2017-07-05(Wed)

ヒアリ 日本で繁殖の恐れ 大阪港で女王アリ確認

中国定期コンテナ扱う63港にヒアリ対策要請 国交省

ヒアリ日本繁殖の恐れ 大阪港女王アリ確認
----強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が相次いで見つかっている。大阪港では女王アリと巣とみられる穴も確認された。ヒアリは定着すると駆逐するのが難しい。国土交通省や環境省はすでに国内で繁殖している恐れがあるとして、港湾を管理する自治体に警戒と対策強化を求めている。
日本経済新聞 2017/7/4 22:06)

◇国交省、中国定期コンテナ扱う63港にヒアリ対策要請
----国土交通省は4日、6月18日に神戸港で、30日に名古屋港、7月3日に大阪港と相次いで「ヒアリ」が確認されたことを受け、全国港湾の港湾管理者に対し、ヒアリ対策を文書で要請したと発表した。
----7月3日に大阪港でヒアリが発見された場所が、南沙港のコンテナ貨物を通常取り扱う場所ではなかったものの、中国からのコンテナ貨物を多く取り扱う場所であることを考慮し、南沙港に限らず中国からの定期コンテナ航路を持つ63港湾にも、コンテナを取り扱うヤードとその周辺区域にベイト剤を設置するなどの対策を要請した。
(LogisticsToday2017年7月5日)

東京新聞)【社説】強毒ヒアリ侵入 定着させてはならぬ(7/5)

報道発表資料
中国の港湾からの貨物の取扱施設にかかる「ヒアリ」対策について
平成29年7月4日 国土交通省
http://www.mlit.go.jp/common/001191714.pdf


港湾管理者一覧表
平成29年4月 1日  国土交通省港湾局
http://www.mlit.go.jp/common/001184495.pdf






以下引用



東京新聞 2017年7月5日
【社説】強毒ヒアリ侵入 定着させてはならぬ


 強い毒を持つ南米原産のヒアリ(火蟻)の侵入が神戸港、名古屋港、大阪南港で確認された。米国などで大きな被害をもたらしてきた厄介なアリである。国内への拡散、定着を許してはならない。
 神戸港、名古屋港では、いずれも中国・広州市の南沙港から届いたコンテナで見つかった。
 さらに大阪南港では、既に駆除したアリの死骸を調査する中でヒアリが確認された。繁殖につながる女王アリも含まれていた。
 大阪南港でも確認されたことを受け、国土交通省は四日、全国九百三十三港の港湾を管理する自治体などに対し、中国との航路がある場合には駆除対策を取るよう要請した。
 ヒアリが注目されるようになったのは、一九三〇年代に米南部アラバマ州に侵入し、北米大陸へ拡散してからである。生息域は年に約十キロのペースで米国東南域に広がっていったと推測される。
 二〇〇〇年代に入ると、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、中国、香港などでも相次いで確認された。オーストラリアや中国では既に大きなアリ塚が形成されており、九〇年代には人知れず侵入が始まっていたらしい。
 環太平洋諸国への分布の拡大を考えれば、日本への侵入は時間の問題だったといえる。環境省も〇五年、ヒアリを特定外来生物に指定し、注意を喚起していた。来るべきものが来た、と捉えて着実に対策を講じたい。
 ヒアリはアルカロイドの強い毒を持ち、刺されると死に至ることもある。生態学者の東正剛博士らが〇八年に出版した『ヒアリの生物学』によると、米国では、年間約百人が死亡しているという。
 日本にも、時に人の命を奪うスズメバチなどが生息しているが、ヒアリが厄介なのは、舗装道路脇の裸地、都会の公園など絶えず人の手が入る環境を好むことだ。
 懸念されるのは、人的被害だけではない。ヒアリは電気にひかれて集まる傾向があり、米国では、漏電による火災、信号機など電気施設の故障といったヒアリ被害も多発しているという。
 要するに、国内に拡散、定着させてはならないのである。コロニー(巣)を作られ、繁殖が始まってしまえば、根絶は難しい。水際対策の徹底が求められる。
 数が少なければ、例えば熱湯をかけることでも駆除できる。関係機関による監視の徹底はもちろんのこと、私たち市民も足元に目を配り、定着を阻止したい。
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中国の港湾からの貨物の取扱施設にかかる「ヒアリ」対策について
平成29年7月4日 国土交通省
http://www.mlit.go.jp/report/press/port01_hh_000188.html
6月18日に神戸港で、同30日に名古屋港で特定外来生物「ヒアリ」が確認されたことに続き、昨日大阪港においてもヒアリが確認されたことを受け、国土交通省は、全国の港湾の港湾管理者に対し、 ヒアリ対策を文書で要請しました。
 6月18日に神戸港で、同30日に名古屋港でヒアリが確認されたことに続き、昨日大阪港においてもヒ
アリが確認されました。
  これまで、国土交通省港湾局では、6月19日に全国125の主要港の管理者に緊急点検を要請し、同30日には、全国の港湾管理者に対し、南沙港で積込まれたコンテナ貨物を取扱う場合の注意喚起を行うとともに、特に南沙港からのコンテナ定期輸送サービスが行われている22港湾においては、地方環境事務所と調整の上、ベイト剤(殺虫餌)をヤードに設置する等、適切な対策を講じるよう要請してきました。
 国土交通省港湾局は、昨日の大阪港におけるヒアリの発見場所が、南沙港のコンテナ貨物を通常取扱う場所ではなかったものの、中国からのコンテナ貨物を多く取扱う場所であることに鑑み、南沙港に限らず中国からの定期コンテナ航路を有する港湾においては、地方環境事務所と調整の上、当該コンテナを取扱うヤードとその周辺区域にベイト剤(殺虫餌)を設置する等、適切な対策を講じるよう要請しました。
 なお、今後も必要に応じて、環境省と連携して適切に対応することとしています。

添付資料
報道発表資料(PDF形式:1227KB)
http://www.mlit.go.jp/common/001191714.pdf
お問い合わせ先
国土交通省港湾局総務課 山崎、桒原
TEL:03-5253-8111 (内線46162,46163) 直通 03-5253-8662 FAX:03-5253-1648
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LogisticsToday2017年7月5日 (水)
国交省、中国定期コンテナ扱う63港にヒアリ対策要請
国土交通省は4日、6月18日に神戸港で、30日に名古屋港、7月3日に大阪港と相次いで「ヒアリ」が確認されたことを受け、全国港湾の港湾管理者に対し、ヒアリ対策を文書で要請したと発表した。
 これまで国交省港湾局では、6月19日に全国125の主要港の管理者に緊急点検を要請し、30日には、全国の港湾管理者に対し、南沙港で積み込まれたコンテナ貨物を取り扱う場合の注意喚起を行うとともに、特に南沙港からのコンテナ定期輸送サービスが行われている22港湾ではベイト剤(殺虫餌)をヤードに設置するといった適切な対策を講じるよう要請してきた。
7月3日に大阪港でヒアリが発見された場所が、南沙港のコンテナ貨物を通常取り扱う場所ではなかったものの、中国からのコンテナ貨物を多く取り扱う場所であることを考慮し、南沙港に限らず中国からの定期コンテナ航路を持つ63港湾にも、コンテナを取り扱うヤードとその周辺区域にベイト剤を設置するなどの対策を要請した。
■中国からの定期コンテナ航路を持つ63港湾
東京、横浜、川崎、名古屋、四日市、大阪、神戸、下関、北九州、博多、苫小牧、室蘭、小樽、釧路、石狩湾新、函館、八戸、仙台塩釜、秋田、酒田、小名浜、茨城、鹿島、千葉、新潟、直江津、伏木富山、金沢、敦賀、清水、御前崎、三河、舞鶴、堺泉北、和歌山下津、境、浜田、水島、福山、広島、呉、徳山下松、大竹、岩国、宇部、三田尻中関、徳島小松島、高松、松山、今治、三島川之江、高知、伊万里、長崎、三池、八代、熊本、大分、細島、油津、川内、志布志、那覇


産経ニュース 2017.7.4 13:33
933港にヒアリ対策要請 国交省、中国航路が対象
 国土交通省は4日、大阪市の大阪南港で毒性を持つ南米原産のヒアリが確認されたことを受け、全国933港の港湾を管理する自治体などに対し、中国との貨物航路があれば、港内のコンテナ置き場に殺虫剤入りの餌を置くよう要請した。
 神戸、名古屋両港のヒアリは中国・南沙港からのコンテナで見つかった。
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日本経済新聞 2017/7/4 22:06
ヒアリ、日本繁殖の恐れ 大阪港女王アリ確認
 強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が相次いで見つかっている。大阪港では女王アリと巣とみられる穴も確認された。ヒアリは定着すると駆逐するのが難しい。国土交通省や環境省はすでに国内で繁殖している恐れがあるとして、港湾を管理する自治体に警戒と対策強化を求めている。
 環境省は6月30日、大阪港でヒアリに似た毒を持つ「アカカミアリ」が見つかったことを受け、緊急調査を実施。約100匹のアリを採取した。殺虫剤をまいた地面を3日に再び調べたところ、アスファルトの割れ目から羽アリを含む約50匹の死骸が出てきた。
 同省は4日、大阪港のアリをヒアリと断定、1匹は女王アリだったと発表した。女王アリの確認は国内で初めて。巣をつくっていた可能性が高いという。羽アリは風に乗ると10キロメートル以上移動できるため、同省は港湾周辺に巣がないかさらに調べる。
 また、輸入貨物が多い東京、横浜、名古屋など7港で行っている緊急調査の対象に苫小牧、広島、鹿児島など15港を加える。
 国交省は女王アリの確認を受け、全国の933港を管理する自治体などに対し、発見時の速やかな連絡を要請。ヒアリは生息地の中国などから輸入される貨物に紛れて上陸したとみられ、同省は東京港や横浜港など中国との定期貨物便を運航する63港にはコンテナを扱う区域「ヤード」とその周辺に殺虫餌を置くよう求めた。
 ヒアリは5月26日に兵庫県尼崎市で初確認されて以降、神戸、名古屋、大阪の各港で見つかっている。九州大学の村上貴弘准教授(行動生態学)は「続けて見つかったのは中国などで爆発的に増えているためではないか」との見方を示した。女王アリは1日に2000~3000個の卵を産むとされ、いったん定着すると、完全に駆除するのは困難。米国では経済的な損失が年間に数千億円と試算されている。2001年に侵入が確認されたニュージーランドは1つの巣に1億円以上を投じて2年がかりで根絶に成功した。オーストラリアや中国でも多額の費用をかけて駆除を進めている。
 国内に定着した可能性について、国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室の五箇公一室長は「現状では評価できないが、潜伏していて10年後に爆発的に増える可能性もある」と予測。港周辺の緑地や公園の警戒態勢の強化が必要と訴える。
 ▼ヒアリ 体長が2.5~6ミリほどの小型のアリで、体は赤茶色。熱帯原産だが、亜熱帯や温帯でも生息できる。腹にある毒針で刺されるとやけどのような激痛が生じるため「火蟻(ひあり)」の名がついた。ショック症状が出ると死ぬこともある。
 在来のアリと競合すると、巣を襲って全滅させる。「世界の侵略的外来種ワースト100」に分類されており、環境省は2005年に特定外来生物に指定した。
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産経ニュース 2017.7.4 22:51
【強毒ヒアリ】ヒアリの「女王」国内初確認 卵未発見も繁殖の可能性 大阪・南港
 国内で初確認されたヒアリの女王アリ個体(環境省提供)
 大阪南港(大阪市住之江区)で強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が新たに見つかった問題で、環境省は4日、付近で駆除した個体の中から、女王アリ1匹が国内で初めて確認されたと明らかにした。卵は見つかっていないが、女王アリは1日に千個以上の卵を産む能力があるとされ、同省は、巣を作り繁殖していた恐れもあるとみて調査している。
 環境省によると、6月29日に住之江区内の倉庫に搬入された中国・香港からのコンテナで、毒を持つ別の外来種「アカカミアリ」が確認され、同30日に周辺を調査した結果、アスファルトの亀裂でヒアリがまとまった状態で見つかった。環境省の地元事務所によると、目視で約100匹がいたとみられる。
 同日に殺虫剤などで駆除し、約10匹の死骸を回収した。同じ場所で7月3日に回収したアリの死骸約50匹の中の1匹が4日、ヒアリの女王アリと確認された。
 6月30日の駆除以降、周辺で生きたヒアリは捕獲されておらず、卵やアリ塚も確認されていない。アリ塚の形成には2~3年かかるといい、環境省は「増殖しているとしても初期段階」とし、毒が含まれた餌を置くなどの対策をしている。
 ヒアリは体長約2・5~6ミリ。女王ヒアリは体長や腹部が大きかった。
 ヒアリは5月下旬に兵庫県尼崎市に運ばれたコンテナから初めて見つかり、神戸港(神戸市)と名古屋港(愛知県弥富市)でも確認された。いずれも中国・広州市からのコンテナで、環境省は大阪港のヒアリとの関連を調べる。


朝日新聞 2017年7月4日12時50分
大阪港でヒアリ発見、女王アリも生息か 繁殖の可能性も
 環境省と大阪市などは4日、大阪南港(大阪市住之江区)で、強い毒を持つ外来種の「ヒアリ」が見つかったと発表した。国内での発見は、兵庫県尼崎市、神戸市、愛知県弥富市に続き4件目。女王アリとみられる個体もいたという。同省によると、女王アリとみられる個体が国内で見つかったのは初めて。
 大阪市によると、環境省が6月30日、同港を調査したところ、香港から来たコンテナ周辺の地面から、ヒアリか、別の毒を持つ外来種アカカミアリの可能性のあるアリをまとまった数で発見。環境省が専門家に依頼して調べたところ、7月3日、一部がヒアリであることがわかった。さらに同日、約50体のヒアリとみられるアリの死骸を回収。女王アリとみられる個体も含まれていた。同省は付近でヒアリが繁殖している可能性もあるとみて、今後、詳しい調査を進める。
 ヒアリは南米原産。体長は2・5~6ミリ。攻撃性が高く、刺されるとやけどのような激痛が走り、アレルギー反応のアナフィラキシーショックによる死亡例もある。一目で見分けるのは難しく、環境省は「あやしいと思ったら触らず、万一刺されたらすぐ病院へ」と注意を呼びかけている。
■女王アリ確認「不思議ではない」
 大阪港で今回、女王アリとみられる個体も見つかったことについて、熱帯のアリに詳しい兵庫県立人と自然の博物館の橋本佳明主任研究員は「ヒアリは集団で移動するため、女王アリがいても不思議ではない」と話す。
 アリの多くの種類は一つの巣に女王アリが1匹いるだけだが、ヒアリの場合は複数匹がほとんど。女王アリは1日千個以上の卵を産み、繁殖力が強い。橋本さんは「まだ港周辺にとどまっている可能性が高く、水際で食い止めなければならない」と話す。
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朝日新聞デジタル2017年7月4日17時24分
専門家「ヒアリ、定着の可能性高まる」 交雑し凶暴化も
 ヒアリの「女王アリ」とみられる個体が見つかったことについて、九州大の村上貴弘准教授(行動生態学)は「日本にヒアリが定着する可能性が高まった」と指摘する。
 数万匹がすむ巣(コロニー)が形成されるのにかかる期間は、半年から1年。新たな女王アリが誕生すれば、港湾地域の外にも生息エリアが広がる恐れがある。村上さんは「ヒアリは公園や草地などの開けた環境を好み、住宅地でも注意が必要になる」と話す。
 南米原産のヒアリは、貨物にまぎれるなどして米国や中国、台湾、豪州などですでに定着。ニュージーランドでは侵入後に根絶に成功したが、巣の発見から根絶の確認まで2年かかっている。水際でいかに封じ込めるかが緊急の課題だ。
 一方、熱帯アリの分類に詳しい兵庫県立人と自然の博物館の橋本佳明主任研究員によると、国内に入り込んだほかの種類の外来アリとヒアリが交雑し、新たな「雑種」を作る可能性もあるという。
 実際、米国ではアラバマ州やミシシッピ州で、ヒアリが近縁種のアリと交雑したケースが報告されている。たとえば大阪南港の同じ場所で見つかった近縁種のアカカミアリと、雑種を作る可能性も否定できないという。橋本さんは「もし雑種を作った場合、より凶暴なアリになる恐れもある」と指摘する。(石倉徹也、後藤一也)


朝日新聞 2017年7月4日19時44分
新たなヒアリ確認されず 名古屋港・四日市港
 名古屋港鍋田ふ頭(愛知県弥富市)のコンテナターミナルで6月30日、強い毒を持つ外来種の「ヒアリ」7匹が確認されたことを受け、ふ頭内の緊急調査をしていた同港管理組合は4日、新たなヒアリは見つからなかったと発表した。
 調査は1日から実施。同日には見慣れないアリ数十匹を見つけ、環境省に鑑定を依頼していた。4日にヒアリではないことが判明したという。
 四日市港管理組合(三重県四日市市)も4日、同港の緊急点検で在来種と特定できなかった188匹からヒアリや別の毒を持つ「アカカミアリ」は確認されなかったと発表した。管理組合が同省に鑑定を依頼していた。
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NHK 7月4日 20時31分
強毒「ヒアリ」 大阪港でも見つかる 女王アリ国内で初確認
 強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」が大阪港で見つかり、女王アリが含まれていたことが環境省の調査でわかりました。国内でヒアリの女王アリが見つかったのは初めてで、環境省は、周辺で繁殖していないかどうか引き続き調べることにしています。
 環境省近畿地方環境事務所などによりますと、先月23日に大阪港の倉庫に搬入されたコンテナから外来種の「アカカミアリ」が確認されたため、先月30日、周辺で専門家による緊急調査を行ったところ、地面から「アカカミアリ」や「ヒアリ」と見られるまとまった数のアリが見つかりました。
 このため、殺虫剤で周辺の駆除を行い、一部をサンプルとして採取したところ、採集したうちの10匹が「ヒアリ」だとわかりました。
 「ヒアリ」は、これまで神戸港や名古屋港で見つかっていますが、大阪港で確認されたのは今回が初めてです。
 さらに、殺虫剤をまいた地面から50匹程度のアリの死骸が見つかり、この中にヒアリの女王アリが含まれていたことが新たに確認されました。
 国内で、ヒアリの女王アリが確認されたのは初めてで、環境省近畿地方環境事務所は、周辺で繁殖していないかどうか引き続き調査を進めることにしています。
5日 現地に専門家や職員を派遣へ
ヒアリが、新たに大阪・住之江区の南港で見つかったことを受けて、山本環境大臣は4日の会見で「防除に注力することが大切だ」と述べ、5日、現地に専門家や職員を派遣し、周辺に広がっていないか詳しく調査することを明らかにしました。
 環境省によりますと、先月30日、大阪・住之江区の南港のアスファルトの割れ目などから多数のアリが見つかり、殺虫剤で周辺の駆除を行うとともに、専門家が一部を詳しく調べた結果、3日、ヒアリだと確認されました。
 また、殺虫剤をまいた地面から3日、50匹ほどのアリが新たに見つかり、中には女王アリと見られるアリも含まれていたということです。
 山本環境大臣は、4日の閣議後の記者会見で、「女王アリだとすれば、まとまった数のアリがいる可能性が高いと言える。いずれの場合も水際でしか見つかっていないので、防除に注力することが大切だ」と述べました。
 そのうえで周辺に広がっていないか確認するため、5日、現地に専門家や職員を派遣してさらに詳しく調査することを明らかにしました。
 国内でヒアリが確認されたのは、神戸港、名古屋港などに続いて、4例目です。
神戸港や名古屋港でも
ヒアリは、これまでに神戸港や名古屋港などでも見つかっています。
 ヒアリが国内で初めて確認されたのは先月9日。中国・広東省から送られ神戸港で陸揚げされたコンテナを、保管場所の尼崎市で調べたところアリの巣が見つかり、専門機関でヒアリと確認されました。
 これを受け、コンテナが置かれていた神戸市と尼崎市の合わせて3か所で緊急調査が行われた結果、神戸港のコンテナ置き場の路面から見つかった100匹程度のアリが、ヒアリだったことが新たにわかりました。
 さらに、先月24日に名古屋港に陸揚げされたコンテナの上からも外来種と見られる7匹のアリが見つかり、環境省は、鑑定した2匹がヒアリだったと明らかにしました。
専門家「ヒアリ侵入初期の対策が重要」
ヒアリなどの外来生物に詳しい国立環境研究所生物・生態系環境研究センターの五箇公一室長は「見つかったのはヒアリとしてはまだ小さい集団で、広がる前に発見できたといえる。よく探せば国際貨物が入るほかの港でも見つかる可能性は高いと考えられるので、モニタリングを強化し、地元の自治体と情報を共有して対策をとることが重要だ。侵入初期に対策をとって分布拡大を防いだニュージーランドのように、上陸してまもない状態の時に発見し、対策をとることが求められる」と話しています。
ヒアリに触らないで
大阪市の吉村市長は記者団に対し、「ヒアリは猛毒を持っているので、大阪市としてはまず、周辺の住民にヒアリに触らないよう注意喚起をしていきたい。そのうえで国と連携して、これ以上ヒアリが広がらないように水際で防止するために駆除に力を入れる」と述べました。
国交省が対策要請
大阪・住之江区の南港で新たにヒアリが見つかったことを受けて国土交通省は4日、中国と定期航路を結んでいる全国63の港の管理者に対して、コンテナ置き場に殺虫効果のある餌を設置するなどの対策をとるよう文書で要請しました。また、このほかの港の管理者に対しても作業を行う際には十分注意するとともに、もしヒアリと見られるアリが確認された場合は、国交省と環境省に速やかに通報するよう呼びかけています。
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朝日新聞 2017年7月4日10時44分
猛毒ヒアリってどんなアリ? 学名に「無敵」、対策は…
ヒアリとは
■(いちからわかる!)猛毒アリが国内で見つかったの?
 コブク郎 外国から猛毒(もうどく)アリが来たんだって?
 A ヒアリだね。5月下旬に兵庫県尼崎(あまがさき)市で国内で初めて確認され、その後も神戸港と名古屋港で見つかった。体長は2・5~6ミリ。毒針で刺(さ)されると激しい痛みがある。漢字で「火(ひ)蟻(あり)」と書き、学名の「Solenopsis invicta(ソレノプシス・インビクタ)」は、いわば「無敵のアリ」という意味だ。
 コ こわいな。
 A これまでに見つかったのは、中国・広州市から貨物船で運ばれたコンテナの内外と、そのコンテナが荷揚(にあ)げされた港の保管場所付近だ。環境(かんきょう)省が、全国の大規模な7港湾(こうわん)で専門家による調査を始めたよ。
 コ ほかのアリとは見た目がちがうのかな?
 A 赤茶色っぽく、土や砂でドーム状の独特のアリ塚(づか)をつくるのが特徴(とくちょう)だ。ただ、一目で見分けるのは専門家でも難しい。とにかくあやしいと思ったら近寄らず、さわってはいけない。
 コ もし刺されたら?
 A 軽度なら痛みやかゆみ、重度なら動悸(どうき)やめまいが引き起こされるんだ。海外では急性アレルギー症状(しょうじょう)による死亡例もある。体調が悪くなったらすぐに病院に行く必要があるよ。
 コ どんな国にいるの?
 A 南米原産だけど、今回のように貨物などに紛(まぎ)れて移動し、米国やオーストラリア、中国、マレーシアなどに生息域を広げてきた。生態系への影響(えいきょう)も大きく、日本では特定外来生物に指定し、警戒(けいかい)してきた。
 コ 日本でも生息してしまうのかな?
 A 今回は消毒して死滅(しめつ)させたよ。ただ、女王アリは1日千個以上の卵を産むことができて繁殖力(はんしょくりょく)が強く、いったん定着すると根絶が難しいんだ。橋本佳明(よしあき)・兵庫県立大准教授(じゅんきょうじゅ)は「貨物を出す前や到着(とうちゃく)したときに外来種が紛れていないか調べるなど根本的対策が必要」という。防除(ぼうじょ)技術の開発も必要だね。(戸田政考)
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日本経済新聞 2017/7/3 23:43
「早期発見・防除が有効」 ヒアリ対策で関係省庁会議
 日本で初めて確認された南米原産の強毒アリ「ヒアリ」について、関係省庁の担当者が3日、会議を開き、国内での繁殖阻止に向け、早期発見と防除が必要だと確認した。環境省が開催を呼び掛け、国土交通省、財務省、厚生労働省、農林水産省の担当者が集まった。
 会議冒頭、環境省の亀沢玲治自然環境局長が「毒性が強いことに関心が高まっている。情報を分かりやすく公表していく」と述べた。
 環境省によると、ヒアリは赤っぽい色が特徴。2.5~6ミリの異なる体長の個体が一団となって活動しているという。
 厚労省からは、人が刺されると強い痛みや腫れ、じんましんなどを伴い、病院での処置が必要との説明があった。
 米国、オーストラリア、中国、台湾などで分布が広がっているヒアリは、5~6月に神戸港と名古屋港で相次いで確認。いずれも中国・広州市を出港した貨物船のコンテナで見つかった。環境省は、全国の主要7港での調査を実施している。〔共同〕


朝日新聞 2017年6月30日19時35分
名古屋港の埠頭にも「ヒアリ」 中国からのコンテナ上で
 環境省や愛知県などは30日、名古屋港の鍋田ふ頭(同県弥富市)のコンテナターミナルで強い毒を持つ外来種のアリ「ヒアリ」が見つかったと発表した。中国・広州市の南沙港から運ばれたコンテナの上にいたという。環境省によると、ヒアリ確認は国内3例目。発見場所付近で繁殖している可能性は低いという。
• 強毒「ヒアリ」国内初確認 環境省「侵入否定できぬ」
 ヒアリは7匹で、作業員が27日、コンテナの上部にいるのを見つけた。薬剤で殺処分し、環境省がうち2匹について兵庫県の専門機関に鑑定を依頼。30日にヒアリと確認された。7匹とも働きアリだという。
 ほかのコンテナや、一時保管場所周辺からは見つかっていないため、環境省は名古屋港の発見場所周辺で定着、繁殖している可能性は低いとみている。ほかにも付着していた可能性もあるとして、名古屋港管理組合は鍋田ふ頭に捕獲わなを置き、殺虫剤を散布する。1日には緊急調査を行う。
 ヒアリが付着していたコンテナの運搬船は、15日に南沙港を出港。東京港や横浜港を経て23日に名古屋港に到着し、翌日に北九州市の門司港に向かった。同じルートを周回しているという。
 ヒアリは南米原産で体長2・5~6ミリ。刺されると激痛が走り、アレルギー反応のアナフィラキシーショックによる死亡例もある。今年5月以降、兵庫県尼崎市と神戸市の神戸港で見つかっている。尼崎市のヒアリも今回同様、中国・広州市からの船で運ばれたとみられている。
 環境省は30日から、輸入コンテナの取扱量が多い東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、博多の6港と、ヒアリが分布する中国・台湾に近い那覇港の計7港で国土交通省と緊急調査を始めた。このうち福岡市の博多港で30日に行った調査では、ヒアリは見つからなかった。
 名古屋市は30日、集客施設が集まる名古屋港内の金城ふ頭(名古屋市港区)で緊急点検を行ったと発表した。レゴランド・ジャパンやリニア・鉄道館など10施設を点検し、ヒアリやアリ塚は確認されなかった。
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