2015-11-23(Mon)

車検捏造 検査官3人逮捕 補助ミラーなしで「合格」疑い

安全担保の車検制度の根幹、揺るがしかねず 自動車検査独立行政法人
 

-----車高が高い車に装着が義務付けられている補助ミラーなどがないのに、車検の審査で不正に合格させたとして、大阪府警交通捜査課は21日、自動車検査独立行政法人(東京)の主席自動車検査官3人を虚偽有印公文書作成の疑いで逮捕した。

 
逮捕容疑は8~9月、横浜市の自動車販売会社が輸入した車高の高いピックアップトラックを各1台ずつ審査した際、国土交通省の保安基準が定めた補助ミラーや小型カメラなどを装着していないのに、基準に適合しているとする虚偽の審査書類を作成した疑い。
(日本経済新聞)

-----乗用車のサイドアンダーミラーは、悲惨な死亡事故などをきっかけに装着が義務付けられた。自動車検査官らによる不正疑惑は安全を担保する車検制度の根幹を揺るがしかねない。

国土交通省によると、1999年9月、バイクに乗った旧運輸省航海訓練所教官の女性が、車高を不正に高くした改造RV(レジャー用多目的車)に追突されて死亡した。同様に、車の死角に入り込んだ児童らがひかれて亡くなる事故も多発し、車高がある乗用車を対象にサイドアンダーミラーなどの装着を義務付けた。外国に同様の規制はなく、日本独自のルールという。
(毎日新聞)




以下引用

日本経済新聞 2015/11/22 1:40
車検検査官3人を逮捕 補助ミラーなしで「合格」疑い
 車高が高い車に装着が義務付けられている補助ミラーなどがないのに、車検の審査で不正に合格させたとして、大阪府警交通捜査課は21日、自動車検査独立行政法人(東京)の主席自動車検査官3人を虚偽有印公文書作成の疑いで逮捕した。
 府警は同法人本部と3人が所属する関東検査部神奈川事務所(横浜市)を既に家宅捜索。押収資料を分析し、不正審査の実態解明を進める。
 逮捕したのは神奈川県厚木市の柏谷章容疑者(44)、相模原市の山本能功容疑者(42)、東京都江戸川区の母ケ野賢一容疑者(42)。府警は3人の認否を明らかにしていない。
 逮捕容疑は8~9月、横浜市の自動車販売会社が輸入した車高の高いピックアップトラックを各1台ずつ審査した際、国土交通省の保安基準が定めた補助ミラーや小型カメラなどを装着していないのに、基準に適合しているとする虚偽の審査書類を作成した疑い。
 自動車販売会社は審査書類を関東運輸局神奈川運輸支局に提出し、予備検査証の交付を受けて車を販売した。
 府警は10月、予備検査証を不正取得したとして同社社長(61)ら2人を道路運送車両法違反容疑で逮捕し、審査に合格した経緯を捜査していた。
 国の保安基準は車高の高い車について、運転席側に生じる死角をなくして巻き込み事故を防ぐため、ミラーやカメラを設けるよう定めている。
 自動車検査独立行政法人は2002年に設立され、車検の手続きのうち、保安基準に適合するかどうかの審査を国から移管された。法律により、検査官は「みなし公務員」とされている。


読売新聞 2015年11月22日 01時15分
検査官が車検票偽造、3容疑者を逮捕
 車高が高い車に装着が義務付けられた補助ミラーなどがないのに、審査で不正に合格させたとして、大阪府警は21日、自動車検査独立行政法人・神奈川事務所(横浜市都筑区)の主席自動車検査官3人を虚偽有印公文書作成容疑で逮捕した。
 府警は3人の認否を明らかにしていない。
 逮捕されたのは、柏谷章(44)(神奈川県厚木市)、山本能功(42)(相模原市南区)、母ケ野(ほがの)賢一(42)(東京都江戸川区)の3容疑者。
 3人は今年8~9月、横浜市内の販売会社が海外から持ち込んだピックアップトラック3台をそれぞれ審査した際、車体周囲の視界確保のため、サイドミラーとは別に付ける「サイドアンダーミラー」などがないのに、国の保安基準に適合したとの虚偽の自動車検査票を作った疑い。
 検査票は公文書にあたり、検査官は刑法上、「みなし公務員」として扱われる。府警は20日、事務所や法人本部(東京都新宿区)を捜索した。
 販売会社は取得した検査票をもとに、自動車予備検査証を入手。少なくとも1台を販売していた。府警は10月、別の輸入車の予備検査証を不正取得したとして、同社社長ら2人を道路運送車両法違反容疑で逮捕。捜査の過程で今回の疑惑が浮上した。


毎日新聞 11月21日(土)15時1分配信
車検捏造容疑>安全担保の車検制度の根幹、揺るがしかねず
 ◇大阪府警、検査官3人を虚偽有印公文書作成容疑で逮捕
 日本の安全基準を満たしていないのに国内で販売できるよう、輸入車の自動車検査票を捏造(ねつぞう)したとして、21日、国土交通省所管の「自動車検査独立行政法人」神奈川事務所(横浜市都筑区)の主席自動車検査官3人が大阪府警に虚偽有印公文書作成の疑いで逮捕された。3人は今年8~9月、横浜市内の自動車輸入業者が仕入れたピックアップトラック3台の車検を担当。車高が高く死角がある車の前部に装着が義務付けられた「サイドアンダーミラー」などがないのに、国の基準に合格したとする検査票を作成した疑いが持たれている。
 乗用車のサイドアンダーミラーは、悲惨な死亡事故などをきっかけに装着が義務付けられた。自動車検査官らによる不正疑惑は安全を担保する車検制度の根幹を揺るがしかねない。
 国土交通省によると、1999年9月、バイクに乗った旧運輸省航海訓練所教官の女性が、車高を不正に高くした改造RV(レジャー用多目的車)に追突されて死亡した。同様に、車の死角に入り込んだ児童らがひかれて亡くなる事故も多発し、車高がある乗用車を対象にサイドアンダーミラーなどの装着を義務付けた。外国に同様の規制はなく、日本独自のルールという。
 車検を通るには、6歳児を想定した円柱(高さ1メートル、直径30センチ)を車体の前部や助手席側の側面に沿って動かし、運転席から見えることが必要だ。RVやワンボックスカーなど車高がある車はこの死角を補うミラーの装着が必要になる。最近は、死角を確認できる小型カメラを車外に搭載することで基準を満たす車も売られている。
 しかし、デザイン性からこのミラーの装着を嫌う愛好家が少なくないという。並行輸入車を扱う大阪府内の販売業者は「客から『格好悪いミラーが付いているなら買わない』と言われる」と明かす。
 このため、車検時だけ吸盤型の簡易ミラーを取り付け、客に販売する際に外す不正行為も相次いでいる。


毎日新聞 2015年11月22日 10時20分(最終更新 11月22日 12時03分)
不正車検:吸盤型ミラーで「合格」 神奈川事務所で横行か
 車高の高い並行輸入車に装着が義務化されたサイドアンダーミラーを巡る不正車検事件で、主席自動車検査官3人が逮捕された国土交通省所管の「自動車検査独立行政法人」神奈川事務所(横浜市)が、車検の時だけ、簡易な構造の吸盤型ミラーを取り付けた車も審査を通過させていたことが捜査関係者への取材で分かった。大阪府警が照会した全国の主要な検査事務所は「同様のミラーでは国の保安基準を満たさず、審査は通らない」と回答した。
 府警は神奈川事務所で不正が横行していた疑いがあるとみて、他の検査官からも詳しい事情を聴く。
 捜査関係者によると、車検時だけ吸盤型のミラーを取り付けるのは自動車販売業界で「ポン付け」と呼ばれる。デザイン性を重視する並行輸入車の愛好家らの要望に応えるため、車検後にミラーを取り外し、販売する業者が多いとされる。こうしたミラーは、付けたまま走行すると車体から取れることもある。
 府警は6月、並行輸入車の車検時のみ吸盤型ミラーを取り付け、車検証を不正取得したとして府内の自動車販売業者を摘発。この業者も車検を神奈川事務所に出していた。業者は「『神奈川』ならポン付けが通った」と府警に説明したという。
 自動車検査独立行政法人法に基づく「審査事務規程」では、保安基準を満たさないサイドアンダーミラーの装着状況について、「粘着テープ類や針金類で取り付けられたもの」と例示されている。吸盤型ミラーもこの規定に該当するため、車検を通した検査官は内規違反の疑いもある。
 府警交通捜査課によると、法人傘下の検査事務所には2014年までの10年間、約11万5000台の並行輸入車について車検の申し込みがあった。うち約3万8000台が神奈川事務所で、全国最多だった。
 検査官の逮捕を受け、同法人の栗原和郎理事長は「厳正かつ公正な検査を行うとの理念を持っており、事実ならば大変遺憾だ。関係者の方々に深くおわびしたい」との談話を出した。


産経ニュース 2015.11.21 23:42
「神奈川事務所は通りやすい」 悪質ポン付け横行も 並行輸入車、審査件数多さ背景に
 大阪府警によると、全国の運輸局に届け出がある並行輸入車のうち、補助ミラーなどの装着対象は年間1千~2千台にのぼる。うち約3割の審査が、今回逮捕された3人の自動車検査官が勤務する神奈川事務所で行われていた。捜査関係者は「審査件数の多さが不正の温床になっている可能性もある」と指摘する。
 車高の高い車に補助ミラーやカメラの装着を義務づける道路運送車両法の保安基準が改正されたのは平成17年。東京都世田谷区の路上で11年、レジャー用多目的車(RV)がミニバイクに追突し運転していた女性=当時(32)=が死亡するなど、死角が原因の事故が多発したのを受けた対応だった。
 これにより、輸入車を含む国内向けのRVやピックアップトラックなどには製造段階で補助ミラーなどが装備されるようになったが、捜査関係者によると、海外仕様のため補助ミラーなどが付いていない並行輸入車を好む客が多いのが現だという。このため検査などの際にだけ吸盤でミラーを取り付け、その後は取り外す「ポン付け」と呼ばれる悪質な手法も横行しているとされる。
 府警は6月、すぐに取り外せる簡易補助ミラーを装着し予備車検証などを不正取得したとして、大阪市西区の自動車販売会社の元社長の男(40)らを同法違反容疑で逮捕。元社長らも神奈川事務所で審査を受けており、「(神奈川事務所は)審査が甘いと業界で話題だった」などと供述したという。
 3人の検査官と、ピックアップトラックを持ち込んだ輸入業者の社長らは知人同士だった。府警は、検査官らが同様の不正を繰り返していた可能性もあるとみて調べている。



TBS News 2015年11月21日
国交省所管の独立行政法人の検査官3人逮捕、“車検票”ねつ造か
 日本の安全基準を満たさない輸入車の検査票を国内で販売できるようにねつ造したとして、国土交通省所管の自動車検査独立行政法人の検査官ら3人が逮捕されました。
 虚偽有印公文書作成の疑いで逮捕されたのは、自動車検査独立行政法人・神奈川事務所の柏谷章(44)容疑者ら3人の主席自動車検査官です。
 警察によりますと、柏谷容疑者らは今年8月から9月、横浜市の自動車輸入業者が予備検査を受けるために自動車3台を持ち込んだ際、装着が義務づけられている補助ミラーなどが無いにもかかわらず、国の安全基準に合格したとする審査書類を作成した疑いです。
 自動車輸入業者の社長(61)ら2人は、道路運送車両法違反の疑いですでに逮捕・起訴されています。警察は、他にも不正がないか捜査する方針です。(21日20:56)

///////////////////////////////////////////////////////////////

関連記事

テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

tag : 車検捏造 検査官 補助ミラー 車検制度

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

プロフィール

ajimu-ra

Author:ajimu-ra

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最近の記事
リンク
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ(タブ)
RSSフィード
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カテゴリー
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
FC2ブログランキング
↓↓クリックお願いします↓↓

FC2Blog Ranking

ブログ内検索
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

フリーエリア
blogram投票ボタン