2015-12-07(Mon)

16年度予算案 公共事業費4年連続増へ

数十億円の微増で調整、与党大綱/インフラ―賢く「投資」し「使う」を明記

-----政府は来年度当初予算案公共事業費を、今年度の5兆9711億円から増やす方針を固めた。来年夏の参院選を前に、自民党から増額を求める声が高まっているためだ。安倍政権になってからの当初予算では4年連続の増額となる。
 数十億円の微増にとどめる方向で調整している。河川や道路、港湾の整備や老朽化対策などに重点的に配分する方針だ。
(朝日新聞)


-----自民、公明の与党が近くまとめる16年度予算編成大綱の国土交通省関係部分の内容が判明した。戦略的・計画的な社会資本整備による民間企業の生産性向上と投資拡大を図るため、インフラに「賢く投資」し、インフラを「賢く使う」取り組みを促進。地域経済を支える建設、運輸、造船といった同省所管業界の人材確保・育成も支援する。ハード・ソフトの防災・減災対策とインフラ老朽化対策などによる国土強靱(きょうじん)化の推進も盛り込む。
 
大綱には、経済再生・財政再建・TPP(環太平洋経済連携協定)、1億総活躍・地方創生、暮らしの安全・安心といった柱を立て、目指す方向性と具体的な取り組み内容を列挙する。
 
この中で、安定的・持続的な公共投資による経済成長を図り、経済再生と財政健全化の双方を実現することを明記する。具体的には、3大都市圏の環状道路や空港・港湾などへのアクセス道路、都市鉄道ネットワーク、整備新幹線など高速交通ネットワークの整備、首都圏空港や国際コンテナ戦略港湾の機能強化を推進。加えて、PPP・PFIの推進、住宅・不動産市場の活性化、都市再生の推進、物流の効率化・円滑化などにも取り組む。
(日刊建設工業新聞)




以下引用

朝日新聞 2015年12月6日08時02分
来年度予算案公共事業費4年連続増へ 参院選控え政府
http://digital.asahi.com/articles/ASHD55GYLHD5ULFA009.html
公共事業費の推移
 政府は来年度当初予算案公共事業費を、今年度の5兆9711億円から増やす方針を固めた。来年夏の参院選を前に、自民党から増額を求める声が高まっているためだ。安倍政権になってからの当初予算では4年連続の増額となる。
 数十億円の微増にとどめる方向で調整している。河川や道路、港湾の整備や老朽化対策などに重点的に配分する方針だ。
 「コンクリートから人へ」を掲げた民主党政権は、当初予算の公共事業費を3年で2・5兆円ほど減らした。これに対し、安倍政権は経済政策「アベノミクス」の「第2の矢」で財政出動を掲げ、増額にかじを切った。来年度予算でも、「国土強靱(きょうじん)化」を訴える自民党が、関東・東北豪雨をはじめとする災害対策などを理由に増額を求めていた。
 6月にまとめた政府の財政健全化計画では、社会保障費を除いた政策予算の伸びを今後3年で1千億円程度に抑える「目安」を設けた。来年度は防衛予算が膨らむ方向のため、本来ならそのほかの予算を増やす余地はないが、公共事業費は例外的に増やす。
 近くまとまる2015年度補正予算案公共事業費も、14年度補正予算(4433億円)を上回る見通しだ。(奈良部健)

BLOGOS  石川和男 2015年12月06日 18:53
公共事業費を削減したのは前民主党政権ではない 〜 増減の流れは旧自民党政権時からのもの・・・
 今朝の朝日新聞ネット記事によると、政府は来年度当初予算案の公共事業費を、今年度の5兆9711億円から増やす方針とのこと。
《記事要旨》
・来夏の参院選を前に、自民党から増額を求める声が高まっているため。
・安倍政権になってからの当初予算では4年連続の増額。・「コンクリートから人へ」を掲げた民主党政権は、当初予算の公共事業費を3年で2.5兆円減。
・安倍政権は経済政策「アベノミクス」の「第2の矢」で財政出動を掲げ、増額にかじを切った。

 この記事に描かれている内容とグラフ〔資料1〕を読むと、前民主党政権が頑張って公共事業費を減らしたのに、現自民党政権が再び公共事業費を増やしている、と一瞬思い込んでしまう読者は少なくないだろう。しかし、事実はそうではない。
 公共事業費は、当初予算ベースでは平成9年度(1997年度)をピークに、補正予算も含めた全予算ベースでは平成10年度(1998年度)をピークに、概ね減少傾向にある。むしろ、2009年度からの民主党政権時では
 平成27年度(2015年度)の公共事業費は、これらピーク時と比較した場合、当初予算ベースで約4割低い水準で、全予算ベースでは約6割低い水準になっている〔資料2〕。
 いずれにせよ、公共事業費に係る視点では、前民主党政権での動向は、旧自民党から現自民党政権に至る流れの中で、当初予算ベースでは平成24年度(2012年度)を底として上昇傾向にあるが、全予算ベースでは平成23・24年度(2011・2012年度)において東日本大震災の影響もあって突出感がある。
 直近の財政健全化計画では、公共事業費について、次のように標榜されている。
①新規投資に当たっては、国際競争力強化や防災対策であっても、費用対効果を厳しく見極め、これまで以上に厳選する。②既存の社会資本の老朽化対策は、人口減少等を踏まえ、計画的かつ効率的に対応し、安全性を維持しながら、費用を抑制する。③事業実施に際して、PPP/PFIといった民間活力・民間資金や適切な受益者負担の活用、税制や規制の見直し、最新の技術的知見による効率化・生産性の向上等を通じ、公費負担を抑制。④人口減少を踏まえ、全体の公共事業関係費は増やさないことを前提に、個別の社会資本の必要性を見極め、必要不可欠な社会資本の機能を確保する。
 この中で、今後編成される2015年度補正予算案では、上記④の趣旨からすると、あと0.6兆円程度は積み増すことが容認されるのであろう。現自民党政権の公共事業費に関する姿勢は、旧自民党政権の中の旧世代の発想に近いように見える。

<資料1>
(出所:朝日新聞ネット記事)
http://digital.asahi.com/articles/photo/AS20151205002163.html

<資料2:公共事業関係費の推移>
(出所:財務省・財政制度分科会資料「社会資本整備」(2015.10.26))
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia271026/01.pdf


日刊建設工業新聞  [2015年12月8日2面]
16年度予算/与党大綱・国交省関係/インフラ―賢く「投資」し「使う」を明記
 ◇業界の人材確保支援も
 自民、公明の与党が近くまとめる16年度予算編成大綱の国土交通省関係部分の内容が判明した。戦略的・計画的な社会資本整備による民間企業の生産性向上と投資拡大を図るため、インフラに「賢く投資」し、インフラを「賢く使う」取り組みを促進。地域経済を支える建設、運輸、造船といった同省所管業界の人材確保・育成も支援する。ハード・ソフトの防災・減災対策とインフラ老朽化対策などによる国土強靱(きょうじん)化の推進も盛り込む。
 大綱には、経済再生・財政再建・TPP(環太平洋経済連携協定)、1億総活躍・地方創生、暮らしの安全・安心といった柱を立て、目指す方向性と具体的な取り組み内容を列挙する。
 この中で、安定的・持続的な公共投資による経済成長を図り、経済再生と財政健全化の双方を実現することを明記する。具体的には、3大都市圏の環状道路や空港・港湾などへのアクセス道路、都市鉄道ネットワーク、整備新幹線など高速交通ネットワークの整備、首都圏空港や国際コンテナ戦略港湾の機能強化を推進。加えて、PPP・PFIの推進、住宅・不動産市場の活性化、都市再生の推進、物流の効率化・円滑化などにも取り組む。
 TPP大筋合意を受け、インフラシステムの海外展開を推進することも盛り込む予定。2020年東京五輪がパラリンピックと同時開催となることを踏まえ、公共交通機関や建築物、道路のバリアフリー化も推進する。
 1億総活躍・地方創生の切り口では、子育てがしやすく、子どもから高齢者まで豊かに暮らせる生活環境を整備するため、コンパクトシティー形成、地域公共交通ネットワークの充実・再編、「小さな拠点」の形成と道の駅の活用、空き家対策、既存住宅ストックの流通促進、3世代同居・近居がしやすい環境づくりといった事業を進めることを盛り込む。
 国土強靱化の取り組みでは、台風や豪雨で被害を受けた施設の復旧、河川などの緊急防災対策、火山や地震、台風などの観測・監視体制の強化に取り組む。南海トラフ巨大地震や首都直下地震に備えた道路啓開体制の構築、施設の耐震化、密集市街地の改善、道路の無電柱化も盛り込む。
 自民党は8日、政調全体会議で大綱案について議論する予定。

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