2016-11-27(Sun)

博多陥没再沈下 「強度30倍」のはずが…

JV側 「想定」しながら周知せず 後手後手の情報発信 世界の称賛台無しに
地下の砂層補強検討 投入処理土の重み対策


博多駅前市道沈下 JV側、後手後手の情報発信 世界の称賛台無し
----8日の陥没発生以来、大成建設の口は一貫して重い。
 自社だけでなく、関連会社に対しても箝口令(かんこうれい)を敷いた。復旧工事に携わったある企業の関係者は陥没発生直後、「大成から、復旧工事の内容や作業について一切取材を受けないように厳命されている」と語った。

----今回、仮復旧にあたってJV側は、ある程度の道路沈下を想定していた。最大で深さ8センチと算出した。
8センチという数字を、JVが福岡市や福岡県警に伝えたのは26日午前3時ごろだった。沈下が始まってから2時間半が経過していた。さらにマスコミに正式に発表したのは、26日午前の記者会見が初めてだった。通行止め解除から、4時間が経過していた。
 
道路沈下そのものは、通常の工事でも起こり得る。地下水位の変動や、重い車両の通過で土台の砂利が圧縮されれば、道路は沈み込む。陥没現場の仮復旧には、セメントを含む特殊な処理土を使用した。処理土を投入する際、下に位置する砂層の強化は、技術的に難しかった。それだけに専門家の間では、一定の沈下は織り込み済みだった。

----今回の道路沈下は、ありふれた事象であり、安全面で大きな問題はないのかもしれない。だが、国内外の注目を集めた工事で、情報を後出しすれば、信頼を大きく損なう。そんなことさえイメージできない想像力の欠如を、さらけ出した。
(産経ニュース)

◇「強度30倍」のはずが…再び不安広がる 陥没現場沈下
----沈下予測、市への報告遅れる
市と大成建設JV(共同企業体)は陥没現場を埋め戻して通行を再開するにあたり、「地盤の強度が従来の30倍になった」(高島宗一郎市長)と安全性をアピールしていた。その一方で、今回のように陥没現場が沈下する可能性については、積極的に触れることはなかった。
 
道路が沈下する可能性は、通行再開前から専門家の指摘などを受けて市や大成JV側は把握していた。JV側は、あらかじめ通行禁止の基準を2・4センチ以上の沈下と設定し、埋め戻し後の道路の安全性を検討した14日の専門家会議で報告していた。
 
通行再開後に始まったボーリング調査で、陥没現場の道路の沈下は最大で8センチとする予測を大成JVがはじき出し、現場の社員に伝えたのは25日午後10時ごろ。この数字は市に伝えられぬまま、数時間後に沈下が起きた。

----専門家「驚きなかった」
埋め戻し後の道路の安全性を検討した14日の専門家会議のメンバーだった三谷泰浩・九州大教授(岩盤工学)は、会議で沈下の可能性を指摘していた。・・・・今後、さらに沈下が起きるかどうかについて、「状況によっては続く可能性がある」と指摘。埋め戻した部分の直下の地盤の緩み具合や、地下鉄工事で崩落した部分の構造が分かっていないため、今回限りで収まるかの見通しが立たないという。
 
----三谷氏は29日に開かれる国の第三者委員会のメンバーも務める。原因究明については「時間がかかる」との見通しを示したうえで、現場の安全確保を第一に考える必要性を訴える。委員会では事故原因や再発防止策を中心に話し合う予定だが、「(埋め戻し部分の下の)調査を進め、地盤の緩い部分への薬液注入など、対策を優先してもいいのではないか」と語った。
(朝日新聞)

博多の道路、再び沈下 業者「想定」しながら周知せず
----市交通局や、陥没事故の原因となった地下鉄工事を請け負う共同企業体(JV)は、沈下を想定しながら市民に周知しておらず、対応を疑問視する声が上がった。
(東京新聞)

博多再沈下 地下の砂層補強検討 投入処理土の重み対策
----市交通局などは二十六日、地下の砂層を補強する工事を検討していると明らかにした。陥没部分を埋めたセメント入り処理土の重みに耐え、沈下の進行を防ぐのが狙い。

----陥没事故の原因となった地下鉄工事を請け負う共同企業体(JV)は処理土の重みによりさらに砂層が圧縮され、沈下が進行する可能性を否定しない。一部の専門家からは工事中のトンネル内に砂層の土砂が流れ込めば陥没の危険性があるとの指摘も出ている。
日本応用地質学会名誉会員の福冨幹男さん(78)は補強工事について「穴を掘って薬液を注入し、砂層を固める手法が考えられる」としている。市交通局やJVは、専門家の助言も得ながら検討する。
(東京新聞)




以下引用

産経ニュース 2016.11.27 07:05
博多駅前市道沈下 JV側、後手後手の情報発信 世界の称賛台無しに
 26日未明に発生したJR博多駅前の市道沈下で、福岡市地下鉄工事への信頼は、再び揺らいだ。工事を請け負った共同企業体(JV)が、沈下を「想定していた」と発表したのは、沈下確認から9時間以上が経過してからだった。陥没現場には、素早い仮復旧で国内外から称賛が寄せられたが、後手後手の情報発信が台無しにした。(九州総局 中村雅和)
                   ◇
 「今後、情報発信のあり方について検討させていただきます」
 26日午前9時半から、福岡市とJVが開いた記者会見で、JV代表、大成建設の秋里乃武宏・九州支店土木部長は、こう繰り返した。
 記者会見では、事実関係の確認に加え、情報発信の姿勢への質問が相次いだ。
 8日の陥没発生以来、大成建設の口は一貫して重い。
 自社だけでなく、関連会社に対しても箝口令(かんこうれい)を敷いた。復旧工事に携わったある企業の関係者は陥没発生直後、「大成から、復旧工事の内容や作業について一切取材を受けないように厳命されている」と語った。
 大成建設の記者会見は、道路が仮復旧した15日の午後だった。村田誉之社長は「今日まで会見できなかったことは、申し訳ないと思っている。まずは復旧が全社を挙げての急務だった」と釈明した。しかし、記者会見やその後の取材でも、事故対応などについて「社内で検討する」という回答が続いた。
 今回、仮復旧にあたってJV側は、ある程度の道路沈下を想定していた。最大で深さ8センチと算出した。
 8センチという数字を、JVが福岡市や福岡県警に伝えたのは26日午前3時ごろだった。沈下が始まってから2時間半が経過していた。
 さらにマスコミに正式に発表したのは、26日午前の記者会見が初めてだった。通行止め解除から、4時間が経過していた。
 道路沈下そのものは、通常の工事でも起こり得る。地下水位の変動や、重い車両の通過で土台の砂利が圧縮されれば、道路は沈み込む。
 陥没現場の仮復旧には、セメントを含む特殊な処理土を使用した。処理土を投入する際、下に位置する砂層の強化は、技術的に難しかった。それだけに専門家の間では、一定の沈下は織り込み済みだった。
 だからこそ、大成建設などJVは、多くのセンサーや従業員の巡回で、現場を24時間、監視した。地下の状況を見極めるボーリング調査も行った。
 ただ、JV側はこれまでの記者会見で「道路の安全性は(14日に開いた)専門者会議で確認された。追加のボーリングは念のため」と説明するだけで、沈下の可能性に触れることはなかった。
 センサーで計測した詳細な沈下幅については、26日夕方になっても公表しなかった。
 8日の陥没事故は日本のインフラの弱点をあらわにした。わずか1週間での仮復旧は、インフラ関連企業や行政の団結力と技術力を、世界に見せつけた。
 今回の道路沈下は、ありふれた事象であり、安全面で大きな問題はないのかもしれない。だが、国内外の注目を集めた工事で、情報を後出しすれば、信頼を大きく損なう。そんなことさえイメージできない想像力の欠如を、さらけ出した。

朝日新聞デジタル2016年11月27日05時11分
「強度30倍」のはずが…再び不安広がる 陥没現場沈下
 本当に大丈夫だったのか――。福岡市のJR博多駅前の道路が26日未明、また沈みこんだ。大規模な陥没事故を起こし、1週間で復旧を終えてから10日余り。交通規制は朝までに解除されたものの、現場では市民らが不安や不信の声を漏らした。
 現場周辺は約4時間にわたって通行が規制され、工事関係者らが慌ただしく路面などを調べた。午前5時半に通行止めが解除された後も、信号待ちの歩行者たちが心配そうに路面をのぞきこんだ。
 道路に面したドラッグストアの星野晶子店長(49)は「早期復旧したことは感謝しているけど、また道路が落ちるかもしれない、と市民は心配すると思う。市は工事の安全性についての情報をもっと発信してほしい」と話した。
 沈下をツイッターで知ったという男子大学生(21)は「陥没後すぐに通れるようになったのはいいけど、本当に大丈夫だったのか」。大規模陥没から3日間営業できなかった近くのコンビニエンスストアの男性店員(22)は「色々な人に迷惑がかかるので、地下鉄の工事は安全に進めてほしい」とあらためて注文をつけた。
■沈下予測、市への報告遅れる
 市と大成建設JV(共同企業体)は陥没現場を埋め戻して通行を再開するにあたり、「地盤の強度が従来の30倍になった」(高島宗一郎市長)と安全性をアピールしていた。その一方で、今回のように陥没現場が沈下する可能性については、積極的に触れることはなかった。
 道路が沈下する可能性は、通行再開前から専門家の指摘などを受けて市や大成JV側は把握していた。JV側は、あらかじめ通行禁止の基準を2・4センチ以上の沈下と設定し、埋め戻し後の道路の安全性を検討した14日の専門家会議で報告していた。
 通行再開後に始まったボーリング調査で、陥没現場の道路の沈下は最大で8センチとする予測を大成JVがはじき出し、現場の社員に伝えたのは25日午後10時ごろ。この数字は市に伝えられぬまま、数時間後に沈下が起きた。
 大成JV側は26日朝の会見で「普通なら今日にでも結果を報告するタイミングだったが、その前に沈下が起きてしまったのが実情だ」と陳謝した。
 市がこの予測値を知ったのは沈下がほぼ収まった26日午前3時ごろ。しかし、市交通局幹部は調査結果の報告が遅れたことについて「仕方なかった」との認識を示した上で、「何かしらの沈下は想定していた。現場でモニタリングをしっかりやる中で、異常があれば(大成JV側が)報告する態勢でいた」と述べた。
 一方、大成JV側は会見で、「沈下は想定の範囲内」と繰り返し強調し、今後は今回のような大きな沈下は発生しないと明言した。12カ所の計測点などで24時間態勢の監視を続けるという。陥没跡の道路面は最大で7センチ、平均3・8センチ沈下しているが、車道部分はなだらかに落ち込んでいるため、通行に支障はないとしている。
■専門家「驚きなかった」
 埋め戻し後の道路の安全性を検討した14日の専門家会議のメンバーだった三谷泰浩・九州大教授(岩盤工学)は、会議で沈下の可能性を指摘していた。今回の沈下について、取材に「(地盤に)空洞ができて落ちたわけではなく、流動化処理土の下の緩い土砂が圧縮された可能性が高い。驚きはなかった」と述べた。
 今後、さらに沈下が起きるかどうかについて、「状況によっては続く可能性がある」と指摘。埋め戻した部分の直下の地盤の緩み具合や、地下鉄工事で崩落した部分の構造が分かっていないため、今回限りで収まるかの見通しが立たないという。
 三谷氏は29日に開かれる国の第三者委員会のメンバーも務める。原因究明については「時間がかかる」との見通しを示したうえで、現場の安全確保を第一に考える必要性を訴える。委員会では事故原因や再発防止策を中心に話し合う予定だが、「(埋め戻し部分の下の)調査を進め、地盤の緩い部分への薬液注入など、対策を優先してもいいのではないか」と語った。(原篤司、小川直樹、大野択生)


東京新聞 2016年11月26日 夕刊
博多の道路、再び沈下 業者「想定」しながら周知せず
 今月八日に大規模な陥没事故が起きた福岡市博多区のJR博多駅前の市道が二十六日未明、約三十メートル四方にわたり最大深さ約七センチ沈下した。福岡県警は一時、周辺を全面通行止めとした。けが人はなかった。市交通局や、陥没事故の原因となった地下鉄工事を請け負う共同企業体(JV)は、沈下を想定しながら市民に周知しておらず、対応を疑問視する声が上がった。
 市交通局は、沈下は、陥没を埋め戻したセメントを含む特殊な土の重みで下の砂層が圧縮されたためとの見解を示した。県警も数センチ程度の沈下の可能性を把握していた。JVの代表、大成建設の関係者らは二十六日午前に現場近くで記者会見し、ボーリング調査の結果、二十五日夜に最大八センチの沈下の可能性があることが分かったと説明。その以前から二・四センチを超えれば通行止めにし、地中のインフラ設備を確認することになっており、今回、JVの作業員が「安全確認をしたい」と一一〇番した。沈下は進行する可能性はあるが、JV側は、直ちに通行止めにはならないとの見方を示した。
 周知が不徹底だとの報道機関の指摘に対しては、通行再開に向けた十四日の会議で沈下の可能性をJV側から専門家に伝えたことで「周知したと思っていた」と釈明した。
 市交通局の角英孝建設部長は「通行止めになり、非常に申し訳ない」と謝罪した。
 市交通局によると、埋め戻した現場とほぼ同じ範囲で、三~七センチ程度の深さで沈下した。二十六日午前零時半ごろ沈み込みが確認され、二~三時間かけて深くなった。近くの一部ビルでは、土台付近と歩道との間に一センチ程度の隙間ができた。停電やガス漏れはない。
 八日発生の陥没事故では、道路に長さ約三十メートル、幅約二十七メートル、深さ約十五メートルの穴が開き、上下水道やガス管などが破断。市がライフラインや道路の復旧を急ぎ、発生一週間後の十五日に通行が再開した。
 市交通局は、安全確認のため目視や機器による監視を続けていた。
◆対応の不備に批判も
 博多駅前の道路大規模陥没の埋め戻し現場で起きた路面沈下について、福岡市や施工業者のゼネコンは「想定の範囲内」との立場を強調した。だがこれまで沈下の可能性を市民にはっきりと周知したことはなく、対応の不備が指摘されそうだ。
 今月八日の陥没事故後、高島宗一郎市長はライフラインと道路の復旧を最優先し、約一週間で埋め戻す考えを表明した。
 市や大成建設など共同企業体(JV)は連日の記者会見で、復旧工事の進捗(しんちょく)状況などを詳しく説明。急ピッチで工事を進め、十五日に通行が再開した際には、高島市長が工事事務所前で「最速の復旧ができた。日本の底力だ」と胸を張った。
 JVや市交通局の担当者は当面、定期的な目視や機器による路面の監視で安全性を確認していくとしていたが、今後、沈下が起こりえるとの想定については言及していなかった。
 二十六日午前、現場近くで記者会見した大成建設九州支店の秋里乃武宏(あきさとのぶひろ)土木部長は「(通行再開前日の)専門家が集まった会議では沈下の可能性が指摘されていた」と釈明し、事前に周知しなかったことについては「そこを問い詰められると何とも言えない」とうつむいた。市の担当者は「ゼネコンから具体的なデータを聞いた上で対応するつもりだった」と話した。


中国新聞 2016/11/26
博多駅前、陥没現場が沈下 予測しながら周知せず
JR博多駅前の陥没現場を埋め戻した場所で道路が沈下し、交通規制された道路で警戒に当たる警察や消防関係者=26日午前4時4分、福岡市博多区
 今月8日に大規模な陥没事故が起きた福岡市博多区のJR博多駅前の市道が26日未明、約30メートル四方にわたり最大深さ約7センチ沈下した。福岡県警は一時、周辺を全面通行止めとした。けが人はなかった。市交通局や、陥没事故の原因となった地下鉄工事を請け負う共同企業体(JV)は、沈下を想定しながら市民に周知しておらず、対応を疑問視する声が上がった。
 市交通局は、沈下は、陥没を埋め戻したセメントを含む特殊な土の重みで下の砂層が圧縮されたためとの見解を示した。県警も数センチ程度の沈下の可能性を把握していた。
 JVの代表、大成建設の関係者らは26日午前に現場近くで記者会見し、ボーリング調査の結果、25日夜に最大8センチの沈下の可能性があることが分かったと説明。その以前から2・4センチを超えれば通行止めにし、地中のインフラ設備を確認することになっており、今回、JVの作業員が「安全確認をしたい」と110番した。沈下は進行する可能性はあるが、JV側は、直ちに通行止めにはならないとの見方を示した。
 周知が不徹底だとの報道機関の指摘に対しては、通行再開に向けた14日の会議で沈下の可能性をJV側から専門家に伝えたことで「周知したと思っていた」と釈明した。
 市交通局の角英孝建設部長は「通行止めになり、非常に申し訳ない」と謝罪した


サンスポ 2016.11.27 05:02
博多陥没現場また沈む 一時通行止め…「想定内」も市民に周知せず
 今月8日に大規模な陥没事故が起きた福岡市博多区のJR博多駅前の市道が26日未明、約30メートル四方にわたり最大深さ約7センチ沈下した。福岡県警は一時、周辺を全面通行止めとした。けが人はなかった。
 市交通局によると、埋め戻した現場とほぼ同じ範囲で3~7センチ程度の深さで沈下。26日午前0時半ごろ確認され2~3時間かけて沈み込みが深くなり、近くの一部ビルでは土台付近と歩道との間に1センチ程度の隙間ができた。市交通局は、陥没を埋め戻したセメントを含む特殊な土の重みで下の砂層が圧縮されたためとの見解を示した。
 市や、陥没事故の原因となった地下鉄工事を請け負う共同企業体(JV)は沈下について「想定の範囲内」と強調。8日の事故後、15日に通行再開となるまでの間に開いた専門家会議の中でも沈下の可能性が指摘されていたというが、これを市民に周知していなかったことも判明した。
 大成建設九州支店の幹部は事前に周知しなかったことについて「そこを問い詰められると何とも言えない」と話した。九州大の三谷泰浩教授(地盤工学)は「早期に土砂を固める薬物を注入するなどの対応をしないと、また陥没が起こるかもしれない」と警鐘を鳴らした。


日本経済新聞 2016/11/27 1:22
大成建設など地盤補強工事を検討 福岡陥没現場
 今月8日に大規模な陥没事故が起きた福岡市のJR博多駅前の道路が沈下したことを受け、事故の原因になった地下鉄工事を請け負う大成建設などの共同企業体(JV)は26日、陥没を埋め戻した土砂の重みで下部の砂層が圧縮されたのが原因とみて、必要に応じて地盤の補強工事を検討することを明らかにした。
 また、これまではJV職員が3時間ごとに目視で路面に異常がないか確認してきたが、今回の沈下を受けて当面は24時間態勢で監視を強化する方針を示した。
 8日発生の陥没事故では、道路に長さ約30メートル、幅約27メートル、深さ約15メートルの穴が開き、上下水道やガス管などが破断。市が陥没部分の埋め戻しやライフラインの復旧を急ぎ、発生1週間後の15日に通行が再開した。
 市によると、沈下は26日午前0時半ごろ、約1.5センチを計測し、午前2時40分までの間に拡大。深さは最大7センチ程度で、車道の中央部の沈下が最も大きかった。
 26日午前3時以降、沈下は止まって路面は安定しており、沈下幅も大成建設が算出した予測値の8センチの範囲内に収まっている。ただ、陥没部分を埋め戻したセメント入り処理土の重みで砂層が圧縮されており、今後も「(予測範囲内で)多少沈む可能性はある」(大成建設)としている。
 陥没事故の原因究明や再発防止を巡っては29日に国の機関が設置する第三者委員会の初会合が開かれる。JVはこうした場での議論も踏まえ、補強工事を検討するなど路面の状況に応じて必要な対策をとるという。


東京新聞 2016年11月27日 朝刊
博多再沈下 地下の砂層補強検討 投入処理土の重み対策
 今月八日に大規模な陥没事故が起きた福岡市のJR博多駅前道路が沈下したことを受け、市交通局などは二十六日、地下の砂層を補強する工事を検討していると明らかにした。陥没部分を埋めたセメント入り処理土の重みに耐え、沈下の進行を防ぐのが狙い。
 市交通局によると、沈下は二十六日午前零時半ごろに確認され、二~三時間かけて約三十メートル四方にわたり最大七センチ程度の深さで市道が沈下した。その後は沈下が進む形跡は見られず、午前五時半ごろに通行止めは解除された。
 陥没事故の原因となった地下鉄工事を請け負う共同企業体(JV)は処理土の重みによりさらに砂層が圧縮され、沈下が進行する可能性を否定しない。一部の専門家からは工事中のトンネル内に砂層の土砂が流れ込めば陥没の危険性があるとの指摘も出ている。日本応用地質学会名誉会員の福冨幹男さん(78)は補強工事について「穴を掘って薬液を注入し、砂層を固める手法が考えられる」としている。市交通局やJVは、専門家の助言も得ながら検討する。
 一方、高島宗一郎市長は二十六日、自身のブログで現場の作業員に「少しでも不安があれば立ち止まって安全確認をしていただきたい」と訴え、市民には「ご迷惑とご心配をお掛けして申し訳ない」と陳謝した。


毎日新聞2016年11月27日 東京朝刊
福岡・博多駅前沈下 陥没の恐れなし 地盤補強を検討
 26日午前1時40分ごろ、福岡市博多区のJR博多駅前の市道「はかた駅前通り」で、今月8日に大規模陥没し、埋め戻した箇所(縦横約30メートル)が沈下していると現場の作業員から福岡県警に連絡があった。県警は周辺道路を午前5時半ごろまで通行止めとした。福岡市によると、平均3・8センチ、最大7センチ沈下したが陥没の恐れはないとしている。市は沈下やそれに伴う通行止めを想定していたが、市民に周知していなかった。今後、地下の地盤の補強も検討する。
 市と、現場の地下鉄七隈線延伸工事を施工する大成建設が代表の共同企業体(JV)は15日の道路復旧後、沈下の可能性もあるとして自動計測器や目視による路面のモニタリングを続けていた。26日午前0時半ごろ、JVの担当者が自動計測器の数値から路面が1・5センチ沈下したのを確認。午前2時40分には最大7センチに達した。【合田月美、吉川雄策】


NHK 11月26日 18時47分
再び道路沈下「今後 通行止めになる沈下は考えられず」
26日未明、福岡市のJR博多駅前の大規模に道路が陥没した現場で、再び道路が最大で深さ7センチほど沈んでいるのが見つかり、およそ4時間にわたって車が通行止めになりました。福岡市は「沈下は陥没の埋め戻しに使用した特殊な土砂の重さで地盤が圧縮されたことによるもので、今後、通行止めになるような路面の沈下は考えられない」としています。
26日午前1時半すぎ、JR博多駅前の大規模に道路が陥没し今月15日に通行が再開されたばかりの現場で、「道路が5センチほど沈んでいる」と作業員から警察に通報がありました。
 警察や福岡市が確認したところ、今月8日に陥没が起きた現場で、縦横およそ30メートルにわたって、最大で深さおよそ7センチ、車道の中心付近でおよそ6センチ沈んでいることがわかりました。
また、車道と歩道の境目でひび割れも数か所確認されました。
 このため警察は、午前1時45分から周辺で車を通行止めにしましたが、その後、沈下は収まり、埋設されたライフラインへの影響もないことが確認されたとして、午前5時半、交通規制を解除しました。
 福岡市と陥没現場の埋め戻しを行った事業者は記者会見を行い、福岡市交通局の角英孝建設部長は、沈下は陥没を埋め戻すために使用した「流動化処理土」という特殊な土砂の重みで地盤が圧縮されて起きたとする見方を示しました。そのうえで、「最近のボーリング調査の結果から、最大で8センチくらい路面が沈下すると想定していた」と述べ、想定の範囲内だったとの認識を示しました。
 一方で角建設部長は「結果的に通行止めを招いてしまい、大変申し訳ありませんでした。今後、通行止めになるような路面の沈下は考えられないが、24時間態勢で路面の状況を監視する」と述べました。
沈下の経緯
今回の道路の沈下は、今月8日に大規模な陥没が発生した同じ場所で起きました。
 大規模な陥没事故の復旧工事が今月15日に終わったあと、福岡市と埋め戻しを行った事業者は24時間態勢で路面の沈み込みを監視していました。
 そして、26日午前0時半ごろ、最大で深さ1.5センチの沈み込みが計測され、その後も沈み込みが進んだため、作業員が午前1時39分に警察に通報し、警察は午前1時45分から周辺で車を通行止めにしました。
 沈下は埋め戻した場所全体におよび、縦横およそ30メートルの範囲が2、3時間かけてゆっくりと沈み込んだということです。
 午前2時40分に、最大でおよそ7センチの沈み込みが確認されたあと、値に変化がなくなり、警察と福岡市は地盤に特に異常が見られず、地中に埋設されたライフラインへの影響も認められないとして、午前5時半に通行止めを解除しました。
監視態勢は
福岡市は大規模な陥没事故の復旧工事のあと、埋め戻された地盤の状態を確認するため、今月19日から現場の合わせて5か所でボーリング調査を行い、このうち4か所については、25日までに作業を終え、データの解析作業を進めています。
 これに加えて福岡市は、路面の沈み込みを10分おきに自動測定する機械を周辺の12か所に設置して、作業員が常時、監視し、平均で2.4センチ以上の沈下が見られた場合には、道路を通行止めにして安全確認を行うことにしていました。
 このほか、路面に亀裂が入っていないかなどを確かめるため、作業員が3時間に1度、目視による点検を行っていたほか、大規模な陥没の原因ともなった、地下鉄のトンネル工事の立て坑にたまった地下水の水位の変化をチェックしていました。

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