2016-05-14(Sat)

滑走路工事偽装 福岡、松山空港でも虚偽工事・報告

東亜建設工業 地盤改良工事で 羽田空港H誘導路など計4件

----東亜建設工業が羽田空港C滑走路の地盤改良工事でデータを改ざんしていた問題で、
同社は13日、羽田空港H誘導路や福岡空港松山空港の計4件の地盤改良工事でも、
液状化を防止する薬液のデータなどを改ざんし、国土交通省に虚偽報告をしていたと発表した。
 
羽田空港C滑走路の地盤改良工事は、大地震の際の液状化を防止する目的だった。
必要な薬液を設計の5.4%しか注入しなかったのに、仕様通り施工したように薬液などのデータを改ざんし、国土交通省に虚偽報告していた。
(日本経済新聞)




以下引用

NHK 5月13日 19時11分
液状化対策データ改ざん 福岡と松山空港でも
羽田空港の液状化対策で、東京の建設会社が書類のデータを改ざんし工事が不十分だったのに計画どおり完了したと国にうその報告をしていた問題で、この会社が福岡空港松山空港でも同じうその報告をしていたことが分かりました。大規模な地震では液状化が起き、滑走路などが使えなくなるおそれがあり、国が対応を検討しています。
東京の建設会社、東亜建設工業は昨年度、羽田空港に4本ある滑走路のうち1本で液状化対策工事の書類のデータを改ざんし、工事が不十分だったのに計画どおり完了したと国にうその報告をしていました。
 東亜建設工業は13日午後、国土交通省に社内調査の結果を報告したあと会見し、ほかにも羽田空港の誘導路や、福岡空港滑走路松山空港の誘導路で書類のデータを改ざんし、国にうその報告をしていたことを明らかにしました。
 受注した工事は、滑走路の下に特殊な薬剤を注入して地中の水分を追い出し、液状化を防ぐもので、羽田空港の滑走路では注入した薬剤が、実際には計画のおよそ5%にとどまっていました。
 東亜建設工業は13日の会見で、羽田空港の誘導路では注入した薬剤が計画のおよそ45%、福岡空港滑走路では計画のおよそ40%、松山空港の誘導路では計画のおよそ50%にとどまっていたとしています。
 通常の離着陸に問題はありませんが、大規模な地震が起きた場合、液状化し、滑走路などが使えなくなるおそれがあり、国土交通省が対応を検討しています。
実際の工事は計画と大きな隔たり
東亜建設工業が受注した今回の液状化対策は、空港が運用されている時間帯にも工事を進めるため、滑走路や誘導路の脇から長細い管を斜めに通し、滑走路の真下に特殊な薬剤を注入して地中の水分を追い出し、液状化を防ぐものです。液状化は地震の強い揺れで地中の水分と土砂が分離することで発生するため、この工法が採用されました。
 薬剤は、直径2メートル前後の球状の塊が、ピンポン球を並べるように上下左右、なるべく均等に並ぶように注入されることになっています。羽田空港の滑走路では地中におよそ1万個の塊を作る計画でしたが、実際には、直径がおよそ2メートルに達した場所は1か所もありませんでした。
羽田空港の誘導路では、およそ4600個の計画が、実際には266個と、本来の6%にとどまりました。福岡空港の滑走路では、およそ7500個の計画が、実際には3680個と本来の49%にとどまりました。松山空港の誘導路では、およそ690個の計画が、実際には181個と本来の26%にとどまりました。
薬剤注入不足 それぞれのケース
東亜建設工業によりますと、データの改ざんが発覚した合わせて5件の工事のうち、昨年度の羽田空港の滑走路では、地盤を事前に調査したものの、実際には薬剤を注入する管を計画どおりに通すことができず、十分な薬剤を注入できなかったということです。
 また、平成25年度の羽田空港の誘導路の工事では、薬剤を注入したところ、路面が変形するおそれが出たため、十分な薬剤を注入できなかったということです。
 一方、平成26年度から昨年度にかけての福岡空港の滑走路の工事では、薬剤を注入していたところ、路面が盛り上がったり路面に亀裂が入ったりしたため十分な薬剤を注入できなかったということです。
 さらに平成26年度の松山空港の誘導路の工事では、薬剤の注入が進むにつれて路面が盛り上がったり薬剤の一部が地上に漏れ出たりしたため、十分な薬剤を注入できなかったということです。
社長「失敗は許されないというプレッシャーが社員に」
東亜建設工業の松尾正臣社長は13日の会見で、「基本的に失敗は許されないというプレッシャーが社員にかかっていたのではないか」と述べました。
 また、会社側は、13日の会見で、「福岡空港の工事で失敗したため、開発担当者は改良を加え今度はうまくやろうと考えていたのではないかと推測している」と説明しました。
 また、福岡空港の工事がうまくいかなかったことについて「本社の開発グループは知っていたと思うが、それより上に情報は上がっていなかった。また、福岡の支店の課長クラスは知っていたが、上には情報が上がっていなかった。本社の開発グループと支店の関与の度合いや、どちらが主導的だったかについては、まだ調査できていない」と説明しました。
 松尾正臣社長は、今回の問題を受け、今月いっぱいで社長を退任し相談役に退くことを明らかにしました。
 松尾社長は、「工事が完了しておらず、虚偽報告をしたことについて極めて重大な事態と認識しており、ざんきの念に堪えない。このような事態を未然に防ぐことができなかったことを深く反省するとともに、空港の利用者などに多大なるご迷惑とご心配をおかけすることになり、心より深くおわびします」と述べ、改めて陳謝しました。


日本経済新聞 2016/5/13 15:14
東亜建設、福岡・松山空港でも改ざん 国交省虚偽報告
 東亜建設工業が羽田空港C滑走路の地盤改良工事でデータを改ざんしていた問題で、同社は13日、羽田空港H誘導路や福岡空港、松山空港の計4件の地盤改良工事でも、液状化を防止する薬液のデータなどを改ざんし、国土交通省に虚偽報告をしていたと発表した。
 羽田空港C滑走路の地盤改良工事は、大地震の際の液状化を防止する目的だった。必要な薬液を設計の5.4%しか注入しなかったのに、仕様通り施工したように薬液などのデータを改ざんし、国土交通省に虚偽報告していた。


時事通信(2016/05/13-17:52)
福岡、松山空港でも不正=社員関与、強度不足恐れ-滑走路データ偽装・東亜建設
 東亜建設工業(東京都新宿区)が羽田空港滑走路の地盤改良工事で施工データを改ざんしていた問題で、同社は13日、福岡空港(福岡市)と松山空港(松山市)でも同様の不正があったと公表した。地震の際に強度が不足する恐れがあるといい、国土交通省は滑走路の安全確認を進めるとともに、同社から詳しい事情を聴く。
 同社によると、2空港とも2008年に開発した工法で施工され、いずれの不正にも開発担当社員が関与。施工データを改ざんし、設計通り完成したと虚偽報告していた。施工時に滑走路のひび割れや隆起が発生し、国交省に不具合を報告していたという。
 同社は08年9月以降、同じ工法で他に、国や自治体発注の工事14件、民間の26件を請け負っており、不正がなかったか調べている。
 同工事では地盤を固める薬液の注入が必要だが、福岡空港の滑走路工事2件(14年6月~16年5月)で、注入量が計画の約38~43%、松山空港の誘導路工事(14年9月~15年3月)では約52%だった。羽田空港でも新たな不正が見つかり、誘導路工事(14年1月~15年3月)で約45%だった。


読売新聞 2016年05月13日 17時54分
福岡・松山空港でも施工不良…東亜建設工業

福岡空港、松山空港などでも施工不良が判明し、記者会見で謝罪する東亜建設工業の松尾正臣社長(中央)ら(13日午後4時36分、東京都千代田区で)=伊藤紘二撮影
 羽田空港の滑走路で行われた地盤改良工事で、中堅ゼネコン「東亜建設工業」(東京都新宿区)が施工データを改ざんしていた問題で、同社は13日、同様の工事を行っていた福岡空港と松山空港の滑走路や誘導路でも施工不良があったと発表した。
 羽田空港の誘導路工事でも新たに不正が判明し、データ改ざんなどは計5工事で行われたとしている。


産経ニュース 2016.5.13 16:25
滑走路工事で福岡、松山空港でも改ざん 東亜建設工業
 東亜建設工業が羽田空港の滑走路工事でデータを改ざんしていた問題で、同社は13日、同じ工法で施工した福岡、松山両空港の滑走路と、羽田空港の別の場所にある誘導路の工事でも改ざんをしていたと明らかにした。
 東京・霞が関の国土交通省で記者会見した同社の松尾正臣社長は「極めて重大な事態。未然に防げず申し訳ない」と謝罪。5月末で社長を退任して代表権のない相談役に退くことを明らかにした。
 工事は、大地震の際に液状化しないよう地中に薬液を流し込み、地盤を改良するもの。いずれのケースも、薬液を計画通りに注入できなかったのに、予定通り施工したようにデータを改ざんして国交省に報告していた。同省は建設業法に基づき営業停止処分とする方向で検討している。


毎日新聞2016年5月13日 15時00分(最終更新 5月13日 16時12分)
滑走路工事
東亜建設工業 福岡、松山でもデータ改ざん
 東証1部上場の東亜建設工業(東京都新宿区)が羽田空港滑走路の地盤改良工事でデータを改ざんしていた問題で、同社が関わった福岡、松山両空港の滑走路の地盤改良工事でも同様の不正が行われた疑いが強いことが13日、関係者への取材で分かった。報告を受けた国土交通省が詳しく調べる。
 同社が担当したのは、大地震が起きた場合を想定して滑走路の液状化を防ぐ工事。羽田空港では昨年5月から今年3月までの工期で、C滑走路の地中に管を通じて薬液約1250万リットルを注入し、地盤を強固にする計画だった。
 ところが、地中にコンクリート片などの障害物があったことで掘削がうまくいかず、地中に埋めた管はいずれも計画した位置と異なっていた。そのため、薬液が予定の5.4%しか注入できないという施工不良が生じたが、同社は当時の東京支店長の指示で、仕様書通りの工事ができたように装った虚偽報告を国交省に行っていた。
 羽田空港の問題を受け、発注者の国交省は同様の工法を使った他の空港の工事についても、同社に調査を指示していた。その結果、福岡、松山両空港の滑走路でも不正が行われていた可能性が高まったという。
 両空港とも航空機の利用に問題はないとみられるが、国交省は実態を調べた上で、同社に対する営業停止などの処分を検討する。

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