2017-06-13(Tue)

リニア中央新幹線  建設発生土 鉄道で運ぶ

貨物線で運ばれた発生土は、船に積み替えられ千葉へ

◇【リニア中央新幹線建設発生土鉄道で運ぶ! 梶ヶ谷貨物ターミナル駅ら一番列車が発進
----リニア中央新幹線建設発生土を鉄道貨物で運搬--。東海旅客鉄道(JR東海)は、環境への負荷低減策として、川崎市内で着手した「中央新幹線梶ヶ谷非常口及び資材搬入口新設工事」の発生土を鉄道貨物で運搬する。日本貨物鉄道(JR貨物)と共同で26日、専用貨物列車の出発式を開いた。午前6時17分、現場に隣接する梶ヶ谷貨物ターミナル駅ら27個の専用コンテナに発生土を乗せた一番列車が発進した。
(日刊建設通信  2017-05-29)


◇リニア新幹線/梶ケ谷非常口新設(川崎市)で建設発生土の貨車輸送開始/JR東海
----JR東海が進めるリニア中央新幹線の建設プロジェクトで、川崎市内で行われている「中央新幹線梶ケ谷非常口及び資材搬入口新設工事」ら発生する土砂を貨物列車で運搬する取り組みが26日に始まった。発生土をダンプトラックではなくJR貨物の貨物列車で運ぶことにより、環境負荷の軽減を図る狙いだ。
 同工事では、非常口と各種資材の搬入口を新設。大深度地下区間の本線トンネル構築に向けたシールドマシンの発進立坑としても利用される。施工は西松建設・五洋建設・青木あすなろ建設JVが担当。工期は20年7月31日まで。
(日刊建設工業新聞  2017年5月29日)




以下引用

日刊建設通信 [ 2017-05-29 ]
リニア中央新幹線建設発生土鉄道で運ぶ! 梶ヶ谷貨物ターミナル駅ら一番列車が発進----- リニア中央新幹線建設発生土を鉄道貨物で運搬--。東海旅客鉄道(JR東海)は、環境への負荷低減策として、川崎市内で着手した「中央新幹線梶ヶ谷非常口及び資材搬入口新設工事」の発生土を鉄道貨物で運搬する。日本貨物鉄道(JR貨物)と共同で26日、専用貨物列車の出発式を開いた。午前6時17分、現場に隣接する梶ヶ谷貨物ターミナル駅ら27個の専用コンテナに発生土を乗せた一番列車が発進した。
 直径約50m、深さ約80mの非常口と、直径約30m、深さ約75mの資材搬入口を構築する同工事(施工=西松建設・五洋建設・青木あすなろ建設JV)は、2020年7月31日までの約3年間に約29万m3の発生土が見込まれている。さらに、大深度地下トンネルを構築するシールド機の発進立坑として活用するため、将来、品川方面と名古屋方面の双方に掘り進むシールド工事を始め、保守用車留置施設整備を合わせた総発生土量は約250万m3になる。
 JR東海中央新幹線推進本部中央新幹線建設部土木工事部の永長降昭担当部長は「今工事の発生土は、できる限り鉄道貨物を活用して運搬する」と説明。「当面はダンプ27台分に相当する1日1往復でスタートする」考えを示し、今後は「発生土量などに応じて運搬量を増加させるため、関係各署と調整していく」としている。また、鉄道貨物の活用で大気質、安全(交通)などへの影響を低減するほ、「鉄道貨物はダンプと比べ、二酸化炭素の排出量が約10分の1になる」とし、ふた付きコンテナの使用で発生土が飛散することはないという。
 発生土は、隣接する梶ヶ谷貨物ターミナル駅ら武蔵野南線、尻手短絡線、南武支線、鶴見線を利用して約15㎞先の臨海部の三井埠頭まで運ぶ。その後、東京湾を海上運搬して千葉県内部の旧採石場の埋め立てに活用する。


日刊建設工業新聞  [2017年5月29日5面]
リニア新幹線/梶ケ谷非常口新設(川崎市)で建設発生土の貨車輸送開始/JR東海
 JR東海が進めるリニア中央新幹線の建設プロジェクトで、川崎市内で行われている「中央新幹線梶ケ谷非常口及び資材搬入口新設工事」ら発生する土砂を貨物列車で運搬する取り組みが26日に始まった。発生土をダンプトラックではなくJR貨物の貨物列車で運ぶことにより、環境負荷の軽減を図る狙いだ。
 同工事では、非常口と各種資材の搬入口を新設。大深度地下区間の本線トンネル構築に向けたシールドマシンの発進立坑としても利用される。施工は西松建設・五洋建設・青木あすなろ建設JVが担当。工期は20年7月31日まで。
 いずれも深さは約80メートルで、直径は非常口が約50メートル、搬入口が約30メートルの規模となる。ニューマチックケーソン工法で構造物を構築しつつ、掘削・沈下作業を進める。発生土量は約29万立方メートルを見込んでいる。
 現場で専用のコンテナに土砂を詰め込み、JR貨物の梶ケ谷貨物ターミナル駅(川崎市宮前区)ら、臨海部の三井ふ頭(川崎市川崎区)まで輸送する。その後、海上から千葉県に運び、同県内陸部の採石場跡地の埋め立てに活用する。
 当面は1日1往復で、ダンプ27台分(約150立方メートル)を運ぶ。工事が最盛期に向かうにつれ、1日当たりの発生土量も増えることから、関係機関と調整しながら運搬量を増やしていく計画だ。
 現地で同日開かれた出発式で、JR東海の永長隆昭中央新幹線推進本部中央新幹線建設部土木工事部担当部長は「工事は順調に進んでいる。関係自治体や地域との連携を重視して丁寧に取り組みたい」と語った。
 リニアの建設で、東京都世田谷区等々力~川崎市麻生区東百合丘間では合計250万立方メートルの発生土が見込まれている。これらについても、可能な限り貨物輸送を活用するとしている。


レスポンス 2017年3月30日(木) 20時11分
川崎の貨物駅でリニア中央新幹線の起工式…非常口など整備
JR東海は3月30日、武蔵野貨物線の梶ヶ谷貨物ターミナル駅(川崎市宮前区)で中央新幹線の安全祈願・起工式を行った。神奈川県内で中央新幹線の安全祈願・起工式が行われるのは、これが初めて。JR東海の山田佳臣会長や柘植康英社長、神奈川県の黒岩祐治知事らが出席した。
 今回行われたのは、中央新幹線第一首都圏トンネル(全長約36.9km)の梶ヶ谷非常口・資材搬入口新設工事の安全祈願・起工式。山田会長と西松建設の近藤晴貞社長がくわ入れを行い、工事の安全を祈った。
 起工式では、柘植社長が「工事は長きにわたる。安全と地域の生活、環境に十分心しながら、地域の皆様と連携して着実に工事を進めていきたい」とあいさつ。フジテレビの記者だった黒岩知事は「30年前に宮崎リニア実験線を取材した。そのときはもっと早く実現すると思っていたが、意外と時間がかかった。(開業まで)あと10年、本当に未来が近づいてきたなと実感している」などと述べ、中央新幹線への期待をにじませた。
 中央新幹線は東京都と大阪市を結ぶ、超電導磁気浮上式リニアモーターカーの新幹線。このうち品川(東京都港区)~名古屋(名古屋市中村区)間285.6kmは2014年10月に工事実施計画の認可を受け、2027年の開業が予定されている。起工式は2015年12月から2016年12月にかけ東京・山梨・長野・岐阜・愛知の1都4県で行われ、各地で工事が本格化。今回の起工式を機に神奈川県内の工事も始まる。
 中央新幹線のトンネルは、異常発生時の脱出ルートとなる非常口が一定の間隔で設けられる計画。梶ヶ谷非常口は梶ヶ谷貨物ターミナル駅の北側に設置される。梶ヶ谷非常口の南東地下には保守車両の留置施設が設けられることから、留置施設と地上を結ぶ資材搬入口の整備も計画された。
 梶ヶ谷非常口・資材搬入口は立坑で、直径は非常口が約50m、資材搬入口が約30m。第一首都圏トンネルの工事ではシールド掘削機の搬入ルートになるほか、掘削により発生した土を地上に搬出するためのルートにもなる。
 近くに貨物駅があることから、地上に搬出した発生土は貨物列車で臨海部などに運ぶことも考えられている。柘植社長は「環境への影響も小さくなるから、できるだけ貨物鉄道で運びたい。(貨物列車を運行する)JR貨物と(武蔵野貨物線の線路施設を保有する)JR東日本には、引き続き協力をお願いしたい」などと述べた。《草町義和》


乗りものニュース2017.05.26
リニア中央新幹線の専用貨物列車が出発進行 その目的とは?(写真13枚)
リニア中央新幹線の建設にともない、貨物列車の運行が始まりました。“地の利”を活用し、「鉄道貨物輸送のメリット」を最大限に発揮することが目指されます。
“地の利”を生かした工事
 2027年の品川~名古屋間開業に向け、JR東海が建設を進めているリニア中央新幹線。これにともなう専用の貨物列車が2017年5月26日(金)、走り始めました。神奈川県川崎市の内陸部にある梶ヶ谷貨物ターミナル駅と、同市臨海部の三井埠頭を結ぶ列車で、積み荷は中央新幹線の工事で発生した土砂です。
午前6時過ぎ、梶ヶ谷貨物ターミナル駅から三井埠頭へ向けて発車した、リニア工事発生土輸送の貨物一番列車(提供:JR東海・JR貨物)。
 中央新幹線は、梶ヶ谷貨物ターミナル駅付近の地下を通過。そして同貨物駅付近には、梶ヶ谷非常口と資材搬入口、線路保守用車両の留置施設が設けられます。
 そのうち、梶ヶ谷非常口と資材搬入口の工事が2017年3月30日にスタート。この工事にともない発生した土砂を輸送するため今回、貨物列車の運行が始まりました。
 鉄道貨物輸送には、ダンプカーなどの営業用貨物車と比べCO2排出量がおよそ10分の1である、道路交通への影響を抑えられるといったメリットが存在。「貨物駅付近での工事」という“地の利”を生かし、環境負荷を低減した形です。
似た事例があった川崎市
 JR東海の中央新幹線建設部 担当部長の永長口昭(ながおさたかあき)さんによると、中央新幹線が梶ヶ谷貨物ターミナル駅付近で工事を行うことになった当初から、同駅付近の工事では鉄道貨物輸送の利用を考慮していたといい、今後、環境への影響を抑えられる鉄道貨物輸送をできる限り活用していくといいます。
 また梶ヶ谷貨物ターミナル駅と川崎市臨海部のあいだでは、川崎市の内陸部で発生した生活廃棄物などを臨海部の処理施設へ運ぶ貨物列車「クリーンかわさき号」が、1995(平成7)年より、環境負荷の低減を目的に運行されています(一般廃棄物の鉄道貨物輸送はこれが全国初)。同様の形になる今回のリニア工事にともなう発生土輸送は、そうした事例の存在によってスムーズに実現した面もあるだろうと、JR貨物 環境事業部の前田 望部長は話します。
貨物線で運ばれた発生土は、船に積み替えられ千葉へ
 貨物列車のルートは、梶ヶ谷貨物ターミナル駅から「武蔵野南線」「尻手短絡線」と呼ばれる貨物線を通り、尻手駅付近で南武線に入って浜川崎駅、続いて鶴見線に入り扇町駅、その先にある三井埠頭へ、というのが基本。三井埠頭へ到着した土砂は、船に積み替えて千葉県に輸送されます。採石場の跡地に運び、その埋め戻しに利用するそうです。
梶ヶ谷貨物ターミナル駅の風景(提供:JR東海・JR貨物)。
梶ヶ谷非常口と資材搬入口の概要(提供:JR東海)。
 梶ヶ谷非常口と資材搬入口の工事における発生土の運搬は、状況によって異なるものの、1日あたり最大でダンプ80台分近くになるという想定です。JR東海によると、貨物列車の運行は当面のあいだ1日1往復(機関車を除き9両編成、ダンプ27台分)の予定ですが、できる限り鉄道で運べるよう、ダイヤの調整や車両の増結といった取り組みを積極的に行っていくとのこと。また今回の貨物列車運行にあたり、発生土専用のコンテナが150個、製作されています。
直径50mと30mの穴
 中央新幹線は、品川駅から名古屋駅に向かって大深度地下(地下40m以深)を進行。川崎市内も16.3kmの全区間が大深度地下で、途中、地上と結ぶ非常口が5か所に設けられます。
 そのうちのひとつが梶ヶ谷非常口で、直径およそ50mの“穴”が、地下80mまで掘られます。またこの梶ヶ谷非常口付近の地下には、中央新幹線の線路保守作業車を留置する施設が置かれるため、そこへ必要な資材を届けるための資材搬入口(直径およそ30m)も掘られています。
 貨物列車で運ばれる、このふたつの“穴”による発生土は29万立方メートルが見込まれており、「東京ドーム約4分の1杯分」にあたります。また、発生土の鉄道貨物輸送は現時点ではこのふたつの“穴”に関するものだけで、中央新幹線の本線トンネル工事などそれ以外の発生土に関しては、まだ決まっていないそうです。
【了】

東洋経済オンライン 2017年05月26日
意外?リニア工事にJR各社が協力する舞台裏
JR東海にはできない重要な仕事があった
大坂 直樹 :東洋経済 記者
 リニア中央新幹線といえば、JR東海が東海道新幹線に続く第2の国土軸として、2027年の品川-名古屋間開業を目標に建設を進める一大プロジェクトだ。そのリニア建設工事をJR貨物とJR東日本もサポートしている。
 5月26日朝6時17分。降りしきりる雨に打たれた大勢のJR東海関係者が見守る中、JR貨物の梶ヶ谷貨物ターミナル駅(神奈川県川崎市)から、電気機関車に牽引された貨物列車が出発した。貨物コンテナに積まれているのは土砂だ。
工事で生じた土砂を運ぶ
 JR東海は梶ヶ谷貨物ターミナル駅の隣接地にリニアの資材搬入口と非常口を建設中。今回は敷地内の整備の際に発生した土砂を貨物コンテナに詰め込んだ。梶ヶ谷貨物ターミナル駅を出発した約150立方メートル、ダンプ27台分の土砂は、JR尻手短絡線などを経由して三井埠頭まで運ばれる。そこからは船で千葉県に運ばれ、埋め立てに使用される。
 リニアはいわば長大な地下鉄のようなもの。品川-名古屋間286キロメートルのうち9割がトンネルである。そのため掘削に伴って大量の土砂が発生する。南アルプスなど他の地区ではトンネルから発生した土砂はダンプカーに積み込まれ、発生土置き場へ運ばれて保管される。
 神奈川県内ではまず、梶ヶ谷の非常口と資材搬入口の設置工事に伴う発生土を処理する必要がある。その総量は約29万立方メートルと見積もられている。大雑把にいうと東京ドームの4分の1程度の量だ。その運搬手段として、トラックではなく貨物列車が採用されることになった。
 「環境への影響を考慮し、発生土はできるだけ貨物鉄道で運びたい」。3月30日に行われた梶ヶ谷非常口・資材搬入口新設工事の起工式の席上で、JR東海の柘植康英社長はこのように述べた。実際、梶ヶ谷に非常口と資材搬入口を設置しようと決めた段階で、「せっかくJR貨物のターミナル駅がすぐそばにあるのだから、これを活用しない手はないと思った」と、JR東海の担当者は明かす。
川崎市は廃棄物を鉄道貨物で運んでいる
梶ヶ谷貨物ターミナル駅からは川崎市で生じた廃棄物が貨物列車で運ばれている。川崎市では交通渋滞や車の排気ガスを減らす対策として、1995年から廃棄物輸送の一部をトラックから貨物列車に代替している。
 この廃棄物輸送列車「クリーンかわさき号」は、梶ヶ谷貨物ターミナル駅と神奈川臨海鉄道・末広町駅およびJR川崎貨物駅の間を1日1往復する。ここから廃棄物は最終処分場までトラックで輸送される。クリーンかわさき号導入の結果、川崎市の交通渋滞や大気汚染は大きく改善した。
 梶ヶ谷非常口・資材搬入口の工事期間は3年程度の予定だ。従って29万立方メートルの発生土も3年かけて運ばれる。当面は貨物列車の運行は6時17分発の1日1往復にとどまり、残りはトラックを使って輸送するが、「できるだけ早く貨物列車による輸送量を増やしたい」とJR東海の担当者は語る。ただ、それには関係各所との調整が必要だという。
 貨物列車は南武線などJR東日本の営業線を走る。今回のダイヤはJR東日本との調整を経て新たに設定されたものだ。今後、貨物列車の運行本数を増やすとなると、さらなる交渉と調整が必要となる。
 つまり、JR東海が単独で行っているように見えるリニア建設プロジェクトも、JR貨物やJR東日本が陰で協力していたというわけだ。
発生土の受け入れは問題山積
 梶ヶ谷非常口・資材搬入口の工事は3年で終わるが、その後は大深度地下トンネルの掘削が始まる。当然、その発生土も貨物列車での運搬が期待されている。
 リニア工事を巡っては、トータルで東京ドーム45杯分ともいわれる発生土の扱いが問題となっている。すべての受け入れ先が決まっているわけでないからだ。また、貨物駅が近くにある梶ヶ谷とは違い、他の場所では発生土の運搬はトラックに頼らざるを得ない。
 いつどの段階で発生土が生じるかがわからない段階では、発生土の受け入れ先を具体的に決められないのは仕方ない。とはいえ、発生土の扱いや運搬方法について心配している人は今も少なくない。この点についてJR東海は今後も丁寧に説明していく必要がありそうだ。


乗りものニュース 2017年03月30日 10時54分
リニア中央新幹線、神奈川県で起工式 貨物列車活用、最長トンネルも(画像14枚)
超電導リニアモーターカーを用いた中央新幹線の建設が、神奈川県内でも本格的に始まりました。同県内は大部分がトンネルで、品川~名古屋間で最長のトンネルも。建設は貨物駅付近で始まり、今後、在来線の貨物列車も活用される予定です。
品川駅から相模川まで地下を走行
 中央新幹線の神奈川県における起工式を2017年3月30日(木)午前、JR東海が川崎市宮前区で実施しました。品川駅(東京都)と名古屋駅(愛知県)のあいだで建設が進められている中央新幹線。神奈川県はその起工式が実施された、山梨、東京、長野、岐阜、愛知に続く6つ目の都道府県になりました。中央新幹線は静岡県も通過しますが、そこで起工式は行われていません。
 500km/hで走る超電導リニアモーターカーを用いた中央新幹線は、品川駅から、地下40mより深い大深度地下を行く長さ約37kmの「第一首都圏隧道」で神奈川県川崎市へ入り、東京都町田市を通過したのち、再び神奈川県に入って、そのまま橋本駅(相模原市)付近の地下に設けられる神奈川県駅(仮称)へ到達。そこから今度は長さ4km弱の「第二首都圏隧道」が続いて、品川駅よりおよそ42kmの地点にある相模川橋梁付近で、地上に顔を出します。地下にある品川駅を出て、初めて見える地上の風景は神奈川県の相模川付近です。
 中央新幹線は、神奈川県では川崎市と相模原市を通過。同県内の路線延長は39.4kmで、うちトンネルが38.1km、地上部が1.3kmのため、大部分で地下を行くことになります。また神奈川県内には駅と車両基地、変電施設、保守基地、保守用車留置施設が1か所ずつ、そして非常口が都市部に5か所、山岳部に4か所設けられる予定です。車両基地の場所は相模川の西側、相模原市緑区鳥屋が計画されています。
 品川駅と神奈川県駅(仮称)を結ぶ第一首都圏隧道は、建設が進んでいる中央新幹線の品川~名古屋間で最も長いトンネルです。ちなみに、山梨・静岡・長野県をまたぐ南アルプス隧道は長さ約25km。中央新幹線の品川~名古屋間は9割近くがトンネルです。
リニア中央新幹線建設に在来線貨物列車を活用
 中央新幹線の神奈川県における起工式は、川崎市宮前区での梶ヶ谷非常口及び資材搬入口の新設工事にあたって実施されました。この非常口より、土を削りながら進む鋼製の筒(シールドマシン)を入れ、大深度地下に、リニア品川~名古屋間最長の第一首都圏隧道が掘られていきます。地上と地下を結ぶ立て坑をまず建設で使い、のちに非常口や換気口とする形です。第一首都圏隧道の直上に設けられる梶ヶ谷非常口は、直径およそ50m。また、資材搬入口は直径およそ30mで、こちらは地下に設けられる保守用車留置施設に接続。開通後における中央新幹線の維持管理などにも使われます。
 JR東海によると、地下40mより深い場所でのトンネル掘削では、地上へ騒音や振動の影響はほとんどないとのこと。万が一、こうした大深度地下を行く長大トンネルの途中で列車が止まった場合、乗客は車内から、線路の下にある区画された通路へ避難し、最寄り駅もしくは非常口へ移動、地上へ出るそうです。
 また梶ヶ谷非常口及び資材搬入口は、JR武蔵野線の梶ヶ谷貨物ターミナル駅付近に存在。工事で発生した土は、在来線の貨物列車を活用して臨海部などへ運ぶ計画になっているのも特徴です。大気質や交通への影響を低減できるほか、ふた付きのコンテナを使うため、土が輸送中に飛散することもないといいます。
「フジテレビの記者だった30年前、宮崎のリニア実験線を取材したことがありますが、なかなか実現しないため、夢の夢かと思っていました。しかしいよいよ現実になり、感慨深いです。神奈川県駅につきましては、降りたくなるような駅の開発を相模原市と目指します」(神奈川県 黒岩祐治知事)
「武蔵野線」というと一般的に、旅客営業を行っている府中本町駅(東京都府中市)と西船橋駅(千葉県船橋市)のあいだを指しますが、あわせて府中本町駅と鶴見駅(横浜市鶴見区)を結ぶ“貨物線”区間も存在。「武蔵野貨物線」などと呼ばれており、梶ヶ谷貨物ターミナル駅があるのは、この武蔵野貨物線区間です。


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