2017-06-02(Fri)

笹子トンネル訴訟 中日本高速役員の賠償責任認めず

遺族側の敗訴が確定  「司法の限界」と唇かみしめ  「利益追求にまい進する経営者が幅を利かせる」

笹子トンネル訴訟中日本高速役員の賠償責任認めず
 2012年に起こった中央自動車道・笹子トンネルの天井板崩落事故を巡って、犠牲者の遺族が中日本高速道路会社の当時の社長らに損害賠償を求めた訴訟で、最高裁は5月30日、遺族側の上告を棄却した。賠償責任を否定した1、2審の判決が確定した。
・法人としての中日本高速は敗訴
 中日本高速など2社を被告とする訴訟では、横浜地裁が15年12月に言い渡した計約4億4000万円の賠償を命じる判決が確定している。
 一方、4人の役員については、1審の横浜地裁と2審の東京高裁はともに、事故の予防の当事者ではなかったとして賠償責任を否定し、遺族の敗訴としていた。
 遺族側は敗訴確定を受けて、「組織の起こした重大事故を知らなかったとする被告の主張が認められたことで、事故を防ぐために尽力するのではなく利益追求にまい進する経営者が幅を利かせることになる」などと憂慮するコメントを発表。死亡事故にもつながるインフラ老朽化に対する安全対策の充実を切に望むと訴えた。
(日経コンストラクション 2017/06/02)

笹子トンネル事故、遺族側の敗訴が確定 「司法の限界」と唇かみしめ
 「誰が何をしたから事故が起きたのかが、うやむやのまま終わった」。平成24年の中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故をめぐり、中日本高速道路(名古屋市)の当時の役員らに損害賠償を求めた訴訟で遺族側の敗訴が確定し、犠牲になった石川友梨さん=当時(28)=の父、信一さん(67)は1日、「司法の限界を感じた」と憤った。
 会社側を相手取った別の訴訟は過失を認める判決が確定しているが、役員らが個人として責任を感じているか疑問だった信一さん。その疑問は解消されないままで、「非常に歯がゆい」と唇をかみしめた。
 中日本高速は遺族らに再発防止策を説明しているが、個人の責任は認めないとの姿勢は崩していない。「『二度と事故は起こさない』という言葉にむなしさを感じる」と話した。
(産経ニュース 2017.6.2 07:07)




以下引用

日経コンストラクション 2017/06/02
笹子トンネル訴訟中日本高速役員の賠償責任認めず
 2012年に起こった中央自動車道・笹子トンネルの天井板崩落事故を巡って、犠牲者の遺族が中日本高速道路会社の当時の社長らに損害賠償を求めた訴訟で、最高裁は5月30日、遺族側の上告を棄却した。賠償責任を否定した1、2審の判決が確定した。
 9人の犠牲者が出た笹子トンネルの事故で、遺族は損害賠償を求めて中日本高速と子会社の中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京を提訴するとともに、両社の当時の社長ら役員4人を相手取った訴訟も起こしていた。
NEXT ▶ 法人としての中日本高速は敗訴
法人としての中日本高速は敗訴
 中日本高速など2社を被告とする訴訟では、横浜地裁が15年12月に言い渡した計約4億4000万円の賠償を命じる判決が確定している。
 一方、4人の役員については、1審の横浜地裁と2審の東京高裁はともに、事故の予防の当事者ではなかったとして賠償責任を否定し、遺族の敗訴としていた。
 遺族側は敗訴確定を受けて、「組織の起こした重大事故を知らなかったとする被告の主張が認められたことで、事故を防ぐために尽力するのではなく利益追求にまい進する経営者が幅を利かせることになる」などと憂慮するコメントを発表。死亡事故にもつながるインフラ老朽化に対する安全対策の充実を切に望むと訴えた。
 中日本高速は6月1日、「個人(である役員)への訴訟に関しては、コメントは差し控える」(本社広報室)としたうえで、企業として事故の犠牲者や遺族などへの陳謝を改めて表明。グループを挙げて事故の再発防止と安全性向上に取り組むとコメントした。
同構造の天井板対策は16年に完了
 崩落した笹子トンネルの天井板は、あと施工の接着系アンカーボルトで支える構造だった。
 国土交通省は事故後、同じ構造の天井板を持つ全国のトンネル13本全てについて、中日本高速を含む高速道路会社などとともに対策に着手。原則として天井板を撤去し、撤去できない場合は補強する対策を16年2月までに終えた。
(関連記事:笹子事故の最終報告書、主な原因は解明できず)
安藤 剛 [日経コンストラクション]

日経コンストラクション2013/06/21
笹子事故の最終報告書、主な原因は解明できず
国土交通省は6月18日、中央自動車道・笹子トンネルの事故発生原因と再発防止策をまとめた最終報告書を発表した。事故は複数の要因が作用して発生したとする表現にとどめて、事故の引き金となった直接の原因までは特定していない。---

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この国を考える
2013-06-19(Wed)
笹子トンネル事故 最終報告書
点検していれば把握できた なぜ点検や維持管理が不十分だったのか・・・?
http://ajimura.blog39.fc2.com/blog-entry-2774.html

トンネル天井板の落下事故に関する調査・検討委員会 報告書(PDF形式)
http://www.mlit.go.jp/common/001001299.pdf
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朝日新聞 2017年6月1日12時12分
笹子トンネル事故の損賠訴訟、遺族9人の敗訴が確定
 中央自動車道の笹子トンネル(山梨県)で2012年に11人が死傷した天井板の崩落事故をめぐり、遺族9人が中日本高速道路(本社・名古屋市)の当時の社長ら4人に計1800万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審で、遺族の請求を棄却した一、二審判決が確定した。最高裁第三小法廷(山崎敏充裁判長)が、5月30日付の決定で、遺族の上告を退けた。
 訴訟で遺族側は「元社長らには点検や補強工事を指示する義務があったのに怠った」と訴えたが、昨年2月の一審・横浜地裁判決は「元社長らは天井板の構造や点検結果を認識しておらず、事故を予見できなかった」として責任は問えないと判断。二審・東京高裁は、元社長らの謝罪を条件とする和解を勧告したが決裂し、昨年10月に一審同様、「元社長らはトンネルの点検結果の報告を受ける立場になかった」として、遺族の請求を棄却した。
 遺族が中日本高速と子会社に損害賠償を求めた別の訴訟では、横浜地裁が15年12月、2社の責任を認め、計約4億4千万円の支払いを命じ、確定している。
 決定を受け、事故で長女(当時28)を亡くした松本邦夫さんは「思いが届かず、失望を感じています。経営者が、組織の起こした重大事故について知らないと言い張って裁判で認められれば、組織の安全対策はないがしろにされるばかりです」とする談話を発表した。(千葉雄高)

NHK 6月1日 11時20分
最高裁も役員の賠償責任を認めず 笹子トンネル事故訴訟
5年前、中央自動車道の笹子トンネルで起きた天井板の崩落事故で、遺族が中日本高速道路などの当時の役員に賠償を求めた裁判で、最高裁判所は上告を退ける決定を出し、遺族側の敗訴が確定しました。
平成24年、山梨県の中央自動車道の笹子トンネルで天井板が崩落した事故をめぐっては、犠牲者の遺族が中日本高速道路と子会社の当時の社長など役員4人に賠償を求める訴えを起こしました。
 1審の横浜地方裁判所と2審の東京高等裁判所は、実施すべき点検を怠った点など会社としての問題点を指摘した一方、「役員らは天井板の構造や過去の点検結果などを認識しておらず、事故の発生を予測できたとは認められない」として訴えを退けました。
 これに対して遺族側が上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の山崎敏充裁判長は1日までに上告を退ける決定を出し、遺族側の敗訴が確定しました。笹子トンネルの事故をめぐっては、遺族が中日本高速道路と子会社を訴えた別の裁判で、おととし、横浜地方裁判所が、会社側の過失を認めて4億4000万円余りの賠償を命じる判決を言い渡し、確定しています。

毎日新聞2017年6月1日 11時10分
笹子トンネル訴訟 遺族側の敗訴確定 役員個人の責任否定
 2012年の中央自動車道・笹子トンネル天井板崩落事故で、死亡した9人のうち4人の遺族が中日本高速道路(名古屋市)と子会社の元社長ら4人に計1800万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)は5月30日付で遺族側の上告を棄却する決定を出した。元社長ら個人の賠償責任を否定した1、2審判決が確定した。
 1審・横浜地裁は昨年2月、元社長らについて「事故を予見できたとは言えず、点検業務にも直接関わっていなかった」として過失を否定。2審・東京高裁もこれを支持した。
 一方、遺族が両社を相手に損害賠償を求めた別の訴訟では、計約4億4000万円の支払いを命じた横浜地裁判決(15年)が確定している。遺族は「役員個人の責任を明確にしたい」として、元社長らに対する訴訟も起こしていた。【伊藤直孝】


日本経済新聞 2017/6/1 13:47
笹子崩落事故、役員責任認めず 最高裁で遺族敗訴確定
 2012年に9人が死亡した中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故で、うち4人の遺族が中日本高速道路(名古屋市)の当時の役員らに損害賠償を求めた訴訟は、賠償責任を認めず遺族敗訴とした二審判決が確定した。最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)が5月30日付で、遺族の上告を退ける決定をした。
 訴訟は、事故前の点検で設備の劣化を見抜けなかったことについて、役員個人が責任を負うかが争われた。事故は12年12月2日に山梨県の笹子トンネル内で発生。上り線の天井板が約140メートルにわたって崩落し、車3台が下敷きとなって9人が死亡、2人が重軽傷を負った。山梨県警が業務上過失致死傷容疑で捜査している。〔共同〕

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