2016-09-12(Mon)

豊洲市場 盛り土せず 土壌汚染対策 主な建物

豊洲市場問題 専門家会議に報告せず都が対策決める

豊洲市場問題 専門家会議に報告せず都が対策決める
――築地市場の移転先となる豊洲市場で土壌の汚染対策としての盛り土が行われていなかった問題で、東京都は、建物の地下には盛り土は行わない方針を当時の専門家の会議に報告しないまま決定し、工事を進めていたことがわかりました。

東京都の小池知事は10日に緊急の記者会見を開き、築地市場の移転先となる豊洲市場の土壌の汚染対策として、都が敷地全体に行ったと説明してきた盛り土について、実際には建物の地下では行われていなかったことを明らかにし、都の説明に誤りがあったと述べて訂正しました。
 
東京都によりますと、盛り土が行われなかったのは豊洲市場の敷地内にある卸売場など主要な建物の地下部分で、配管などを点検・修理するスペースを確保するため、盛り土ではなく空洞を設けたとしています。
 
盛り土の工事は、土壌の汚染を受けて設置された専門家による会議が敷地全域で行うことを提言していましたが、東京都は建物の地下には盛り土を行わない方針を会議に報告しないまま決定し、工事を行っていたということです。
 
そして、工事の完了後も、都のホームページでイメージ図を掲載するなどして、敷地全体に盛り土を行ったという事実と異なる説明を続けてきたということです。
(NHK)

豊洲市場 盛り土せず 土壌汚染対策 主な建物 共産党都議団調査で判明
――東京都が築地市場の移転先としている豊洲新市場で、土壌汚染対策として厚さ4・5メートルの盛り土を全面にわたって行う予定が、主な建物の地下の地盤で行われていなかったことが明らかになりました。日本共産党都議団(吉田信夫団長、17人)が7日の現地調査で確認したものです。
 
豊洲新市場予定地は1988年まで東京ガス工場が操業し、環境基準の4万3000倍の発がん性物質ベンゼンや、猛毒のシアン化合物、ヒ素などで汚染されていたことが発覚。都民の移転反対の声が高まりました。
(しんぶん赤旗)




以下引用

しんぶん赤旗 2016年9月11日(日)
豊洲市場 盛り土せず 土壌汚染対策 主な建物
共産党都議団調査で判明
(写真)盛り土がなく地下水がたまっていた豊洲新市場の建物地下=7日、東京都江東区(日本共産党都議団撮影)
 東京都が築地市場の移転先としている豊洲新市場で、土壌汚染対策として厚さ4・5メートルの盛り土を全面にわたって行う予定が、主な建物の地下の地盤で行われていなかったことが明らかになりました。日本共産党都議団(吉田信夫団長、17人)が7日の現地調査で確認したものです。
 豊洲新市場予定地は1988年まで東京ガス工場が操業し、環境基準の4万3000倍の発がん性物質ベンゼンや、猛毒のシアン化合物、ヒ素などで汚染されていたことが発覚。都民の移転反対の声が高まりました。都の専門家会議は2008年、移転を前提に工場操業当時の地盤面から深さ2メートルにわたり土を掘り下げ、厚さ4・5メートルの盛り土を行う「土壌汚染対策」を提言しました。
 ところが、党都議団の調査では、新市場の建物の下で4・5メートルの盛り土が行われておらず、深さ5メートルの地下空間となり、底面には砕石層や薄いコンクリートが敷設され、地下水がたまっていました。
 豊洲新市場では建物内の大気中からもベンゼンが検出。整備費も5884億円と当初の見通しから大幅に膨れ上がり、市場の業者からは施設の使い勝手が悪いとの指摘も出されています。小池百合子知事は8月、新市場を11月7日に開場する計画を延期すると発表しました。
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小池都知事「改めて検証」
 東京都の小池百合子知事は10日、豊洲新市場予定地で土壌汚染対策として行う予定だった厚さ4・5メートルの盛り土が行われていなかった問題について、都庁で臨時の記者会見を開き、事実を認め、改めて検証を行うと表明しました。
 小池知事は盛り土の予定について「(建物下の)全てが(土壌を)入れ替えた上で盛り土されているというのは、現状では正しくない。訂正させていただきたい」と事実を認めました。
 2008年に盛り土などの土壌汚染対策を提言した専門家会議の委員や、知事が設置するプロジェクトチームで対策の妥当性について検証する意向を明らかにしました。


読売新聞 2016年09月11日
豊洲市場の一部、「盛り土」をしていなかった
小池都知事が緊急会見で説明したこと
 東京都の小池百合子知事は10日、緊急記者会見を開き、築地市場(中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の一部で、土壌汚染対策の盛り土をしていなかったと発表した。
 都はこれまで、豊洲市場の敷地は約4.5メートルの盛り土をしたと説明していた。今後、かつて土壌汚染対策を検討した都の専門家会議メンバーに調査を依頼するとともに、移転問題を調査する専門家のプロジェクトチームが安全性を検証する。
 都によると、豊洲市場の「水産仲卸売場棟」「青果棟」など五つの主要施設の地下は、配管や配線が通る空間で、床は厚さ35~45センチのコンクリートで覆われている。土壌汚染対策法の安全基準は満たしているが、小池知事は「都が設置した専門家会議は安全性を確認していない」と問題視した。
 都はこれまで、ホームページなどで、建物の下にも盛り土がある説明図を掲載してきた。担当者は「図は豊洲市場の設計前のもので、更新することに思い至らなかった」などと説明した。
 小池知事は先月末、地下水調査の最終結果が出ていないことなどを理由に、11月7日に予定されていた移転の延期を発表した。新たに盛り土問題が発覚し、移転時期への影響について記者会見で問われた小池知事は、「予断を持たずに、いろいろなケースを考えていきたい」と述べた。


NHK 9月11日 6時17分
豊洲市場問題 専門家会議に報告せず都が対策決める
築地市場の移転先となる豊洲市場で土壌の汚染対策としての盛り土が行われていなかった問題で、東京都は、建物の地下には盛り土は行わない方針を当時の専門家の会議に報告しないまま決定し、工事を進めていたことがわかりました。
東京都の小池知事は10日に緊急の記者会見を開き、築地市場の移転先となる豊洲市場の土壌の汚染対策として、都が敷地全体に行ったと説明してきた盛り土について、実際には建物の地下では行われていなかったことを明らかにし、都の説明に誤りがあったと述べて訂正しました。
 東京都によりますと、盛り土が行われなかったのは豊洲市場の敷地内にある卸売場など主要な建物の地下部分で、配管などを点検・修理するスペースを確保するため、盛り土ではなく空洞を設けたとしています。
 盛り土の工事は、土壌の汚染を受けて設置された専門家による会議が敷地全域で行うことを提言していましたが、東京都は建物の地下には盛り土を行わない方針を会議に報告しないまま決定し、工事を行っていたということです。
 そして、工事の完了後も、都のホームページでイメージ図を掲載するなどして、敷地全体に盛り土を行ったという事実と異なる説明を続けてきたということです。
 小池知事は、こうした対応をとった経緯について、外部有識者らによるプロジェクトチームを設けるなどして早急に調査するとともに、専門家からの聞き取りを通じ、盛り土を行わなかったことで安全性に問題がないか、確認することにしています。
盛り土なくても影響なしと判断
豊洲市場にある水産卸売場や青果棟など、建物の地下には配管や配線が通され、空洞となっています。盛り土を行わなかった理由について、東京都は配管などを修理・点検するため一定のスペースを確保する必要があったとしています。
 それぞれ建物の1階の床は、土壌汚染対策法の運用指針で定められた基準の厚さ10センチを超える厚さ35センチほどのコンクリートで覆われていて、都は、盛り土をしなくても土壌汚染の影響はないと判断したとしています。


産経新聞 9月11日(日)7時55分配信
豊洲盛り土問題 空洞に地下水漏出か 築地移転判断ずれ込みも
 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)で、都が土壌汚染対策に実施したとしていた4・5メートルの盛り土が一部行われていなかった問題で、食品を扱う主要施設の地下空洞に地下水がしみ出している恐れがあることが10日、都幹部への取材で分かった。専門家会議が提言した盛り土を行わないまま、施設を建設した影響とみられ、都で汚染の有無などを調べ対策を検討する。
 一方、小池百合子都知事は同日、都庁で記者会見し、盛り土をしなかった範囲が、水産卸売場棟など主要施設全域に及ぶことを明らかにし、調査チームを立ち上げて経緯などを検証する方針を示した。都側は安全上の問題はないとしているが、小池氏は専門家会議を改めて設置し安全性を確認するとした。
 小池氏はすでに、豊洲での地下水モニタリング調査の結果が出ていないことなどを理由に築地の移転延期を表明している。新たな問題の浮上で、移転計画に対する判断がさらにずれ込む可能性も出てきた。
 小池氏は会見で、都が公開している資料で、盛り土の上に市場施設を建てたとしていることについて「すべて盛り土をしているというのは正しくない。訂正させてもらう」と述べた。その上で、「正しい情報公開がされてこなかった。当時の担当者にも話を聞きたい」と述べ、経緯などを調べる方針を明らかにした。
 豊洲市場は東京ガスの工場跡地に整備。ベンゼンなどの有害物質による土壌や地下水の汚染が確認されたため、都は平成23年8月から約850億円かけて土壌汚染対策を実施した。対策については、専門家会議の提言を受け、約40ヘクタールの敷地内の表土を約2メートル削って汚染を除去した上できれいな土を搬入し、4・5メートル分の盛り土を行うと都議会やホームページなどで説明していた。
 だが、都によると、食品を扱う水産卸売場棟▽水産仲卸売場棟▽青果棟-など主要な5棟については建築設計を行う際、配管などを通すため床下に約4・5メートルの地下空間を設ける必要が生じたため、実際には土壌を除去しただけで、盛り土は実施しなかったという。
 都は5棟の床下に厚さ35~45センチのコンクリート層を設けたことなどを理由に「安全上の問題はない」としているが、汚染対策の専門家への意見聴取などはしていなかった。



日本経済新聞 2016/9/10 21:16
小池知事、豊洲の安全性検証 盛り土未実施問題
 東京都の小池百合子知事は10日、都庁で記者会見し、築地市場(中央区)が移転する予定の豊洲市場(江東区)で、土壌汚染対策の盛り土が主要な建物の地盤で行われていなかったと発表した。小池知事は「盛り土をするというこれまでの説明は正しくない。訂正する」と述べた。市場移転で新たな問題が発覚したことで、知事が延期を決めた移転時期にさらに影響が出る可能性もある。
 市場移転は当初11月7日の予定だったが、小池知事は来年1月の環境調査の結果を待って移転時期を判断する。今後の判断への影響については「安全性の確認をしっかりしたい。予断を持たず、色々なケースを考えたい」と語った。
 豊洲市場は土壌からベンゼンなどの有害物質を検出。このため都は有害物質を含む土を除去し、きれいな土を盛る土壌汚染対策工事を実施したと説明していた。しかし実際には主要な建物の地盤には盛り土をせず、コンクリートで塞いだ。
 都は「コンクリートによる遮断でも安全性を確保している」との認識。ただ、過去に土壌汚染を調査した専門家会議はコンクリートによる安全性を確認する前に解散していたことも判明した。
 小池知事は「間違った情報を与えると、都政への信頼回復と逆行する」と指摘。盛り土と安全性の関連について、当時の専門家会議のメンバーから改めて意見聴取する考えを示した。近く発足する市場移転に関するプロジェクトチームでも土壌の専門家を交え、安全性を検証する。
 小池知事は「当時の担当者にも話を聞かなければならない」とも述べ、2011年から始めた土壌汚染対策に携わった都幹部らからも事情を聴く方針だ。


NHK 9月10日 17時29分
豊洲市場汚染対策で都が事実と異なる説明 経緯など調査へ
東京都の小池知事は、10日、緊急の記者会見を開き、築地市場の移転先となる豊洲市場の土壌の汚染対策とした盛り土が主要な建物が建つ部分では行われていなかったことを明らかにしました。東京都はこれまで敷地全体で盛り土をしたと説明しており、小池知事は「正しくない説明で、訂正したい。都政の信頼回復に逆行する」と述べて、都が事実と異なる説明をしてきた経緯などについて早急に調べることにしています。
 東京都の小池知事は、10日午後5時から都庁で緊急の記者会見を開きました。
 この中で小池知事は、築地市場の移転先となる豊洲市場の土壌の汚染対策として東京都が、敷地全体に行ったと説明してきた盛り土について、実際には水産卸売場など主要な建物の地下では行われていなかったことを明らかにしました。そして小池知事は、「正しくない説明で、訂正したい。都政の信頼回復に逆行するものであり、真摯(しんし)に反省し粛正を図りたい」と述べ、都のこれまでの説明に問題があったという認識を示しました。
 そのうえで、都の説明の経緯や安全面での影響などを確認するため、当時、対策を検討した専門家から話を聞くほか、外部有識者らによるプロジェクトチームを設けて早急に調査する考えを示しました。
 市場の移転をめぐっては、小池知事が豊洲市場の安全性の確認が不十分だとして先月、移転の延期を表明し、新たな移転の時期については、来年1月に出される水質調査の結果などを踏まえ、判断するとしていました。小池知事は会見で「食の安全に関わり非常に大きな問題だ。念には念を入れて安全性の確認をしっかり行い、予断を持たずにいろんなケースを考えたい」と述べ、時間をかけてでも安全性の確認を最優先させる考えを示しました。
盛り土工事とは
 今回、問題が発覚した豊洲市場での土壌汚染対策は有識者で作る専門家会議の提言にしたがって行われ、東京都はおととし11月、無事、完了したと説明していました。都のこれまでの説明によりますと、対策の柱となった、汚染された土壌をきれいな土と入れ替える盛り土工事は、およそ40ヘクタールある豊洲市場の敷地全域で行われたとしていました。具体的には地下2メートルまでの土壌をすべて取り除いた上で、きれいな土で埋め戻し、さらに盛り土を重ねることで高さ4.5メートルになるきれいな土の層を造成したと説明していました。そして、都のホームページなどでは「万全な土壌汚染対策」として施設が高さ4.5メートルとなる盛り土の上に建っているイメージ図を掲載しながら、豊洲市場の安全性を強調していました。
移転求めてきた団体会長「怒り心頭」
 当初の予定どおり11月7日の豊洲市場への移転を求めてきた、市場業者の団体で作る「築地市場協会」の伊藤裕康会長は「報道を見てびっくりした。東京都は、なぜ、事前に、われわれや都民にきちんと説明しなかったのか。今になってこの様はなんだという思いと、何でちゃんとやらなかったのかという思いで怒り心頭だ」と述べました。そのうえで「東京都は、安全への意識が欠けている。都の責任者からは、実際どのような工事をして、安全対策はどうなっているのかさまざまな証拠を示してもらいながら、明確な説明を求めたい」と述べました。
移転慎重派の仲卸業者「やっぱりそうだったのか」
  67年間、築地市場で水産物の仲卸業を営む会社関戸富夫社長は、移転に慎重な立場で延期を求めてきました。関戸社長は「報道を見て、『やっぱりそうだったのか』と思った。食品を扱う以上、土壌の問題も含めた安全が確保されないままの豊洲への移転は考えられない」と話していました。
移転計画や東京五輪への影響も
小池知事は先月31日、築地市場の豊洲市場への移転について延期すると表明し、その理由として豊洲市場の安全性の確認が不十分であることなどを挙げました。そのうえで小池知事は、「市場は生鮮食料品を扱う。食の安全は生活者の目線を大切にすべきだ」と述べ、移転に向けては市場の安全性を最優先する考えを示していました。それだけに、安全性の確保に欠かせない土壌汚染対策について、都がこれまで事実と異なる説明を行ってきたことは食の安全を重視する小池知事にとって見過ごせない問題だといえます。
  小池知事は、10日の記者会見では移転そのものの是非については「予断を持たずにいろんなケースを考えたい」として明言を避けましたが、今後の移転計画の判断に影響を与えることも予想されます。
 さらに、移転時期が大幅にずれ込むと、4年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けた整備にも影響します。築地市場が移転した跡地では、4年後の大会の際、都心と臨海部の選手村などを結ぶ「環状2号線」が整備される予定で、すでに先月の移転延期の表明で、完成が間に合わなくなるのではないかという指摘も出ています。
 今回の問題が整備の遅れに追い打ちをかけることにならないか、また今後、東京都がどのように対処していくのか、課題は少なくありません。


朝日新聞 2016年9月10日12時59分
豊洲新市場、一部で盛り土せず 都議会答弁とずれ
 築地市場(東京都中央区)からの移転が延期された豊洲市場(江東区)の地盤について、管理する東京都が土壌汚染対策として進めた「盛り土」を主な建物の地盤で行っていなかったことがわかった。豊洲市場の安全性調査を進めている小池百合子知事はこの経緯を検証する意向で、10日午後に記者会見する。今後の移転論議の焦点になりそうだ。
 豊洲市場は約40ヘクタールの敷地に青果、水産卸売場、水産仲卸売場の各棟などが建つ。もともと東京ガスの工場跡地で、2008年に発がん性物質のベンゼンが環境基準の最大4万3千倍の数値で検出。その後、都が約850億円をかけて汚染土壌をとり除き、その上に盛り土をするなどの対策をした。
 都はこれまで、議会での答弁などで「市場敷地の地盤を2メートル掘り下げ、その上に4・5メートル分の盛り土をした」と説明してきた。しかし、都幹部によると、食品が取引される売場棟などの地盤で盛り土がされていないという。配管を通すなど設計上の理由で、建物の地下に空間を設ける必要があったためだとしている。
 都によると、該当の箇所はいずれもコンクリート壁で囲まれているという。都幹部は「安全性に問題はないと思うが、これまでの説明と違う状態だったことは事実。設計などの経緯を確認している」と話す。


毎日新聞2016年9月10日 12時57分(最終更新 9月10日 16時01分)
築地移転先
豊洲、汚染対策の盛り土せず 都、異なる説明
 東京都中央卸売市場築地市場(中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)で、都が土壌汚染対策として行う予定だった4.5メートルの盛り土を、食品を実際に取り扱う全3棟の建物の下で行っていなかったことが分かった。都が共産党都議団に説明した。小池百合子知事は11月7日に予定されていた移転開場を延期したが、都のこれまでの説明が事実と異なっていたことになり、更に影響が出る可能性がある。
 豊洲市場は土壌からベンゼンなどの有害物質が検出されたため、都は地表約2メートルの土壌を取り除き、きれいな土を4.5メートル盛った上に建物を建てると説明。有識者でつくる「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」に「盛り土の完了を確認した」と説明し、同じ旨の説明を公表していた。
 ところが実際は、水産卸売場棟▽水産仲卸売場棟▽青果棟−−の3棟の建物の下は盛り土がされず、床下は全て深さ5メートルの空洞になっている。都は共産党都議団に「地下にある排水用の配管を管理するため」と説明したという。共産党都議団が7日に水産卸売場棟の地下を確認したところ、盛り土はなく、深さ約2センチの地下水がたまっていた。
 都は毎日新聞の取材に、「3棟の下が空間になっているのは事実。ホームページで公表している図面は盛り土の上に建物があるようになっているが、誤解を招く図面だった」としている。【林田七恵、川畑さおり】


朝日新聞 2016年9月10日17時41分
小池都知事「粛正する」 盛り土の説明、誤り認める
豊洲市場への移転問題について会見する小池百合子・東京都知事=10日午後、東京都新宿区の都庁、林敏行撮影
 小池都知事は、これまでの情報公開で都側が盛り土をしていたと説明してきたことについて、「間違った情報だった。真摯(しんし)に反省する。間違った情報は都政の信頼回復と逆行する。あまりに基本的な話。粛正していきたい」と述べた。
 また、小池都知事は、盛り土の処理など、情報が誤っていたことについて「当局が責任を持ってクリアにしなければならない問題。都政大改革を進めていきたい。それが都知事に選ばれた最大の役目」。
 さらに「なあなあではなく、前の方には失礼かも知れないが、その延長線上ではいかないと宣言している」とし、職員への意識改革を求めた。

朝日新聞 2016年9月10日17時26分
豊洲新市場「安全性確認されてない」 小池都知事が会見
「盛り土」があるはずの豊洲市場の水産卸売場棟の地下=9月7日午後、江東区、日本共産党都議団撮影
 築地市場(東京都中央区)からの移転が延期された豊洲市場(江東区)で、東京都が土壌汚染対策として進めた「盛り土」を主な建物の地盤で実施していなかった問題で、小池百合子都知事は10日午後5時から記者会見を開き、「これまでの情報公開などと事実は違うというご指摘があった。訂正をさせていただきたいと思います」と述べた。

朝日新聞 2016年9月10日17時33分
豊洲の安全性「新チームで検証し直す」 小池都知事
 小池百合子都知事は豊洲市場の建造物がある地盤で、「盛り土をせずに空間となった上に、コンクリートでふたをしたところがある」と説明。安全性が確保されているかどうかについて、「専門家による会議が確認する前に解散してしまった」と述べた。新たにプロジェクトチームを立ち上げて、検証し直すという。


日本経済新聞 2016/9/10 17:39
小池知事が調査表明 豊洲盛り土未実施問題
 東京都の小池百合子知事は10日、記者会見を開き、築地市場(中央区)の移転先の豊洲市場(江東区)で、土壌汚染対策として都が実施したとされる盛り土が一部実施されていなかった問題について、「盛り土がされたというのは正しくない。訂正したい」と述べた。
 小池知事は、「間違った情報を与えることは都政の信頼回復と逆行する」と述べ、盛り土が実施されていなかった経緯について調べる。
 そのうえで、土壌汚染問題について過去に調査を担当した外部有識者の専門家会議を再び招集し、安全性の観点から再度、調査をしてもらう考えを示した。豊洲市場の移転問題については、別にプロジェクトチーム(PT)が立ち上がっており、専門家会議とPTとで、汚染状況や移転の是非について検討するという。
 今後の市場の移転判断への影響については「安全性の確認をしっかりしたい。予断を持たずにいろんなケースを考えたい」と述べた。


日本経済新聞 2016/9/10 11:17
豊洲、盛り土一部未実施 築地移転の土壌汚染対策
 東京都の築地市場(中央区)が移転する予定の豊洲市場(江東区)で、土壌汚染対策として都が実施したとされる盛り土が一部実施されていなかったことが10日、分かった。都は安全性に問題はないと説明しているが、小池百合子知事が延期した築地市場の移転に影響が出る可能性がある。
 豊洲市場はガス工場の跡地で、土壌からベンゼンなどの有害物質が検出されたため、都は2011年から約850億円を投じて汚染対策をした。地表約2メートルの土を除去し、きれいな土を4.5メートル盛り土した上に建物を建てる計画で、都は都議会やホームページで計画通り対策を実施したと説明していた。
 だが水産物を扱う売り場棟は床下に配管を通すため表土を除去した跡に盛り土をせず、コンクリート層を設けた上に建てたという。都が実施した地下水や構内の空気中のベンゼン濃度は環境基準を下回っている。
 築地市場の豊洲移転は当初11月7日に予定されていたが、7月の都知事選で小池氏が安全性への懸念などから「立ち止まるべきだ」と表明。知事就任後の8月に移転延期を決めた。知事は近く発足させる市場移転に関するプロジェクトチームで安全性や使い勝手、建設費などを検証する方針。来年1月に判明する豊洲の地下水の調査結果を踏まえ、移転時期を判断する意向を示している。


日本経済新聞 2016/9/8 10:41
実は豊洲より高濃度 築地移転延期の波紋(ルポ迫真)
 「築地の方が豊洲よりベンゼンの濃度が高かったらしい」。東京都知事の小池百合子(64)が築地市場(中央区)の移転延期を表明した8月31日の1週間ほど前、関係者の間をこんな情報が駆け巡った。「知事の判断に好材料だ」。移転推進派の中には胸をなで下ろす人もいた。
 豊洲市場(江東区)の敷地では、2008年に環境基準の4万3千倍の有害物質ベンゼンが検出された。揮発性で空気中を漂い、魚や野菜につく可能性があるベンゼン。都は約850億円を投じて、土の洗浄や盛り土などの対策工事をした。
 工事でもくろみ通り空気中のベンゼン濃度は下がったのか。小池から命じられ、都は15~16日に豊洲市場で検査した。豊洲は1立方メートル当たり最大0.9マイクログラムなのに対し、同時期に調べた築地は同1.7マイクログラム。いずれも環境基準を満たすが、濃度が高いのは築地という皮肉な結果が出た。都職員はこう推察する。「豊洲は土壌工事を終え建物の密閉度も高いが、築地は吹きさらしで自動車の排ガス由来のベンゼンが市場内に漂っている」
 築地の問題はそれだけではない。都内が集中豪雨に見舞われた8月20日。構内の排水溝からは下水が噴き出し、雨漏りもひどかった。築地の青果仲卸「築地くしや」を経営する杉本雅弘(56)は「各店が対策をとるが、老朽化で食の安全を考えると築地は限界」と訴える。ネズミが走り回るのも日常茶飯事だ。
 それでも小池は「食の安全を最後まで確認すべきだ」と、豊洲の地下水環境調査の徹底にこだわった。過去7回の調査は環境基準を下回ったが、来年1月の最終9回目の結果を待つべきだとして移転延期を決めた。
 小池の判断に異論を唱える専門家もいる。横浜国立大学名誉教授の浦野紘平(74)は「豊洲は風評被害のようなもの」と強調する。浦野によれば、環境基準を満たす地下水とは「70年間、毎日2リットルを飲んでも健康に影響がないとみなせる値」だ。そもそも豊洲では地下水を利用するように思われているが、事実は違う。「一滴もくみ上げないし、一切使わない」(築地市場協会副会長の泉未紀夫=67)
 移転延期を表明した31日の記者会見。小池は築地の建物にアスベストが使われているのではと問われ「存在することは事実」と認めた。築地市場の安全面でのリスクを把握しながら築地にとどまり、豊洲市場のリスクを限りなくゼロに近づけようとする小池。その選択は「吉」と出るだろうか。(敬称略)


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