2016-11-23(Wed)

中部横断道 静岡―山梨間 地盤もろく トンネル工事難航 

崩落湧水重金属多く 全通19年度にずれ込み リニア南アトンネルへの影響大

----国土交通省と中日本高速道路(NEXCO中日本)は22日、中部横断自動車道新清水ジャンクション(JCT)―増穂インターチェンジ(IC)間の全線開通が2019年度にずれ込む見通しだと明らかにした。
当初は17年度全通を予定していたが、もろい地盤トンネル工事の遅れが響いた。 

---同区間の5割以上を占めるトンネル全30本は着工済みだが、その半数以上で掘削土から自然由来の重金属を検出。
山梨県南部の山間部を中心に崩落湧水も多く、トンネル構造の見直しが必要となった。
 
国交省が直轄整備する富沢IC―六郷の事業費は600億円増の2604億円となる。
その他の区間を手がけるNEXCO中日本は事業費2310億円を見込む。
周辺自治体は掘削土の仮置き場の確保などを協力する。
(日本経済新聞)
 
----六郷IC-新清水JCTの約49キロは当初、来年度の開通を目指していた。
しかし、国交省や中日本高速は8月、想定以上に弱い地盤でのトンネル掘削▽掘削土に含まれる重金属の処理や追加の仮置き場の確保▽湧き水の発生--などを課題に挙げ、「開通時期について検討が必要」としていた。
 
----関係者によると、六郷IC-富沢ICの事業費は、当初の規模より約600億円膨らみ、約2600億円になる見通し。
事業費の増加は、
(1)想定以上にもろい地盤に対して吹きつけコンクリートの厚さを増すなどトンネル構造の見直し
(2)重金属を含む掘削土を封じ込める構造の見直し
(3)地盤のもろい地区で工事用道路の構造見直し--などが理由に含まれるという。
(毎日新聞)

中部横断自動車道(新清水JCT~増穂IC間)連絡調整会議(第2回)
本文資料
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000660795.pdf






以下引用

国土交通省関東地方整備局 甲府河川国道事務所
平成28年11月22日
最新記者発表資料(平成28年11月22日更新)
道路
中部横断自動車道(新清水JCT~増穂IC間)連絡調整会議(第2回)の開催結果について
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/koufu_00000338.html

------
記者発表資料
平成28年 11月22日
• 中部横断自動車道(新清水JCT~増穂IC間)連絡調整会議(第2回)の開催結果について
甲府河川国道事務所
中日本高速道路株式会社東京支社
南アルプス工事事務所、清水工事事務所

本日開催した中部横断自動車道(新清水JCT~増穂IC間)連絡調整会議(第2回)の開催結果をお知らせします。
会議の概要は以下のとおりです。
<開催日時・場所>
 平成28年11月22日(火) 10:00~11:00
 山梨県庁 防災新館 402会議室
<議事のポイント>
○工程を精査した結果、新たな開通時期については、以下のとおり。
 ・新清水JCT~富沢IC、富沢IC~南部IC、下部温泉早川IC~六郷ICは、平成30年度開通の見通し。
 ・南部IC~下部温泉早川ICは、平成31年度開通の見通し。
○富沢IC~六郷ICでは、課題に対する追加対策等の実施により、全体事業費が600億円の増額となる見込み。
別紙・参考資料
本文資料(PDF) [1890 KB]
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000660795.pdf

問い合わせ先
甲府河川国道事務所  電話055(252)5491
・副所長(道路) 近藤進
・計画課 課長 宮川英明

中日本高速道路株式会社 東京支社南アルプス工事事務所
 電話055(283)8888
・工務課 課長 山下直樹

中日本高速道路株式会社 東京支社 清水工事事務所
 電話054(371)0550
・工務課 課長 山岸将人

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日本経済新聞 2016/11/23 7:00
中部横断道の静岡―山梨間、全通19年度にずれ込み
 国土交通省と中日本高速道路(NEXCO中日本)は22日、中部横断自動車道新清水ジャンクション(JCT)―増穂インターチェンジ(IC)間の全線開通が2019年度にずれ込む見通しだと明らかにした。当初は17年度全通を予定していたが、もろい地盤トンネル工事の遅れが響いた。山梨・長野方面から新東名高速に直結する大動脈として期待が大きく、企業戦略にも影響を与えそうだ。
 山梨県庁で開いた中部横断道連絡調整会議で、静岡県や静岡市を含む周辺自治体に説明した。国交省とNEXCO中日本は今年8月、全通時期について「検討が必要な状況」として、先送りの可能性を示唆していた。
 建設中の区間は58.3キロメートル。今回示された開通時期は、静岡から山梨方面に向けて、新清水JCT―南部ICが18年度、最も工事が遅れる南部IC―下部温泉早川ICは19年度の見込みだ。下部温泉早川IC―六郷ICは18年度で、六郷IC―増穂ICだけが予定通り16年度内に開通する計画だ。
 同区間の5割以上を占めるトンネル全30本は着工済みだが、その半数以上で掘削土から自然由来の重金属を検出。山梨県南部の山間部を中心に崩落湧水も多く、トンネル構造の見直しが必要となった。
 国交省が直轄整備する富沢IC―六郷の事業費は600億円増の2604億円となる。その他の区間を手がけるNEXCO中日本は事業費2310億円を見込む。周辺自治体は掘削土の仮置き場の確保などを協力する。


読売新聞 2016年11月23日 09時04分
中部横断道、全通2年遅れ…地盤もろさなど影響
 国土交通省甲府河川国道事務所などは22日、中部横断道の増穂インターチェンジ(IC)(山梨県富士川町)―新清水ジャンクション(JCT)(静岡市)間の全面開通時期が、当初予定の2017年度から2年遅れて、早くとも19年度になることを山梨県など関係機関に伝えた。
 中部横断道は、物流や観光など地域活性化の起爆剤として期待されているが、開通時期が遅れることで、沿線自治体は戦略の練り直しを迫られそうだ。
 開通時期の遅れは、同事務所などが22日に開いた連絡調整会議で明らかにした。
 同事務所などによると、開通時期は、六郷IC―下部温泉早川ICが18年度、下部温泉早川IC―南部ICが早くとも19年度、南部IC―新清水JCTが早くとも18年度にずれ込む。増穂IC―六郷ICは、予定通り16年度中に開通する。
 工区の地盤が想定以上にもろく、トンネルを掘削する際、新しい工法を採用したり、トンネル構造の見直しを行ったりする必要が生じた。また、残土に想定以上の重金属が含まれていて、処理が必要になることもあって、予定通り17年度に開通させることができなくなったという。
 工期の延長に伴い、国交省が施工を担当する六郷IC―富沢ICでは、約600億円の追加費用が発生する。追加費用は県も負担するため、今後、国と負担割合を協議する。
 同事務所によると、中部横断道が開通すれば、甲府市―静岡市の移動にかかる時間が、現状より約1時間短い1時間40分となる。また、現在、両市を結ぶ主要道路が国道52号だけのため、中部横断道という新たな大動脈で結ばれることは、物流や観光に大きな効果があると期待されている。
 県は15年度、今後のおよそ10年間の沿線地域の観光や産業の振興のために「中部横断道沿線地域活性化ビジョン」をまとめ、既に沿線11市町が中心となった作業部会で、地域活性化の具体策を議論している。県の担当者は「中部横断道は活性化の起爆剤で、中部横断道を軸とした県の将来展望において、17年度の開通は大きな柱だった」と、開通時期の遅れに困惑していた。
 また、中部横断道が通る南アルプス市は、中部横断道を活用した物流拠点の整備などを検討している。開通時期の遅れについて、金丸一元市長は、「鉄道がない南アルプス市にとって、中部横断道の全線開通は悲願だった。サクランボなど市の観光資源を生かすためにも、早期開通は必要だ」と、できるだけ早期の開通を求めた。


中日新聞 2016年11月23日
中部横断道 六郷-新清水間は19年度開通
 国土交通省関東地方整備局と中日本高速道路は、中部横断自動車道六郷インターチェンジ(IC、山梨県市川三郷町)-新清水ジャンクション(JCT、静岡市清水区)間の開通が、当初予定された二〇一七年度から二年遅れ、一九年度となる見通しを示した。二十二日に山梨県庁で開かれた会合で、静岡県などの沿線自治体に報告した。
 関東地整などは八月、工事が難航していることを理由に開通が遅れると沿線自治体に通知していたが、時期は示していなかった。六郷IC-下部温泉早川IC間(八・四キロ)、南部IC-新清水JCT(二七・四キロ)間はいずれも一八年度、下部温泉早川IC-南部IC(一三・二キロ)間は一九年度の開通となる見通し。
 関東地整によると、想定以上にもろい地盤崩落のためトンネル掘削工事が難航。掘削土に含まれる自然由来の重金属の量が想定を上回り、重金属の有無を確認するための掘削土の仮置き場が新たに必要となり、開通が遅れることとなった。
 総事業費は、トンネル掘削時の補助工事や重金属を含む発生土の処理が追加されるため、当初の二千億円から六百億円増える見通し。
 静岡県の川勝平太知事は二十一日の定例会見で「説明が不明なところがある。釈然としない」と不快感を示し、近く視察する方針を表明した。
(本田英寛)

産経ニュース 2016.11.23 07:03
中部横断道の全通2年遅れ 甲府で連絡調整会議
 中部横断自動車道を建設中の国土交通省と中日本高速道路は22日、甲府市内で山梨、静岡両県や沿線自治体との連絡調整会議を開いた。同省はトンネル崩落などを理由に、増穂インターチェンジ(IC)-新清水ジャンクション(JCT、静岡市)間の約58・3キロの全線開通を当初予定より2年遅らせ、平成31年度とする方針を正式に示した。産業誘致や観光、災害避難路として心待ちにしてきた地元からは、「事情は分かるが一日も早い全線開通をお願いしたい」を切望する声が相次いだ。
 ◆17トンネル未貫通
 会議では国土交通省甲府河川国道事務所の尾松智所長が、トンネル崩落の対処や重金属が含まれる掘削土処理など合計30本のトンネルのうち24本で何らかのトラブルが発生したことを説明した。まだ17本が未貫通という。
 同事務所の近藤進副所長は会議後、「31年度の全線開通は、下部温泉早川IC-富沢IC間のトンネル工事が順調に進んだ場合」と述べ、状況次第でさらに遅れる可能性も示唆した。
 ◆産業や防災に影響
 峡南地域の関係者の受け止めはおおむね厳しい。早川町振興課の担当者は「今朝も東北で大きな地震があったが、中部横断道は大規模災害時の“命の道”だ。沿線自治体と早期開通を訴え続ける」と話した。
 市川三郷町土木整備課の担当者も「防災や経済の観点から、全線開通が31年度より遅れないことを担保してほしい」と強調した。
 南巨摩郡選出の望月利樹県議も「29年度を目途に行ってきた企業や移住者の誘致活動に影響する」と指摘する。観光面では、中部横断道の開通を見越して誘客計画を練ってきた自治体の戦略に影響を与えている。身延町観光課は「残念だ。国道300号改修工事で富士北麓から町への周遊ルートを強化し、中部横断道につなげる計画なので、一日も早く全通を」と訴える。
 一方、29年度に南部IC前に道の駅を整備する南部町は「予定通り開業する。30年度に新清水-南部間が先行開業すれば1年間だけだが利用車両が集中する。知名度アップのチャンスととらえたい」(企画課)としている。
 ◆県の負担額も増大
 全線開通の2年繰り延べで、県の財政負担も増える。トンネル工事でトラブルが集中する六郷IC-富沢IC間の総事業費は、当初の約2千億円に約600億円が増額される。県の負担は最大で25%となる。
 後藤斎知事は22日、「難工事に伴う技術的問題であることから、理解する」とコメントを発表した。
 その上で知事は「コスト削減を図り、災害に強い信頼性の高い道路づくりと一日も早い全線開通を求める」との考えを示した。


静岡新聞(2016/11/22 17:05)
中部横断道、国交省など遅れ説明 段階的部分開通へ
 国土交通省と中日本高速道路は22日、整備中の中部横断自動車道新清水ジャンクション(JCT)―増穂インターチェンジ(IC)間の全線開通が2019年度にずれ込む見通しを山梨県庁で開いた沿線自治体の連絡調整会議で示した。トンネル掘削工事の難航で全体の工程を見直したためで、19年度までに段階的に部分開通させる方針を説明した。
 国交省甲府河川国道事務所の9月末時点のまとめによると、同区間(58キロ)のトンネル計30本は全て工事着手したが、うち2割の掘削が完了していない。22トンネルで掘削土から重金属が発生して構造見直しなどの対応が必要になったほか、19トンネルは想定以上に地盤がもろく、崩落が発生した。
 国交省が直轄整備する山梨県内の富沢IC―六郷IC間(28キロ)の事業費は追加対策が必要になり、当初より600億円増の2600億円と見積もった。
 工事完了が最も遅れる見通しなのは、南部IC―下部温泉早川IC間で19年度に開通予定。富沢IC-南部ICと下部温泉早川IC―六郷ICはそれぞれ18年度開通とした。一方、中日本高速道路が施工する区間は18年度に新清水JCT―富沢IC間が開通予定とした。北寄りの六郷IC―増穂ICは予定通り16年度開通の見込み。
 会議には静岡県と静岡市の担当者が出席した。井ノ口秀彦県道路局長は「遅れはやむを得ないが、産業や観光にとって重要な道路。一日も早い開通をお願いしたい」と話した。

産経ニュース 2016.11.22 12:58
トンネル未完通17本、全線開通は2年遅れて平成31年度に 中部横断自動車道「静岡・山梨区間」
中部横断自動車道の整備計画
 中部横断自動車道の「静岡・山梨区間」を建設中の国土交通省と中日本高速道路などは22日、甲府市内で山梨、静岡両県と沿線自治体に対し、当初は平成29年度としていた全線開通の予定時期が、トンネル工事の遅れなどのため31年度にずれ込むと伝えた。
 工事中の同区間は増穂インターチェンジ(IC、山梨県富士川町)-新清水ジャンクション(JCT、静岡市)間の約58・3キロ。
 計画の遅延は、山梨県の下部温泉早川IC以南を中心に、トンネル崩落湧水、重金属を含む掘削土の発生などのトラブルが多発し、追加対策の必要が生じたためだ。国交省によると、同区間の30本のトンネルのうち、17本が未貫通という。
 増穂IC-六郷IC間は今度中に開通するが、六郷IC以南は工事が順調に進んでも、六郷IC-下部温泉早川IC間と南部IC-新清水JCT間が30年度、下部温泉早川IC-南部IC間は31年度に開通見通しがずれ込む。
 22日の会議後、国交省甲府河川国道事務所の近藤進副所長は報道陣の取材に対し、「31年度の全線開通はトンネル工事が順調に進んだ場合の見通しだ」と述べ、状況次第ではさらに開通が遅れる可能性も示唆した。
 一方、計画の遅れに伴って、総事業費も当初計画比で約600億円増の2604億円に膨らむことが伝えられた。

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毎日新聞2016年11月22日 10時21分
中部横断道
開通2年ずれ込み19年度に 地盤もろく
 2017年度の開通を目指していた中部横断自動車道の六郷インターチェンジ(IC、山梨)-新清水ジャンクション(JCT、静岡市)の全面開通時期が、19年度にずれ込むことが21日、分かった。もろい地盤でのトンネル掘削や、掘削土に含まれる重金属の処理などに時間を要するため。国土交通省と中日本高速道路は22日に開く会議で、関係自治体に説明する。【後藤豪】
 六郷IC-新清水JCTの約49キロは当初、来年度の開通を目指していた。しかし、国交省や中日本高速は8月、想定以上に弱い地盤でのトンネル掘削▽掘削土に含まれる重金属の処理や追加の仮置き場の確保▽湧き水の発生--などを課題に挙げ、「開通時期について検討が必要」としていた。
 関係者によると、六郷IC-富沢ICの事業費は、当初の規模より約600億円膨らみ、約2600億円になる見通し。事業費の増加は、(1)想定以上にもろい地盤に対して吹きつけコンクリートの厚さを増すなどトンネル構造の見直し(2)重金属を含む掘削土を封じ込める構造の見直し(3)地盤のもろい地区で工事用道路の構造見直し--などが理由に含まれるという。
 これらにより、開通は当初より遅れる予定。新しい工程では、六郷IC-下部温泉早川ICと南部IC-新清水JCTが18年度、下部温泉早川IC-南部ICが19年度の開通を目指している。
 中部横断道は、長野、山梨、静岡の3県を結び、延長は約132キロ。このうち、「山梨県・静岡県区間」の約75キロのうち、双葉JCT-増穂ICの約16キロが既に開通。増穂IC-六郷ICの約9キロは今年度中に開通予定だ。

毎日新聞2016年11月22日 地方版
中部横断道
全面開通は19年度に 掘削工事が難航 /静岡
 国土交通省などが整備を進めている中部横断自動車道の静岡・山梨県区間の全面開通が、2019年度にずれ込むことが21日、分かった。トンネル掘削工事が難航しているためで、当初予定の17年度から2年遅れとなる。同省は、工事難航が見込まれる区間以外は18年度中に部分開通させる方針だが、川勝平太知事は同日の定例記者会見で「日本の内陸と沿岸の静岡を結ぶ重要な道路で、工期をあてに動いてきたのに」と不快感を示した。
 事業主体の同省は今年8月、県など関係自治体との連絡調整会議で、同区間のうち六郷インターチェンジ(IC)以南の工事について(1)想定以上に弱い地盤でのトンネル掘削(2)掘削土中の重金属の処理(3)湧き水の発生--が課題となり、工期がずれ込む可能性を示していた。同省は22日に開く調整会議で、新清水ジャンクション(JCT)-南部IC間と下部温泉早川-六郷IC間は18年度、南部-下部温泉早川IC間は19年度に開通する見通しを示す方針。六郷-増穂IC間は予定通り16年度中に開通する。
 一方、工事の課題に対応するためには、コンクリートを当初より厚くし、地盤に打ち込むボルトも長くするといったトンネル構造の見直しなどが必要となることから、総事業費は約600億円積み増し、2600億円に膨らむ見通しという。
 中部横断道の静岡・山梨県区間は、新東名の新清水JCTと中央道の双葉JCTを結ぶ74・3キロ。双葉JCT-増穂ICは06年度に開通した。中央道と新東名、東名が直結し、山梨県から清水港に直接アクセスできるネットワークが構築できるとして、同港などを利用する民間の物流会社からも早期開通に期待が寄せられていた。【荒木涼子】


産経ニュース 2016.11.22 07:05
中部道全線開通2年遅れ 増穂-新清水間、総事業費600億円増
 中部横断自動車道を建設中の国土交通省と中日本高速道路は21日までに、増穂インターチェンジ(IC)-新清水ジャンクション(JCT、静岡市)間(約58・3キロ)の全線開通予定を、当初より2年遅れの平成31年度とする方針を決めた。22日に公表する。
 計画の遅延は、本県の六郷IC以南を中心に、トンネル崩落や湧水、重金属を含む掘削土の発生などのトラブルが多発し、追加対策の必要が生じたためだ。
 国交省によると、8月時点で全区間のトンネルのうち24本で崩落などが発生した。増穂IC-六郷IC間の3本は追加対策ですべて貫通し、今度中に開通する。
 だが、六郷IC以南は工事が順調に進んでも、六郷IC-下部温泉早川IC間と南部IC-新清水JCT間が30年度、下部温泉早川IC-南部IC間は31年度に開通見通しがずれ込む。
 一方、計画の遅れに伴って、総事業費も当初計画比で約600億円増の2604億円に膨らむ。重金属を含む掘削土の封じ込めの見直しや、建設発生土の処理費などで190億円(トンネル15本)、もろい地盤の補助工法の追加や湧水発生への対応などで350億円(同17本)、工事道路の構造の見直しで60億円などとなっている。


静岡新聞(2016/11/22 07:55)
中部横断道の開通遅れ 静岡県知事、状況ただす意向
中部横断自動車道の新たな開通見通し
 中部横断自動車道の静岡・山梨県区間の全線開通を2年遅らせ、2019年度とする工程を国土交通省がまとめたことに、静岡県内の関係者からは21日、困惑の声が上がった。川勝平太知事は定例記者会見で「日本の内陸と沿岸の静岡県を結ぶ重要な道路で、先延ばしにしてはいけない」と述べ、国交省や中日本高速道路に状況をただす意向を示した。
 関係者によると、国交省などが当初17年度としていた開通時期は、新清水JCT(ジャンクション)―南部IC(インターチェンジ)間と下部温泉早川IC-六郷IC間が18年度に、南部IC―下部温泉早川IC間が19年度になる見通し。
 知事は「工期をあてにしてみんなが動いている。釈然としないところがある」と述べ、近く施工中の現場を自ら訪れて確認する考えも示した。
 静岡市の田辺信宏市長は「一日も早い開通に向け、関係者へ一層の働き掛けを行っていく」とコメントした。
 全線開通で山梨、長野県などからのアクセスが向上する清水港では、荷物の取扱量の増大が期待される。甲府市でセミナーを開くなどしてきた県港湾局の担当者は「17年度開通を前提にしてきたので残念。港湾整備は遅らせることなく進めたい」と話した。
 静岡市清水区の物流会社アオキトランスの望月薫会長は「荷物の流れや運送形態が大きく変わる期待感が広がっているさなかだけにショックが大きい。2年の遅れは相当のダメージだ」と話した。
 <メモ>中部横断自動車道 新東名高速道―中央自動車道―上信越自動車道を結ぶ計132キロ。静岡・山梨県区間(74キロ)のうち、新清水ジャンクション―増穂インターチェンジ間(58キロ)を国土交通省と中日本高速道路が分担して整備中。同区間が開通すれば、静岡市―甲府市間の所要時間は現在より約30分の短縮が見込まれる。


静岡新聞(2016/11/21 12:56)
中部横断道19年度開通 新清水―六郷 2年遅れ
中部横断自動車道の静岡・山梨県区間
 トンネル掘削工事の難航で開通時期が遅れている中部横断自動車道の新清水ジャンクション(JCT)―六郷インターチェンジ(IC)間について、国土交通省が2019年度に開通するとした工程をまとめたことが21日、分かった。当初予定していた17年度から2年の開通遅れとなる。
 総事業費はトンネル掘削工事対策費や重金属を含む掘削土の処理対策などで約600億円積み増し、2600億円となる見込み。新清水JCT―六郷IC間のうち、六郷IC―下部温泉早川IC間、南部IC―新清水JCT間はいずれも18年度、下部温泉早川IC―南部IC間は19年度の開通となる見通し。六郷IC―増穂IC間は当初予定通り16年度中の開通が見込まれる。
 国交省は22日に山梨県庁で開く同自動車道連絡調整会議で19年度開通とする工程を決定する方針。さらに同日、関東地方整備局(さいたま市)で行う事業評価監視委員会で事業費600億円の追加を決める。
 同自動車道は新清水JCT―増穂IC間のトンネル区間の工事で、想定よりも地盤がもろく、掘削土から重金属が検出され、追加対応が必要となった。国交省は当初の17年度開通は困難との見通しを示していた。
 このため、工事の難航を踏まえて当初計画より吹き付けコンクリートを厚くしたり、地盤に打ち込むロックボルトを長くしたりする対策を講じる。
 同自動車道の静岡・山梨県区間(約75キロ)は新東名高速道の新清水JCTと中央自動車道双葉JCTを結ぶ高規格幹線道路。


静岡新聞(2016/8/20 07:55)
中部横断道、開通遅れる見込み トンネル掘削難航で国交省方針
中部横断自動車道の静岡・山梨県区間
 国土交通省と中日本高速道路は19日、整備中の中部横断自動車道のうち静岡市清水区の新清水ジャンクション(JCT)と山梨県市川三郷町の六郷インターチェンジ(IC)間の約49キロについて、2017年度内としてきた開通時期を遅らせる方向で検討を始めた。
 トンネル掘削工事などに遅れが出ているためで、今後、工程を精査する。同日、山梨県庁で開いた沿線自治体との連絡調整会議で報告があった。同省甲府河川国道事務所と中日本高速によると、新清水JCT-増穂IC間(約59キロ)で計30あるトンネルの掘削工事が難航。想定以上に地盤がもろく、18トンネルで崩落が、5トンネルで湧水が発生し、追加工事を迫られた。さらに、21トンネルの掘削土に自然由来の重金属が含まれ、処理や確認作業が必要になった。
 こうした状況を踏まえ、同事務所などは「開通時期については検討が必要な状況」と判断。整備中区間のうち、新清水JCT―六郷IC間について、17年度中の開通は困難との見通しを示した。一方、六郷IC―増穂IC間(約10キロ)は、当初の予定通り16年度中の開通が見込まれるとした。
 中部横断道の静岡・山梨県区間(約75キロ)は、新東名高速道の新清水JCTと中央自動車道双葉JCT(山梨県甲斐市)を結ぶ高規格幹線道路。増穂ICから北寄りの約16キロは既に開通している。
 ■中部横断道開通遅れ懸念 整備推進働き掛け 川勝知事 静岡市長
 19日に開かれた中部横断自動車道の連絡調整会議で、静岡、山梨両県を結ぶ区間の開通が当初予定の2017年度より遅れる可能性が示された。道路ネットワークの広がりに期待する静岡県側からは、事業の遅れを懸念し、早期開通を強く望む声が上がった。
 同区間は国土交通省と中日本高速道路が分担して整備中。開通すると、両県間の所要時間を大きく短縮する効果が見込まれる。県などは17年度の開通を見込み、清水港や静岡空港の利用促進に向けたセールス、PR活動に力を入れていた。
 会議内容の報告を受け、川勝平太知事は「事業進捗(しんちょく)について大変心配している」とコメントした。事業者に対して全体工程の精査を求め、「山梨県や沿線市町と連携しながら整備推進を働き掛け、必要な調整についても協力していきたい」とした。
 静岡市の田辺信宏市長もコメントを発表。「観光需要の創出など波及効果は大きく、旧清水市の時代から市民とともに大きな期待を寄せていた。会議で報告された内容については大変危惧している」とし、一日も早い開通を働き掛ける姿勢を示した。

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