原因についての調査結果を明らかにしました。それによりますと、カバーは通常ボルトを「仮締め」したあと「本締め」して取り付ける手順になっていますが、外れたカバーは「本締め」が行われていなかったとみられるということです。また本締めが行われなかったのは作業にあたった担当者4人が手順を理解していなかったためで、確認する作業も十分でなかった結果、ボルトがしっかりと締められていなかった可能性があるということです。
 JR西日本では調査結果を踏まえ、誰がどのボルトを締めたのかを書き込むチェックシートを導入するなど作業手順の徹底を指示しました。
 吉江則彦新幹線統括部長は「お客様にけがをさせてしまい深くおわびします」と話しています。


読売新聞 2015年08月21日 17時26分
脱落カバーの「座金」は再利用…山陽新幹線事故
 今月8日に福岡県内を走行中のJR山陽新幹線から金属カバーが脱落して車体に当たり、乗客1人が負傷した事故で、カバーを車体に固定するために使っていた部品の一部が、社内ルールに反して再利用されていたことがわかった。
 JR西日本は、カバーを固定したボルト自体の締め方が不十分だったのが脱落の原因とみているが、部品の再利用と事故との関連も調べる。
 JR西関係者によると、再利用されたのは、表面に凹凸の特殊加工がされた「座金(ざがね)」という金具。車体とアルミ製カバー(幅71センチ、高さ62センチ、重さ6・5キロ)を固定するボルトの頭部分と、カバーの間に座金2枚を挟み込み、凹凸をかみ合わせることで、ボルトの緩みを防いでいた。


毎日新聞 2015年08月21日 22時41分
山陽新幹線カバー脱落:ボルトの締め付けが不十分か
 福岡県内を走行中の山陽新幹線から床下カバーが脱落して車体に衝突し、乗客1人がけがをした事故で、JR西日本は21日、カバーを固定するボルトの締め付けが不十分だった可能性があると明らかにした。ボルトの緩みを防ぐ座金(ざがね)が社内ルールに反して再利用されていたことも分かった。
 作業後の検査でもボルトの緩みを見抜けず、大阪市内で記者会見した新幹線統括部長の吉江則彦常務執行役員らは「ご迷惑とご心配をおかけした。作業の管理体制を再構築する」と謝罪した。
 同社によると、カバーは7月21日、走行試験のために取り外し、24日に付け直していた。通常の検査では、カバーを車体にかける▽ボルトを入れる▽仮締め▽本締め−−までの作業を1人で行うが、今回は走行試験担当の若手社員4人が作業を分担。うち1人が担当した「本締め」が不十分だった可能性があるという。誰がどのカバーを担当したかを確認するチェックシートを使わず、カバーを外す度に交換する決まりだった座金も再利用していた。今後はチェックシートの使用などを徹底するという。
 事故は今月8日夕方、「さくら561号」が福岡県宮若市のトンネル内を走行中に発生。2号車の防音用アルミ製カバー(幅71センチ、長さ62センチ、重さ6.5キロ)が脱落。車体に衝突し、乗客の女性が左腕に軽傷を負った。【戸上文恵】
 綱島均・日本大学教授(鉄道工学)の話 作業者が作業の内容や手順を十分理解していなかったことが事故を招いたと考えられる。脱落した部品が駅のホームにいる人に当たっていたら、もっと大きな事故につながっていた可能性もある。社員の教育体制や点検方法の早急な見直しが必要だ。


産経ニュース 2015.8.21 21:25
ボルト締め作業分担、緩み一因か 山陽新幹線カバー脱落事故 内規違反座金」を再利用
JR西日本が調査で確認した不適切な作業
 福岡県内を走行していた山陽新幹線から床下のカバーが外れ、車体に衝突して乗客1人が負傷した事故で、JR西日本は21日、通常は1人で行うボルトを締める作業を複数の社員で分担し、ボルトが十分に締まっていなかった可能性があるなどとする調査報告を発表した。また、緩みを防止する座金(ざがね)も社内ルールに反して再利用していたことが判明したといい、ボルト外れの一因になった可能性があるとみている。
 JR西によると、事故があった編成は6~7月に走行試験に使われ、脱落したカバーを含む74枚がいったん取り外され、7月24日に取り付けられた。取り付けは通常の点検、整備を行う部署ではなく、走行試験を担当する部署の若手中心の4人が実施していた。
 カバーをボルトで固定する作業には4つの手順があり、最後は仮締め済みのボルトを基準通りに締める「本締め」を行い、正しく締めたことを記す「合いマーク」を書き入れる。
 通常は1人で4つの手順を行うが、走行試験後の作業はルールが明確化されておらず、現場の裁量任せになっていた。上司の係長は4人の技量などを考慮して分担させたという。
 また通常は作業終了後、チェックシートでカバーの装着状況を確認するが、この係長はシートを用いていなかったとされる。脱落したものとは別のカバーでは合いマークが書かれていないミスも判明。JR西はこうした状況から、通常とは違う作業の中で締め方が不十分になった可能性があるとみている。
 一方、座金についてメーカーは正しい取り付け方をすれば再利用可能としているというが、JR西は新品に取りかえる独自ルールを設けている。しかし今回、脱落したカバーについては担当者が別の社員が行うと思い、取りかえていなかった。JR西の吉江則彦・新幹線統括部長は大阪市の本社で開いた記者会見で「真摯(しんし)に受け止め、改善をしていく」と謝罪した。


産経ニュース 2015.8.10 14:14
運輸安全委が調査官派遣 山陽新幹線事故
 福岡県で起きた山陽新幹線の部品脱落事故で、運輸安全委員会は10日午前、鉄道事故調査官2人を現地に派遣した。同日午後にも事故車両がある福岡県那珂川町の博多総合車両所で、車両の調査や関係者の聞き取りを実施し、原因究明を進める。
 また、国土交通省は同日、新幹線を運行するJR各社に、問題となった車両カバーのボルトが固定されているか点検するよう指示したと明らかにした。
 事故を起こした新大阪発鹿児島中央行きさくら561号(8両編成)は8日午後5時半ごろ、福岡県宮若市で緊急停止した。車両カバーが脱落しているのが見つかり、固定していたボルトが2本ともなくなっていた。


産経ニュース 2015.8.9 22:41
停電、カバー脱落が原因 山陽新幹線、ミス連鎖か
 福岡県内の山陽新幹線小倉-博多間で起きた停電で、JR西日本は9日、この区間を走っていた新大阪発鹿児島中央行きさくら561号(8両編成)の床下を覆うカバーを車体に固定していたボルトが2本ともなくなっていたと発表した。この結果、走行中にカバーが脱落して車体に衝突し、弾みで電線に近づきショートしたのが原因とみている。
 脱落したカバーの隣にあるカバーもボルト2本のうち1本がなくなり、別の1本も緩んで脱落の恐れがあった。取り付け時に作業員の締め方が甘く、その後の検査でも見逃すなどミスが重なった可能性がある。
 カバーが電線に接触していればスパークして断線、大事故につながった危険があった。
 女性がけがをしており、事態を重視した国土交通省九州運輸局は9日、JR西に文書で警告。福岡県警も同日、業務上過失傷害の疑いもあるとみて車体を実況見分した。


産経ニュース 2015.8.9 11:18
【山陽新幹線損傷】
3号車の車体に3カ所の損傷 カバー脱落車両を実況見分 福岡
車両から部品のカバーが脱落後に緊急停止した新幹線さくら561号の車体に付いた複数の傷=8日午後、JR博多駅(乗客提供)
 山陽新幹線の車両から部品のカバーが脱落して停電、女性1人がけがをした事故で、福岡県警は9日、脱落の状況を調べるため、博多総合車両所(同県那珂川町)で実況見分を始めた。業務上過失傷害の疑いもあるとみて、整備や点検に問題がなかったかどうか調べている。
 JR西日本によると、8日午後5時半ごろ、福岡県の小倉-博多間で停電が起き、この区間を走っていた新大阪発鹿児島中央行きさくら561号(8両編成)が緊急停止。2号車前方の左下から車両下部を覆う重さ約6・5キロのカバーが外れ、トンネル内に落ちていた。
 当時は時速285キロで走行。脱落したカバーは風圧で舞い上がったり、トンネルの壁に当たったりして、3号車の側面に衝突。弾みで新幹線の架線に電力を供給するための電線に近づいてショート、停電したとみられる。3号車の車体に3カ所の損傷を確認した。
 ほぼ満員の約500人が乗車。博多署などによると、3号車前方の左窓側に座っていた鹿児島市の女性高校教諭(26)が左手首捻挫、左肘打撲の軽傷を負った。カバーが車体にぶつかった際の衝撃が原因とみている。
 JR西によると、車両はN700系で、カバーはねじで固定。2日に1回、車両点検しており、7日の点検では異常はなかったという。
 JR西は当初、小倉-博多間に停止した列車は2本としていたが、さくら561号を含めて計3本だったと訂正した。


産経ニュース 2015.8.8 23:45
【山陽新幹線停電】
床下のカバー脱落し車体に衝突、電線ショート 女性けが「電気が走るような痛み」 小倉-博多
福岡県宮若市稲光付近で停止した新幹線さくら561号の車体についていた傷=8日午後、JR博多駅(乗客提供)
 8日午後5時半ごろ、福岡県内の山陽新幹線小倉-博多間で停電が発生し、上下線計2本の列車が駅間に止まった。約30分後に送電を開始、その約10分後に運転を再開した。駅間に停止した新大阪発鹿児島中央行きさくら561号(8両編成)に乗っていた20代の女性が腕に軽いけがをし、車体の側面や窓ガラスには複数の損傷が見つかった。
 JR西日本は、走行中に車両の床下にあるカバーが脱落して車体に衝突、弾みでカバーが電線に近づいてショートしたのが原因とみている。
 JR西日本によると、さくら561号は約500人が乗車し、福岡県宮若市稲光付近で停止した。直前に多くの乗客が衝撃音を聞いていた。けがをした女性は窓側の座席にいて「体に電気が走るような痛みを感じた」と話しているという。
 車体の損傷は3号車から6号車の間で確認。さくら561号に乗っていた福岡市の男性(59)は「ドーンという音がして減速して止まった。パンタグラフの異常か、何かにぶつかったのかと思った」と説明。間もなく異常がないとのアナウンスが流れたが、3号車前方の乗客は別の場所へ移動するよう指示があったという。
 東京都の男性(34)は「雷のようなバリバリという音がして止まった」と証言。車内は冷房が止まり「汗だくになった。トイレの水も使えなかった」と疲れた様子で話した。
 さくら561号は博多駅で車両を交換して運行を続けた。JR西日本によると、停電で列車計53本に最大97分の遅れが出て、計1万5100人に影響が出た。帰省ラッシュや夏休みの観光で利用者も多く、博多駅は一時混乱した。

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