2016-07-07(Thu)

東亜建設 工事偽装 実証実験でも虚偽報告

バルーングラウト工法 「空港工事に適用するには未成熟」
現場の作業所長がデータ改ざん 33人関与


----東亜建設工業(東京)が羽田空港などの液状化防止工事で施工データを改ざんした問題で、同社は6日、少なくとも社員ら33人が不正に関与したと発表した。現場の作業所長がデータを補正するプログラムを使って改ざんしたという。
 
同社は調査の中間結果を国土交通省に報告した。
報告によると、作業所長は工事の失敗について本社の開発グループに相談したが、解決策が示されないため、データを改ざんした。

地中の位置を測るセンサーがぶれるなどした時にデータ補正するプログラムを悪用し、地盤を強化するために投入した薬液の量が十分だったと偽って国に届け出た。
(朝日新聞)

----問題のあったバルーングラウト工法が「空港工事に適用するには未成熟」だったと結論付けるとともに、急激な受注量拡大で協力会社を含めた施工体制にも問題があったとした。

また、昨年7~8月に行われた実証実験でも虚偽報告があったことが新たに発覚した。
 
報告では、バルーングラウト工法が滑走路の施工に求められる路面変状や薬液漏出の防止機能が十分でなかったことに加え、曲がり削孔に使用する位置計測機器の完成度が低かったことなどを施工不良の原因に挙げた。

虚偽報告については、技術開発部署がこうした問題点を改善できなかったため、作業所長が施工不良を黙認していた事実も明らかになった。
 
虚偽報告のあった実証実験は、別工法での施工が求められていた羽田空港C滑走路の工法変更を協議するために行ったもの。
削孔精度に問題があったにも関わらず、規格値以内で確保できると虚偽の報告をし、発注者である国交省とバルーングラウト工法への変更協議を行っていた。
(建通新聞)

----東亜建設工業が6日、国土交通省に提出した中間報告によると、問題となった羽田空港などの液状化対策工事の施工不良は、工法が開発されたばかりで未成熟なために起きていた。
 
複数の現場の作業所長がこの工法を開発した本社の課長に「工事がうまくいかない」と相談したが、この課長は「施工のやり方が悪い。工法には問題がない」として、工事の改善策を示さなかったという。

このため各現場の所長たちは、本来は計測機のトラブル時に使われるデータ補正プログラムを利用して、実際の工事データを改ざんし、つじつまを合わせていたという。
(日テレNEWS24)


----東亜建設工業は、計画量の49%しか薬液を注入していないのに、正常に終えたように偽装していた。
東亜建設工業による不正が発覚した工事は、羽田、福岡、松山の3空港における5件と八代港に続いて7件目。
 
不正があったのは、東亜建設工業・あおみ建設JVが成田国際空港会社から受注した「千葉港頭新1号バース整備工事(土木)」。バースを新設するほか、護岸を薬液注入で地盤改良し、液状化などを防止する。

工期は2014年8月から17年3月まで。
そのうち薬液注入は、15年4月から8月にかけて、東亜建設工業が開発したバルーングラウト工法で施工した。
(日経コンストラクション)




以下引用

朝日新聞 2016年7月7日00時17分
作業所長がデータ改ざん、33人関与 東亜建設工業不正
工事のデータ改ざんについて謝罪する東亜建設工業の秋山優樹社長(右)=6日、東京・霞が関
 東亜建設工業(東京)が羽田空港などの液状化防止工事で施工データを改ざんした問題で、同社は6日、少なくとも社員ら33人が不正に関与したと発表した。現場の作業所長がデータを補正するプログラムを使って改ざんしたという。
 同社は調査の中間結果を国土交通省に報告した。報告によると、作業所長は工事の失敗について本社の開発グループに相談したが、解決策が示されないため、データを改ざんした。地中の位置を測るセンサーがぶれるなどした時にデータ補正するプログラムを悪用し、地盤を強化するために投入した薬液の量が十分だったと偽って国に届け出た。
 羽田と松山、福岡各空港の五つの工事で不正があったが、同じ作業員が複数の工事を担当し、手口が共有された。作業所長は「会社に迷惑を掛けたくなかった」、開発グループの担当者は「不正は指示していない」と話しているという。

NHK 7月7日 6時14分
東亜建設 データ改ざん 上司が不正を黙認
東京の建設会社、東亜建設工業が、空港などの液状化対策の工事で施工データを改ざんするなどの不正を行っていた問題で、会社側は内部調査の結果を公表しました。工事が適切に行われていないことを現場の担当者が上司に報告したにもかかわらず、上司が黙認して対処しなかったことで不正が広がったとしています。
この問題では、東亜建設工業が羽田空港や福岡空港など4つの空港の滑走路や誘導路などで行った液状化対策工事で、適切に工事が行われたようにデータを改ざんし、発注した国に、うその報告をしていたことが明らかになっています。
 会社側は、6日内部調査の結果を国土交通省に報告し、公表しました。それによりますと、平成25年度に羽田空港の誘導路で行われた工事で、工事が適切に行われていないことを現場の作業所長が上司に報告していましたが、上司は改善策を示せないと黙認し、対処しなかったということです。こうしたことから、作業所長は、工事のデータを改ざんして国に虚偽の報告を行い、同じような不正は平成27年度にかけて、ほかの空港などの工事にも広がったとしています。
 一連の不正には少なくとも33人が関与し、担当者は「施工不良を報告すると発注者からペナルティーや追加の補修工事を求められ、会社に迷惑をかけられないと思った」などと話しているということです。国土交通省は、7日開かれる専門家による委員会で、原因の究明や再発防止策を検討することにしています。

毎日新聞2016年7月6日 20時15分
東亜建設工業:データ補正プログラム悪用、33人関与
 羽田空港などの地盤改良工事のデータ改ざんや施工不良が発覚した東亜建設工業は6日、社内調査結果を明らかにした。工事を計画通りに実施できたように見せかけるため、現場の作業所長ら5人がデータを補正するプログラムを悪用。不正には少なくとも33人が関与したという。
 同社によると、プログラムは本来、正常な工事で、地中の位置を計測するセンサーがぶれたり、地盤を固める薬液を流し込むポンプの圧力が変化したりした際、データを整えるために使う。
 しかし、今回関与した作業所長は、穴の位置がずれたり、計画通りの量の薬液を流し込めなかったりしたのに、きちんと施工できたようにデータを改ざんするためにプログラムを使っていた。
 作業所長は本社の開発グループに相談したが解決策が示されないため改ざん、上司にも報告していなかった。開発グループの担当者は、社内の聞き取り調査に「プログラムの存在を教えたが、不正は指示していない」などと説明したという。
 改ざんがあったのは羽田、松山、福岡各空港の滑走路工事など5件。同じ作業員らが複数工事を担当したことなどから、手法が共有されたという。(共同)

日本経済新聞 2016/7/6 19:51
東亜建設工業、データ改ざんの社内調査を国交省に報告
 東亜建設工業は6日、羽田空港の地盤改良工事などの施工不良や国への報告データの改ざんがあった問題に関する社内調査結果を国土交通省に報告した。現場の社員らが主導していたとしており、情報共有の強化などで再発を防ぐという。国交省が設けた有識者会議の指摘も反映し、7月中に最終報告としてまとめる。
 同社は現場の作業所長らが各自の判断で独自工法による施工不良に関するデータを改ざんし、虚偽報告したと説明。改ざんに用いたプログラムは、工法開発の担当部署の社員が無断で外部に修正を発注したとしている。不正には少なくとも33人が関与していた。
 再発防止策として、現場の施工状況を本社や支店がいつでもチェックできるように情報共有を徹底する。新規工法の開発についても社内審査を厳格にするとした。法令順守を徹底するため、人事制度なども見直す方針だ。
 東亜建設は羽田空港などの地盤改良工事で液状化を防ぐ薬液の注入量データを改ざんし、設計通りに完成したと国交省に虚偽報告していた。


日テレNEWS24 2016年7月6日 22:30
“施工不良”虚偽 東亜建設工業が中間報告
 東亜建設工業は、羽田空港などの液状化を防ぐ工事で施工不良を隠し、国に虚偽の報告をしていた問題で、原因究明の中間報告をまとめた。
 東亜建設工業が6日、国土交通省に提出した中間報告によると、問題となった羽田空港などの液状化対策工事の施工不良は、工法が開発されたばかりで未成熟なために起きていた。
 複数の現場の作業所長がこの工法を開発した本社の課長に「工事がうまくいかない」と相談したが、この課長は「施工のやり方が悪い。工法には問題がない」として、工事の改善策を示さなかったという。このため各現場の所長たちは、本来は計測機のトラブル時に使われるデータ補正プログラムを利用して、実際の工事データを改ざんし、つじつまを合わせていたという。
 中間報告では、国への虚偽報告には、本店と支店あわせて33人が関わったとしていて、国交省は有識者の委員会でこの内容を議論し、今月中に再発防止策をまとめる予定。

テレ朝news (2016/07/07 06:08)
地盤改良工事のデータ改ざん 33人が不正に関与
 東亜建設工業が空港などの地盤改良工事でデータを改ざんして施工不良が発覚した問題で、少なくとも33人が不正に関与していたことが分かりました。
 東亜建設工業は、地盤を強くするため薬液を注入する羽田空港などの液状化対策工事でデータを改ざんし、工事が計画通りに進んでいるように見せ掛けていました。東亜建設工業は6日に社内調査を公表し、一連の不正には少なくとも33人が関与していたと明らかにしました。また、現場責任者の5人は、薬液を流し込むポンプの圧力が変化した際などにデータを整えるプログラムを悪用して改ざんをしていました。国土交通省は今後、東亜建設工業に対して行政処分を行う方針です。


時事通信7月6日(水)20時17分
施工不良報告も対処せず=データ改ざんで中間報告—東亜建設工業
 東亜建設工業が羽田空港などの地盤改良工事で施工データを改ざんしていた問題で、同社は6日、本社の課長らが現場の所長から施工がうまくいかないことを聞いていながら、対処を怠っていたとする社内調査の中間報告を発表した。
 同社では2014年1月〜16年5月に羽田、福岡、松山の3空港で行った工事で、施工データの改ざんが発覚。調査では不正に関わった33人から聴取した。
 同社によると、現場の所長らは、工事がうまくいかないことを本社の課長や各支店の部長らに報告していたが、課長らは現場に改善策を示さず、本社の上層部にも報告しないなど対処を怠っていた。 

建通新聞 2016/7/6
東亜建設工業 実証実験でも虚偽報告
 東亜建設工業<1885>は7月6日、羽田空港C滑走路などで発覚した地盤改良工事の施工不良について、原因究明と再発防止策について国土交通省に報告した。問題のあったバルーングラウト工法が「空港工事に適用するには未成熟」だったと結論付けるとともに、急激な受注量拡大で協力会社を含めた施工体制にも問題があったとした。また、昨年7~8月に行われた実証実験でも虚偽報告があったことが新たに発覚した。
 報告では、バルーングラウト工法が滑走路の施工に求められる路面変状や薬液漏出の防止機能が十分でなかったことに加え、曲がり削孔に使用する位置計測機器の完成度が低かったことなどを施工不良の原因に挙げた。虚偽報告については、技術開発部署がこうした問題点を改善できなかったため、作業所長が施工不良を黙認していた事実も明らかになった。
 虚偽報告のあった実証実験は、別工法での施工が求められていた羽田空港C滑走路の工法変更を協議するために行ったもの。削孔精度に問題があったにも関わらず、規格値以内で確保できると虚偽の報告をし、発注者である国交省とバルーングラウト工法への変更協議を行っていた。
 原因究明に加え、技術審査の厳格化や現場の見える化、意識改革などを柱とする再発防止策も報告。全ての新規工法・技術を外部有識者を交えた開発技術審査チームが事前に審査するとしたほか、発注者や本・支店がいつでも施工状況をチェックできるようにする。
 同社は、国交省の有識者委員会が7月下旬にまとめる提言を待ち、原因究明と再発防止策を最終決定する方針だ。
 
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日本経済新聞 2016/6/30 20:02
東亜建設工業、役員報酬を減額 施工不良受け
 東亜建設工業は30日、羽田空港の滑走路工事などの施工不良を受け、経営責任を明確化するために役員報酬の減額を決めたと発表した。秋山優樹社長をはじめ社内取締役5人を対象に、7月分以降の月額報酬額を3~6カ月にわたり10~50%減らす。常勤監査役も月額報酬額の一部を3カ月間返上する。



毎日新聞2016年6月24日 地方版
東亜建設工業
空港工事データ改ざん 注入薬剤、計画の半分 千葉港耐震補強不良 NAA公表 /千葉
 成田国際空港会社(NAA)が東亜建設工業(東京都新宿区)に発注した千葉港護岸耐震補強工事に施工不良があった問題で、NAAは23日、東亜建設工業がまとめた調査報告書の内容を公表した。補強のため注入した薬剤量が計画のほぼ半分で、NAAは耐震調査を急ぐとしている。
 施工不良があったのは、成田空港で使う航空燃料を運ぶタンカーが接岸する千葉港ふ頭新1号バース(工期は2014年8月〜17年3月)。報告書によると、地震時の液状化を防ぐために15年4〜8月に注入された薬剤が、(1)計画では約840万リットルだったのに実際は約413万リットル(2)配合濃度を8%から10%に無断変更(3)NAAの監督者の立ち会い時に注入状況を管理するモニター表示を改ざん−−といった不正があったという。報告書は22日、NAAに提出された。
 記者会見したNAAの小沢喜宏執行役員は、「早急に耐震調査をし、東亜建設工業に必要な対策工事を立案するよう求める」と述べた。【近藤浩之】


日経コンストラクション 2016/06/24
千葉港でも不正、注入率49% 東亜建設の地盤改良
 成田国際空港会社は6月23日、東亜建設工業が手掛けた千葉港の地盤改良で、施工不良の隠蔽があったと発表した。東亜建設工業は、計画量の49%しか薬液を注入していないのに、正常に終えたように偽装していた。東亜建設工業による不正が発覚した工事は、羽田、福岡、松山の3空港における5件と八代港に続いて7件目。
 不正があったのは、東亜建設工業・あおみ建設JVが成田国際空港会社から受注した「千葉港頭新1号バース整備工事(土木)」。バースを新設するほか、護岸を薬液注入で地盤改良し、液状化などを防止する。工期は2014年8月から17年3月まで。そのうち薬液注入は、15年4月から8月にかけて、東亜建設工業が開発したバルーングラウト工法で施工した。
■千葉港頭石油ターミナル

(資料:成田国際空港会社)
 成田国際空港会社が6月22日に、東亜建設工業から施工不良などについて報告を受けた。東亜建設工業からの報告によると、合計で840万リットルの薬液を地中に注入する計画だったが、実際は413万リットルしか注入していなかった。
 薬液注入の最中に護岸の逆T字形擁壁などの構造物に変状が表れたことや、注入圧の上昇によって地盤に亀裂が生じるのを防ぐために注入速度を落としたことなどで、計画通りに施工できなかった。
 薬液は、垂直または斜めに削孔した1000本の穴から地中に注入した。削孔に関しては、全て計画通りの位置に正しく施工したという。
■千葉港頭新1号バース整備工事の薬液注入箇所

(資料:成田国際空港会社)
NEXT ▶ 現場代理人と下請け社員2人が不正に関与
 東亜建設工業は、発注者側の監督職員の立ち会い時に、モニター表示を偽装して、正しく施工できているかのように見せていた。正常な施工を示す差し替え用の画面を事前に用意しておき、ボタン操作で簡単に画面を切り替えられるようにしていた。このような偽装機能を付加した機器は、薬液注入を開始した15年4月時点で、既に現場に導入されていた。
 同社は薬液注入の終了後、4カ所でボーリングを実施した。これまでに発覚した不正では、採取試料をすり替えていたが、千葉港では同様の行為はなかったという。
現場代理人と下請け社員2人が不正に関与
 不正は、東亜建設工業の現場代理人が指示していた。そのほか、一次下請けである信幸建設の主任技術者と、モニターのボタン操作をした社員が不正に関与していた。JVを構成するあおみ建設や二次下請けの社員は関与していないという。この現場を管轄する東亜建設工業の千葉支店や本社のバルーングラウト工法開発チームが関与していたかどうかは不明だ。
 施工不良の発覚前、現場ではバースの新設工事を実施していたが、現在は中断している。成田国際空港会社では、薬液注入以外の工事で不正がなかったかどうかの確認を進めている。今後、施工不良箇所の補修計画を立てたうえで、工事の再開時期を判断する。
青野 昌行 [日経コンストラクション]


時事通信 (2016/06/23-18:15)
耐震薬剤、成田は計画の半分=監督者に偽画面-東亜建設工業
 千葉市の成田空港用タンカー埠頭(ふとう)の地盤改良工事で東亜建設工業(東京都新宿区)による施工不良があった問題で、成田国際空港会社は23日、東亜側から提出された報告書の内容を公表した。耐震補強のための薬剤注入量は計画の49%で、現場で立ち会った空港側の監督者に虚偽の注入状況を示すモニター画面を見せていた。
 同社はこうした不正について「現場責任者が独断で行った」と説明しているという。
 空港会社によると、薬剤注入は昨年4~8月に実施。計画では約840万リットル注入することになっていたが、実際は413万リットルだった。この間、同社の監督者が4回立ち会ったが、実際の注入状況ではなく、スイッチ一つで切り替えられる偽画面を見せられていた。

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