2017-05-25(Thu)

大分の地割れ 地下の地滑り誘因か

避難勧告の長期化も 直ちに崩壊はせず 今も拡大…地震予兆か

大分地割れ、原因は地滑り…直ちに崩壊はせず
 大分県豊後大野市の中山間地で多数の地割れが見つかった問題で、国立研究開発法人・土木研究所(茨城県つくば市)の研究員が24日、現地調査を行った。
 終了後、研究員は、「地割れ地滑りによるもの」としたうえで、徐々に進行しているが、直ちに崩壊する可能性は低いとの見方を示した。ただ、土石流を誘発する恐れもあるため、県や市に対策を取るよう助言した。
 地割れは、同市朝地町綿田地区の水田で16日に初めて見つかり、22日までに地区内の宅地や農地で計81か所が確認されている。市は現場周辺の南北約900メートル、東西約630メートルを、警戒区域に指定して住民や関係者以外の立ち入りを制限。9世帯17人に避難勧告を出し、全員が公民館などに避難している。
(読売新聞 2017年05月25日 09時56分)




以下引用


毎日新聞 5/24(水) 20:14配信
大分地割れ地下地滑り誘因か 避難勧告の長期化も
民家から約10メートルの道路に発生した地割れ大分県豊後大野市朝地町綿田地区で2017年5月22日、田畠広景撮影
 大分県豊後大野市朝地町綿田地区で多数の地割れが発見された問題で、国の土砂災害専門家チームが24日、現地調査を行った。記者会見で専門家チームは「地下地滑りが表層の地割れとして現れている可能性が高い」と指摘。今後、雨が多い時期に入るため数カ月は観測が必要とみており、付近の避難勧告の長期化も懸念される。
 調査にあたった国立研究開発法人土木研究所の藤平大(まさる)上席研究員によると、同地区で12日に雨が約100ミリ降り、地下水位が上がって地下地滑りが起きやすくなったことが誘因と推測されるという。
 ひび割れが発見された範囲には棚田が広がっており、棚田には山林に降った雨の一部をためる治水効果があるともいわれる。しかし今回、地割れができたことで水が地下に浸透したり、梅雨で雨が増えたりすれば、地下水の水位が上がる可能性があり、警戒を続ける必要があるという。
 今後、ボーリング調査などで地下の状態が分かれば、応急工事で地下水を抜き、地下水位を下げて滑りを抑える対策が可能という。川野文敏市長は「解決できる方法を県などと連携して考えていく。地元住民の要望も聞いていく」と述べた。
 市は同地区の地割れが発見された場所を中心に警戒区域を設け、9世帯17人に避難勧告を出している。【田畠広景】

日本テレビ系(NNN) 5/24(水) 22:47配信
大分地割れ“地滑りが地表に現れた”と見解
 大分県豊後大野市で複数の地割れが発生している問題で24日、現地調査に入った国の土砂災害専門チームは、地割れの原因を「地中の深いところで地すべりが起き、それが亀裂となって地表に現れている」との見解を示した。
 豊後大野市朝地町綿田地区の地割れは少なくとも81か所に上り、幅は1時間に最大4ミリ広がっていて、スピードは加速している。
 現地入りした国の土砂災害専門チームは、地割れの場所や形状を目視で確認した。専門チームによると、地割れが起きている付近の地中の層がゆっくりと南側に地すべりを起こしているという。そのため、地すべりを起こしている層と動いていない層の間にずれが生じて地割れが起きている。
 また、現状では兆候は見られないとしながらも、地すべりの範囲が大きくなったり土地が部分的に抜け落ちる可能性もあるとして、今後はボーリング調査をして動いている層の深さなどを調べ、地下水の水位を下げる対策などが必要としている。

NHK 5月24日 18時03分
地割れ調査 専門家「急激な崩壊の可能性低い」 大分
多数の地割れが見つかり一部の世帯に避難勧告が出ている大分県豊後大野市の山あいの地区で現地調査を行った国の土砂災害の専門家が会見し、「地割れは地すべりに伴う現象で、直ちに急激な崩壊が起きる可能性は低いものの観測を続ける必要がある」と指摘しました。
豊後大野市朝地町の山あいにある綿田地区では多数の地割れが見つかり、地すべりのおそれがあるとしてこれまでに9世帯17人に避難勧告が出され周辺は警戒区域として関係者以外の立ち入りが禁止されています。
24日は国立研究開発法人土木研究所の専門家が初めて調査に入り、地割れの状況を調べました。調査のあと会見した土木研究所の藤平大上席研究員は「地割れは地すべりに伴う現象で、亀裂は幅がおよそ250メートル縦およそ400メートルにわたって広がっている。斜面の勾配が緩いことなどから直ちに急激な崩壊が起きる可能性は低いものの亀裂は徐々に広がっているので観測を続けていく必要がある」と指摘しました。
そのうえで対策としては「今後、ボーリング調査を行い、地下の状態を調べたうえで、地下水の水位を下げるための工事の実施などを検討する必要がある」という考えを示しました。
豊後大野市の川野文敏市長は「きょうの調査結果を参考にきちんと対策をとり早急に地すべりを収束させたい」と述べました。

大分合同新聞 2017年5月25日
地中で既に地滑り「すぐの崩壊ない」 朝地地割れで専門家
 国の土砂災害専門家チームは24日、多数の地割れが見つかった豊後大野市朝地町の綿田地区を調査し、「地中でゆっくりとした地滑りが起きている」との見解を示した。一帯の傾斜は緩く「直ちにドスンと崩れるのは考えにくいが、動きは継続している。引き続き注視が必要」と強調。動いている層の深さを調べ、地下水を抜くなどの対策を促した。
 チームは国土交通省所管の国立研究開発法人「土木研究所」(茨城県つくば市)の専門家ら4人。
 会見した藤平大上席研究員は「棚田は地滑りの常習地」と指摘。綿田地区はその典型だとした。12日に降った約100ミリの雨が引き金となって地下水の水位が上がった可能性があり、「おそらく地下数十メートルの滑りやすい層が滑った」と推測した。熊本・大分地震の影響は否定的な見方を示した。
 同チームによると、斜面の長さ400メートル、幅250メートルのエリアが下側(南側)へ向かって動いているとみられる。上部は陥没などがあり、下部は押されて圧縮された状態。新しい亀裂も確認した。ただ、その外側では変化は見当たらず、範囲が広がる兆候はないという。
 地滑りが続けば地区を流れる川をふさぐようにせり出してくる可能性もあり、「丁寧に監視する必要がある」と同チーム。梅雨時季は地下水位が上がるため特に警戒が必要とした。
 藤平上席研究員は「地下水を抜くなどの対策が求められる。最も深い場所はボーリング調査を待たなければならず、深さによって工法も変わる。応急対策も時間はかかる」と説明した。
<メモ>
 地割れは16日以降、民家の敷地や田畑、コンクリートの路面など80カ所以上で見つかった。最大で長さ80メートル、幅30センチ、深さ1・5メートル(いずれも22日時点)。県は23日から常時観測できる機器を5カ所に設置。24日も1時間当たり平均4ミリのスピードで亀裂が広がっている。市は現場付近の9世帯17人に避難勧告を発令。南北900メートル、東西630メートルのエリアを災害対策基本法に基づく警戒区域に設定し、関係者以外の立ち入りを禁止している。綿田地区では1964年の梅雨期に地滑りが起きている。


西日本新聞 5/24(水) 9:48配信
大分の地割れ、住民「不安」 県が24時間態勢で観測 住民生活や農業に支障も
地割れが発生した綿田地区で、観測機器を設置する県の作業員。地割れで道路に約25センチの段差ができている=23日午後2時、豊後大野市朝地町
 多数の地割れが発生している大分県豊後大野市朝地町綿田地区で県は23日、地割れの幅を観測する伸縮計の設置作業を始めた。24日までに棚田や民家の庭など5カ所に設置する。一方、市は22日夜、34世帯を対象に住民説明会を開いたが、住民からは「今後どうなるのか分からず不安」との声が出ている。 県豊後大野土木事務所によると、伸縮計は地割れの大きさを24時間態勢で観測。これまでの手作業の観測に比べて精度も向上する。基準値を超えて拡大した場合は、サイレンが鳴って住民に知らせる。
 一方、市は同日、綿田地区に地滑り災害の警戒区域を設定。これに伴い、新たに6世帯7人に避難勧告を出し、対象は計9世帯17人になった。区域内は原則として関係者以外の立ち入りが禁止される。市によると、7世帯15人がすでに避難し、残る2世帯2人も準備中という。
 周辺は、市道が通行止めになり、棚田への注水が一部で止められるなど、住民生活や農業に支障が出始めている。
 近くの棚田で草刈りをしていた農業男性(67)は「代かきも水張りも終わり、あとは田植えを待つだけなんだけど」と困惑した様子。「自然相手だからしょうがないが、収穫できなかった場合、農家への補償も考えてほしい」と、県や市に要望した。
=2017/05/24付 西日本新聞朝刊=

日刊ゲンダイDIGITAL 5/25(木) 9:26配信
今も拡大…大分・豊後大野の地割れは大地震の予兆なのか
 大分・豊後大野市の地割れが拡大し、不安の声が上がっている。地割れが見つかったのは、同市朝地町綿田地区。縦約400メートル×横約300メートルの範囲で81カ所(22日午後5時現在)に及び、地割れは棚田、道路や住宅の敷地内まで広がっている。1時間に数ミリペースで拡大し続けているというから、不気味だ。
「昨年4月の熊本地震以前は、地割れが起きたことがなかった。専門家による調査を行い、原因を解明しているところで、まだ復旧作業ができる状態に至っていません。今は2世帯4人が避難中。この地区の別の場所では地滑りが起きているので、不安の声が上がっています」(同市総務課担当者)
 同地区では1964年に大雨で土砂崩れが起きている。とはいえ、今月は特に降水量は増えていない。
「それほど雨が降っていないのに地割れが進むのは不思議です。ただ、豊後大野市は、阿蘇が過去に噴火して“火砕流が厚く降り積もったところ”なので崩れやすい地質ではあります。熊本地震で被害が多かったのも、阿蘇からの火山灰が降り積もっていたことに起因している。特に熊本地震が起きてから、九州では1年で約13万回の地震が起きているため、その影響もあるでしょう」(武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏=地震学)
■断層が動き続けている可能性も
 地震の前触れか? なんて声も聞かれるが、その可能性はないのか。
「引き金になる可能性は否定できません。地割れは、日本列島を貫く最大の活断層、中央構造線上で起きています。これは熊本地震で刺激されたといわれている活断層。阿蘇山にも影響しています。地割れが拡大し続けるのは、断層が動き続けているからという可能性もある。いずれにしても注意は必要でしょう」(島村英紀氏)
 電気通信大名誉教授で、早川地震電磁気研究所代表の早川正士氏(電磁理工学)も予測するウェブサービス「予知するアンテナ」では、先週から九州―四国地方に警告を出している。
「九州の観測点で電磁気現象を調査したところ、地割れエリアの電離層に異常が出ています。地下で地殻変動が起きているということで、地震の前兆は出ています。このエリアは中央構造線に近いため、本州も含め沿線上の地域は、しばらくは注意が必要です」(早川正士氏)
 中央構造線断層帯は、九州から茨城県付近まで続いている。


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