2017-05-10(Wed)

川崎踏切事故 2人死亡 駅から引き返し救助 横浜銀行員 

検知センサー非常停止ボタン、事故防止策機能せず

川崎踏切事故、検知装置作動せず 非常ボタンも押されず
 川崎川崎区の京浜急行・八丁畷(はっちょうなわて)駅近くの踏切で15日、2人の男性が電車にはねられて死亡した事故で、踏切に設置されている障害物を検知する装置が作動せず、非常停止ボタンが押された形跡もないことが分かった。同社は今後、非常停止ボタンを目立たせるなどして、再発防止策を検討するという。
(朝日新聞 2017年4月22日11時32分)


◆発生から1週間、広がる悲しみ… 検知センサー非常停止ボタン、事故防止策機能せず、重い課題残す
 引き返して救助
 「危ない!」
 15日午前9時10分ごろ、八丁畷駅前の京急川崎第1踏切で、児玉さんは踏切内にいた男性に遮断機越しに声をかけた。10秒ほど手招きし戻るようにうながすが、男性はとどまったまま。遮断機を持ち上げて中に入り、男性の腰付近に手を掛けて連れだそうとした直後、走行してきた快特電車にはねられ、2人とも帰らぬ人となった。
(産経ニュース 2017.4.22 14:59)


川崎踏切事故 横浜銀行員、駅から引き返し救助
 川崎市川崎区の京急電鉄の踏切で男性2人が列車にはねられて死亡した事故で、死亡した横浜銀行人財部主任人事役、児玉征史さん(52)=横浜市鶴見区=は、踏切からいったん隣接する駅に向かった後で引き返し、事故に巻き込まれたことが、川崎署の調べで分かった。児玉さんが遮断機をくぐって踏切内に入った約2秒後に列車が通過しており、同署は線路上にいた男性を助け出そうとしたとみている。
(毎日新聞2017年4月18日 22時06分)




以下引用

公明新聞:2017年5月9日(火)付
踏切事故 再発防止へ 安全対策検討で現地調査
川崎市で古屋副代表ら
川崎市の京急線八丁畷駅前の「京急川崎第1踏切」で4月15日、男性2人が快速特急電車にひかれて死亡した事故を受け、公明党の古屋範子副代表は8日、事故現場を調査し、同市企画課の小山克実担当課長と再発防止に向けて意見交換した。これには、佐々木さやか、三浦信祐の両参院議員、党県本部所属の地方議員らが同行した。
 小山担当課長は、遮断機の下りた踏切内にとどまっていた男性(77)を、別の男性(52)が助けようと踏切内に入った際、運転士に危険を知らせる非常停止ボタンが押されていなかったとして、「市民が、ためらわず使えるよう啓発活動に取り組む」と強調。「鉄道会社と安全対策に関する協議を早急に進める」と述べた。
 古屋副代表は「自治体や鉄道会社と連携し、国としても踏切の安全を守る政策を総合的に検討していきたい」と話していた。


朝日新聞 2017年4月22日11時32分
川崎踏切事故、検知装置作動せず 非常ボタンも押されず
 川崎川崎区の京浜急行・八丁畷(はっちょうなわて)駅近くの踏切で15日、2人の男性が電車にはねられて死亡した事故で、踏切に設置されている障害物を検知する装置が作動せず、非常停止ボタンが押された形跡もないことが分かった。同社は今後、非常停止ボタンを目立たせるなどして、再発防止策を検討するという。
 事故では、横浜銀行勤務の児玉征史さん(52)=横浜市鶴見区=が無職男性(77)を助けようとし、ともにはねられた。神奈川県警によると、警報灯が点滅してから踏切のカメラに電車が映り込むまで約45秒あった。この間に非常停止ボタンが押されていれば、事故を防げた可能性がある。
 京浜急行によると、同社の路線では、車が通行できる66カ所の踏切すべてに障害物の検知装置があるが、今回の現場など64カ所は、対(つい)に設置した装置の間を通る光が遮られることで作動する仕組み。車などの大きな物体は検知できるが、人を捉えることは難しく、今回の事故でも作動していなかった。
 同社は一昨年に初めて、レーザー光線で立体的に空間をカバーする新型の検知装置を導入し、現在は2カ所の踏切に設置。今後、順次切り替えていくという。また、計90カ所あるすべての踏切の非常停止ボタンについても、目立たせる工夫などを検討する。同社の担当者は「踏切内に入って助けようとすると巻き込まれる危険がある。真っ先にボタンを押してほしい」と話す。
     ◇
 事故から22日で1週間。現場の献花台に手向けられる花束は、日に日に増え続けている。22日は、児玉さんの大学時代の友人男性(52)が現場を訪れ、事故発生と同じ午前9時10分ごろ、踏切に向かって手を合わせていた。「来月、(児玉さんと)一緒に旅行に行く予定だった。残念です」と語り、ハンカチで目元を押さえた。(飯塚直人、斎藤茂洋)


産経ニュース 2017.4.22 14:59
【川崎踏切事故
発生から1週間、広がる悲しみ… 検知センサー非常停止ボタン、事故防止策機能せず、重い課題残す
 川崎市の京急電鉄八丁畷(なわて)駅前の踏切内で、横浜銀行に勤務する児玉征史さん(52)=横浜市鶴見区=が無職男性(77)を救助しようとして2人とも電車にはねられて死亡した事故は、22日で発生から1週間。当時の詳細な状況が明らかになるにつれ、障害物を検知するセンサーが作動しないなど、踏切自体の安全確保に課題も見えてきた。(岩崎雅子、河野光汰)
 引き返して救助
 「危ない!」
 15日午前9時10分ごろ、八丁畷駅前の京急川崎第1踏切で、児玉さんは踏切内にいた男性に遮断機越しに声をかけた。10秒ほど手招きし戻るようにうながすが、男性はとどまったまま。遮断機を持ち上げて中に入り、男性の腰付近に手を掛けて連れだそうとした直後、走行してきた快特電車にはねられ、2人とも帰らぬ人となった。
 川崎署によると、児玉さんは当時、同駅ホームに向かおうとしている途中で男性に気付き、救助のために引き返したとみられるという。
 男性は現場から約3キロの場所で家族と同居。事故当日は1人でタクシーで踏切近くを訪れ、電車の接近を知らせる警報音が鳴り始めた後、踏切内に侵入したといい、事故はその約45秒後に起きた。事故前に、家族らに「死にたい」と話していたことなどから、同署は男性が自殺したとみている。
 同僚「彼らしい」
 児玉さんを知る同僚らからは、悲しみや驚嘆の声が相次いだ。
 以前同じ部署で働いていたという男性行員(54)は、「いるだけで周りを明るくすることができる人だった。ニュースを聞いたとき『彼らしい』と思ったが、残された家族が心配だ」と瞳を潤ませた。
 「(事故当時)周りにたくさんの人がいたけれど、『大丈夫かな』とは思いつつ、誰もアクションを起こさなかった。児玉さんだけが行動した」。事故を目撃した男性はそう話し、うつむいた。
 関係者によると、児玉さんは九州出身。横浜銀行辻堂支店の支店長や川崎支店の上席副支店長を歴任し、平成27年から現職の人材部主任人事役を務めていた。
 採用面接時に児玉さんが面接官だったという20代の男性行員は、「仕事がうまくいかない時には声をかけてくださる温かい人だった。児玉さんが採用してくれたことを胸に頑張りたい」と前を向いた。
 難しい安全管理
 事故は踏切の安全確保の難しさも浮き彫りにした。
 京急電鉄によると、現場踏切には、車などの大きな障害物を検知する光電式の「障害物検知センサー」が備えられていたが、人のサイズはセンサーの死角に入ることが多く、事故当時も作動しなかった。作動すれば発光信号機が点灯して踏切内の異常が運転手に伝わり、事故防止に役立つ。
 一方、次回の設備更新で導入を予定している、より高感度のレーダー式センサーにも、人のサイズを必ず検知できる能力はないという。同社は「死角を完全に埋める技術がまだない。感度を上げすぎても、鳥などに反応して通常運行に悪影響を及ぼす可能性があり、課題が多い」と説明する。
 また、現場の踏切に4つ設置されていた非常停止ボタンも、いずれも押されなかった。トラブル発生時に非常ボタンを押す行為が一般に浸透していなかったとみられ、同社は「異常があったら少しでも早く押してほしい」と重要性を訴える。
 現場周辺の取材中にも、踏切内に取り残され、若い人に手を引っ張られて渡りきる高齢者を記者は何度も目撃した。17年3月に東京都足立区の踏切事故で母を亡くし、踏切事故の遺族でつくる「紡ぎの会」の代表を務める加山圭子さん(61)は今回の事故後、献花に訪れ、「犠牲を決して無駄にせず、再発防止に努めてほしい」と話した。

■京急川崎第1踏切 京急電鉄川崎駅-八丁畷駅間にある横21・6メートル、幅9・3メートルの踏切。京急が開通した明治期に設置された。当初は手動で遮断機の開閉作業を行っていたが、昭和61年に現在の形となった。平日午前のピーク時には、1時間で上り線下り線計51本の電車が通過し、快特の通過速度は時速約115キロ。国の規定に基づき、最低でも警報機が鳴ってから約40秒後、遮断機が下りてから約20秒後に、電車が通過する。


東京新聞 2017年4月22日
悼む姿 花束絶えず 踏切死亡事故1週間
 川崎市川崎区の京急電鉄八丁畷(はっちょうなわて)駅前の踏切で男性二人が電車にはねられ死亡した事故は二十二日、発生から一週間を迎える。現場に設けられた献花台には花が積み上がり、弔いに訪れる人は今も後を絶たない。京急は再発防止に努め、非常ボタンの利用を呼び掛ける車内アナウンスを始めた。 (大平樹)
 「まだ働き盛りの年齢なのに…。家族のことを思うとやり切れない」。近くに住む無職男性(80)は二十一日午後、初めて献花台を訪れて合掌。踏切内に入った川崎市の男性(77)を助けようとしたとみられる横浜銀行員児玉征史さん(52)=横浜市鶴見区=の死を悼んだ。
 この日は、スーツ姿の中年男性や、買い物袋を下げた女性らが次々に訪れて花を手向けた。無言で立ち去る人が多く、献花台には、花や飲み物などが積み上がるように供えられていた。
 事故では、非常ボタンが押されていなかったことが明らかになっている。
 京急は十七日から車内アナウンスで、警報機が鳴り始めてから踏切を渡らないことや、取り残されている人を見つけた際には非常ボタンを押すことを呼び掛け始めた。事故を受け、初めての取り組みという。


朝日新聞 2017年4月21日20時58分
誰からも尊敬された人…踏切で救出試みた男性の通夜
 川崎市川崎区の京浜急行の踏切で15日、同区の無職男性(77)を助けようとして、男性とともに電車にはねられて亡くなった横浜銀行勤務の児玉征史さん(52)=横浜市鶴見区=の通夜が21日夜、横浜市内で営まれた。神奈川県警はこの日、児玉さんへの感謝状を遺族に渡した。
 参列者によると、会場に入りきらないほど多くの人が訪れた。約20年前に支店の上司だった70代男性は、融資業務の第一線で活躍した児玉さんのはつらつとした人柄が印象に残っている。「これからが楽しみな人だった」と残念がった。
 支店でともに働いたという女性(50)は福島県から参列。宴会でのカラオケなどで盛り上げ役だった様子を覚えているという。「男女も上下も問わず尊敬されていた人。笑顔しか思い浮かばない」
 高校が同じだった会社経営の男性(52)=茨城県=は事故現場で献花した後、通夜に向かった。21日は東京駅近くで同窓会を開く予定だった。児玉さんを含め10人ほどが参加予定だったが、事故で中止に。「会って話すのが楽しみだったのに」と話した。
 神奈川県警によると、事故は15日午前9時10分ごろに発生。踏切を渡り終えていた児玉さんは、踏切内にいる男性に気づいて引き返し、腰のあたりをつかんで助けようとしたが、間に合わなかった。男性は家族に「死にたい」と漏らしていたといい、県警は自殺の可能性もあるとみている。(山下寛久、斎藤茂洋)


東京新聞 2017年4月19日
川崎の踏切2人死亡事故 市長が京急と協議へ「危険な踏切と認識」
 川崎市の福田紀彦市長は十八日の定例会見で、川崎区の京急電鉄八丁畷(はっちょうなわて)駅前の踏切で男性二人が列車にはねられ死亡した事故を受け、この踏切について「危険な踏切と認識している」と述べ、京急と対策を協議していく考えを示した。 (小形佳奈)
 市長は、八丁畷駅前の踏切に関し「京急と話し合い、歩道をカラー舗装したり、非常ボタンを増やすなど対策を講じてきた」と経緯を説明。
 その上で「抜本的な対策は、連続立体交差みたいな形でやるしかない。それは時間がかかるので、さまざまな対策をやった。対策を強めるといっても、やれる方策は多くないが、事故を受け、京急とも協議したい」と話した。
 国土交通省は、交通量などのデータに基づき、対策の検討が必要な踏切として全国千四百七十九カ所を挙げている。市内にはこのうち、八丁畷駅前を含め、四十カ所ある。市長は「都市部の共通の悩ましい課題。全部解消できるのが望ましいが、優先順位をつけて進めている」と述べた。


毎日新聞2017年4月18日 22時06分
川崎踏切事故 横浜銀行員、駅から引き返し救助
遮断機くぐって踏切内に入った2秒後に…
 川崎市川崎区の京急電鉄の踏切で男性2人が列車にはねられて死亡した事故で、死亡した横浜銀行人財部主任人事役、児玉征史さん(52)=横浜市鶴見区=は、踏切からいったん隣接する駅に向かった後で引き返し、事故に巻き込まれたことが、川崎署の調べで分かった。児玉さんが遮断機をくぐって踏切内に入った約2秒後に列車が通過しており、同署は線路上にいた男性を助け出そうとしたとみている。
 事故は15日午前9時10分ごろ、八丁畷(はっちょうなわて)駅に隣接する踏切で発生。同署によると、児玉さんと同区の無職男性(77)が下り線路付近ではねられた。男性は自殺を図った可能性があるという。
 同署が警報機に設置された防犯カメラの映像を分析したところ、事故の直前、児玉さんは同駅の向かい側から歩いて踏切を渡り、渡り切った辺りで男性とすれ違った。その後、駅改札につながるスロープを途中まで上り、引き返したことが確認された。スロープからは踏切を見渡すことができ、この時点で踏切内に立つ男性に気付いた可能性がある。
 男性は列車の接近を知らせる警報灯が点滅したころに踏切内に立ち入り、その約45秒後に列車が通過している。児玉さんは男性に向かって遮断機越しに10秒ほど腕を振った後、遮断機を手で押し上げてくぐり、踏切内に入ったとされる。男性を抱きかかえるようにして列車にはねられる児玉さんの姿を、通行人が目撃したという。【村上尊一】


毎日新聞2017年4月18日 12時48分
川崎踏切事故 高架化、40年実現せず 費用など障害
 川崎市川崎区で15日朝、男性2人が列車にはねられ死亡した事故現場となった京急電鉄の踏切は、川崎市が1973年に京急線を連続立体交差化する都市計画を決定したまま、費用面の問題などから40年以上も事業化に踏み切れていなかった。踏切の閉じている時間が長いため遮断機をくぐる人たちは後を絶たないといい、危険性が解消されるめどは立っていない。
 市によると、都市計画決定の理由は、踏切利用者や車の混雑を解消するため。44年後の現在も状況は変わっていない。
 だが、今回の事故現場に隣接の京急八丁畷(はっちょうなわて)駅は、JR南武線との乗換駅で、京急線の上を垂直にJRの高架橋がまたぐ構造。「京急線を高架化するにはJR線をさらにまたぐ高架橋を設置する必要があり、多額の建設費がかかる」(同市建設緑政局)ことが、事業化が見送られてきた主な理由だという。
 さらに、現場近くは横浜市との境界に当たり、対応の遅れにつながっているとの指摘もある。立体交差化はそれぞれの自治体が事業化するためだ。横浜市道路局は「川崎市との調整が計画の支障になるわけではないが、互いの優先順位をすり合わせる必要はある」と認める。現場の踏切は列車の運行本数も多く、駅利用者たちは「多くの歩行者が下りた遮断機をくぐっている」と明かす。京急電鉄は、踏切の障害物検知装置を高性能化するなどの対応を図る考えだ。
 事故は15日午前9時10分ごろ、踏切内にいた無職男性(77)と、男性を助けようとした男性銀行員(52)がはねられ死亡した。【太田圭介、杉山雄飛】
高齢者関連件数多く
 国土交通省は踏切事故と渋滞解消に向け、2016年から改正踏切道改良促進法に基づき、1時間あたり40分以上、遮断機が下りているなど問題がある全国587カ所を「改良すべき踏切」に指定している。しかし、2人が死亡した川崎市の京急電鉄踏切は指定条件を満たしていたが、未指定だったという。同省は「指定を検討したい」としている。
 同省によると、踏切内での事故は減少傾向にあるが、15年度は全国で236件、101人が死亡した。うち歩行者の事故件数が最多の約4割。原因別では、人や車両が列車の通る直前に横断したケースが133件(56・4%)。事故に関係した人は▽70代44件▽60代42件▽80代以上34件--と高齢者の多さが目立っている。
 同省が指定した「改良すべき踏切」を持つ鉄道事業者や、関係する道路を管理する自治体は、20年度までに地下化や高架化、道路拡幅などの対策を講じるよう求められている。今回の事故現場の踏切が未指定だったことについて、国交省担当者は「地域の実情に即して指定している。事故が起きた踏切も今後検討したい」と話す。【酒井祥宏】


朝日新聞 2017年4月16日22時50分
救出中に死亡したのは銀行員の男性 川崎の京急踏切事故
 川崎市川崎区の京急八丁畷(はっちょうなわて)駅近くの踏切で15日朝、男性2人が電車にはねられ死亡した事故で、川崎署は16日、70代とみられる男性を救い出そうとした男性は、横浜市鶴見区尻手1丁目の会社員児玉征史さん(52)だったと発表した。
 児玉さんは横浜銀行勤務で、同行によると人財部主任人事役。遺族は「突然の出来事であり、ただただ驚くとともに現時点では心の整理がつかない状態です」とのコメントを出した。
 署によると、踏切に設置されたカメラには事故直前の男性2人が映っていた。15日午前9時過ぎ、70代男性は乗ってきたタクシーを駅前で降り、警報灯が点滅を始めた後、踏切の中に入っていった。遮断機は下りていなかったとみられる。児玉さんは、向かい側から踏切を渡り終えたところだったが、70代男性の姿に気づき、声をかけたり、手を動かしたりした。約10秒間動作を続けた後、児玉さんも踏切内に入っていった。
 その後、下り快特電車が踏切内に進入した。電車の運転士は児玉さんが70代男性の腰の辺りに手を掛けて踏切の外に連れ出そうとする様子を目撃していたという。警報灯が点滅してから、通過する電車が映り込むまでの時間は約45秒だった。児玉さんは70代男性と面識がなかったとみられている。(山下寛久)
■勇気をたたえ現場に次々
 事故から一夜明けた16日、現場には花束を手向け、冥福を祈る人が相次いで訪れた。
 現場は川崎市川崎区と横浜市鶴見区の境付近。鶴見区の石川みゆきさん(56)は「救おうとした男性の勇気をたたえたいと思って花を供えに来た」と話した。よく通る道だといい、「(児玉さんは)自分と同世代。自分だったらできないと思った。悲しい。ご冥福をお祈りしたい」と涙をぬぐった。
 自転車で訪れた鶴見区の男性(65)は踏切前で直立し、独学したという般若心経を唱えていた。児玉さんについて、「困った人がいればすぐに助けに行かなければならないという気持ちだったのだろう」と言葉少なに語った。
 八丁畷駅は普通電車しかとまらず、頻繁に遮断機が下りる。車いすに乗っている川崎区の男性(64)は「閉じかけているのに渡る大人が結構いて、危ないと感じていた」と話した。
 川崎市消防局によると、事故直後に神奈川県警から連絡があり、救急車2台など5台が出動した。70代とみられる男性はけがの程度がひどく、搬送しなかった。児玉さんは川崎区にある市立川崎病院に運んだが、間もなく死亡が確認されたという。(河井健)


朝日新聞 2017年4月15日12時46分
踏切で男性2人はねられ死亡 助けようとして犠牲か
 15日午前9時10分ごろ、川崎市川崎区池田1丁目の京急八丁畷(はっちょうなわて)駅近くの踏切で、京成高砂発三崎口行き快特電車(8両編成)に男性2人がはねられ、死亡した。神奈川県警は、遮断機が下りた踏切内にいた男性と、助けようとした男性がともにはねられたとみて調べている。
 川崎署によると、70代とみられる男性が踏切に入った後、遮断機が下りた。直後に50代とみられる男性が遮断機をくぐって踏切内に入り、2人ともはねられたという。後に入った男性が、別の男性の腰のあたりをつかんで引き戻そうとしている様子が目撃されているといい、身元の確認とともに、詳しい原因を調べている。
 この事故の影響で京急線は上下線で一時運行を見合わせた。

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