2016-12-21(Wed)

北陸新幹線 大阪延伸 「小浜—京都」正式選定

残る障壁 財源確保は? 費用負担は? 並行在来線は?


◇「小浜—京都」正式選定…2046年開業を想定
---北陸新幹線で未着工となっている福井県敦賀市から大阪への延伸ルートについて、与党のプロジェクトチーム(PT)は20日、福井県小浜市から京都に向かう「小浜—京都」ルートを正式に選定した。
 
国土交通省の試算では、2031年着工、46年開業が想定されている。与党は早期の着工、開業を目指し、今後、新たな財源の確保を検討する。与党PTでは、「小浜—京都」のほか、京都府舞鶴市を通る「舞鶴ルート」と、滋賀県・米原で東海道新幹線に接続する「米原ルート」の3案が検討され、所要時間や利用者の利便性などから「小浜—京都」に決めた。
 
PTの座長を務める自民党の茂木政調会長はこの日の会合後、「整備効果を十分に発揮するためには、早期の全線開通が必要だ」と記者団に述べた。与党は今後、国交省などが駅・ルートの詳細調査を行う数年間で、早期開業に向けた財源確保策を検討する。
(読売新聞 2016年12月21日7時19分)


◇「小浜京都ルート」残る障壁 財源確保は? 費用負担は? 並行在来線は?
 北陸新幹線大阪延伸は、20日に開かれた与党整備新幹線建設推進のプロジェクトチーム(PT)で「小浜京都ルート」の採用が正式決定された。今後は着工や開業をどれだけ早められるかが焦点。現時点で全線開業は30年後の2046(平成58)年ごろの想定だが、沿線自治体は早期開業を強く求めている。ただ、建設費は国土交通省の試算で2兆700億円にのぼり、巨額の財源を確保できなければその分、開業が遅れる恐れがある。

----一方、費用負担を求められる沿線自治体には反発の声もある。整備新幹線の建設費はJRが支払う貸付料と、国・地方自治体の負担でまかなわれ、国と地方の負担割合は2対1。自治体の負担は、域内を通る路線の長さに比例して膨らむ仕組みだ。
 京都府は、小浜京都ルートは山間部を通過する部分が長いのに多額の費用負担を迫られるとして「便益を受ける地域が、相応に負担するのが筋」(山田啓二知事)と主張。費用負担の見直しを求めている。

----今回のルート決定に伴って沿線自治体が懸念するのが、並行在来線の問題だ。整備新幹線の計画では、近くを走る在来線をJRの経営から切り離すことが原則とされ、分離後は自治体が出資する第3セクターが担うことが多い。小浜京都ルートでは滋賀県の琵琶湖西側を走る湖西線が該当するとみられている。
 しかし新幹線は滋賀県を通らないため、負担を押しつけられかねない滋賀県内の自治体の反発は強い。茂木氏は「沿線自治体の同意は極めて重要」と配慮をみせている。
(産経WEST 2016.12.20)




以下引用

中日新聞 2016年12月21日
福井:次は早期の開通 北陸新幹線、小浜-京都ルート決定
 二十日に北陸新幹線の敦賀以西ルートが正式決定したのを受け、小浜-京都をアピールしてきた県選出国会議員らは感慨に浸りつつ、早期開通という次の目標へ気を引き締めた。
 与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)のメンバーで、かつて敦賀以西ルートの検討委員長を務めた高木毅衆院議員は「いよいよ決まった」と感慨深げ。二〇三一年着工と書かれていた国土交通省の想定に触れ「工期十五年の計画だと三十年かかる。とにかく早く完成させることに尽きる」と先を見据えた。
 同じくPTメンバーの山本拓衆院議員も「正式に小浜-京都ルートが決まり安心した」。敦賀以西は、自民党県連幹事長などを歴任した父・治さんの時代から要請が続いていた。悲願達成となり「あとはいかに早く開業させるか。工期は予算で決まる」と財源確保への意欲を見せた。
 滝波宏文参院議員は「長年の懸案だったルートが県の要望に沿った形で決まり、感無量です」と笑みをこぼした。ルート選定の過程では、米原、舞鶴の二案が巻き返しを図る場面もあり「ハラハラ、ドキドキだった」と振り返る。

 一四年末から与党PTの座長を務めた稲田朋美防衛相は「県民にとっても最も利便性の高いルートで、妥当な選定がなされた。大きな一歩として感慨深い」。山崎正昭参院議員は「永年の悲願が達成され感無量。今後も財源を含めて早期の全線開通に努力して参りたい」とコメントを寄せた。
 助田重義衆院議員は「北陸三県が一丸となり、県民の思いが詰まったルートが選ばれた」と喜んだ。
 (山本洋児、尾嶋隆宏、高橋雅人、中崎裕)
◆大きな前進
 西川一誠知事の談話 正式決定は大きな前進。今後は京都-新大阪間を速達性や事業費の観点から早急に決めた上で、札幌開業より早い全線整備に向け、財源の検討を速やかに進めてほしい。
◆くす玉や小旗、喜びを前面に 小浜市役所
 小浜市は二十日、市役所一階ロビーで、くす玉を割って北陸新幹線小浜-京都ルートの決定を祝った。
 市議、小浜商工会議所、観光協会の代表に市職員らも加わった約百人が祝いの小旗を手に万歳三唱。喜びを前面に打ち出した。
 松崎晃治市長は「県議時代から訴えてきた悲願がようやく実った。大阪まで早くつながるよう運動に取り組む」とあいさつ。
 住民の会代表として陳情に加わった上野清治小浜商議所会頭も「経済効果は計り知れない。京都とともに発展する視点が大事」と気持ちを新たにした。
 (池上浩幸)


時事通信(2016/12/21-17:03)
来島JR西日本社長:北陸新幹線、早期着工へ財源検討を
 JR西日本の来島達夫社長は21日記者会見し北陸新幹線の福井県敦賀市以西の延伸ルートが、同県小浜市と京都駅を結ぶ「小浜・京都ルート」に正式に決まったことについて、「後はいかに早く着工できるかが重要だ。難しい課題だが、国で財源の手当てを検討してほしい」と述べた。


日本経済新聞 2016/12/21 6:13
北陸3県知事や経済界、早期着工期待 小浜・京都ルート決定
 北陸新幹線の敦賀以西ルートが「小浜・京都ルート」で正式に決まった20日、3県自治体の首長や経済界からは歓迎とともに早期着工を求める声が相次いだ。
 福井県の西川一誠知事は「40年以上にわたり県を挙げて運動を展開してきたルートの決定は大きな前進」との談話を発表。北陸経済連合会の久和進会長も「3県一体となって支持していたルート決定を歓迎する。早期着工により2030年ごろまでの全線整備を期待する」とコメントした。
 2兆円に及ぶ財源確保について、石川県の谷本正憲知事は記者団に「ルートを決めた与党が責任を持って対応するだろう」と述べた。未決定となっている京都―新大阪間のルートは「運行主体の西日本旅客鉄道(JR西日本)が推薦する北回りルートが自然ではないか」と語った。
 富山県の石井隆一知事は「中京方面へのアクセスの維持・向上を強く求めていきたい」とした。小浜・京都ルートを希望していたJR西日本は「私どもとしてはありがたい」とのコメントを出した。今後は同ルートの「早期全線開通の実現を求めて参りたい」とした。


産経WEST 2016.12.20 22:39
【北陸新幹線】
「小浜京都ルート」残る障壁 財源確保は? 費用負担は? 並行在来線は?
 北陸新幹線の大阪延伸は、20日に開かれた与党整備新幹線建設推進のプロジェクトチーム(PT)で「小浜京都ルート」の採用が正式決定された。今後は着工や開業をどれだけ早められるかが焦点。現時点で全線開業は30年後の2046(平成58)年ごろの想定だが、沿線自治体は早期開業を強く求めている。ただ、建設費は国土交通省の試算で2兆700億円にのぼり、巨額の財源を確保できなければその分、開業が遅れる恐れがある。(織田淳嗣)
北海道新幹線延伸完了まで
 国交省は、北海道新幹線の札幌延伸が完了する2030(平成42)年度末までは、新たな新幹線を建設する財源のめどは立たないとしている。与党PT座長の茂木敏充・自民党政調会長は「財源の検討が進まないと着工、完成の時期を判断するのは難しい」と話す。
 北陸新幹線の大阪延伸では今後、ルートの詳細調査に1~2年、環境影響評価には4年程度を要するため、与党はこの間に財源確保を検討する方針だ。
 一方、費用負担を求められる沿線自治体には反発の声もある。整備新幹線の建設費はJRが支払う貸付料と、国・地方自治体の負担でまかなわれ、国と地方の負担割合は2対1。自治体の負担は、域内を通る路線の長さに比例して膨らむ仕組みだ。
 京都府は、小浜京都ルートは山間部を通過する部分が長いのに多額の費用負担を迫られるとして「便益を受ける地域が、相応に負担するのが筋」(山田啓二知事)と主張。費用負担の見直しを求めている。
京都-新大阪、北側か南側か
 ただ、その京都府も京都-新大阪間については、関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)に途中駅を作る「南側ルート」を要望し、地域への波及効果を期待する。この区間のルート選定では目下、大阪市北部を通る北側ルートが有利とされるが、今後は費用負担の議論がルート選定に影響を与える可能性もある。
 今回のルート決定に伴って沿線自治体が懸念するのが、並行在来線の問題だ。整備新幹線の計画では、近くを走る在来線をJRの経営から切り離すことが原則とされ、分離後は自治体が出資する第3セクターが担うことが多い。小浜京都ルートでは滋賀県の琵琶湖西側を走る湖西線が該当するとみられている。
 しかし新幹線は滋賀県を通らないため、負担を押しつけられかねない滋賀県内の自治体の反発は強い。茂木氏は「沿線自治体の同意は極めて重要」と配慮をみせている。


日本経済新聞 2016/12/20 21:45
北陸新幹線延伸「小浜・京都」を決定 与党「速さなど勘案」
 自民、公明両党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は20日の会合で、北陸新幹線で未着工となっている福井県敦賀市以西の延伸について、同県小浜市を経由して京都、大阪に至る「小浜・京都ルート」に正式に決めた。座長の茂木敏充・自民党政調会長は「移動の速さや利便性を総合的に勘案した」と説明した。
 京都―新大阪間のルートは判断を先送りし、東海道新幹線の北回りと南回りのどちらにするかを年度内に結論を出すことにした。
 北陸新幹線は金沢―敦賀間が2022年度末に開業予定だが、敦賀以西の延伸ルートは決まっていなかった。与党は「小浜・京都ルート」のほか、滋賀県米原市で東海道新幹線に接続する「米原ルート」、京都府舞鶴市を経由する「舞鶴ルート」の3案を検討。国土交通省の試算で「小浜・京都ルート」の所要時間が3案で最短だったのが決め手になった。
 ルート決定を受け、国交省は17年度から詳細な調査に着手する。課題は2兆円を超す財源の確保だ。北陸新幹線の建設費は西日本旅客鉄道(JR西日本)の貸付料を除いて国が3分の2、地方自治体は3分の1を負担する。公共事業費を積み増さないと、建設中の北海道新幹線(新函館北斗―札幌)が完成する30年度末まで新規路線に回せるお金がないのが実態だ。
 与党の議論はルート選定に集中し、財源をどう確保するかの検討は進んでいない。与党や自治体の間では早期着工への期待が高まっているものの、茂木氏は「財源をどう確保するかという検討が進まないと、着工や完成の時期について判断するのは難しい」と述べるにとどめた。


Sankei-Biz 2016.12.20 23:09
北陸新幹線小浜京都ルート、巨額の整備費が課題、既存路線の活用も検討を
 北陸新幹線の敦賀(福井県)以西の延伸ルートについて、与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)が20日、「小浜京都ルート」を正式決定した。今後は京都-新大阪間のルートが焦点となるが、2兆円以上とされる建設費の確保など課題は多い。
 「『我田引鉄』といわれないよう公平に議論してきた。妥当な報告だと思う」
 PT下部組織の検討委員会でルート選定を担った西田昌司委員長はこう自負した。昨年8月の開始以来22回の会合で、沿線自治体やJR各社などの関係者から意見を聞いた。今後は京都以南のルートに関する国土交通省の試算を待ち、年度内に最終決定する予定だ。
 火種は残っている。運行主体のJR西日本が東海道新幹線の北側を回る新線を求める一方、開発効果を期待する京都府は南側の関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)の経由を要望。これに対し、財政負担を嫌う奈良県は県内乗り入れを拒む。整備新幹線の建設費は自治体が3分の1を負担する決まりで、各地域とも主張を譲らない。
 ただ、3分の2は国費で、国民の負担となる。沿線地域の便益に偏らず、日本全体の交通網をどう形成するのか、費用に見合う効果を得られるのかという視点が欠かせない。
 北海道▽東北(盛岡-青森)▽北陸▽九州(鹿児島・長崎ルート)-の整備新幹線計画を国が決めたのは43年前の昭和48年。その後、地方空港や高速道路が充実し、新幹線を取り巻く環境も大きく変わった。
 北陸新幹線の大阪開業は30年後の見通しだが、21年後にはリニア中央新幹線が東京と大阪を結ぶ。東海道新幹線のダイヤに余裕が生じる可能性は高い。将来世代の負担を軽くするため、既存インフラの活用も真剣に検討する必要がある。(山沢義徳)


Sankei-Biz 2016.12.20 16:42
北陸新幹線の延伸は「小浜京都ルート」に決定 与党PT、京都-新大阪は年度内に
 北陸新幹線で未着工となっている敦賀(福井県)-新大阪のルートについて、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は20日、小浜(福井県)から南下して京都を経由する「小浜京都ルート」の採用を決めた。京都-新大阪については、東海道新幹線の北側を通る北回り案か、京都府南部を経由する南回り案にするかの判断を先送りし、年度内の決定を目指して検討を続ける。
 小浜京都ルート以外では滋賀県・米原で東海道新幹線に乗り換える「米原ルート」と、京都・舞鶴を経由する「小浜舞鶴ルート」も検討されたが、北陸と関西の移動時間、料金などから総合的にみて、小浜京都ルートが適切と判断した。
 国土交通省の試算では、小浜京都ルートは北回り案の場合、工期は15年、建設費は2兆700億円。敦賀-新大阪の所要時間は3ルート案で最短の43分で料金も最も安くなるなど、利便性に優れている。



毎日新聞12月21日(水)11時41分
<北陸新幹線>舞鶴ルート消滅 市民ら「起爆剤奪われた」
 北陸新幹線の福井県敦賀市以西ルートは20日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームで京都府舞鶴市を経由しない「小浜・京都ルート」に正式決定した。人口減少が続く中、新幹線をまちの振興の“起爆剤”として期待していた舞鶴市内の商店主らからは失望の声が相次いだ。
 「京都市と20分で結ばれるようになれば、観光客も増えにぎわいも回復するのに」。西舞鶴駅と舞鶴西港に近い平野屋商店街振興組合理事長で、金物店を経営する宮本利春さん(71)は肩を落とす。クルーズ船の寄港が増える中、京都市内への移動時間が短くなれば、外国人観光客の飲食や買い物をする街として舞鶴市が注目されると期待した。「日本海側のインフラは常に後回しにされる。起爆剤を奪われた気分。店主たちの失望も大きい」と悔しがった。
 東地区・大門商店街振興組合理事長の塩見邦夫さん(71)も「『日本海側は発展しなくていい』と言わんばかりの決定だ。舞鶴を通らなければ日本海側に新幹線が来ることはない」と憤る。まちの観光振興を図るNPOを結成し、市民有志と活動しているだけに「国全体の発展より目先のコスト勘定が勝ってしまった。政治は何のためにあるのか」と嘆いていた。
   ◇
 舞鶴市の多々見良三市長は同日、記者会見で「(京都丹波高原国定公園内を通る)小浜ルートがすんなり通ると思っていない。ルートの多少の変更はこれまでにもあった」と述べ、舞鶴ルートの望みが絶たれていないことを主張。「府北部のポテンシャルと重要性を引き続きアピールし、小浜と舞鶴のどちらがふさわしいか、国益的に判断してもらえるようにしたい」と語った。【鈴木健太郎】
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