2016-03-26(Sat)

山陽道トンネル事故 トンネル非常用設備基準見直しを

過労運転の防止へ 「改善基準告示」改善し法制化を トラック規制緩和が背景に

山陽道トンネル事故 再発防止へ公明党が提言案
----公明党は、広島県の山陽自動車道のトンネルで起きた事故を受け、再発防止に向けて、トンネル内にスプリンクラーなどの非常用設備を設置するかどうかの国の基準を見直すことなどを、政府に求める提言案をまとめました。
提言案は、「八本松トンネルにはスプリンクラーや排煙設備などが設置されていなかった」と指摘したうえで、制定から長い期間が経過している非常用設備の設置に関する国の基準を見直すことを含めて、適切に対応するよう求めています。
 また、悪質なトラック事業者に重点的に監査を行い過労運転の防止に努めることや、追突事故を防止するため衝突の危険を検知して自動的にブレーキをかける安全装置の設置に対する補助なども求めています。
(NHK)

発生1週間 背景に過酷な労働環境 県警、再現実験で多角的解明へ
----東広島市の山陽自動車道下り線「八本松トンネル」で2人が死亡した多重衝突事故は、24日で発生から1週間。自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で逮捕されたトラック運転手の皆見成導容疑者(33)は、県警の調べに「眠くなり、うとうとしていた。衝突時は寝てしまった」と供述しているという。県警は、皆見容疑者の居眠り運転が事故の原因とみて捜査する一方で、事故の背景には運送業界が抱える問題が透けて見える。
(毎日新聞)





以下引用

NHK 3月26日 5時10分
山陽道トンネル事故 再発防止へ公明党が提言案
 公明党は、広島県の山陽自動車道のトンネルで起きた事故を受け、再発防止に向けて、トンネル内にスプリンクラーなどの非常用設備を設置するかどうかの国の基準を見直すことなどを、政府に求める提言案をまとめました。
 今月17日、広島県東広島市にある山陽自動車道の八本松トンネルで、渋滞中の車の列にトラックが突っ込んで、トラックを含む5台が炎上し、2人が死亡したほか、煙を吸い込むなどして、およそ70人がけがをしました。
 この事故を受けて、公明党は、再発防止に向けた政府に対する提言案をまとめました。
 提言案は、「八本松トンネルにはスプリンクラーや排煙設備などが設置されていなかった」と指摘したうえで、制定から長い期間が経過している非常用設備の設置に関する国の基準を見直すことを含めて、適切に対応するよう求めています。
 また、悪質なトラック事業者に重点的に監査を行い過労運転の防止に努めることや、追突事故を防止するため衝突の危険を検知して自動的にブレーキをかける安全装置の設置に対する補助なども求めています。
 公明党は、週明けにも提言案を石井国土交通大臣に提出する方針です。



毎日新聞2016年3月25日 21時57分
山陽道トンネル事故
4月1日に実況見分へ
 東広島市の山陽自動車道下り線「八本松トンネル」で2人が死亡した多重衝突事故で、広島県警が4月1日に下り線を約2時間通行止めにして実況見分を行うことが25日、わかった。自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で逮捕、送検されたトラック運転手、皆見成導(みなみなりみち)容疑者(33)を現場に立ち会わせ、事故当時のトラックの速度や皆見容疑者が居眠りをした地点などを特定し、事故の状況を再現する方針。
 捜査関係者によると、実況見分は4月1日午前10時〜正午ごろまで、同下り線西条インターチェンジ(IC)−志和IC間を通行止めにして行うという。
 皆見容疑者は調べに対し、トンネル入り口約300メートル手前の電光板に表示された「速度落とせ 渋滞中」の文字を「見ていた」と説明していたが、その後「居眠り運転をしてしまった」と供述している。【石川将来】


産経ニュース WEST 2016.3.24 12:53
山陽道トンネル事故
「もし自分が…」生々しく残る焼け跡、側壁タイル15メートル剥落 事故現場ルポ
事故の影響で側壁のタイルが剥がれた八本松トンネル=24日午前、広島県東広島市(鳥越瑞絵撮影)
 広島県東広島市の山陽自動車道下り線トンネルでトラックが渋滞の車列に突っ込み、2人が死亡した多重事故は24日で発生から1週間。自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で逮捕された運送会社社員の皆見成導(みなみ・なりみち)容疑者(33)=埼玉県越谷市=が居眠り運転を認める一方、勤務先のずさんな運行管理の実態が明らかになった。なぜ事故は起きたのか。同じ時間帯に、現場の「八本松トンネル」を車で走った。(森西勇太)
 24日午前7時15分ごろ、カメラマンを同乗させ、東広島市の西条インターチェンジ(IC)から山陽自動車道に入って西へ向かう。事故当日と同じような快晴で、通勤時間帯と重なるとはいえ通行車両もそれほど多くなく、運転には何のストレスも感じない。「気が緩まないよう注意しなくては」と思うほどだ。
 《広島県警や国土交通省などによると、皆見容疑者が引っ越しの荷物を積んで勤務先の「ゴーイチマルエキスライン」(埼玉県川口市)の営業所を出発したのは16日午後5時45分。17日未明にサービスエリアで数時間の仮眠を取った後、同日午前7時25分ごろに現場付近に差し掛かったとみられている》
 トンネルに入る直前。道路両脇に設置された黄色い看板に書かれた「追突注意」の文字が、朝日に照らされながらもはっきりと目に飛び込んできた。頭上には、交通情報を知らせる電光掲示板があった。
 《事故の3時間ほど前、山陽道下り線は八本松トンネルの先で別の事故が発生。その影響で渋滞の列がトンネル内にまで延びていた。皆見容疑者は同社の運行管理者から「渋滞が発生しているので迂回してもよい」との指示を受け、電光掲示板の「速度落とせ 渋滞中」との表示も見ていたと説明している》
 薄暗いトンネルに入ると、外の明るさとの違いに一瞬視界がぼやけた。しかし、それもすぐに回復。勾配も気にならず、緩い左カーブを進んでいくと、30秒足らずで全長約840メートルのトンネル中ほどに達し、右手に1枚の扉が見えた。上り線のトンネルへと続く「避難連絡坑」だ。ここから約200メートル先で事故は起きた。
 《県警の調べに「(渋滞を示す前方の車の)ハザードランプの点灯に気付いていた」と供述した皆見容疑者。だが、一方で「居眠りして追突した」とも話し、時速70~80キロで焼死した男性が運転していた乗用車に追突。この乗用車を押し出して軽乗用車などをはじき飛ばしながら、50メートル以上先で停車、炎上したとみられる》
 側壁は一面が白いタイルで覆われているが、現場付近の右側側壁は約15メートルにわたってタイルがはがれ、コンクリートが剥きだしになっていた。全焼車両があったためだろう、路面は今もはっきりと黒ずんでいるのが分かる。
 《事故直後、皆見容疑者を含めた数人が避難連絡坑に気付き、上り線に脱出した。多重事故に巻き込まれた12台を含め、トンネル内には53台に76人が乗車しており、2人が死亡。消火を試みるドライバーもいたというが、皆見容疑者が参加することはなかった》
 何事もなければ、1分足らずで抜けられるトンネル。外の光を見ながら、事故当時に聞いた運転手の言葉を思いだした。
 「つぶれた車やひっくり返った車があり、車内に取り残されて血を流した女性もいた。呼びかけたが反応はなかった」
 炎と黒煙に包まれ、パニック状態に陥った光景が思い浮かび、「もし自分も巻き込まれていたら」と改めて恐怖を覚えた。


毎日新聞2016年3月24日 地方版
山陽道トンネル事故
発生1週間 背景に過酷な労働環境 県警、再現実験で多角的解明へ /広島
 東広島市の山陽自動車道下り線「八本松トンネル」で2人が死亡した多重衝突事故は、24日で発生から1週間。自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で逮捕されたトラック運転手の皆見成導容疑者(33)は、県警の調べに「眠くなり、うとうとしていた。衝突時は寝てしまった」と供述しているという。県警は、皆見容疑者の居眠り運転が事故の原因とみて捜査する一方で、事故の背景には運送業界が抱える問題が透けて見える。【山田尚弘、石川将来】
 ■事故の半数が追突
 国交省が2012年3月に発行した「トラック追突事故防止マニュアル」によると、事業用トラックが関係する事故約2万5000件のうち、半数近い約1万2000件が追突事故だった。また、追突事故の半数以上が時速30キロ以上で起きており、約6割が前方不注視が原因だった。マニュアルでは、車間距離を詰める習慣や居眠り、焦りといった「ドライバーの要因」のほかに、「ドライバーのミスの背景となる要因」として、無理な運行計画など会社内の安全意識の低さを挙げる。
 国交省が、皆見容疑者が勤める運送会社「ゴーイチマルエキスライン」(埼玉県川口市)を特別監査したところ、同容疑者に関する法令違反が4件判明した。うち1件は過労運転で、今年2月だけで複数回確認するなど、同省は同社の安全管理体制に不備があったとみて処分を検討している。
 ■運送業界の問題
 皆見容疑者が投稿したとみられるフェイスブックには、2月に「東北から帰ってきたと思いきや、間髪入れずで九州に飛ばされました」「休みがねえ……。休みが欲しい」などと、過酷な長距離運転で疲労を訴える様子が書き込まれていた。捜査関係者によると、調べに対して皆見容疑者は「仕事がつらい」などと話しており、過労運転が常態化していた可能性があるという。
 トラック運転手の過労運転は、業界全体が抱える問題だ。国は運転手の過労運転を防ぐため、貨物業者に対し、拘束時間は1カ月で293時間以内▽連続運転は4時間以内▽勤務後に8時間以上の休息を取る−−などの基準を設けているが、厚労省によると、14年に全国の労働基準監督署に通報があった2765事業所のうち、1845事業所で基準違反が見つかった。全国のトラック事業者数はここ20年で約1・5倍の約6万2000社に増えており、国交省は「激しい価格競争が過酷な運転環境を生み出している。運転手の確保が難しい状況は今後も続くだろう」と見ている。
 ■トンネル事故の対処法
 今回の事故では、トンネル内という閉鎖空間が被害拡大の要因となった。万が一、トンネル内で事故に遭遇したらどうすればいいのか。防災システム研究所(東京)の山村武彦所長は「事故に遭ったら、まず車を左右に寄せ、緊急車両を通すために中央部を空ける。車はキーをつけたままにし、動かせるようにしておくべきだ」と話す。
 避難の際には「煙は上昇するため、体を低くし、口と鼻をタオルやハンカチで覆うのが効果的。壁を触りながら出口に向かうのが理想」といい、「日常的に使うトンネルでは、非常口の場所や道路脇の避難路の有無を確認しておくと良い」と指摘する。さらに車中に懐中電灯やタオル、防煙マスクなどを常備するよう促している。
 ■今後の捜査
 県警は、皆見容疑者の居眠り運転が事故の原因とみており、事故の実態解明に向けて再現実験を行う方針だ。再現実験では事故現場に居合わせた人に同型の車に乗ってもらい、後部ミラーにどのようにトラックの姿が映っていたのかなどを聞き取ることも検討しているという。
 捜査幹部は「高速走行中の事故でもあり、卓上では計算できないことが数多くある。多角的に検証し、事故の実態解明を目指したい」と話している。
「ぞっとする光景」 車両撤去作業の中本社長、写真で被害の大きさ訴え
 今回、事故現場で車両の撤去作業にあたった東広島市西条町、中本クレーンの中本寛社長(68)が、事故直後のトンネル内の様子をカメラに収めていた。中本社長は「二度とこういった事故が起きてほしくないとの思いからシャッターを切った」と話す。「ぞっとする光景だった」。中本社長は事故が起きた17日、県警の依頼で現場に向かった。ガソリンなどが焼け焦げた独特の臭いが漂うトンネル内で、ねじ曲がったいくつもの鉄の塊に直面した。「焼けた車が団子のようにくっつき、渋滞で車が密集する中に追突したことがうかがえた」という。
 事故を引き起こしたトラックは、前を走っていた乗用車を押し進むようにして追突を繰り返し、乗用車は前方にいたトラックとの間で押しつぶされるようにして大破、炎上。運転していた会社員の男性が死亡した。約5時間ほどかけて、トラックを含む8台をトンネル内から運び出した。
 事故車のレッカー作業に携わって約30年という中本社長は、2000年に山陽道郷分トンネル(福山市)内でトラックや乗用車など4台が玉突き衝突し、5人が死亡した多重衝突事故を例に挙げ、「今回と同じようにトラックなどの大型車が関係すると、事故の被害は一気に拡大する。トラック業界でも安全教育に取り組んでいるだろうが、事故現場に立つとまだまだ不足しているように感じる」と話した。【山田尚弘】

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