2016-09-13(Tue)

リニア中央新幹線 名古屋駅着工 用地買収「序盤」

2018年度中には更地(買収完了)に 27年開業に影響も 

◇JR東海、「リニア難工事」名古屋駅着工 課題は用地買収
----東海旅客鉄道(JR東海)は7日、リニア中央新幹線の開業時に西側の終点となる名古屋駅の工事に本格的に着手した。
自社用地部分を掘削するための地下工事を2019年5月まで約3年かけて進める。

当初計画より半年ほど遅れたが、これで東京都の品川駅、南アルプスを含めた「3大難工事」区間すべてで着工した。
「それほど余裕はない」(柘植康英社長)という27年のリニア開業に向け、建設ピッチを加速する。
 
----買収する土地を含む名古屋駅の全面着工は遅くとも19年度までの実施を目指しているが、必要な用地の手当ては思うように進んでいない。JR東海の柘植社長は7日の記者会見で「用地取得は中盤とか後半の段階ではない。まだ序盤」と認めた。
(日本経済新聞)


◇リニア名古屋駅用地、買収難航 複雑な地権、交渉急ぐ
----リニア中央新幹線名古屋駅建設に向けた用地買収が、複雑な権利関係などに阻まれ難航している。
2018年度中には更地にしないと、27年の開業に影響しかねない。
JR東海から委託を受けた名古屋市の外郭団体「名古屋まちづくり公社」は4月、スタッフを大幅に増やして交渉を急いでいる。
(朝日新聞)




以下引用

日本経済新聞 2016/9/8 7:01
JR東海、「リニア難工事」名古屋駅着工 課題は用地買収
 東海旅客鉄道(JR東海)は7日、リニア中央新幹線の開業時に西側の終点となる名古屋駅の工事に本格的に着手した。自社用地部分を掘削するための地下工事を2019年5月まで約3年かけて進める。当初計画より半年ほど遅れたが、これで東京都の品川駅、南アルプスを含めた「3大難工事」区間すべてで着工した。「それほど余裕はない」(柘植康英社長)という27年のリニア開業に向け、建設ピッチを加速する。
 柘植社長が7日の定例記者会見で、建設業者と前日に契約を結び、着工したことを明らかにした。リニア名古屋駅は新幹線、在来線の名古屋駅と交差する形で東西約1キロメートルにわたって地下30メートルの深さに建設する。今回着工したのは全体で3.5ヘクタールに及ぶ駅敷地のうち、現在の駅の敷地と重なる自社用地部分だ。
 同社はまず、この用地を新幹線下の「中央西工区」(幅約90メートル)と在来線下の「中央東工区」(同130メートル)に分割。西工区は大林組、ジェイアール東海建設、前田建設工業による共同企業体(JV)に、東工区はジェイアール東海建設、前田建設、シーエヌ建設のJVにそれぞれ発注した。
 名古屋、品川駅の工事が難工事とされるのは、新幹線や在来線を通常通り営業させながら地下に新たなホームを建設するためだ。西工区では新幹線の高架を支える仮受け杭(くい)や地中連続壁を地中に設け、東工区でも最長30メートルの工事桁を設置する。掘削の前段階のこの工事だけで3年かかる。
 同社は15年、品川駅に続いて全長25キロメートルの「南アルプストンネル」を着工した。名古屋駅は当初今年3月までにゼネコン(総合建設会社)と契約を結んで着工する予定だったが遅れていた。在来線のホーム上に建設機械や資材を置くために金属製の「構台」を設置する計画だったが取りやめ、地上部や地下の敷地で代用してコストを圧縮したとみられる。
 残る課題は自社用地以外の部分。名古屋駅は地上からの開削で建設するため、東西にはみだした敷地部は用地買収が必要だ。名古屋駅の敷地内には登記簿上で約120人の地権者がおり、区分所有権の取得が必要な周辺部と合わせると地権者は約700人に増える。
 買収する土地を含む名古屋駅の全面着工は遅くとも19年度までの実施を目指しているが、必要な用地の手当ては思うように進んでいない。JR東海の柘植社長は7日の記者会見で「用地取得は中盤とか後半の段階ではない。まだ序盤」と認めた。
(市原朋大)

日刊建設工業新聞 [2016年9月8日1面]
JR東海/リニア名古屋駅着工へ/東・西2工区を契約、JR東海建設JVと大林組JV
 JR東海が東京・品川~名古屋間で2027年の開業を目指して建設しているリニア中央新幹線のうち、ターミナル駅の一つとなる名古屋駅(名古屋市中村区)の建設工事が始動する。東京側ターミナルの品川駅と同様に工区・工期を分割して工事を発注する計画で、初弾工事となる中央東工区をジェイアール東海建設・前田建設・シーエヌ建設JV、中央西工区を大林組・ジェイアール東海建設・前田建設JVにそれぞれ発注。6日付で契約を締結した。
 契約金額は公表していない。両工事とも工期は19年5月末までで、在来線部と新幹線部の仮受け準備工までを行う。
 既設の東海道新幹線と在来線の直下に新設するリニアの名古屋駅の本体工事は当初、15年度中の発注を予定していたが、工事の段取りが複雑になる見通しとなったため、発注時期を16年内に延期していた。
 用地取得の問題や工期が長期にわたることなどによる不確定要素もあり、施工者側のリスクが高まる恐れがあることから、不確定要素を排除できる前半3年程度を対象に工区と工程を分けて発注することにした。
 名古屋駅新設工事の範囲は東西に伸びた全長約1キロ。在来線部の中央東(延長約130メートル)、新幹線部の中央西(約90メートル)の両工区とも用地買収の問題がないことから先行して発注した。初弾工事の作業内容は、東工区が在来線線路の工事桁への置き換え、西工区が新幹線高架下の基礎部分で仮受け杭と地中連側壁の構築など。両工区で今後発注する作業内容は受け替え工・掘削工、本体構造物構築工・埋め戻し工。一括か分割で発注するかは決まっていない。
 中央東・西工区の両側の工区は用地取得の進ちょく状況を見ながら順次発注。19年ごろまでには工事に着手する考えだ。


読売新聞 2016年09月08日
リニア名古屋駅着工めど 本体工事契約締結
 JR東海の柘植康英社長は7日、リニア中央新幹線で難工事が見込まれる名古屋市ターミナル駅の本体工事の契約を6日に結んだと発表した。年度内にも起工式を行い、着工する。難工事とされる南アルプスのトンネルや品川駅の本体工事には既に着手しており、名古屋駅の本体工事に入ることは、2027年の東京(品川)―名古屋間開業に向けた大きな前進となる。
 「難工事の名古屋駅の本体着工のめどがたったのは大変意義深い。工事の安全や環境の保全を重視して着実に計画を進めたい」。柘植社長は7日の定例記者会見で強調した。
 リニア名古屋駅は南北方向に伸びるJR名古屋駅に直角に交差する形で、幅約60メートル、全長1キロ・メートルに及ぶエリアの地下30メートルに設けられる。地下空間が巨大なため、掘削機で横に地中を掘り進めると崩落するリスクがあり、地上から露天掘りのように掘り進める「開削工法」を採用した。
 真上の東海道新幹線や在来線の営業運転を止めずにホームや線路を下からレールに1ミリのゆがみもないように支えながら掘削する難工事で、全体の工期は開業直前の27年までを見込む。
 今回、契約を結んだのは、東西1キロのうち新たな用地取得が必要でないJR東海と名古屋市の所有地で、東西に計220メートルの2工区。在来線ホーム直下の「中央東工区」はジェイアール東海建設など3社からなる共同企業体(JV)と、新幹線ホーム直下の「中央西工区」は大林組を代表とするJVと今月7日から19年5月31日までの約2年9か月の工期で、それぞれ契約を交わした。19~27年の残りの工区は別途、契約を結ぶ。
 JR東海は14年12月に資材置き場設置などの準備工事に着手した。本体工事の契約は当初、15年度中を目指していたが、工法の見直しなどで16年末に延期していた。
 一方、リニア名古屋駅の工事のうち、今回契約を交わした工区とは別の部分は用地取得が必要だ。JR東海は都市部での用地取得のノウハウが豊富にある阪神高速道路会社の支援を得ながら、愛知県や名古屋市の協力で地権者計約120人との交渉を進めている。
 JR東海は19年までに用地取得を終え、本体工事に着手したい考えだ。だが、関係者は、「リニア開業を見込んだ地価の高騰などで用地交渉は難航が予想される」と話している。


朝日新聞 2016年4月17日16時41分
リニア名古屋駅用地、買収難航 複雑な地権、交渉急ぐ
 リニア中央新幹線の名古屋駅建設に向けた用地買収が、複雑な権利関係などに阻まれ難航している。2018年度中には更地にしないと、27年の開業に影響しかねない。JR東海から委託を受けた名古屋市の外郭団体「名古屋まちづくり公社」は4月、スタッフを大幅に増やして交渉を急いでいる。
 「電話1本くらいできるだろ。どかされる身になってみな」
 3月末、訪ねてきた公社の職員に、駅西側の地権者の40代男性は思わず怒りをぶつけた。昨年6月に地元の小学校で説明会があり、その後、「年明けすぐに来ます」と言われていたのに、何の音沙汰もなかったからだ。「当事者なのに新聞からしか情報がわからない。そういう対応が不安にさせる」。この日、ようやく測量について話があった。
 買収対象は、名駅の東西にまたがる約2万3千平方メートル。JRから地権者との交渉の委託を受けた公社は、2015年度中に測量を終える予定だったが、手間取っている。
 過去に例のない都心部での大規模な用地買収は、想定外の連続だった。立ち退いてもらう地権者は、登記簿上では約120人。ところが、実際には相続や譲渡で所有が複数人にまたがっていたり、引っ越していたり……。「(権利関係者は)横にも縦にも広がり複雑」と公社の担当者。いまだ、連絡がとれない地権者もいるという。
 テナントも飲食店、オフィスと多様なため、補償金額の算定に必要な売上金などの調査も難航。支店であれば、本社に出向くことも。海外資本の会社もあり、時間がかかっている。
 これから具体化する補償金の交渉への懸念も尽きない。名駅周辺の公示地価は全国有数の上昇率で、今年はリーマン・ショック前並みまで回復。「値上がりを期待して売り渋る地権者が出るのでは」と公社の担当者は心配する。
 買収完了の期限までは、あと3年。遅れを取り戻そうと、公社は16年度、担当職員を32人から52人に増員。いずれも道路やダム建設などで、買収交渉の経験のある名古屋市や愛知県の職員を集めた。
 さらに、テナントや借家人に対する交渉について建設コンサルタントなど10社の企業体に委託した。企業体では公務員OBも雇い、100人超の態勢で交渉を進める。公共事業が減って経験豊富な現役職員が減っているうえ、東北の復興事業や東京五輪の関連工事で買収交渉の需要が増えて人材の取り合いになっているため、OBや民間の力も借りることにした。
 JR東海の柘植康英社長は6日の記者会見で「密集した場所で、そう簡単に進むということではない」と認識を示した。公社の担当者は「残りの期限を考えると、今年が正念場。金額提示や生活再建の相談など、地権者にも納得してもらえるよう対応したい」と話している。(中村真理)

//////////////////////////////////////////////


関連記事

テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

tag : リニア中央新幹線 名古屋駅 着工 用地買収 序盤 JR東海、難工事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

プロフィール

ajimu-ra

Author:ajimu-ra

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最近の記事
リンク
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ(タブ)
RSSフィード
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カテゴリー
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
FC2ブログランキング
↓↓クリックお願いします↓↓

FC2Blog Ranking

ブログ内検索
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

フリーエリア
blogram投票ボタン