2017-06-19(Mon)

都内の高層マンション 8割が消防法違反

日本のタワーマンションは大丈夫か どこでも延焼リスク拡大の可能性


高層マンションの8割、消防法違反…東京消防庁
 昨年1年間に東京消防庁の立ち入り検査を受けた東京都内高層マンション576棟のうち約8割(463棟)が、消防法違反を指摘されていたことが同庁への取材でわかった。
 違反の大半は避難訓練を取り仕切る防火管理者の不在と消防設備の未点検だった。ロンドンの24階建て住宅で起きた火災では多数の死傷者が出ており、専門家からは国内の防火策徹底を求める声が上がっている。
(読売新聞 2017年06月17日 15時00分)

産経新聞)【主張】高層ビル火災 延焼対策の検証と徹底を(6/18)
-----自分の住むタワーマンションは大丈夫なのか。日本でも、多くの人が不安を抱いたはずだ。高層ビルの火災リスクを再認識し、出火、延焼の予防と対策を徹底する契機としなければならない。

----万一、火事が起きたとしてもロンドンと同じような惨事になる可能性は低い、というのが多くの専門家の見解である。
 ただし、防災設備や住民の防火意識に「経年劣化」が起こることを忘れてはならない。新築当時は限りなく小さかったはずの延焼リスクが、いつのまにか拡大している可能性はどこでもあり得る。
 燃えやすい物をベランダに放置していないか。防災設備に不具合は起きていないか。住民、ビルの施行・管理業者、行政が絶えず検証していくことが重要である。





以下引用



産経新聞 2017.6.18 05:01
【主張】高層ビル火災 延焼対策の検証と徹底を


 24階建ての公営住宅が炎と煙に包まれた。上層階の住民は、逃げる手立てがなかっただろう。
 ロンドン西部で14日未明(日本時間同日午前)に大規模なビル火災が発生した。多数の犠牲者と行方不明者が出ている。炎上するビルの映像と住民らの証言は、高層ビル火災の怖さを全世界に生々しく伝えた。
 自分の住むタワーマンションは大丈夫なのか。日本でも、多くの人が不安を抱いたはずだ。高層ビルの火災リスクを再認識し、出火、延焼の予防と対策を徹底する契機としなければならない。
 ロンドンの火災が大惨事となった最大の要因は、出火元から上層階へ延焼したことである。はしご車の届かない上層階に火が回ると、消火や延焼防止が極めて困難になるうえに、垂直方向への延焼は速く、激しいからだ。
 ロンドン火災の出火、延焼の原因は特定されていないが、8階付近が火元で、短時間に最上階に達したとみられている。また、映像などから、外壁に燃えやすい部材が使用されていた可能性が指摘されている。燃え尽きた公営住宅は、外壁の大規模改修を昨年終えたばかりだった。
 日本では平成8年に、広島市で20階建て市営住宅の9階から出火し、20分ほどで最上階に達する火事があった。バルコニーの仕切りに、燃えやすいアクリル板が使われていた。
 日本の高層ビルは延焼防止構造が義務付けられており、広島の市営住宅火災後は特に、外壁や内装にも燃えにくい材料の使用が徹底されているという。
 万一、火事が起きたとしてもロンドンと同じような惨事になる可能性は低い、というのが多くの専門家の見解である。
 ただし、防災設備や住民の防火意識に「経年劣化」が起こることを忘れてはならない。新築当時は限りなく小さかったはずの延焼リスクが、いつのまにか拡大している可能性はどこでもあり得る。
 燃えやすい物をベランダに放置していないか。防災設備に不具合は起きていないか。住民、ビルの施行・管理業者、行政が絶えず検証していくことが重要である。
 中低層の雑居ビル、オフィスビルや一般の住宅も同じだ。
 ロンドンの惨事を「対岸の火事」とせず、命を守る取り組みにつなげなければならない。
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時事通信(2017/06/17-21:27)
立ち入りの8割で違反指摘=都内高層マンション-東京消防庁
 東京都内にある高層マンションのうち、昨年東京消防庁の立ち入り検査を受けたマンションの8割が、消防法違反を指摘されていたことが17日、同庁への取材で分かった。ロンドンでは高層アパートで大規模な火災が起きている。放置すれば出火の際に逃げ遅れるなどの恐れがあることから、同庁は早急な改善を求めている。
 同庁によると、31メートルを超す共同住宅が高層マンションとされ、都内には9288棟ある。同庁が昨年1年間に立ち入り検査したのは576棟で、うち463棟で同法違反があった。指摘内容は防火管理者の未選任や消防計画の不備、消防用設備の点検の未実施、未報告などだった。
 消防法では共同住宅などで収容人数が50人を超える場合、防火管理者を選任し消防計画を立て、避難訓練をするよう定められている。16日現在で、302棟が依然改善されないままだという。


TBSニュース
都内高層マンション、8割が消防法違反指摘される
 東京都内にある高層マンションのうち、去年1年間に東京消防庁の立ち入り検査を受けたマンションのおよそ8割が、消防法違反を指摘されていたことが分かりました。
 東京消防庁によりますと、高さ31メートルを超える高層マンションは東京都内に9288棟あり、去年1年間に立ち入り検査をした576棟のうち、およそ8割にあたる463棟で消防法違反があり、16日までに302棟は改善されないままだということです。違反の多くは、避難訓練を取りしきる防火管理者がいないことや消防計画の不備などでした。
 今月14日には、ロンドンの高層マンションで大規模な火災が起き、多くの死傷者が出ていて、東京消防庁は引き続き違反の改善を求めていくということです。


読売新聞 2017年06月17日 15時00分
高層マンションの8割、消防法違反…東京消防庁
 昨年1年間に東京消防庁の立ち入り検査を受けた東京都内の高層マンション576棟のうち約8割(463棟)が、消防法違反を指摘されていたことが同庁への取材でわかった。
 違反の大半は避難訓練を取り仕切る防火管理者の不在と消防設備の未点検だった。ロンドンの24階建て住宅で起きた火災では多数の死傷者が出ており、専門家からは国内の防火策徹底を求める声が上がっている。
 同法で「高層」と定義される高さ31メートル(11階相当)を超えるマンションは都内に9288棟あり、昨年は153件の火災が発生し、2人が死亡、58人がけがを負った。はしご車の放水が届かず、消火や避難に時間がかかることが多いという。
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経済プレミア・トピックス 2017年6月18日 編集部
「タワマン火災」で命を救う“訓練と下見と顔見知り”
 英ロンドン西部の高層住宅(24階建て120室)の大規模火災は、多くの死傷者が出る大惨事になった。超高層のタワーマンションが増える日本でも、今回の火災はひとごとではない。2015年3月、東京都千代田区の25階建て高層マンションで火災に遭遇し、避難した50代夫婦は「警報は鳴ったが最初は訓練だと思った。火災という嫌な事態を受け入れたくない気持ちが、最初の判断を誤らせた」と、当時の心理状態を語ってくれた。【経済プレミア編集部・戸嶋誠司】
◇千代田区の25階建てマンション20階から出火
 火災が発生したのは千代田区西神田の「西神田コスモス館」。地上25階、地下2階、高さ95メートルの高層複合施設で、低層階に保育所や児童館、7階から25階に区営住宅がある。2015年3月2日午前8時半ごろ、20階の部屋から出火し、建物内に警報音が鳴り響いた。
 高層階に住む夫婦は当時、出勤の支度をしていた。
 夫:「玄関脇の洗面所にいた妻が『警報が鳴っている』と言い、確かに室外から『キンコン、キンコン、火事です、火事です』という警報が聞こえてきました。でも最初は『訓練かな』と思って聞き流していました」
 夫は、警報を深刻に受け止めなかった。本来なら重大事態なのに、非日常すぎて状況をうまくのみ込めなかったという。
 ドアを出て内廊下に面した吹き抜けをのぞいても、火や煙は見えないし、臭いもしなかった。近所の人たちも様子を見に出てきたが、今ひとつ実感がわかない様子だった。
 その後、警報音と一緒に「20階で火災が発生しました。避難してください」というアナウンスが流れ始め、ひとまず階下に逃げることになった。貴重品と手回り品を持ち、ダウンジャケットを羽織って子供を抱え、妻と一緒に共用廊下に出た。
 その時、階下から「火事よー! 逃げてー! 逃げてー!」という女性の叫び声が聞こえてきて、初めて「ぞわっ」としたという。
 夫:「『火事よー!』という切迫した声、女性の肉声が聞こえて初めて、火事であることを受け止めました。『まじか、やばい』と思い、建物内側の非常階段を使って家族3人で階下に向かいました」
◇避難経路を下見していたのでパニックを避けられた
 建物には非常階段が二つ、エレベーターが3基あるが、火災時のエレベーター使用は危険なので、迷わず非常階段を目指した。
 妻:「区営住宅なので、何度も避難訓練をしていたためパニックは起きませんでした。非常階段でもみんなが声を掛け合い、冷静に下りていた」
 火元の20階を過ぎ、19階まで下りて、「最悪のケースは避けられたと思って、ほっとした」という。
 地上に到着すると、建物前の公園に避難住民がたくさんいて、階上を見上げていた。20階の部屋からは黒煙がもくもくと上がっていた。消防隊のはしご車がはしごを伸ばすが、10階あたりにしか届かない。改めて、高層階で何かあったら自力避難するしかないことを実感した。
 火災は、火元の部屋に住む男性が自室に灯油をまいて放火したことが原因だった。火災を知った住民はすばやく119番通報し、18階の自室から出火元の20階に上がって消火活動をした人もいた。
 消防隊は消防車約40台を出して消火にあたった。各フロアに設置されている「連結送水管」からの放水で火を消し止めたという。
 初期対応が良かったため、男性を含む3人がやけどを負ったものの、70平方メートルの部屋を焼いただけで延焼はせず、死者もいなかった。不幸中の幸いだった。神田消防署は後に、初期消火や避難誘導をした住民5人に感謝状を贈った。
 妻は、ロンドンンの高層マンション火災の映像を見て、当時の情景を克明に思い出したという。
火災で黒く焼け焦げた高層マンション=東京都千代田区で2015年3月2日、本社ヘリから梅村直承撮影
 「警報音を聞いても最初は火事だと信じなかったし、緊急を要するのに、何を持ち出すかタンスの前であれこれ迷ったりしました。嫌な事態を受け入れたくないという心理が働いて、初動が少し遅れたかもしれません。でも、避難経路を事前に下見し、避難訓練にも参加していたので、他の住民と声を掛け合いながらうろたえず、落ち着いて行動できたと思います。準備は、大事ですね……」
◇事前の準備が大事な命を救う
 夫婦が勧めるマンション火災対策をまとめてみると……
 (1)非常階段と避難経路を必ず下見しておく
 建物内の非常階段の中には、ふだんはドアを施錠してあって、非常時にプラスチックカバーを破壊して解錠するタイプのものがある。事前に知っておくと焦らずに済む。なお、火災の時はエレベーターを使うと危険。火元から離れた非常階段や避難経路を使う。また、バルコニーの隔壁や避難用はしごの使い方を調べておく。
 (2)奥の部屋にいると警報が聞こえないことがある。管理組合で話し合っておく
 警報音の聞こえ方は階数や部屋によって違うことがある。聞こえなかったら命取り。管理組合で音量や時間について確認しておく。
 (3)避難グッズを用意しておく
 すぐ避難しなければならないとき、何を持ち出すかを考える余裕はない。避難袋に最低限の緊急物資を入れ、用意しておく。
 (4)避難訓練に参加し、近隣の人と顔見知りになっておく
 自治会や管理組合主催の避難訓練には必ず参加する。お互い顔見知りになれば非常時に助け合える。コミュニティーをしっかり機能させることが防災に役立つ。
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MBS 毎日放送 06/16 20:02
ロンドン火災、関西の高層住宅は大丈夫なのか
 これまでに17人の死亡が判明したイギリス・ロンドンの高層マンション火災。数百人が住んでいたこの建物は1974年に建てられた公営住宅でした。
 「29年勤めているが今回のような火災は見たことがない」(ロンドン消防隊コットン署長)
 関西でも1970年代から公営の高層住宅が多数建設されたほか近年ではタワーマンションの建設ラッシュとなっています。もし火災が発生したらどうやって火を消すのでしょうか?大阪市消防局で使われている「はしご車」の性能を体験させてもらいました。
 「大阪市のすべての区に配備されているはしご車です。どれぐらい高さまで上がるのか、乗せてもらいます」(神崎智大記者リポート)
 大阪市が23台保有する40メートル級のはしご車。動き出すと思っていたよりもかなり早いスピードではしごが伸びきっていきます。わずか1分ほどで一気に最高到達点へ。
 「高さ40メートルまでやってきました。ビル13階に相当する高さ、風にゆれてかなり怖いです。このはしご車でも届かない高さのビルが大阪にも数多くあります」
 大阪市にはさらに大きな50メートル級のはしご車も配備されていますが、それでも届かない高さでロンドンのような火事が起きたらどうすればいいのでしょうか。
 「先日ロンドンで起こった火災、日本では考えられないような火災だと思います」(大阪市消防局予防部 加藤欽也消防司令)
 日本の高層ビルには、大規模火災を防ぐためのさまざまな設備が導入されているといいます。そのひとつが連結送水管。
 「これが各階の放水口とつながっています。本来は消防隊がホースを伸ばして上がっていくんですが、建物の一番高い階まで金属の配管がつながっていて、ホースの代わりに配管の中を水が通っていく」
 高層ビルの中には、あらかじめ消防隊が使用するための金属管が通っていて、1階にある送水口と消防車をつなげばポンプで水が送られます。消防隊は非常エレベーターで上層階へ行き、上にある放水口にホースをつなげば、すぐに消火作業ができる仕組みになっています。連結送水管は7階以上の建物には必ず設置されているといいます。天井のスプリンクラーからもいざとなれば大量の水が。
 「1分間に80Lの水が出ます」
 Q.シャワーとかのレベルではない?
 「お風呂が200Lぐらいですので、3分間でお風呂がいっぱいになる」
 日本の高層マンションは、火災が発生しても隣の部屋には燃え移らない耐火構造でつくられているほか、11階以上であればスプリンクラーの設置が義務付けられ、カーテンなども燃えにくい製品の使用が義務付けられています。地元メディアによれば、あのロンドンの高層住宅にはスプリンクラーがなかったといいます。日本でも1972年より前のビルであれば、設置されていない可能性もあるといいます。
 「高層の建物においては、建築基準法、消防法の非常に厳しい基準がありますので、大規模火災の心配はないと思っております」(大阪市消防局予防部 加藤欽也消防司令)
 日本のビルの高い安全性も設備が正しく動いてのこと。ロンドンを対岸の火事としないよう日ごろの備えが重要です。
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東スポWeb- 2017年06月15日 17時00分
ロンドンで高層ビル大火災 日本のタワーマンションは大丈夫か
 英国ロンドン西部の24階建てのタワーマンションで14日未明(日本時間同日午前)に火災が発生し、死者12人、負傷者78人が出る大惨事となった。マンション全体が燃える大規模火災で、消防隊も全く手が出ない状況だった。タワマンや超高層ビルがひしめく日本でもあり得る火災なのか?
 現場となったグレンフェル・タワーは1974年に建てられた。火災は午前1時前後に低層階で発生した模様。120室あり400~600人が居住し、就寝中のため取り残された人も多かったと報じられている。飛び降りたり、幼児を窓から投げた人も。防火体制に不備があったとの怒りも渦巻いているという。
 建物は昨年、大規模改修工事が行われたばかりだが、火災報知機が作動していなかったとの証言もある。元東京消防庁消防官で防災アナリストの金子富夫氏は「外装材や内装材が防火規制(をクリアしたもの)でないものであれば、全棟に延焼する大火災は当たり前に発生する。当局の規制がかなりズサンだったのでしょう」と指摘する。
 日本でもタワマンの建設ラッシュで、超高層ビルも各都市で建てられている。大規模火災が起こる可能性はないのか?
「日本は建築基準法や消防法で防火規制が厳しく、不燃性の壁や建材、カーテン等を使用しなければならないほか防火区画やスプリンクラーの設置が義務付けられている。燃えたとしてもせいぜい一部屋が燃える程度でしょう」(金子氏)
 ただ過信は禁物だという。
「建物そのものが消防的には大丈夫でも居住者が室内に家具や燃えやすい物を置いていれば、延焼する危険はある。また大規模地震が発生した際には消防活動も追いつかなくなる」(金子氏)
 タワマンや超高層ビルで火災が起きた場合の弱点は、はしご車での消火が届かないことだ。東京消防庁では、はしご車のはしごが伸びる最大は40メートル。一般的に高さ60メートル以上は超高層ビルに定義されるが、下からの“チョロ水”か、もしくは全く届かないことになる。
 また非常扉や防火扉の前に荷物が置かれ、作動せずに火災が広がった例はごまんとある。
「東京、大阪など超高層ビルが乱立している環境で、消火には100メートル、200メートル級のはしご車、ドローン消火など新たな体制が必要となってくる。日本にとっても肝に銘じてほしい火災です」(金子氏)
 ロンドンの火災は、やはり“対岸の火事”と軽視はできない。
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