2016-02-01(Mon)

甘利前大臣疑惑 秘書らURに口利き UR面談公表

「少しイロをつけてでも」「事務所の顔立てて」

-----千葉県白井市の建設会社が甘利明前経済再生担当相の秘書らに口利きを頼んだとする週刊文春報道を受けて、都市再生機構(UR、横浜市)が1日、担当職員計8人と秘書らの面談内容を公表した。

秘書らが「少しイロをつけてでも……」などとUR側に迫る場面もあったが、URは甘利氏側からの口利きは否定した。
(毎日新聞)

-----13年6月の最初の面談後、10回の面談が15年10月以降に集中。
同年10月9日には議員会館で秘書1人にUR職員3人が経緯などを説明し、13年8月に支払いが決まった「2億2千万円」という具体的な補償金額の一つも伝えていた。

甘利氏の秘書はその後のやり取りで、「少しイロを付けてでも地区外に出ていってもらう方がよいのでは」「先方の話を聞いてもらうだけでいい」などと発言。

一方で「本件はうちの事務所ではどうにもできないし、圧力をかけてカネが上がったなどあってはならない」とも話したという。

昨年10月末にはUR職員が再び議員会館を訪れ、建設会社との協議が平行線に終わったことを報告。
「先方はいくら欲しいのか」との秘書の問いかけに対し、UR側が「具体額はおっしゃらない。(甘利事務所は)これ以上は関与されない方がよろしいように思う」と進言する場面もあった。
 
その後も交渉は進まず、昨年12月下旬にはUR側が「現在提示している条件以上の対応はできない」と甘利氏の秘書に明言。
秘書は「それで構わない」と応じたうえで、改めて建設会社との協議の場をセットするよう頼んできたという。
(日本経済新聞)




以下引用

朝日新聞 2016年2月2日05時00分
「事務所の顔立て先方の話聞いて」 甘利氏元秘書との面談公表 UR側「補償、影響与えず」
 甘利明・前経済再生相の現金授受問題で、都市再生機構(UR)は1日、職員と甘利氏の元秘書との面談内容を公表した。12回の面談のうち6回に出席したURの中瀬弘実総務部長は報道陣に、「補償額上乗せを求めるような発言はなかった。秘書との面会が影響を与えたことはなかった」と述べた。
 URは、道路建設に伴う補償をめぐって千葉県白井市の建設会社側と交渉していた。URによると、UR職員は2013年6月~今年1月、議員会館や神奈川県にある甘利氏の事務所で元秘書らと面談。うち10回分について職員が任意でメモを残しており、一部を黒塗りにして公表した。
 URによると、補償について話題になったのは昨年7月6日と10月26、27日を除き計9回だった。
 4回目となる昨年10月9日、UR職員が補償の内容について説明した後、元秘書は「(甘利)事務所の顔を立てる意味でも一度先方(建設会社)からの話を機構(UR)本社で聞いてもらうことは可能か」と発言。同じ日に元秘書は「少しイロを付けてでも(建設会社に)地区外に出ていってもらう方が良いのでは」とも発言した。
 またメモには書かれていないが、中瀬部長は報道陣に、昨年12月1日の面談後に元秘書から、補償交渉について甘利氏も把握していることを伝えられたと明かした。中瀬部長は「秘書の人柄が分かっていたので、圧力と感じることはなかった」とも語った。
 甘利氏は1月28日の会見で、自身や秘書が建設会社側から現金600万円を受け取ったことは認めたが、元秘書がURと交渉していることについては「今回の記事を読んで初めて知った」と説明。別の秘書も弁護士の調査に対し、「URに何かお願いした記憶はない」などとURへの口利きを否定しているとされる。
 ■元秘書ら、要請受け面談急増
 千葉県白井市の建設会社の総務担当者・一色武氏(62)が昨年9月、甘利氏の元秘書らにURへの働きかけを強めるよう求め、それ以降に元秘書らとURとの面談回数が急増していたことがわかった。一色氏が朝日新聞に明らかにした。URは朝日新聞の取材に「秘書からの求めに応じて面談した」としている。
 URによると、甘利氏の秘書とUR職員は2013年6月~今年1月、計12回面談し、うち10回が15年10月5日以降だった。
 一色氏によると、3度目の面談の18日前の15年9月17日、神奈川県内の居酒屋に甘利氏の元秘書を呼び出し、一色氏がURに求めた補償の一部が認められなかったことを伝えたという。
 一色氏は一連の資金提供がURとの交渉を有利に進める趣旨という認識だったため、元秘書に「何もやっていない。何のための経費か」と質問。秘書はUR側への働きかけを「やる」と答えたため、一色氏はその場で現金を渡したという。
 一方で15年の前半、URが同社に、工事で建物にひびが入った被害の補償費として数千万円を支払っていたことが、関係者への取材でわかった。URは13年までにも同社へ計約2億4千万円を支払っている。
 甘利氏の事務所は「現在弁護士に依頼して事実関係を精査している」としている。
  ◆甘利明氏の元秘書とURの主な面談内容
 (UR発表資料に基づく、■■は黒塗りされた部分で内容は不明。※は取材による)
【2015年10月9日 議員会館】
〈秘書〉 ■■補償はいくら提示したのか。教えられる範囲で構わない
〈UR〉 ■■。ちなみに建物等再配置補償は2.2億支払い済み
〈秘書〉 本件は結局カネの話か。やはり当該地から速やかに移転してもらった方が良いと思うが
〈UR〉 機構もそう思っているので目いっぱいの条件提示をしている
〈秘書〉 ■■これだけ補償してきていてそれでも補償するのか
〈UR〉 機構も残置を認めてしまっている以上、機構工事に起因する損傷に対する修復費の補償はせざるを得ない
〈秘書〉 その都度つきあうことになるがその覚悟はあるのか。少しイロを付けてでも地区外に出て行ってもらう方が良いのではないか。このままでは同じことが繰り返されるだけだと思うが
〈秘書〉 ただ先方の話を聞いてもらうだけで良い。甘利事務所の顔を立ててもらえないか。何とかお願いしたい
〈UR〉 承知した
〈秘書〉 よろしくお願いしたい。本件はうちの事務所ではどうにもできないし、圧力をかけてカネが上がったなどあってはならないので、機構本社に一度話を聞いてもらう機会を作ったことをもって当事務所は本件から手を引きたい
〈UR〉 承知した
【10月28日 議員会館】
〈UR〉 発言から類推すると、先方(※一色武氏)は口利きを期待していた様子だった
〈秘書〉 一体先方はいくら欲しいのか?
〈UR〉 具体額はおっしゃらない
〈秘書〉 私から先方に聞いても良いが?
〈UR〉 逆にこれ以上関与されない方がよろしいように思う。先日もご説明したとおり、現在の提示額は基準上の限度一杯であり工夫の余地が全くなく、先方に聞いてしまうとそちらも当方も厳しくなる
〈秘書〉 わかった。URには迷惑をかけてしまい申し訳ない
【12月16日 甘利氏の地元事務所】
〈UR〉 現在提示している条件以上のことは出来ないと考えている
〈秘書〉 事務所に相談したが、それでも金額の増とはならなかった。ということでも事務所の顔は立つ


毎日新聞2016年2月2日 東京朝刊
甘利・前経済再生担当相
金銭授受疑惑 秘書「少しイロつけて」 UR、口利きは否定 面談内容公表
 千葉県白井市の建設会社が甘利明前経済再生担当相の秘書らに口利きを頼んだとする週刊文春報道を受けて、都市再生機構(UR、横浜市)が1日、担当職員計8人と秘書らの面談内容を公表した。秘書らが「少しイロをつけてでも……」などとUR側に迫る場面もあったが、URは甘利氏側からの口利きは否定した。【樋岡徹也、林田七恵、内橋寿明】
「これ以上関与しない方が」と制止
 URは独立行政法人だが職員は法令で公務員に準じる扱いを受ける。公務員やこうした「みなし公務員」への政治家秘書の働きかけの実態が明らかになるのはきわめて異例だ。
 URは、2013年6月〜今年1月の計12回の面談のうち10回分を一部黒塗りで公表。うち9回分が建設会社との紛争、残る1件は無関係の案件だった。
 それによると、15年10月9日の議員会館での面談で、補償交渉を巡って秘書は「結局カネの話か」と結論を急ぎ、「少しイロを付けてでも地区外に出ていってもらう方が良いのではないか」と、金額の上乗せを示唆する発言も出たという。
 秘書らのこうした発言にもかかわらず、UR側は「(具体的な)補償額の上乗せについての発言はなかった」(中瀬弘実総務部長)などとして、秘書らの口利きを否定した。
 実際、同28日の面談で秘書は「先方(建設会社)に(希望する補償額を)聞いても良い」と水を向けてきた。これに対し、UR側は「先方に聞いてしまうと、そちらも当方も厳しくなる」と、具体的な金額の話を警戒する対応もあった。
 UR側は同28日「これ以上(甘利事務所として)関与されない方がよろしいように思う」と示唆。同12月1日の面談に出た中瀬氏も「深入りはよくないと私から言った記憶がある」と証言。UR側は秘書らに重ねて忠告していたという。
 公表された面談内容には、文春報道と食い違いもある。
 報道では15年12月1日、秘書はUR側を地元事務所に呼び、「大臣もこの案件については知っているので」と迫ったとされる。しかし、URは「これまでの経緯の協議」などと簡単に記載する。出席した中瀬氏によると、秘書に「大臣もご存じですか」と質問し、秘書から「細かいことは伝えていないが、案件は知っている」と言われたという。文春報道で、秘書らは「顔を立てろ」と言い口利きを迫ったとされるが、URの公表内容は「(UR本社で建設会社に対応して)事務所の顔を立ててほしい」という控えめな要望だったとしている。
 中瀬氏は「迫られた感じではなかった」「秘書の方は気さくで丁寧、紳士的だった」と説明した。
「構成要件難しい」追及かわす
 URは1日、国会内でも民主党の会合で面談内容を説明した。口利きやあっせんの認識を問われたURの天河宏文理事は、「(建設会社側の)人と会ってほしいとお願いされた。それだけだ」と繰り返し、最終的に「あっせんや口利きが何を指すか構成要件が難しくマルかバツか分かりません」と釈明した。
 なおも疑問が消えない民主議員に「(口利きやあっせんを)否定もできないのでは?」と迫られ、中瀬弘実総務部長が「はい。それはあります」と早口で答える場面もあった。
 中瀬氏は、問題に深入りしないよう秘書らに忠告した理由について、「建設会社側との交渉は3〜4時間かかり、大声を出すと職員から聞いていた」などと説明した。ただ、民主議員に「不当で高圧的な要求に加担するのはいかがなものか、という老婆心か」と尋ねられると、「そういう側面はないとは言わないが、交渉は私どもと建設会社だけでやらしていただけたら進めやすい」と述べ、甘利氏側の口利き疑惑をかわした。【林田七恵】
URに東京地検、事情聴取を要請
 甘利氏を巡る金銭授受問題で、URは1日、東京地検特捜部から事情聴取の要請があったことを明らかにした。政治資金規正法やあっせん利得処罰法違反の疑いで東京地検に告発状を提出する動きがあり、特捜部は報酬を見返りとした違法な口利きがなかったかなどを見極めるため、慎重に事実関係を確認するとみられる。
 甘利氏の当時の秘書らは、千葉県の建設会社側から資金提供を受け、UR担当者と面談を重ねた。資金の一部は政治資金収支報告書に記載されていなかった。【近松仁太郎】
道路新設で紛争2件
 千葉県などによると同県白井市の建設会社が甘利氏側に解決を頼んだというURとの紛争は、同市などにまたがる千葉ニュータウン開発事業に関連しURが千葉県から請け負った道路新設工事にからむもので、二つあった。
 最初の紛争は、建設会社の敷地の一部を地主が道路予定地として県に売り、同社の建物の一部移転が必要となったこと。
 同社は補償として5億円を求めたが、協議は難航した。
 交渉を引き受けるようになった建設会社の総務担当者は2013年5月、甘利氏の秘書に相談。同年6月に秘書がUR本社で面談した。
 その後交渉が進み、2カ月後の同年8月にURが約2億2000万円の補償金を支払うことで決着した。建設会社の社長らが大臣室で甘利氏に現金50万円を渡したのは、同年11月14日だった。
 だが、14年になると建設会社が「道路工事の振動で建物がゆがんだ」などと主張し、新たな補償を求めるトラブルに発展した。
 総務担当者は同年2月1日、神奈川県大和市の地元事務所で甘利氏に資料を見せて説明し、現金50万円を渡した。
 甘利氏の秘書らは15年、UR側と頻繁に面談を持ったが、紛争は現時点で解決していない。【本多健】


日本経済新聞 2016/2/1 21:41 (2016/2/2 1:46更新)
甘利氏秘書「事務所の顔立てて」 URが面談内容一部公表
URが公表した甘利事務所とのやりとり
 辞任した甘利明前経済財政・再生相を巡る金銭授受問題で、都市再生機構(UR)は1日、千葉県の建設会社との補償交渉に絡み、甘利氏の秘書(当時)と職員との面談内容を明らかにした。秘書は事実関係の確認にとどまらず、「少しイロを付けてでも」「甘利事務所の顔を立ててもらえないか」などと発言。交渉に介在していた実態が浮き彫りになった。
 一部の面談に同席していたURの中瀬弘実総務部長は取材に対し、「(秘書から)補償額の上乗せを示唆するような発言はなく、影響はなかった」としている。
 URは2011年9月ごろに建設会社と補償協議を始め、同社の資材置き場が道路建設に伴い使えなくなることなどから、13年8月までに2億円余りの支払いを決定。その後も建物の損傷修復費などを補償、一部の交渉は今も続いている。
 URによると、甘利事務所の複数の秘書とUR職員8人は13年6月から16年1月までに、計12回にわたって面談。うち補償交渉などに関わる10回分について職員が残したやり取りのメモを公表し、個人名のほか、継続中の交渉内容などは黒塗りにした。
 13年6月の最初の面談後、10回の面談が15年10月以降に集中。同年10月9日には議員会館で秘書1人にUR職員3人が経緯などを説明し、13年8月に支払いが決まった「2億2千万円」という具体的な補償金額の一つも伝えていた。
 甘利氏の秘書はその後のやり取りで、「少しイロを付けてでも地区外に出ていってもらう方がよいのでは」「先方の話を聞いてもらうだけでいい」などと発言。一方で「本件はうちの事務所ではどうにもできないし、圧力をかけてカネが上がったなどあってはならない」とも話したという。
 昨年10月末にはUR職員が再び議員会館を訪れ、建設会社との協議が平行線に終わったことを報告。「先方はいくら欲しいのか」との秘書の問いかけに対し、UR側が「具体額はおっしゃらない。(甘利事務所は)これ以上は関与されない方がよろしいように思う」と進言する場面もあった。
 その後も交渉は進まず、昨年12月下旬にはUR側が「現在提示している条件以上の対応はできない」と甘利氏の秘書に明言。秘書は「それで構わない」と応じたうえで、改めて建設会社との協議の場をセットするよう頼んできたという。
 URは、一連のやり取りの中で秘書からの圧力を否定。中瀬総務部長によると、甘利氏本人については昨年12月1日の秘書との面談の際、「(甘利氏には)細かい事は申し上げていないが、こういう案件がきているという報告はしている」と説明されたという。

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