2016-10-26(Wed)

航空トラブル 旅客数不一致 12年以降236件 立ち乗り5件

ANA 国交省に「立ち乗り」再発防止策提出 空港係員を増員

◇搭乗手続きと搭乗者、「数合わない」236件
----福岡空港で先月、全日空機が搭乗手続きの確認ミスで、定員超過の状態で移動を開始していた問題で、国土交通省は25日、2012年度以降、運航開始前の旅客機で、搭乗手続きを済ませた乗客数と搭乗者数が異なるケースが計236件発生していたと発表した。
 
定員超過は今回の事案を含めて計5件あった。
同省は同日、各航空会社に搭乗客数の確認の徹底を指示した。
 
同省によると、いずれも搭乗手続きのミスが原因で、同じ席の搭乗券を2枚出すなどのケースがあった。
定員超過のままでの離陸はなかったが、乗客数の違いを離陸後に気付いたケースが複数件あった。
 
同省は今後、搭乗システムの見直しなど再発防止策について検討を進める。
(読売新聞)

ANA国交省に「立ち乗り」再発防止策提出 空港係員を増員
 全日本空輸(ANA/NH)は10月25日、福岡空港で9月30日に起きた搭乗手続きが済んでいない乗客が搭乗し、一時「立ち乗り」になったトラブルについて、再発防止策を国土交通省航空局(JCAB)に提出した。10月11日に国交省ANAを厳重注意したことによるもので、空港の地上係員を増員し、確認体制を強化するなど、7つの再発防止策を報告した。
(Aviation Wire)




以下引用

本年9月30日に福岡空港で発生したANA便の事案に関する航空局の対応について
平成28年10月25日
http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku09_hh_000092.html
本年9月30日に福岡空港で発生したANA便の搭乗手続済旅客と実際の搭乗旅客の不一致(旅客不一致)で運航開始した事案に関し、航空局が国内航空会社における類似案件を調査した結果、平成24年度以降合計236件の旅客不一致がありました。
 これを受けて、航空局は本日付で、航空会社に対し、搭乗手続済旅客と実際の搭乗旅客の照合の厳格な運用を指示することとしました。
 また、安全上の観点から航空機の駐機場からの移動開始までの旅客の着席及びシートベルト着用を徹底すべく、本日パブリックコメントの手続きを行います。
1.搭乗手続済旅客と実際の搭乗旅客の照合の厳格な運用の指示について
(別紙1参照)
全日本空輸株式会社(ANA)が福岡空港において旅客不一致で運航開始した事案に関連して、航空局が国内航空運送事業者22社における平成24年度以降本年9月までの類似案件を調査した結果、合計236件の旅客不一致がありました。
(うち定員超過の件数は5件(ANA4件、JAL1件)でいずれも自走開始前に気づき、駐機場に戻っています。)
これを受けて、航空局は本日付で、航空運送事業者に対し、搭乗手続済旅客と実際の搭乗旅客の照合の厳格な運用を指示することとしました。
なお、旅客不一致の解消のため、航空局と航空運送事業者の実務者レベルで既に検討会を設けたところであり、今後の適切な対応策について検討していくこととしております。
2.旅客の着席及びシートベルト着用に係るパブリックコメント手続き実施について今回の事案を契機に国内航空運送事業者の出発時の着席確認時期等を調べた結果、ばらつき(「ドアクローズ前」、「駐機場からの移動開始前」、「自走開始前」)が認められました。このため、安全上の観点から、航空機の駐機場からの移動開始までに旅客の着席及びシートベルト着用の徹底を図るべく、本日、関連通達の一部改正(別紙2参照)のためのパブリックコメントの手続きを行います。
添付資料
プレスリリース(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001150149.pdf

○搭乗手続実施旅客と実際の搭乗旅客の照合の厳格な運用の指示について 
航空局安全部空港安全・保安対策課航空保安対策室 
TEL:03-5253-8111 (内線 河内(48326)、對馬(48170)) FAX:03-5253-1663
○着席及びシートベルト着用に関するパブリックコメント手続きについて 
航空局安全部航空事業安全室 
TEL:03-5253-8111 (内線 千葉(50145)、原(50163)) FAX:03-5253-1661

**************************************

レスポンス 2016年10月25日(火) 18時14分
旅客不一致、2012年以降236件…国交省、航空会社に厳格な運用を指示
国土交通省は、9月30日に福岡空港において全日本空輸(ANA)便が定員をオーバーした状態で離陸していた問題を受け航空会社に搭乗手続済旅客と、実際の搭乗旅客の照合を厳格に運用するよう指示した。
 ANAが福岡空港で搭乗手続済旅客と実際の搭乗旅客が不一致なまま運航開始した事案が発覚したことから、航空局は国内航空運送事業者22社に2012年度以降、今年9月までの類似案件を調査した。この結果、合計236件の旅客不一致があった。このうち定員超過の件数はANAが4件、JAL(日本航空)が1件で、合計5件とも自走開始前に気づき、駐機場に戻った。
 旅客の不一致が多発していることが明らかになったため、航空局は、国内航空会社に対して搭乗手続済旅客と実際の搭乗旅客の照合の厳格な運用を指示。
 また、旅客不一致の解消のため、航空局と航空運送事業者の実務者レベルで検討会を設け、今後の適切な対応策について検討していく。

産経ニュース 2016.10.26 07:40
国内航空22社で搭乗人数ズレ236件、定員オーバー5件 24年度以降
 国土交通省は25日、国内の航空会社22社で平成24年度以降、搭乗手続きを済ませた乗客と実際の搭乗人数が合わなかったケースが計236件あったと明らかにした。いずれも航空会社や空港係員の端末操作ミスが原因で、立った人がいるまま離陸するなどの安全上の問題はなかった。
 国交省によると、うち全日空の4件と日航の1件は、定員を1人オーバーした状態で駐機場を出たが、いずれも直後に判明して引き返した。
 ほかの231件は、本来チケットが必要ない幼児に誤って発券したり、キャンセルしようとしたが結局搭乗した客をキャンセル扱いにしたりしていた。飛行中にデータの食い違いに気づき、修正したケースもあった。
 ミスは国内線、国際線とも起きていた。
 9月30日に全日空の福岡発羽田行きが定員超過のまま出発するトラブルがあり、格安航空会社(LCC)が国内線に就航した後の期間について国交省が調べていた。
 国交省は25日、国内に就航する航空各社に人数確認を徹底するよう指示。現在は各社でまちまちな乗客の着席を確認する時期も「機体が移動を始める前」と統一することを決めた。

時事通信(2016/10/25-12:24)
旅客一致せず236件=手続きミス、国内航空会社-国交省
 国土交通省は25日、航空機の搭乗手続きをした客と実際に搭乗した客の数が合わないトラブルが2012年度以降、国内で236件あったと発表した。うち定員超過は全日空で4件、日本航空で1件あったが、離陸前に気付いて駐機場に引き返していた。国交省は同日、国内で運航する航空会社に対して搭乗前の照合を厳格に行うよう指示した。
 国交省によると、236件は航空会社のミスが大半で、キャンセル時の処理を間違えたり、搭乗券が不要な3歳未満の幼児に発券したりしていた。


朝日新聞 2016年10月25日13時41分
空港手続きと搭乗数が違うミス、236件 12年度以降
 国土交通省は25日、飛行機に搭乗する際、搭乗手続きを済ませた人数と機内に乗り込んだ人数が異なっていたミスが、2012年度以降に全国の空港で236件あったと発表した。多くは出発前に対応していたが、一部はそのまま出発したという。国交省は同日、航空各社に人数確認の徹底を指示した。
 福岡空港で9月末、全日空機が定員より多い客を誤って搭乗させ、離陸しようとしたトラブルを受け、国交省が航空各社に報告を求めていた。それによると、12年度以降、飛行機が客を乗せて扉を閉めた後、機内にいる客の数が搭乗手続きを済ませた人数より多かったり少なかったりしたケースが計236件あった。同じ席の搭乗券を2枚発行したり、幼児を数え忘れたりしたことが原因だった。
 このうち5件では飛行機の定員を超過して搭乗させていた。いずれも飛行機が自走する前に乗務員らが気づき、駐機場に戻ったという。福岡空港のトラブルでは、席がなく立っている客がいたことから定員超過が発覚した。
 国交省は不審者の搭乗を防ぐため、搭乗手続き済みの人数と実際に乗り込んだ人数が一致していることを確認するよう、航空各社に求めていた。(伊藤嘉孝)

日本経済新聞 2016/10/25 11:58
出発時の搭乗客数不一致236件 航空22社で12年度以降
 国土交通省は25日、国内の航空会社22社について、搭乗手続きを済ませた乗客数と実際の搭乗客数が合わなかった事例が2012年度以降で計236件あったと発表した。航空会社の社員らによるチケットの発行ミスや人数確認の不徹底などが原因という。同省は同日、各社に確認を厳格にするよう指示した。
 全日本空輸の福岡発羽田行きの便が定員を1人超過して運航を始めた9月30日のトラブルを受け、同省が調査した。236件のうち、定員を1人超過して出発したケースが全日空でこのトラブルを含め4件、日本航空で1件あった。いずれも滑走路に入る前に気付き、駐機場に引き返した。
 搭乗客数の不一致の原因としては▽端末操作を誤って同じ席のチケットを発行した▽キャンセルした乗客が搭乗していると勘違いした――などが目立った。国交省は各社と検討会を立ち上げ、再発防止策を議論する。
 全日空は同日、搭乗口の担当社員の配置を増やすなど確認強化を柱とした対策を同省に提出した。


読売新聞 2016年10月25日 13時19分
搭乗手続きと搭乗者、「数合わない」236件
 福岡空港で先月、全日空機が搭乗手続きの確認ミスで、定員超過の状態で移動を開始していた問題で、国土交通省は25日、2012年度以降、運航開始前の旅客機で、搭乗手続きを済ませた乗客数と搭乗者数が異なるケースが計236件発生していたと発表した。
 定員超過は今回の事案を含めて計5件あった。同省は同日、各航空会社に搭乗客数の確認の徹底を指示した。
 同省によると、いずれも搭乗手続きのミスが原因で、同じ席の搭乗券を2枚出すなどのケースがあった。定員超過のままでの離陸はなかったが、乗客数の違いを離陸後に気付いたケースが複数件あった。
 同省は今後、搭乗システムの見直しなど再発防止策について検討を進める。


Aviation Wire 2016年10月25日 22:40 JST
旅客数の不一致、12年以降236件 立ち乗りは5件、国交省調査
 国土交通省航空局(JCAB)は10月25日、搭乗手続き済みの旅客と実際に搭乗した旅客数の不一致が、2012年度以降236件発生していたと発表した。9月に福岡空港で発生した、全日本空輸(ANA/NH)の定員超過に関連し調査したもので、国交省は航空各社に対し、同日付で旅客数照合の厳格な運用を指示した。

国交省調査で旅客数の不一致が22社で236件判明=13年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
 国交省がANAや日本航空(JAL/JL、9201)をはじめとする、国内の航空会社22社を対象に調査したところ、今年9月までに旅客数の不一致が計236件発生していた。
 このうち、定員を超過し「立ち乗り」状態となったケースは5件発生。ANAが4件、JALが1件で、いずれも自走前に気づき、駐機場に戻っている。
 これを受けて国交省は航空各社に対し、搭乗手続き済みの旅客数と搭乗者数の照合方法の見直しを、10月25日付で指示した。
 また、機内での着席確認がドアクローズ前や駐機場からの移動開始前、自走開始前など、各社に違いがあったため、航空会社への通達を一部改正して統一する。改正案では、機体が駐機場から移動を開始する前までに着席し、シートベルトの着用を徹底する。
 通達の一部改正に向け、パブリックコメント(意見公募)を実施。11月下旬に改正し、12月中旬からの適用を目指す。
 福岡空港で搭乗手続きが済んでいない旅客が搭乗し、一時「立ち乗り」になったトラブルは、9月30日に発生した。満席だったANAの羽田行きNH256便(ボーイング777-200型機、登録番号JA742A)に、搭乗手続きが済んでいない旅客1人が搭乗。一時的に立ち乗り状態となった。同便は駐機場へ引き返し、約50分遅れで再出発した。
 国交省は10月11日、ANAを厳重注意とし、25日までに原因究明と再発防止策の文書での提出を求めた。ANAは25日に再発防止策を提出した(関連記事)。


Aviation Wire  2016年10月25日 18:40 JST
ANA、国交省に「立ち乗り」再発防止策提出 空港係員を増員
 全日本空輸(ANA/NH)は10月25日、福岡空港で9月30日に起きた搭乗手続きが済んでいない乗客が搭乗し、一時「立ち乗り」になったトラブルについて、再発防止策を国土交通省航空局(JCAB)に提出した。10月11日に国交省がANAを厳重注意したことによるもので、空港の地上係員を増員し、確認体制を強化するなど、7つの再発防止策を報告した。
搭乗券二度かざしと誤判断
 トラブルは9月30日午後2時20分ごろ、ANAの福岡発羽田行きNH256便(ボーイング777-200型機、登録番号JA742A)で発生。満席だった同便に、搭乗手続きが済んでいない乗客が搭乗し、一時的にその乗客が「立ち乗り」状態となった。同便は駐機場へ引き返し、約50分遅れで再出発した。
 搭乗手続きを終えずに搭乗した乗客は、男性の親子連れ2人のうち、40歳代の父親。保安検査場で父親が先に、息子が後からほぼ同時刻に通過したところ、同一搭乗券での通過を示すエラーが発生し、ANAの地上係員を呼び出す旨の用紙が出力された。
 親子は空港での手続きなしで搭乗できる「スキップサービス」を利用。それぞれのスマートフォンにQRコード付きの搭乗券を保存した際、息子が父親の搭乗券を誤って保存した。父親は自身の搭乗券を保存していたため、同じ搭乗券が2台のスマートフォンに保存された状態になった。
 保安検査場の係員はエラーが発生した際、搭乗手続き済みの搭乗券を二度かざしたと誤判断。保安検査をそのまま実施し、息子を通過させた。
 その後、搭乗ゲートでは息子が先に、父親が後から通過しようとしたところ、父親の搭乗券を持つ息子は通過できたが、後から搭乗券をかざした父親本人には「座席重複エラー」が発生。地上係員は「携帯端末の二度かざし」と誤判断し、本人確認後に機内へ案内した。
 一方、NH256便には空席待ちが発生。保安検査を未通過扱いだった息子の席は「空席」となり、空席待ちをしていた利用客に割り振られた。割り振られた利用客と親子は、それぞれ機内に乗り込み、空席待ち客は元・息子の席に、息子は父親の席に座り、父親は離れた場所で手荷物を収納していた。
 同便は、父親が立ったままの状態で出発。気づいた客室乗務員が声を掛けたところ、父親の席がないことが発覚し、駐機場へ引き返した。
地上係員を増員
 ANAは国交省に対し、保安検査場と搭乗口での手順や体制の変更、機内の着席確認などの再発防止策を提出。保安検査場では、すでにレイアウトの見直しと二次元バーコードなどをかざす端末にカバーを付ける対策を実施した。
 レイアウトの見直しは、搭乗手続完了の確認と金属探知機の通過を確実に実施するため、検査前の待機スペースを設けた。端末のカバー新設は、検査場の係員が乗客に背を向ける際は端末をカバーで覆い、搭乗券の二次元バーコードなどをかざせないようにした。係員が見ていない間に、乗客が搭乗券をかざしてしまうトラブルを防ぐ。
 搭乗口では、地上係員の増員を実施済み。12月1日からは、搭乗口を通過する際に「搭乗案内用紙」を係員が乗客1人に1枚ずつ手渡しする。すでに10月21日からは、羽田空港などの一部便で試験的に用紙の手渡しを実施している。
 11月1日からは、機内で客室乗務員が乗客の着席状態を確認後、飛行機をトーイングカー(牽引車)でプッシュバック(押し出し)させ、出発させる。
 ANAでは、全国の主要空港や地区で、経営層とグループ社員との直接対話による安全啓発活動を11月末までに実施。再発を防止する。


Aviation Wire 2016年10月11日 21:56 JST
ANA、搭乗手続きなしで「立ち乗り」 福岡発羽田行き、国交省が厳重注意
 9月30日午後2時20分ごろ、全日本空輸(ANA/NH)の福岡発羽田行きNH256便(ボーイング777-200型機、登録番号JA742A)で、搭乗手続きが済んでいない乗客が搭乗した。機体は駐機場に引き返し、当該客らが降機。およそ50分遅れで出発した。国土交通省航空局(JCAB)の高野滋安全部長は10月11日、ANAを厳重注意とし内薗幸一副社長に改善策の提出を指示。10月25日までに原因究明と再発防止策の文書での提出を求めた。
同一の搭乗券でスキップサービス
 搭乗手続き未了の事象は9月30日、福岡空港で発生した。午後2時10分福岡発羽田行きNH256便(乗客405人、幼児3人、運航乗務員2人、客室乗務員11人)に搭乗する40代と10代後半の男性親子が、搭乗手続きを済ませないまま保安検査場と搭乗ゲートを通過。そのまま機内に乗り込み、午後2時15分に出発した。機内では客室乗務員が、親子のうち父親の座席がないことに気がつき、直後に出発ゲートに戻った。当該便は満席だった。
 親子は、空港での手続きなしで搭乗できる「スキップサービス」を利用。それぞれのスマートフォンにQRコード付きの搭乗券を保存した際、息子が父親の搭乗券を誤って保存した。父親は自身の搭乗券を保存していたため、同じ搭乗券を異なる端末に保存したことになる。
 親子はほぼ同時刻に保安検査場を通過。父親が先に、息子が後から通過したところ、同一コードでの通過を示すエラーが発生し、ANAの地上係員を呼び出す旨の用紙が出力された。保安検査場の係員はこれを「搭乗手続き済みの二度かざし」と誤判断。保安検査をそのまま実施し、息子を通過させた。
 その後、搭乗ゲートでは息子が先に、父親が後から通過。息子は通過できたが、父親には「座席重複エラー」が発生した。地上係員はこれを「携帯端末の二度かざし」と誤判断。本人確認の上、そのまま機内に案内した。
 一方、当該便には空席待ちが発生。保安検査を未通過扱いだった息子の席が空席となり、空席待ちをしていた利用客に割り振られた。割り振られた利用客と親子は、それぞれ機内に乗り込んだ。空席待ち客は元・息子の席に、息子は父親の席に座り、父親は離れた場所で手荷物を収納していた。
 客室乗務員が立ちっぱなしだった父親に気づき声をかけたところ、座席がないことが発覚。客室乗務員は機長に報告し、駐機場に引き返した。引き返した当該機からは親子2人が降機。47分後の午後2時57分に福岡を出発した。親子は次の便で羽田に向かった。
 ANAは福岡空港での保安検査を、福岡市の警備会社「にしけい」に委託している。
搭乗券「複数回ダウンロード可能」
 QRコード付きの搭乗券は確認番号やクレジットカード番号などと照合し、ダウンロードする。ANAによると端末の電池切れなどを想定し、複数回ダウンロードできる仕組みだという。また機器の反応が悪く、繰り返しタッチすることは比較的多くあるという。
 機内では、搭乗客が着席できる状態を確認できたら出発することができる。着席していない場合でも、手荷物の収納中やトイレ利用中など、「座ることができる状態」であれば出発するという。
 搭乗客は出発10分前までに保安検査場を通過することを求められている。10分を過ぎたら空席待ちの利用客に開放する。今回の事象では、午後2時1分に開放した。
 また、息子はQRコード付きの搭乗券を誤ってダウンロードしたことを認めているという。
 ANAは今後、エラー発生時には保安検査場の係員がANAの地上係員に対応を要請することを再徹底。各空港の検査場にANAの地上係員を配置し、エラー発生時にすぐに確認できる体制を整える。また搭乗ゲートでは、係員の手順見直しと確認事項を強化することで、未然に防止する再発防止策を実施する。
続く保安検査場のトラブル
 空港の保安検査場に関連した事件では、8月に新千歳空港で若い女性客1人が保安検査場の金属探知機を通過しないまま、エア・ドゥ(ADO/HD)に搭乗した事案が発生した。
 同便が出発後、女が金属探知機を通過していないことが判明し、保安検査場を閉鎖。国内線全便の運航を停止し、機内や搭乗待合室など、制限エリア内にいた約1000人にのぼる全乗客がエリア外に出され、再検査を受けた。再検査のため、各社合計で欠航11便と遅延159便の計170便、2万2397人に影響が及んだ。
 JCABは9月、航空各社や全国の空港管理者などに対し、保安検査場でのすり抜けへの再発防止策を指示。国交省は「不正入場などにより生じる旅客の再検査、航空便の欠航や遅延などの損害は、賠償請求の対象となり得る。発見次第、警察に通報する」としている。
続くANAのトラブル
 ANAは2016年に入り、トラブルが頻発している。8月25日には、787に搭載されている英ロールス・ロイス(RR)社製エンジン「トレント1000」内にある中圧タービンのニッケル合金製タービンブレードで破断するトラブルを公表。2月以降、国際線で2件発生後、国内線でも1件起きた。
 これにより787で運航する国内線計18便が欠航した。
 また8月12日には、手荷物搬送装置の不具合により、羽田発便の一部で利用客の受託手荷物を搭載しないまま出発する事案も発生している。
 3月22日朝には国内線予約システム「エイブル」で障害が発生。復旧までに約12時間要した。ANAの国内線だけで146便が欠航し、約1万8200人に影響が出た。遅延便も391便にのぼり、約5万3700人に影響が及んだ。


FlyTeam  2016/10/25 20:51
航空局、ANA便立ち乗り事案に関連しシートベルト着用を徹底 通達改正へ
国土交通省航空局は2016年9月30日(金)、福岡空港で発生した全日空(ANA)が運航する福岡発羽田着の便で、立ち乗り事案が発生したことを受け、旅客数と座席の不一致解消とあわせ、安全上の観点から、航空機の駐機場から移動開始までに旅客の着席、シートベルト着用を徹底させる方針です。
 航空局は通達を改正する方針で、2016年10月25日(火)付でパブリックコメントを開始、11月23日(水)まで意見、情報を受付けます。通達改正は11月下旬、適用は12月中旬を予定しています。
 改正する通達は、2012(平成24)年12月27日付国空航第749号・国空機第1055号の「離着陸時等の安全バンドの装着及びチャイルドシートの使用に関する要件等について」、1989(平成元)年12月1日付空航第769号・空検第928号の「本邦航空運送事業者が行う航空運送事業に使用される大型飛行機に係る装備等の要件」です。いずれも、乗客の安全を確保するため、離着陸時の安全バンド、いわゆる「シートベルト」装着について要件を定めています。
 航空局はANAの立ち乗り事案を受けて、航空会社に現状や同種事案を調べたところ、出発時の旅客の着席確認時期にばらつきが認められたことから今回、関連する通達を改正します。航空局では、航空機が駐機場から移動を開始する前までに手荷物などの収納で旅客の着席やシートベルト着用が徹底されていない場合、不意の機体動揺で旅客が負傷
するおそれがあり、安全上のリスクがあるとの認識です。
 改正では、航空会社は搭乗者などへ救急処置を行う場合など、正当な理由がある場合を除き、飛行機の離陸、着陸、地上滑走の間、旅客にシートベルトを着用させることを求める内容となります。通達の文面で、「地上滑走」を明確な文言に変更し、航空機が駐機場から移動を開始する前までに旅客の着席とシートベルト着用を徹底します。

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