2017-01-14(Sat)

軽井沢スキーバス事故  命犠牲の「安さ」ない 

「今の日本が抱える、労働力の不足や過度の利益追求などによって生じたひずみが起こした事故と思えてならない」

◇軽井沢・バス事故1年 尾木さん「一生付き合う覚悟」 
ゼミの教え子4人が犠牲 同乗学生、今も心に傷
----ゼミの教え子4人を亡くした法政大教授の尾木直樹さん(70)が取材に応じ、「遺族の悲しみ、けがをした学生の苦しみは続いている。心の支援や再発防止への取り組みで、事故と一生付き合う覚悟」と心境を語った。
(毎日新聞)

犠牲の「安さ」ない 軽井沢バス事故  ゼミ生被害の尾木氏 安全最優先訴え続ける
----事故を起こしたバスには法政大教授で教育評論家の尾木直樹さん(70)のゼミ生10人が乗車し、4人が亡くなった。尾木さんは低価格を強調するツアーバスが多い現状について「犠牲にする『安さ』なんてない。安全最優先の価値観を社会全体で共有してほしい」と訴える。
(日本経済新聞)

◇軽井沢バス事故 犠牲の大学生の母親が手記
----大学生など15人が死亡した長野県軽井沢町のバス事故から、15日で1年となるのを前に、犠牲になった大学生の母親が手記を寄せ、「悲惨な事故が二度と起きないようにするにはどうしたらいいのか、世の中すべての人が考えてくれることを望みます」と訴えました。(NHK)
「泣かない日はない。日に日に悲しみは大きくなっている」と悲嘆に暮れる日々を吐露。「悲惨な事故が二度と起きないようにどうすべきか全ての人が考えてほしい」と訴えた。(日本経済新聞)

◇軽井沢バス事故 遺品に親への感謝…父、再発防止へ決意
----長野県軽井沢町で2016年1月、スキーツアーバスが転落、乗客・乗員15人が死亡した事故から15日で1年を迎える。犠牲になったさいたま市の早稲田大国際教養学部4年、阿部真理絵さん(当時22歳)の父知和さん(57)は毎日新聞の取材に、親思いだった娘をしのび、事故の再発防止への願いを語った。

----事故を巡っては、大型バスのハンドルを握った経験が少ない運転手による運転ミスの可能性が指摘されている。知和さんは通夜のあいさつで「今の日本が抱える、労働力の不足や過度の利益追求などによって生じたひずみが起こした事故と思えてならない」と訴えた。胸中には「娘を静かに送り出したら、再発防止に向けて動き出さないと」との思いがあった。
 昨春、遺族会に参加し、国土交通省や観光庁に対し、安全規制について要望を伝えてきた。安全対策の監視は、長い道のりになると覚悟している。「終わらないし、やり続けなければいけない。家族を失い傷ついた被害者の務めだから」(毎日新聞)




以下引用

毎日新聞2017年1月14日 14時05分(最終更新 1月14日 14時22分)
軽井沢・バス事故1年
尾木さん「一生付き合う覚悟」 
ゼミの教え子4人が犠牲 同乗学生、今も心に傷
 昨年1月に起きた長野県軽井沢町のスキーバス転落事故から15日で1年になる。ゼミの教え子4人を亡くした法政大教授の尾木直樹さん(70)が取材に応じ、「遺族の悲しみ、けがをした学生の苦しみは続いている。心の支援や再発防止への取り組みで、事故と一生付き合う覚悟」と心境を語った。
 バスにはゼミ生10人が乗車。4人が死亡、6人が重傷を負った。尾木さんによると、ある遺族は今なお子どもの死を受け入れられず、自宅に遺骨を置いたままという。「親御さんの心は回復するどころか深刻化している。1月15日を迎えることに恐怖を感じている方もいる」と声を震わせる。
 治療は続き、今後も手術が必要な学生がいる。また、ある学生は痛みの感覚がまひし、涙が出て初めて「本来、痛みを感じることが体に起こった」と分かる状態だ。「そんな地獄の苦しみが今も続いているんです」
 一方でけがを乗り越え、就職や海外留学を果たした学生も「自分だけ生きていていいのか。楽しい思いをしていいのか」と自責の念を持ち続けているという。
 自身も事故直後は葬儀や残されたゼミ生の精神的なケアに追われた。突然涙が出たり怒りっぽくなったりもした。「時間は止まったまま。悲しみが癒えることはない」
 事故から半年が過ぎた頃、25人が死亡した長野市・犀川スキーバス転落事故(1985年1月)の男性生存者から手紙をもらった。「先生も大変だと思う。でも事故とは一生付き合わなければならない」と書かれており、改めて覚悟を決めた。
「尾木ゼミ」ゼミ長の遺族「泣かない日はありません」
 大学生ら15人が死亡した長野県軽井沢町のスキーバス転落事故で、亡くなった千葉県市川市の法政大3年、西原季輝(としき)さん(当時21歳)の母親が、代理人の弁護士を通じ「毎日泣かない日はありません。日に日に悲しみが大きくなっていきます」などとするコメントを公表した。
 母親は「写真を見ると、肉体がもうないんだ、触れられないんだと改めて感じ、自然と涙が出てきてしまいます」「荷物を片付けようとしても、季輝がいた形跡を見るたびに季輝を思い出し、手が止まってしまいます」と近況を明かす。
 季輝さんがソフトテニスに打ち込んでいたほか、大学では教育評論家の尾木直樹さんのゼミでゼミ長を務めるなど、何事にも一生懸取り組んできたと振り返り、遺体と対面した際の心境も吐露。「顔を見るといつもの寝顔と変わりなく、いったん寝てしまうとなかなか起きない子でしたから、起きて恐(こわ)い思いをすることもなかったのかなと思いました」とつづっている。(共同)


日本経済新聞 夕刊 2017/1/10 15:30
犠牲の「安さ」ない 軽井沢バス事故
ゼミ生被害の尾木氏 安全最優先訴え続ける
 15人が死亡、26人が重軽傷を負った長野県軽井沢町のスキーバス転落事故は15日で1年。事故を起こしたバスには法政大教授で教育評論家の尾木直樹さん(70)のゼミ生10人が乗車し、4人が亡くなった。尾木さんは低価格を強調するツアーバスが多い現状について「犠牲にする『安さ』なんてない。安全最優先の価値観を社会全体で共有してほしい」と訴える。
 尾木さんは昨秋、亡くなった学生4人の墓参りをした。墓石には「21」「22」との年齢が刻まれていた。これから活躍の場を広げようという時にを奪われた学生たち。「言葉をかけようにも言葉が出てこなかった。改めて悔しさと怒りが募った」と振り返る。
 「自分たちだけが生きていていいのか……」。心身の不調を訴え、事故直後の期末試験を受けられない学生が相次ぎ、自由闊達に議論を交わすゼミの雰囲気は一変した。
 尾木さんは学生の親に連絡。1人にさせないよう付き添ってもらったり、試験を受けられなかった学生が単位を取得できるよう大学と交渉したりした。あごや背中を骨折するなど重傷を負った学生については、就職先の企業に内定を取り消さないよう要請した。「今も通院している学生もおり、心のケアが欠かせない状態だ」
 亡くなった学生4人の親とは連絡を取り続けているが、いずれの親も子供のスマートフォンを解約していないという。「あの時から時間が止まったまま。当事者となって初めて『取り返しがつかない』という言葉の意味が身にしみた」と話す。
 事故後、国土交通省は貸し切りバス事業者への事業許可の更新制導入や罰則強化を打ち出したが、尾木さんは「事故の背景には過剰な価格主義がある」と指摘する。事故を起こしたバスは「格安」をうたい、運賃は法定の下限を下回り、運転手は大型バスの運転経験がほとんどなかった。
 「安全には一定のコストがかかる。事業者も消費者も国も安全第一という意識を徹底させないと事故は再び起きかねない。遺族とも協力し自分ができることを精いっぱいやりたい」。尾木さんは再発防止への取り組みを続けることを誓う。

NHK 1月14日 5時24分
軽井沢バス事故 犠牲の大学生の母親が手記
大学生など15人が死亡した長野県軽井沢町のバス事故から、15日で1年となるのを前に、犠牲になった大学生の母親が手記を寄せ、「悲惨な事故が二度と起きないようにするにはどうしたらいいのか、世の中すべての人が考えてくれることを望みます」と訴えました。
去年1月15日、長野県軽井沢町でスキーツアーのバスが道路脇に転落し、大学生など15人が死亡した事故で、法政大学の3年生だった千葉県市川市の西原季輝さん(当時21)は、ゼミの学生とツアーに参加し、事故の犠牲になりました。
 15日で事故から1年になるのを前に、母親が手記を寄せ、「毎日泣かない日はありません。日に日に悲しみが大きくなっていきます。季輝の写真を見ると季輝の肉体がもうないんだ、触れられないんだと改めて感じ、自然と涙が出てきてしまいます」と今も悲しみが癒えない心情を明かしました。
 また、西原さんの人柄について「誰とでもすぐに仲良くなれる、気遣いのできる子でした。ソフトテニスに熱心に打ち込む一方で、勉強も一生懸頑張りました。そんな頑張りが実を結んで、これから社会に羽ばたいて活躍していく、そんなタイミングであの凄惨(せいさん)な事故が起きてしまいました」と悔しさをにじませました。
 そして最後に「会いたくても会えない。家族を失うことは本当につらいです。こんな悲惨な事故が二度と起きないようにするためにはどうしたらいいのか、世の中すべての人が考えてくれることを望みます」と結び、事故の再発防止を訴えています。


毎日新聞2017年1月13日 20時18分(最終更新 1月13日 22時11分)
軽井沢バス事故
遺品に親への感謝…父、再発防止へ決意
15日で1年
 長野県軽井沢町で2016年1月、スキーツアーバスが転落、乗客・乗員15人が死亡した事故から15日で1年を迎える。犠牲になったさいたま市の早稲田大国際教養学部4年、阿部真理絵さん(当時22歳)の父知和さん(57)は毎日新聞の取材に、親思いだった娘をしのび、事故の再発防止への願いを語った。
 「『生んでくれて 育ててくれて 早稲田までの教育を受けさせてくれて』 いいところに就職して恩返しする」。知和さんは事故後、手元に戻った遺品のスケジュール帳に、一片の付箋を見つけた。就職活動に臨む真理絵さんの決意と両親への感謝がつづられていた。「素直に育ってくれていたんだな。志望通りのメーカーに内定していたのに……」
 知和さんは自動車メーカーの技術者。真理絵さんは事故前、大手重工の内定を得ていた。文系の学部に進みながら志望を製造業に絞ったのは「メーカーは技術者のひのき舞台というイメージがあるが、事務職がきちっと仕事を回すことで成り立っている」という父の助言があったからだ。
 真理絵さんは中学時代の2年半、父の転勤に伴い英国に居住。「事故後、娘は希望通り海外事業を手がける部署への配属が決まっていたことを知った」。知和さんは目を伏せた。
 昨年1月15日午前、知和さんは出張先の群馬県高崎市で、真理絵さんが事故に巻き込まれたと知った。安否不明のまま軽井沢に向かい、遺体と対面したのは夕方のことだった。真理絵さんはゼミ仲間に誘われ、久しぶりのスキーのために長野県の斑尾高原へ向かう途中だった。「氷のように冷たくなっており、じっくり向き合うこともできないまま自宅に連れ帰った」
 事故を巡っては、大型バスのハンドルを握った経験が少ない運転手による運転ミスの可能性が指摘されている。知和さんは通夜のあいさつで「今の日本が抱える、労働力の不足や過度の利益追求などによって生じたひずみが起こした事故と思えてならない」と訴えた。胸中には「娘を静かに送り出したら、再発防止に向けて動き出さないと」との思いがあった。
 昨春、遺族会に参加し、国土交通省や観光庁に対し、安全規制について要望を伝えてきた。安全対策の監視は、長い道のりになると覚悟している。「終わらないし、やり続けなければいけない。家族を失い傷ついた被害者の務めだから」【花牟礼紀仁】


読売新聞 2017年01月14日 10時59分
軽井沢スキーバス事故1年、犠牲者の冥福祈る
 乗客乗員15人が死亡、26人が重軽傷を負った長野県軽井沢町のスキーツアーバス事故から15日で1年となるのを前に、地元住民らが14日朝から事故現場を訪れ、犠牲者の冥福を祈った。
 事故が起きた国道付近では、「遺族の会」(田原義則代表)の要望を受け、国土交通省が昨年12月、慰霊に訪れる人向けの歩道(長さ約210メートル、幅約2メートル)を整備した。これにより、国道脇の駐車場から、バスが転落した現場付近まで訪れやすくなった。献花台も設けられている。遺族らは今後、事故の記憶を残すための石碑を近くに設置する予定だ。
 死者15人のうち13人は大学生。長野市から夫と献花に訪れた40歳代の女性は、「自分たちにも23歳の娘がいる。自宅から遠くない場所で、将来のある若い人が大勢亡くなったことがつらい」と話し、献花台の前で静かに手を合わせた。


日本経済新聞 2017/1/12 22:39
軽井沢バス事故 15日で1年 遺族「泣かぬ日ない」
 軽井沢スキーバス転落事故から15日で発生1年となるのを前に、事故で亡くなった法政大生の西原季輝さん(当時21)=千葉県市川市=の母親が12日、代理人を通じコメントを出した。「泣かない日はない。日に日に悲しみは大きくなっている」と悲嘆に暮れる日々を吐露。「悲惨な事故が二度と起きないようにどうすべきか全ての人が考えてほしい」と訴えた。
 季輝さんが使っていた茶わんやコーヒーカップは今も保存している。遺品を片付けようとしても思い出して手が止まってしまうという。
 事故当日は季輝さんと連絡がつかず、車で軽井沢町に急いだ。警察署に着くと死亡した人の洋服の写真をまとめた書類を見せられた。「季輝の洋服がないように」と祈りながら書類をめくると、最後のページに血のついた季輝さんのTシャツの写真があった。
 遺体安置所で眠るようにひつぎに入っていた季輝さん。小中高とソフトテニスに打ち込み、将来は教師になってテニスを教える夢を持ち、法政大教授で教育評論家の尾木直樹さんのゼミに念願かなって入り、ゼミ長も務めていた。
 「頑張りが実を結んで、社会に羽ばたくタイミングで事故が起きた。大事な人と突然会えなくなるのが事故。大切な人を失う悲しみを想像してみてください」として事故防止の対策を求めた。


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