2015-09-17(Thu)

阿蘇山噴火 警戒レベル3 噴煙2000メートル 150914

噴火の続発に備え監視強めよ  予知に頼らない防災を  長期化も見据えて対策を

----14日午前9時43分ごろ、熊本県・阿蘇山の中岳第1火口で噴火が発生したと気象庁が発表した。
同庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。

火口上空に約2千メートルの噴煙が上がった。
同庁は火砕流が発生した可能性があるとみて、噴火の規模や影響の範囲を調べている。(日本経済新聞)

<各紙社説>
日本経済新聞)噴火の続発に備え監視強めよ (9/15)
東京新聞)阿蘇山噴火 予知に頼らない防災を(9/15)
北海道新聞)阿蘇山噴火 紅葉の道内も油断なく(9/16)
熊本日日新聞)阿蘇中岳噴火 長期化も見据えて対策を(9/15)
南日本新聞)[阿蘇山噴火] 速報は生かされたのか(9/16)




以下引用



日本経済新聞 2015/9/15付
社説:噴火の続発に備え監視強めよ


 熊本県の阿蘇山中岳が噴火し、気象庁が入山を規制した。鹿児島県の口永良部島の噴火や桜島の活発化に続き、日本列島全体で火山活動が高まっているようにみえる。他の火山も含めて監視体制の強化が欠かせない。
 阿蘇山中岳は昨年11月に小規模に噴火し、いったん収まったが先月から再び活動が増していた。14日の噴火では火口上空の約2千メートルまで噴煙が上がり、1979年に死傷者14人を出した噴火に匹敵する規模とみる専門家もいる。
 周辺には草原が広がる「草千里」など観光地が多い。まず気象庁や自治体が的確な避難情報を出し、人的被害をゼロに抑えてもらいたい。火山灰が広い範囲で降る恐れもある。農作物の被害を最小限に抑えたり、車のスリップや航空機のトラブルを未然に防いだりするための情報提供も肝要だ。
 気になるのは、ここにきて列島全体で火山が活発になっていることだ。昨年9月の御嶽山噴火で多数の死者が出たほか、今年5月の口永良部島の噴火ではいまも住民が避難を続けている。神奈川県の箱根山も小規模に噴火した。
 だが、多くの火山では観測体制が手薄なままだ。国内に110ある活火山のうち、気象庁が監視カメラや地震計などを設けて常時観測しているのは47火山にとどまる。機器の老朽化も目立ち、口永良部島の噴火では停電で使えなくなった機器もあった。
 監視対象の火山を増やす必要はないのか、気象庁は早急に検討すべきだ。すでに対象になっている火山でも古い機器をバッテリー付きに更新するなど、噴火の予兆を見逃さない体制づくりが要る。
 人材育成も欠かせない。20世紀は火山が静かだったうえ、大学観測所の技官が相次ぎ退官し、日本の火山研究者は40人に満たない。
 噴火に備えたハザードマップや避難計画づくりでは、専門家と自治体の連携がカギを握る。地元大学で研究者を育てたり、民間の気象会社などにいる人材を活用したりする方策を考えるときだ。
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東京新聞 2015年9月15日
【社説】阿蘇山噴火 予知に頼らない防災を


 今度は熊本県の阿蘇山の中岳が噴火した。初めて噴火速報が発表された。火山噴火が相次いでいるが、予知はなかなか成功しない。防災情報に敏感になり、自らの命を守るようにしたい。
 中岳は十四日午前九時四十三分、噴火した。黒っぽい噴煙は高さ二千メートルまで達し、大きな噴石が周囲に飛散した。火山灰は熊本市でも降り、熊本空港では発着便に影響が出た。
 福岡管区気象台は同五十分に噴火速報を発表。十時十分には、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。地元自治体は火口から半径四キロ以内を立ち入り禁止とした。ロープウエーの乗り場などに多くの観光客がいたが、幸い、負傷者はいないという。
 噴火速報は昨年秋の御嶽山噴火で多くの犠牲者を出したことがきっかけで始まった。事故の経験を減災に生かす試みだ。携帯電話の防災情報で噴火を知った人も少なくないはずだ。
 阿蘇山はかつて、噴石で観光客が亡くなるという事故が起きている。それだけに観測態勢も防災体制も充実している。火口周辺には噴石を避けるための退避壕(ごう)がある。報道によれば、阿蘇火山博物館には外国人観光客もいたが、職員らが避難させている。
 これまでの研究で、中岳の火口の中に「湯だまり」があるときは静穏期。火山活動が活発化すると湯だまりの水温が上昇し、やがて干上がることが分かっている。だが、直前予知はできなかった。それが現在の火山学の限界である。
 噴火活動は継続しそうだ。火山灰の影響が心配されている。福岡管区気象台はホームページで、中岳上空千五百メートルと三千メートルの風向、風速の予想を広報している。噴煙の高さで火山灰の飛散エリアが推測でき、減災に役立つ情報だ。
 影響は航空機だけではない。精密機器のトラブルや、各種機器で空気の取り入れ口に付けられたフィルターの目詰まりも心配だ。
 東日本大震災後、多くの研究者が「マグニチュード9クラスの地震の後、火山の大噴火が起きる」と警告した。今年になって箱根山、口永良部島、桜島などで噴火が続いている。いずれも研究者が警告する「大噴火」と比べると、スケールは小さい。
 火山は日本の大きな魅力だ。いたずらに恐れる必要はない。しかし、いつか来る大噴火に備えて「予知はできなくても命は守る」という心構えは持ち続けたい。
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北海道新聞 2015/09/16 08:50
社説:阿蘇山噴火 紅葉の道内も油断なく


 日本列島で火山の動きが強まっているようだ。
 熊本県の阿蘇山・中岳が噴火し、気象庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。
 幸い人的被害はなく、大噴火の兆候は見られないという。気象庁や地元自治体は的確な情報提供で、被害を抑えてほしい。
 国内では昨年9月の御嶽山(長野、岐阜県)以降、火山噴火が相次いでいる。道内でも雌阿寒岳の噴火警戒レベルが、活動活発化に伴って2に引き上げられた。
 これからの季節、道内の山々は紅葉を楽しむ登山客らでにぎわう。過度に恐れることはないが、情報収集や避難場所の確認など備えを怠ることなく、自らの命を守りたい。
 阿蘇山は1979年にも噴火し、死傷者を出した。今回は上空2千メートルに噴煙が達し、降灰は60キロ以上離れた福岡県でも確認された。
 マグマに触れた地下水などが水蒸気になって爆発する「マグマ水蒸気噴火」とみられる。
 阿蘇火山博物館には外国人を含む多くの観光客がいたが、職員が下山を呼び掛け、大きな混乱はなかった。8月の運用開始以来、初めて出された噴火速報も迅速な避難に役立ったようだ。
 気になるのは、火山活動の活発化が各地で目立つことだ。1年前の御嶽山の噴火以降、今年に入っても口永良部島(鹿児島県)や桜島(同)、浅間山(長野、群馬県)などが噴火した。
 それぞれの噴火に関連性はないとされ、道内でも今のところ噴火の可能性は低いとされている。
 だが、油断はできない。御嶽山は噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)から突然噴火した。道外での一連の噴火を人ごととせず、警戒を続けたい。
 国は道内9火山を含む全国47火山を常時監視火山とし、観測強化とデータ蓄積に努めている。
 気象庁や自治体は、これらの情報を積極的に発表してほしい。周辺の住民や登山客も日頃から火山情報を把握し、万一の際の避難に役立てることが大切だ。
 火山は噴火のサイクルや予測される被害など、それぞれ特徴が大きく異なるため、火山防災は地元研究者の果たす役割が大きい。
 しかし、文部科学省によると、噴火予知に携わる大学研究者は全国で50人足らずだという。
 火山活動が活発化しつつあるいまこそ大規模噴火に備え、国は専門家の育成に力を注いでほしい。
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熊本日日新聞 2015年09月15日
社説:阿蘇中岳噴火 長期化も見据えて対策を


阿蘇中岳第1火口がきのう、「爆発的」とみられる噴火を起こした。大きな噴石と多量の火山灰を含む噴煙は火口から2千メートルの高さまで達した。2千メートル級の噴煙は1994年12月以来で、火砕流が発生した可能性もあるという。
 気象庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。2007年の警戒レベル運用開始後、阿蘇山のレベル3は初めて。火口から2キロでは、噴石や火砕流に厳重な警戒をするよう呼び掛けている。
 阿蘇市などでつくる阿蘇火山防災会議協議会は火口から最大4・7キロの立ち入りを規制、火口に通じる周辺の道路も封鎖した。噴火当時、山上広場や周囲には観光客らがいたが、避難誘導されて下山し、けが人はいなかった。
 人的被害が出なかったのは火口から半径4キロ圏内に民家がなく、既に1キロ以内の立ち入りを規制していたからだろう。仮に数キロにわたって噴石が飛び、火砕流などが及んでいたら、甚大な被害をもたらしていたかもしれない。
 阿蘇火山博物館の須藤靖明学術顧問は「噴火が早く収まりすぎているので、再び噴火を繰り返す可能性もある」とした上で、今回の噴火が「活動の最終段階か、第2ステージの始まりと見るかの判断は現時点では難しい」という。
 阿蘇中岳第1火口は昨年8月30日に噴火警戒レベルが2に引き上げられ、火口から半径1キロ以内の立ち入りが規制された。11月以降は、高さ千~1500メートル級の噴煙が断続的に続いた。地下にあるマグマだまりの膨張はことし3月ごろから停滞していたが、火山活動の指標となる孤立型微動や火山性地震が多くなっていた。
 有毒なガスが発生していることも考えられる。97年には、火口から放出された二酸化硫黄によって観光客2人が死亡している。監視の強化が必要だ。
 今後も噴火が続けば、大量の降灰で農作物に被害が出るなどの影響も懸念される。阿蘇は県内有数の観光地であり、ホテルや旅館への宿泊キャンセルなどによるダメージも予想される。
 火山災害の特徴は長期化することにある。国や県、自治体はどんな支援ができるのか、長期化も見据えて対策を検討すべきだろう。
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南日本新聞 ( 2015/9/16 付 )
社説:[阿蘇山噴火] 速報は生かされたのか


 熊本県・阿蘇山の中岳第1火口がおととい噴火した。噴煙は火口から高さ2000メートルに達し、周辺で噴石や降灰が確認された。
 気象庁は、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)を3(入山規制)に引き上げた。
 山上広場や周囲にいた観光客らは、ロープウエーの駅舎などに避難した後、全員下山した。
 けが人や建物の被害がなかったのは幸いだった。気象庁は、火口から約2キロで噴石や火砕流が発生する恐れもあるとして、引き続き注意を呼びかけている。
 自治体などは火口から最大4.7キロの立ち入りを規制した。警戒を怠ってはならない。
 阿蘇山で2000メートル級の噴煙は1994年12月以来だ。警戒レベル3は2007年に運用を始めてから初めてである。
 気象庁は今回、全国初の「噴火速報」も発表した。警戒レベルの引き上げより先だった。
 昨年9月の御嶽山(長野、岐阜県)の噴火で、火山活動の状況が登山者らに十分伝わっていなかった反省から、今年8月に運用を始めた。
 噴煙の高さなどを詳しく調べると時間がかかるため、噴火を確認したら5分以内をめどに事実だけ簡潔に伝える仕組みだ。伝達にはラジオやスマートフォンの専用アプリなどを使う。
 気象庁によると、今回は噴火から約7分後だったが、「順調だった」としている。住民や観光客らに適切に伝わったかどうかは今後、検証を進める。
 御嶽山噴火では58人が死亡、5人が行方不明になった。火山災害では、早く正確な情報が登山者や住民らの命綱である。
 気象庁は噴火速報がどう生かされたかについても、精査してもらいたい。
 噴火速報は24時間態勢で監視する阿蘇山など全国47の火山が対象だ。鹿児島県内では、桜島、霧島山、口永良部島、薩摩硫黄島、諏訪之瀬島が入る。
 桜島は1日、警戒レベルが4(避難準備)から3に戻された。口永良部島では5月の爆発後、レベル5(避難)が続く。霧島山新燃岳と諏訪之瀬島は2のままだ。
 噴火速報は、いつも噴火している火山なら普段を上回る大規模な噴火が起きた時に発表する。
 これとは別に、特定地域の住民や観光客らの携帯電話などに、一斉送信する「エリアメール」もある。鹿児島市は8月、桜島の警戒レベルが3から4に上がると同時に噴火警報を速報した。
 こうした情報を冷静な避難行動につなげることが大切である。
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ANN (2015/09/14 13:40)
阿蘇山 「マグマ水蒸気噴火」の可能性高い 気象庁
 阿蘇山の噴火について、気象庁は「マグマ水蒸気噴火」の可能性が高いという見解を示しました。
 気象庁地震火山部・北川貞之火山課長:「火口からおおむね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石と火砕流に警戒を。それほど爆発的ではなかったといえますが、マグマ水蒸気噴火だった可能性もある」
 今回の噴火を受けて、気象庁は、阿蘇山の噴火警戒レベルを「2」から「3」に引き上げました。噴火は現在も続いていて、火口からおおむね2kmの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流、風下側では火山灰への注意が必要です。また、気象庁は、今回の噴火は火山灰にマグマの成分が含まれていることから、マグマ水蒸気噴火の可能性が高いという見解を示しました。


日本経済新聞 2015/9/14 12:10 (2015/9/14 13:23更新)
熊本空港の発着便、欠航相次ぐ 阿蘇山噴火で
 阿蘇山の噴火を受け、熊本空港の発着便は欠航が相次いだ。国土交通省熊本空港事務所によると、目立った降灰はないが、航空各社が状況を見極めているという。
 全日空は羽田空港や大阪国際(伊丹)空港などとの路線で欠航が相次いだ。午後1時時点で2便が着陸先を熊本空港から福岡空港に変更、14便が欠航を決めた。
 日本航空は羽田空港と熊本空港を結ぶ路線で2往復4便の欠航を決めた。「噴煙の状況をみながらその後の対応を決めていく」としている。


日本経済新聞 2015/9/14 10:40
阿蘇山が噴火 噴煙2000メートル、警戒レベル3
 14日午前9時43分ごろ、熊本県・阿蘇山の中岳第1火口で噴火が発生したと気象庁が発表した。同庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。火口上空に約2千メートルの噴煙が上がった。同庁は火砕流が発生した可能性があるとみて、噴火の規模や影響の範囲を調べている。

14日午前、噴火した阿蘇山の画像(気象庁ホームページより)
 首相官邸は同日午前、危機管理センターに情報連絡室を設置。安倍晋三首相は官邸で記者団に「自治体と連携を密に取りながら、人命を第一に安全確保に向けて政府一丸となって万全を期したい」と強調した。
 気象庁によると、噴火で火口から大きな噴石が飛んだことが確認された。大きな噴石を飛ばす規模の噴火は1990年4月以来。火砕流が確認されれば79年以来となる。
 同庁は「今後も同程度の噴火が発生する恐れがある」として、火口から半径約2キロの範囲で噴石や火砕流に警戒を求めた。マグマが水蒸気とともに噴き出す「マグマ水蒸気噴火」だった可能性が高いとみている。
 熊本県警などによると、午後0時30分時点で噴火による人的、物的被害の情報は入っていない。
 地元自治体は火口から4キロの範囲の立ち入りを規制した。対象は熊本県阿蘇市、高森町、南阿蘇村にまたがる。
 阿蘇山の警戒レベルが3に上がるのは、2007年12月の制度運用開始以来初めて。火口の西側で降灰が予想され、阿蘇市と南阿蘇村では1ミリ以上の降灰となる見通し。熊本市でも少量の灰が降る可能性がある。

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