2016-08-29(Mon)

MRJ また引き返す 2日連続 米国向け、空調不具合

「同じトラブルが2日続いたことで、イメージ低下は避けられない」

MRJ、2日連続引き返し…空調システムに異常
----三菱航空機は28日、同日予定していた国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」を米国西部の飛行試験拠点に移すための飛行を延期した。
 
愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)を離陸後に空調システムの異常が見つかったためだ。MRJは同空港に引き返した。
 
離陸後に空調システムの異常が見つかり、引き返すのは27日に続いて2日連続となる。三菱航空機は1~2日程度かけて入念に原因を特定し、再発防止策を施す方針だ。再出発の日程は「点検結果を見て判断する」としている。
 
対応に時間がかかれば9月から始める米国の飛行試験が遅れ、開発計画に影響が出る可能性もある。
 
MRJは28日午後1時頃に離陸し、経由地の新千歳空港(北海道)に向かった。ロシアや米アラスカ州を経て、数日かけて米ワシントン州の拠点に到着する予定だった。
(読売新聞 2016年08月28日 19時17分)




以下引用

日本経済新聞 2016/8/28 19:08
MRJ、再び引き返す 空調に不具合
 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産ジェット旅客機MRJの試験1号機が28日、今後の飛行試験の拠点となる米国へ向けて県営名古屋空港(同町)を離陸したが、空調システムに不具合が見つかったとして同空港に引き返した。前日も同じ理由で引き返している。同社は機体を点検して原因を調べるが、再出発の時期については「未定」としている。
 同社によると、MRJは27日の飛行で空調システムの故障を検知したため、引き返して原因を調べていた。その結果、空調システムの監視機能のコンピューターに故障が見つかったため、部品を交換。28日未明までに地上での機能試験で正常な動作を確認できたため、再出発を決めた。
 ところが同日午後1時ごろに離陸後、新潟県上空で再び空調システムの故障を検知。函館上空で引き返し、同3時すぎに県営名古屋空港に着陸した。同社は「空調システムの不具合は飛行の安全に影響しないが、慎重を期して引き返すことにした」としている。
 同社は改めて原因を調べ、必要に応じて部品交換などの対策を施す方針だ。同社は「(不具合は)納期に影響しない。早く機体を米国に持ち込みたいという考えは変わらない」と説明する。ただ台風10号も接近しており、具体的な出発のタイミングは見通しにくい状況だ。
 MRJは度重なる開発スケジュールの変更で納期延長を繰り返している。同社は2018年半ばに予定している納入に向け、米国の拠点で飛行試験を本格化する方針を掲げている。


NHK 8月28日 15時18分
MRJが空調トラブルで2日連続で引き返す
本格的な飛行試験のため28日午後、アメリカに向けて離陸した「MRJ」は、空調システムの故障が検知されたため、愛知県の空港へ引き返しました。飛行中止は27日に続いて2度目で、開発元の三菱航空機では点検結果を踏まえて再開を判断するとしています。
半世紀ぶりの国産旅客機として開発が進められている「MRJ」は、実用化に向けた本格的な飛行試験に臨むため、28日午後1時前にアメリカに向けて離陸しました。
 しかし、飛行中に空調システムの故障が検知されたことから、開発拠点となっている愛知県の県営名古屋空港に引き返し、午後3時すぎに着陸しました。
 MRJは、27日にもアメリカを目指して離陸したあと、空調システムのトラブルで引き返しており、2度にわたって飛行を中止する異例の事態となっています。
開発元の三菱航空機では「まずは原因の究明を急ぎ、飛行の再開は点検結果を見て判断したい」とコメントしています。
 MRJは、これまでに第1号機の納入時期を4回延期しており、再来年の納入に間に合わせるためにも、今後は速やかに機体をアメリカに移して、実用化に欠かせない飛行試験を順調に行うことが必要となっています。


産経新聞 8月29日(月)7時55分配信
MRJまた引き返し 空調不具合で2日連続 開発の難しさ浮き彫りに
 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の試験1号機が28日、米国で飛行試験を行うため、愛知県営名古屋空港を離陸した後、2時間15分後に同空港に戻った。前日27日も米国に向けて飛行を試みたが、離陸直後に引き返していた。いずれも空調システムの不具合が原因という。
 同社は「点検結果を見てから判断する」としており、今後の米国飛行の時期は未定としている。MRJは半世紀ぶりの国産旅客機として実用化が期待されているが、経験不足を露呈した形となった。
 MRJは28日午後1時前、名古屋空港を離陸した。前日の空調システムの不具合を28日朝までの点検作業で修正し再出発した。
 しかし、前日同様に空調システムの異常が起こり、午後3時15分ごろ名古屋空港にとんぼ返りした。MRJは北海道の新千歳空港やロシアなどを経由し、数日かけて米ワシントン州の空港に向かう予定だった。
 MRJは平成30年半ばにANAホールディングスへの初納入を目指している。運航させるには安全性を証明する「型式証明」の取得が必要で、2500時間の飛行試験を行う計画だ。
 これまでMRJの開発計画は大幅に遅れており、初納入の時期を4度も延期している。飛行試験の多くを天候が良く、滑走路の数が多いワシントン州の空港で行い、遅れを取り戻す計画だった。だが、2日連続の引き返しと台風の接近もあって、少なくとも8月中の米国での飛行試験が厳しくなった。
 三菱航空機の広報担当者は「整備に万全を期して米国へ飛行したい」と話している。
 今回の異常はエンジンなど主要部位ではなく、空調システムのため、深刻な事態に陥る可能性は低いとみられるが、今後の飛行試験をトラブルなくできるのか、不安を残す結果となった。
 これ以上の納期遅れは今後の受注活動にも影響を与えるとみられ、半世紀ぶりの国産旅客機開発の難しさを改めて浮き彫りにした。
 航空評論家(元日本航空機長)の小林宏之氏の話 「空調システムの不具合が他の機器類に影響を及ぼすことはまずない。ただ、空調のトラブルは特に国際線など長距離のフライトの場合、出発空港に戻るといったリスクがある」


中日新聞 2016年8月29日 朝刊
MRJまた渡米延期 連日の空調トラブルでUターン
 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発する国産初のジェット旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)の一号機は二十八日、米国での飛行試験に向け、愛知県営名古屋空港を離陸したが、前日に続いて空調トラブルが見つかり、名古屋空港に引き返した。三菱航空機は「根本的な原因究明を行う」としており、日本列島への台風10号接近も踏まえ、渡米が九月にずれ込む可能性を示唆した。
 離陸から約二十分後の午後一時二十一分、新千歳空港(北海道)に向けて新潟県上空を飛行中、前日と同じく機内の空調システムを監視するモニターに異常が表示され、函館上空でUターンした。もう一つの空調システムは正常で、異常が示されたのは前日と同じシステムだった。
 空調システムには機内の温度や与圧を制御し、操縦席や客室を快適に保つ役割がある。三菱は前日の引き返しの後、空調システム監視のコンピューターが故障していたと判断。コンピューターの部品を交換して異常が出ないことを確認し、再度の離陸に踏み切っていた。
 空調関連のトラブルは二十七日が初めて。渡米の際は従来の試験飛行より高い海抜八〇〇〇メートルを航行するため、飛行環境の違いが機器に影響した可能性もある。
 MRJ一号機は新千歳、ロシア、米アラスカ州を経由し、米北西部の試験拠点ワシントン州モーゼスレイクに着く計画。モーゼスレイクは晴天が多く、飛行試験を行うのに適しており、二~四号機も一号機に続き渡米する。
◆米の拠点 開所式「欠席」も
 MRJが、米ワシントン州の飛行試験拠点に到着するのが遅れるほど、現地で州知事らを招いて九月九日に催す開所式に機体が「欠席」する可能性が出てくる。
 三菱航空機によると、今回の空調トラブルは「運航そのものにはまったく影響がない」という。それでも、日本で開発、製造した試験機だけに、海外へ飛び立ってからトラブルを解消できなくなる恐れを避け、万全を期すため引き返したとみられる。
 航空当局から機体の安全性のお墨付きを受ける「型式証明」を得るため、三菱航空機は約二千五百時間の飛行試験を予定。その大半は米北西部を拠点に一年間かけて行う。晴天が多く、滑走路も使いやすい上、米国では酷寒など多様な気象条件を経験できる利点があるからだ。ただ、二〇一八年半ばを予定する量産機引き渡しに向け、飛行試験の本格着手は待ったなしの状態だ。
 しかも秋が深まるにつれ、経由地のロシアや米アラスカ州では滑走路の凍結など悪条件が出てくる。一部の国は、飛行の延期であらためて通過申請をやり直す必要もある。
 二日連続の渡米中断に航空ファンの声はさまざま。名古屋空港を訪れた愛知県津島市の男性会社役員(57)は「安全性は何より優先すべき事柄。Uターンしたのは良い判断」と評価。一方、同県春日井市の元会社員伊藤孝さん(68)は「同じ原因で二日続けて不具合が出るとは信じられない」と厳しい表情を見せた。


朝日新聞デジタル2016年8月28日21時39分
MRJ、また引き返す 2日連続 米国向け、空調不具合
MRJ、交換した空調監視システムが不調 原因究明急ぐ
 三菱航空機が開発する国産ジェット旅客機MRJが28日、愛知県営名古屋空港(同県豊山町)を飛び立ち、米国へ出発したが、不具合が見つかって2日連続で引き返した。原因は前日と同じ空調システムの不調。米国でも飛行試験を始め、開発を加速させる考えだったが、トラブル続きで出ばなをくじかれた形だ。
 MRJは午後1時ごろ、多くの航空ファンが見つめる中、名古屋空港を離陸。最初の経由地の新千歳空港(北海道千歳市)に向かったが、午後3時すぎに戻ってきた。同社によると、離陸から約30分後、空調の監視システムの故障を検知。空調自体は動いていたが、原因を調べるため、開発拠点に引き返した。
 空調は機内の温度や気圧を一定に保つ装置で、飛行中の安全性にかかわる。前日も、離陸後まもなく監視システムの不具合で空調の一部が自動停止するトラブルが発生。数日かかる米国行きには不安があり、飛行を中止した。調査の結果、空調を監視するコンピューターに故障が見つかり、部品を交換。正常に動くことを確認して28日に再出発したが、また不具合が出た。
 同社は改めて原因究明を急いでいる。ただ、29日以降は天候が悪くなることもあり、次の出発は最短でも数日後になりそうだ。
 今回の目的地は米西部ワシントン州のグラント郡国際空港。飛行試験を昨年秋の国内に続き米国でも始め、開発の遅れを巻き返すねらいがある。だが、注目が集まる初の海外行きに手間取り、同社関係者からは「信じがたい」と落胆する声が漏れる。
 同社の広報担当者は「2018年半ばに予定する初納入に影響はない」と強調する。ただ、同じトラブルが2日続いたことで、イメージ低下は避けられない。
 MRJは約100万点もの部品からなり、同社の親会社、三菱重工業にとって旅客機の開発は約半世紀ぶり。航空経営研究所の稲垣秀夫・主席研究員は「開発に故障はつきもの。とはいえ、今回は原因を探求できていなかったのではないか。安全にかかわる部分なので、しっかり対処すべきだ」と話す。(細見るい)

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