2017-05-06(Sat)

リニア中央新幹線 大井川流量「全量回復」明記せず 

知事意見への回答書 「従来の説明の繰り返しで、特段の進展は見られない」

大井川流量全量回復」明記せず JR東海、静岡県に回答書
----JR東海は27日、リニア中央新幹線工事の事後調査報告書に関する知事意見への回答書を県に提出した。
減少が予想される大井川流量について、全量回復を早期表明するようにとの求めに対し、同社側の回答は「影響の程度をできる限り低減していく」との表現にとどまった。
下流利水者11団体との協定締結については、すでに準備を進めているとした。
 
同社は工事前後で大井川流量が毎秒2トン減少すると予測。
対策として、本線トンネルと大井川をつなぐ導水路トンネルを設置し、本線トンネル内に湧き出た水を大井川に戻すとしている。

川勝平太知事は回答について、「従来の説明の繰り返しで、特段の進展は見られない」と指摘し、引き続き、全量回復の表明を強く求めるとした。
 
知事意見では、下流利水者と28日までに、流量減少対策に関する基本協定を締結することも要請していた。
(静岡新聞 2017/4/28 08:04)

◆「中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価書 【静岡県】平成 26 年8月」に基づく事後調査報告書 (導水路トンネル等に係る調査及び影響検討結果) に関する意見について
平成 29 年4月 静岡県 
https://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-050/assess/going/12301/documents/jigoiken.pdf

◆中央新幹線事後調査報告書に関する知事意見に対する回答
http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-050/assess/going/12301/documents/jrtokaianswer.pdf






以下引用

毎日新聞2017年4月28日 地方版
リニア中央新幹線
大井川流量影響、できる限り低減 JR東海 /静岡
 静岡市の南アルプス地下を通るリニア中央新幹線のトンネル工事で発生する漏水について、川勝平太知事が全量を大井川に戻すことなどを求めたことに対し、JR東海は27日、県に回答書を提出した。同社は「河川流量への影響をできる限り低減していく」と述べるにとどめた。
 また電力会社など大井川の下流利水者11団体と、流量減少の問題認識の共有などを確認する基本協定締結を4月末までに求めたことに対しては、「保全に関する書面を取り交わすことについて県を窓口に打ち合わせをしており、誠実に対応していく」とした。
 川勝知事は「全量を確実に大井川に戻すとの早期表明を引き続き求める」としながら「協定締結に向けて、協議が開始したことは第一歩」とコメントした。【松岡大地】


静岡新聞(2017/4/28 08:04)
大井川流量全量回復」明記せず JR東海、静岡県に回答書
 JR東海は27日、リニア中央新幹線工事の事後調査報告書に関する知事意見への回答書を県に提出した。減少が予想される大井川流量について、全量回復を早期表明するようにとの求めに対し、同社側の回答は「影響の程度をできる限り低減していく」との表現にとどまった。下流利水者11団体との協定締結については、すでに準備を進めているとした。
 同社は工事前後で大井川の流量が毎秒2トン減少すると予測。対策として、本線トンネルと大井川をつなぐ導水路トンネルを設置し、本線トンネル内に湧き出た水を大井川に戻すとしている。川勝平太知事は回答について、「従来の説明の繰り返しで、特段の進展は見られない」と指摘し、引き続き、全量回復の表明を強く求めるとした。
 知事意見では、下流利水者と28日までに、流量減少対策に関する基本協定を締結することも要請していた。同社は締結時期の明記は避けたが、すでに利水者側と協議に入っていることを明かし、「誠実に対応している」とした。川勝知事は「早急に締結されるよう、県として調整に努める」とコメントした。

THE PAGE 2017.04.27 11:56
リニアで水資源が流出する? 南アルプストンネル工事めぐる静岡県の懸念
 品川―名古屋間を40分で結ぶリニア中央新幹線。JR東海は2027年の開業を目指し建設を進めており、2045年には大阪まで延伸する計画だ。東京、神奈川、山梨、長野、愛知で工事が行われているが、静岡県にかかる区間は未着工。静岡県はJR東海に対して、水資源を棄損することがないよう求めている。
 「静岡から出た水は全量、静岡に戻すようJR東海に要望している」と静岡県幹部職員は話す。県などの説明によれば、品川と名古屋を結ぶリニア中央新幹線は品川を出発した後、山梨から上り勾配となり、静岡・長野県境で上りの頂点に達し、名古屋に向けて下り勾配で進行していくという。山梨から長野に至る南アルプスの山岳地帯はトンネルを建設してリニアを通す計画だ。
 静岡県内の工事区間は、静岡市北部の11キロメートルで、工事区間すべてが25キロメートルにわたるトンネル工事の一部になるという。その工事区間は大井川の源流域にあたる。本来、大井川に流れ込むはずの水が、リニアのトンネルが出来るとトンネルの湧水となり、勾配のあるトンネルを通して静岡から流出する可能性があるという。JR東海は、その影響について、箇所によっては大井川の流量が1秒当たり2トン減少する可能性もあるとの予測を示している。
 すでに工事が始まっている都県はいずれも開業に合わせて駅が設置されるが、静岡県の場合は山間部のトンネルを通過するだけで、リニア開業の直接の恩恵を受けるとは言い難い。県は利水者の懸念を受けてJR東海に対応を強く求めてきた。
 JR東海は今年1月、建設するリニアトンネルと大井川を11キロメートルにおよぶ導水管で結び、トンネル内の湧水を大井川に戻す案を提示した。しかし、県によると、導水管を建設した場合でも、回復する流量は1秒当たり1.3トンにとどまり、残り0.7トンは流出してしまう可能性があるという。
 県によるとJR東海は導水管によって戻しきれない水について、必要に応じてポンプアップを行って大井川に戻すとしているという。しかし、県や利水者は、必要に応じてではなく、常にポンプアップを行って全量を大井川に戻すようJR東海に引き続き要望している。
 「JR東海は大井川の水の流れについて認識が十分でない」と県担当者。大井川には畑薙第一ダムや井川ダムなどのダムがあり、水力発電により電力を供給しているほか、その水は水道水や農業用水、工業用水などに使用され、下流域の産業と生活を支えている。しかし、その水量は豊富ではなく、ダムが年間を通じて満水になることはほとんどない。下流域ではしばしば節水対策が施されているという。それだけにリニアの建設によって、さらに水量が減るのではないかとの強い懸念があるのだ。
 静岡県は、流出した水の全量を大井川に戻すことをJR東海に表明するよう求めており、そのうえで利水者と協定を締結するよう要望している。これに対してJR東海は「大井川の河川流量が毎秒あたり2トン減少するという予測は、工事に際し覆工コンクリート、防水シート、薬液注入など環境保全措置を何も行わない条件下での結果であり、事業の実施に当たってはさまざまな環境保全措置を実施し、河川流量への影響を小さくできると想定している」と説明、県要望に対しては「内容をよく検討し丁寧に対応していく」としている。

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静岡新聞(2017/4/6 07:46)
地元要望「丁寧に対応」とJR東海社長 リニア大井川流量
 JR東海の柘植康英社長は5日、名古屋市内で開いた定例記者会見で、リニア中央新幹線建設で懸念される大井川の流量減少などについて流域10市町や県、水利用団体から環境保全などを求める要望書や意見書が出されていることに関し「内容をよく検討し、丁寧に対応したい」と述べた。
 同社によると、一連の要望書や意見書を受け、社長が公式の場で言及したのは初めて。
 減少分の水量回復のための導水路トンネルを補うポンプアップについては「中下流域の水資源利用に影響を及ぼさないようなポンプアップということで専門家の意見に基づいて(検討を)実施してきた」と強調。「大雨による増水時など流量が十分でポンプアップの環境負荷の方が相対的に大きくなる場合などポンプアップが不要な場合もある。具体的な条件については専門家と検討の上、協議したい」と姿勢を示した。
 県内区間の着工時期は「用地取得に向け地権者らと話を進めているところ。いつ開始できるかを申し上げる段階にない」と話した。

静岡新聞(2017/4/4 07:47)
大井川流量の全回復、早期表明を JR東海に静岡県知事意見
 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少対策として、JR東海が追加で示した導水路トンネルに関する事後調査報告書に対し、静岡県は3日、県条例などに基づき知事意見を同社に提出した。全量を確実に大井川に戻すことを早期に表明するように要請し、28日までに回答するよう求めた。
 大井川は約62万人が使う上水道をはじめ、発電や農工業用水など多方面で利用されている。意見書ではJR東海と下流利水者11団体が28日までに、流量減少対策に関する基本協定を締結することも要請した。そのほか動植物や生態系、景観や廃棄物処理などについて適切な対応を求め、6月30日までに見解を示すように要望した。
 大井川の水利用に関する歴史的経緯も記載し、長年節水対策などを実施してきた流域住民の思いを踏まえ「誠意ある対応を」と訴えた。
 静岡市内の同社事務所で意見書を提出した難波喬司副知事は「県の基本姿勢として早期供用に協力はする」としつつ、そのためには「一日も早く(意見書の内容について)同意にこぎつけることが大事だ」と述べた。JR東海は「内容をよく確認し、丁寧に対応させていただく」とのコメントを発表した。
 本県の工事区間はトンネルのみ約11キロで、大井川を横切る。JR東海は工事の前後で流量が毎秒2トン減少すると予測し、本線トンネルと大井川をつなぐ導水路トンネルを設置して本線トンネル内に湧き出た水を大井川に戻すとした。ただ、導水路で回復できるのは毎秒1・3トン分。残りの毎秒0・7トン分は必要に応じてポンプでくみ上げて戻すとしている。

毎日新聞2017年4月4日 中部朝刊
リニア中央新幹線
大井川流量減少、静岡がJR東海に知事意見
 静岡県は3日、JR東海が建設中のリニア中央新幹線のトンネル掘削で懸念される大井川の流量減少について、トンネルから湧き出る水の全量を確実に大井川に戻すことなどを求めた知事意見を同社に提出した。
 県は流量減少の影響回避を目的とした協議促進に向け、電力会社や水道事業者などの利水者11団体とJR東海が4月末までに基本協定を結ぶことも要求。生態系など自然環境への影響を避けるための具体策も要請した。

毎日新聞2017年4月4日 地方版
リニア中央新幹線
トンネル工事 知事の意見書をJR東海に提出 /静岡
 静岡市北部の南アルプス地下を通るリニア中央新幹線のトンネル工事について、県は3日、JR東海の調査報告書に対する川勝平太知事の意見書を同社に提出した。本線トンネル内の漏水全量を大井川に戻すことなどを求めた。
 トンネルの長さは約11キロ。大井川を横切るため、同社は工事の前後で現況より流量が毎秒2トン減少すると試算。同社は1月に出した報告書で、導水路トンネルを設置し1・3トンは大井川に戻すとする一方、残りの0・7トン分は「必要に応じてポンプアップを組み合わせ、影響を回避する」としていた。
 これに対し、県側は意見書で「『必要』の基準が示されておらず、全量を恒久的かつ確実に大井川に戻すことを早期に表明すること」を求めた。また電力会社など大井川の下流利水者11団体と、流量減少の問題認識の共有などを確認する基本協定締結についての見解も求めた。
 JR東海は「水資源など環境保全は十分に配慮し、丁寧に対応させていただく」とコメントした。【松岡大地】


静岡新聞(2017/3/31 08:10)
大井川流量の確保、JR東海に要望 リニア工事で10市町
要望書提出後、取材に応じる鈴木敏夫町長=30日午後、静岡市葵区
 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題について、大井川流域10市町(島田、焼津、掛川、藤枝、袋井、御前崎、菊川、牧之原、吉田、川根本)の首長と市町議会議長は30日、JR東海に、流量確保と水質保全を求める要望書を提出した。
 大井川の水を生活用水や農業用水などに活用する10市町は、本線トンネルの掘削により地下水が流出し、水質に影響を与えると懸念している。要望では、現況と変わらぬ流量の確保のほか、掘削工事の前後で水質検査を定期的に実施し、データを速やかに公表するように求めた。
 鈴木敏夫川根本町長ら5人が静岡市内の同社事務所を訪ね、要望書を渡した。大井川の流量減少対策を巡っては、11の水利用団体も2月に要望書を提出し、今後、知事意見も出される予定。
 鈴木町長は「茶などの地場産業に影響する大事なこと。組織で対応しなければ(JR東海に)押し切られる可能性がある。県全体が一つになってやらないといけない」と述べた。
 本県の工事区間はトンネルのみ約11キロ。大井川を横切るため、JR東海は工事の前後で流水量が毎秒2トン減少すると予測。対策として本線トンネルと大井川をつなぐ導水路を設置し、トンネル内に湧き出た水を大井川に戻すとしている。
■長島ダム、少雨傾向で放流量増加
 大井川水利調整協議会は30日、節水対策を続ける大井川水系で少雨傾向が続いているため、4月1日から長島ダムの放流量を増やすと発表した。節水継続による県民生活への影響を避けるのが目的。
 県によると、1月以降の降水量が少なく、3月は気象庁の観測史上、井川地点(1979年~)で2位、川根本町地点(1976年~)で1位の少雨だった。大井川水系三つのダムのうち、畑薙第一、井川の合計貯水率は3月29日現在、13%まで下がっている。
 すでに15日から、上水道5%、工業用水10%、農業用水10%の節水率で取水制限を実施している。一般家庭への給水制限は行っていない。
 長島ダムの放流は例年4月から始まるが、畑薙第一、井川の貯水量温存のため、15日から前倒しして実施している。

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