2016-06-20(Mon)

新名神の橋桁落下事故 東の支柱傾きが主因 

有識者委  横河ブリッジ 傾き把握後も工事続行 
新名神工事で事故相次ぐ 下請け管理懸念の声 「人手不足」指摘も

----検討委が事故後に、東側の支柱の地盤をボーリング調査したところ、強度が低く変形しやすい層があった。
受注元の三井住友建設横河ブリッジのJV(共同企業体)は詳しい地盤調査をしていなかったという。
支柱の傾きは現場で認識されていたが工事は続けられ、計測や監視も不十分だった。
(毎日新聞)

----新名神高速道路の建設現場で事故が相次ぎ、建設会社の安全管理への不安が高まってきた。
横河ブリッジホールディングスの子会社が橋桁を落下させたのに続き、19日にIHI子会社の工事でも仮設の台が倒れる事故が発生。人手不足が影響したとの見方もある。
(日本経済新聞)




以下引用


日本経済新聞 2016/6/19 22:24
新名神橋桁落下事故、東の支柱傾きが主因 有識者委
 神戸市で4月、新名神高速道路の建設現場で橋桁が落下した事故で、西日本高速道路が設置した有識者の技術検討委員会(委員長・山口栄輝九州工業大副学長)は19日、報告をまとめた。
 事故前、橋桁の東側にあった設備の支柱が、地面へ不均等に沈み込む「不等沈下」と呼ばれる現象の影響で、18.5センチ西側に傾いていたのが主な原因との見解を示した。
 検討委は、支柱の沈み込みが均等にならなかったのは付近の地盤の影響とした。その上で、東側の支柱の傾きによって橋桁を西側に押し出す力が働き、橋桁の西側が落下する事故が起きたと結論付けた。
 工事を請け負っていた横河ブリッジ事故当日の4月22日午前、支柱の傾きを把握したが、工事には影響がないと判断し続行した。事故では長さ約120メートルの橋桁の西側が落下し、作業員10人が死傷した。兵庫県警が業務上過失致死傷容疑で捜査している。〔共同〕

日本経済新聞 2016/6/20 1:08
横河ブリッジ、傾き把握後も工事続行 新名神橋桁落下
 神戸市で4月、新名神高速道路の建設現場で橋桁が落下し10人が死傷した事故で、西日本高速道路が設置した有識者検討委員会は19日、橋桁東側をつっていた「ベント設備」の支柱が地面の沈下で18.5センチ傾いていたのが主な原因とする報告をまとめた。
 工事を請け負っていた横河ブリッジは事故当日の4月22日午前、支柱の傾きを把握したが、橋桁をつっていた設備に変形がなく、工事に影響がないと判断し続行した。
 検討委によると、東側の地盤が弱かったのに、西日本高速道路の調査が不十分だったため土台が不均等に沈み、橋桁のバランスが崩れたという。
 同社は支柱の設置場所の地盤調査をせず、近くの別の工事場所の調査結果で代替していた。橋桁の西側はジャッキで2カ所を支えていただけで不安定な状態だった。東側で支柱が傾いた影響で橋桁に回転する力が加わり、落下事故が起きたと結論付けた。〔共同〕


毎日新聞2016年6月19日 21時48分(最終更新 6月19日 23時45分)
神戸橋桁落下
新名神高速道路工事現場で落下した橋桁(右)=神戸市北区で2016年4月22日、本社ヘリから森園道子撮影
 神戸市北区の新名神高速道路の建設現場で4月、橋桁が落下し、作業員10人が死傷した事故で、西日本高速道路が設けた技術検討委員会は19日、東側で橋桁をつっていた門型クレーンの支柱の傾きが原因だったと発表した。東側の地盤が軟弱だったが、事前の調査が不十分で、土台が不均等に沈下したことで橋桁のバランスが崩れたという。
 事故は4月22日午後4時半ごろに発生。検討委の終了後に記者会見した委員長の山口栄輝・九州工大副学長や西日本高速によると、事故の6時間半前、東側の支柱の土台が不均等に西側に4センチ深く沈み、橋桁(長さ124メートル、重さ1350トン)をつるしたクレーンの支柱上部が最大18.5センチ傾いた。橋桁が水平方向に西側に押される形になり、支えていたジャッキからずり落ちたとみられる。
 現場近くの防犯カメラには約3秒間、橋桁全体が上下に揺れる様子が映っていた。西側では支えていた4基のジャッキのうち2基がバランスを崩し、橋桁が約2メートル落下。弾みで仮受け台の支柱が圧壊してさらに約5メートル落ち、南方向に約18メートルずれるように落下した。東側でも、橋桁を支えていた部材が落ち、仮受け台まで2メートル落下していたことが分かった。
 検討委が事故後に、東側の支柱の地盤をボーリング調査したところ、強度が低く変形しやすい層があった。受注元の三井住友建設横河ブリッジのJV(共同企業体)は詳しい地盤調査をしていなかったという。支柱の傾きは現場で認識されていたが工事は続けられ、計測や監視も不十分だった。
 山口委員長は「技術的に難度の高い作業を終えた時点で事故が起きていた。十分な施工管理をすれば事故は防げた」と述べた。
 西日本高速は調査結果を踏まえ、再発防止を徹底し、工事再開に向けた準備を進めるが、工期の遅れについては明言を避けた。
【山下貴史、矢澤秀範】

神戸新聞 2016/5/27 22:10
NEXT:橋桁落下事故、損失など補償へ 神戸、西宮で説明会
 神戸市北区の新名神高速道路建設現場で橋桁が落下、国道176号が通行止めになっていることを受け、沿道の住民と事業者への補償説明会が27日、同市北区道場町と西宮市山口町の2会場で開かれた。西日本高速道路は事故が起きた4月22日から国道開通までの期間、店舗の売り上げ減少や休業に伴う損失、迂回(うかい)にかかった交通費などを補償する方針を明らかにした。
 同社と元請けの横河ブリッジ三井住友建設が対象を沿道の住民や事業者に限り、非公開で実施。各会場で約100人が参加した。
 出席者らによると、西日本高速道路などが補償は全て個別に対応し、前払いも検討すると説明。開通後3カ月以内の支給を目指すと話したという。
 西宮の会場では、非公開の形式に批判の声も。参加した飲食店経営の男性(68)は「売り上げが通常の2割に満たない日もあり、夏まで持たない」と不満を口にした。29日にも両会場で説明会が予定されている。(井上 駿、篠原拓真)


日本経済新聞 2016/5/20付
新名神工事で事故相次ぐ 下請け管理懸念の声 「人手不足」指摘も
 新名神高速道路の建設現場で事故が相次ぎ、建設会社の安全管理への不安が高まってきた。横河ブリッジホールディングスの子会社が橋桁を落下させたのに続き、19日にIHI子会社の工事でも仮設の台が倒れる事故が発生。人手不足が影響したとの見方もある。
 2020年の東京五輪などのインフラ建設に向け、建設各社は人員や工程に無理がないかどうかの徹底した点検を迫られる。
 横河ブリッジHDの藤井久司社長は19日開いた決算説明会で、4月22日に神戸市で起きた橋桁の落下事故について「関係者にご心配とご迷惑をおかけしたことを深くおわびしたい」と述べた。17年3月期の連結最終損益見通しは、事故に関わる損失が不明確なため開示しなかった。
 事故は新名神高速の延伸工事現場で発生。橋桁が落下し、作業員2人が死亡、8人が重軽傷を負った。橋桁の工事を請け負っていたのが横河ブリッジHDの事業子会社、横河ブリッジだった。
 横河ブリッジは1997年にも北海道で橋桁がずれて3人が死亡する事故を起こしており、北海道内の工事で指名停止処分を受けた。藤井社長は「今後の受注にマイナスの影響が出ることは否定できない」と話した。
 19日には同じ新名神高速の工事現場で橋桁の架設工事に使用する「ベント(仮受け台)」が倒れる事故が起きた。工事をしていたのはIHIインフラシステム(大阪府堺市)で「原因は不明で調査中」(同社)という。
 業界関係者は事故が相次いで起きた背景として「人手不足が慢性化している」と指摘する。
 横河ブリッジHDの藤井社長は「人を絞って工事をすることはない」と述べ、人手不足が事故の原因との見方を否定した。ただ、実際の作業に下請け会社を使う構造は他の建設現場と同じで、管理が行き届いていなかった可能性は残る。
 東京五輪に向けた建設ラッシュや東日本大震災の復興需要で、建設現場の人手不足は今後も続きそうだ。
 工事を受注する各社は下請けも含めた人員確保や安全対策の把握が欠かせない。

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