2017-08-05(Sat)

九州北部豪雨1カ月 避難1200人、死者は36人 5人不明 

警戒緩めず復興へ一歩を  なお不明者の捜索続く  犠牲者河川沿い集中 土砂流木で被害拡大

◇社説:九州豪雨1カ月 警戒緩めず復興へ一歩を
----福岡、大分両県に甚大な被害をもたらした九州豪雨から、きょうで1カ月が過ぎた。
 死者は36人に上り、なお行方不明者5人の捜索が続く。犠牲者の無念を思えば言葉を失う。
 台風5号が九州に接近しており、上陸の恐れもある。被災地の地盤は緩んでおり、土砂災害などに引き続き厳重な警戒が必要だ。
(西日本新聞 2017年08月05日 10時33分)

◇九州豪雨1カ月:各地で追悼 なお不明者の捜索続く
----福岡、大分両県を襲った九州北部豪雨は5日、発生から1カ月となった。両県の死者は36人を数え、福岡県朝倉市では5人がなお行方不明のままだ。被災地ではこの日朝から各地で住民らが手を合わせ、犠牲者の冥福を祈った。また、警察などが不明者の捜索を続けた。
(毎日新聞2017年8月5日 16時48分)

避難今も1200人 九州北部豪雨1カ月
----福岡、大分両県の避難者は避難所では約540人ですが、公営住宅、民間賃貸への避難をいれると約1200人にのぼります。親戚宅への避難も多いので実態はそれを上回るとみられます。仮設住宅の建設は当面、朝倉市80戸、東峰村19戸、日田市は民間賃貸を借り上げる「みなし仮設」で対応する予定です。
( しんぶん赤旗 2017年8月5日)

九州北部豪雨:犠牲者河川沿い集中 土砂流木で被害拡大
----福岡、大分両県を襲った九州北部豪雨で、死者36人のうち、約8割にあたる28人の自宅や被災当時の滞在先とみられる場所が河川沿いだったことが、毎日新聞の取材で分かった。行方不明者も5人全員が河川沿いだった。専門家は、記録的な大雨で流出した大量の土砂流木が増水した川伝いに流れ下り、被害を広げたとみている。
(毎日新聞2017年8月5日 08時00分)




以下引用

西日本新聞 2017年08月05日 10時33分
社説:九州豪雨1カ月 警戒緩めず復興へ一歩を
 福岡、大分両県に甚大な被害をもたらした九州豪雨から、きょうで1カ月が過ぎた。
 死者は36人に上り、なお行方不明者5人の捜索が続く。犠牲者の無念を思えば言葉を失う。
 台風5号が九州に接近しており、上陸の恐れもある。被災地の地盤は緩んでおり、土砂災害などに引き続き厳重な警戒が必要だ。
 九州豪雨の被災地は九州一の大河、筑後川の本流や支流の一帯に広がっている。その一角で国史跡「三連水車」(福岡県朝倉市)が今月2日に再び動きだし、筑後川の水が肥沃(ひよく)な水田を潤し始めた。豪雨災害からの復旧・復興を目指す地域の象徴といえるだろう。
 被災地には今も、山間部の支流から筑後川に向けて押し寄せた土砂で全半壊した家々が並ぶ。山々には巨大な爪で引っかいたような傷痕が無数に残る。
 豪雨は先月5日、瞬く間に災害をもたらした。朝倉市の24時間雨量は約千ミリに達し、7月の月間平均雨量の3倍近くに上った。支流の多くに水位計が設置されていないことや、多くの集落で通信手段が途絶えて孤立したことなどが問題点として浮上した。
 今回の災害で大きな特徴は、おびただしい数の流木である。国土交通省は約21万立方メートルに上ると推計している。
 その多くは上流域に植林されたスギやヒノキで、道路や水田を覆って捜索や復旧を阻んだ。手入れや管理は十分だったのか。人手不足や需要低下など国策による植林の在り方も問い直されている。
 被災地では刺すような日差しが続く。避難所での不自由な生活を余儀なくされる人はなお500人以上に上る。心身の健康管理に万全を期してもらいたい。
 まさにこれからが正念場である。仮設住宅の建設が急ピッチで進む一方、特に被害が甚大だった集落では集団移転を望む声もあるという。自宅改修や就労支援など生活再建に向けた被災者の要望を丁寧に受け止め、官民の力を結集して古里の復旧・復興に取り組んでいきたい。



読売新聞 2017年08月05日
九州北部豪雨1か月、流木処理に1年8か月
 九州北部を襲った豪雨災害の発生から5日で1か月になる。福岡、大分両県の死者は36人で、福岡県では5人が行方不明となっている。相次いで起きた土砂災害で、少なくとも38万立方メートルの流木が発生。このうち、福岡県は処理完了まで、さらに1年8か月を要すると見込んでおり、本格的な復興には時間がかかりそうだ。被災地では4日、台風5号の接近に備え、避難所の増設準備が進められた。
 両県のまとめでは、河川や道路施設、農作物などの被害総額は約1485億円。うち福岡県は約1197億円に上り、5年前に起きた九州北部豪雨の被害額(約562億円)の2倍以上となった。政府は両県の被災地を対象とした激甚災害指定を8日に閣議決定する方針。
 豪雨による死者は、福岡県朝倉市で30人、同県(どうけん)東峰(とうほう)村と大分県日田市でそれぞれ3人の計36人。朝倉市では警察や消防が行方不明者5人の捜索を続けている。
 今回の豪雨で両県では計278件の土砂災害が起き、福岡県で36万立方メートル、大分県で2万立方メートルの流木が発生した。回収した流木を粉砕して木質バイオマス発電の燃料などに活用する方針だが、福岡県の処理が完了するのは2019年3月末になる見通しだ。大量の流木土砂が復旧作業の妨げとなっており、両県では10区間以上の道路で通行止めが続いている。


毎日新聞2017年8月5日 10時44分(最終更新 8月5日 16時48分)
九州豪雨1カ月:各地で追悼 なお不明者の捜索続く
 福岡、大分両県を襲った九州北部豪雨は5日、発生から1カ月となった。両県の死者は36人を数え、福岡県朝倉市では5人がなお行方不明のままだ。被災地ではこの日朝から各地で住民らが手を合わせ、犠牲者の冥福を祈った。また、警察などが不明者の捜索を続けた。
 朝倉市は死者30人(同県うきは市の1人を含む)と被害が集中した。4人の死者が出た杷木志波(はきしわ)の道目木(どうめき)集落では、公民館跡に近所の住民らが訪れ、花を手向けて犠牲者を悼んだ。
 手を合わせた坂本茂代さん(61)は「4人ともなんで助からなかったのか。その思いしかない。安らかに眠ってほしい」と悲しげに話した。妻と避難した直後に自宅が流されたという足立正男さん(72)は「まさかこんなことが起きるなんて。この集落もなくなってしまうかもしれない」と流木や土砂が積み上がったままの集落を見渡した。
 朝倉市は午前10時に防災行政無線で黙とうを呼びかけた。市役所で森田俊介市長らが黙とうし、避難所の被災者や現場で捜索にあたる警察官らも目を閉じて祈った。同県東峰村でも正午に村内一斉の黙とうがあった。
 4日時点で、住宅の被害は両県で全半壊775棟が明らかになっており、避難所など自宅外で暮らす避難者も1200人以上に上る。被災地では台風5号の接近を受け、2次災害を防ぐための応急工事が急ピッチで進められた。【佐野格、中村敦茂】


毎日新聞2017年8月5日 08時00分(最終更新 8月5日 08時00分)
九州北部豪雨:犠牲者河川沿い集中 土砂や流木で被害拡大
 福岡、大分両県を襲った九州北部豪雨で、死者36人のうち、約8割にあたる28人の自宅や被災当時の滞在先とみられる場所が河川沿いだったことが、毎日新聞の取材で分かった。行方不明者も5人全員が河川沿いだった。専門家は、記録的な大雨で流出した大量の土砂と流木が増水した川伝いに流れ下り、被害を広げたとみている。
 両県の発表などを基に毎日新聞の取材を合わせて分析した。その結果、死者と行方不明者計33人が河川から約100メートル以内に自宅や滞在先があった。
 最も被害が集中していたのは、福岡県朝倉市の赤谷川で12人、その支流の乙石川が7人、小河内川が3人だった。いずれも集中的な豪雨により山腹崩壊が多発した同市東部の山域を流れていた。河川沿いの犠牲者の自宅周辺では、河川からあふれ出した大量の土砂と流木が住宅を押し流すなど被害が多発していた。
 福岡県警などによると、河川沿いに自宅や滞在先があった死者28人の死因は、気道に土砂が詰まるなどの窒息死が20人で最も多く、水死が6人、外傷性ショック死が2人だった。
 九州大大学院の田井明准教授(河川工学)は「豪雨災害では土砂崩れなどによって斜面近くで犠牲者が多いのが一般的だが、今回は記録的な大雨が続いて大量の土砂や流木が勢いよく流出したため、斜面から離れた場所まで被害が拡大したと考えられる。中山間地で同様の被害を完全に防ぐハード対策は難しく、行政は早めの避難を促すことが重要だ」と指摘した。【遠山和宏】


東京新聞 2017年8月5日 夕刊
九州豪雨1カ月 避難500人超、5人不明 各地で黙とう
 福岡、大分両県で三十六人が死亡するなど甚大な被害が生じた九州北部の豪雨は五日、発生から一カ月となった。自宅を失うなどした約五百三十人が今も避難を続け、生活再建への不安を抱えたままだ。自治体は復旧作業を進めるとともに被災者支援に全力を挙げる。被災地では住民らが犠牲者を悼み、黙とうをささげた。
 七月には秋田県などでも記録的な大雨による浸水被害が発生。台風5号の接近に伴い、大量の土砂や流木が残る九州の被災地では二次災害への警戒が強まっている。
 福岡県の朝倉市役所では午前十時からの災害対策本部会議で森田俊介市長や市職員らが黙とうした。森田市長は「住民が安心して生活できる地域にしたい」と述べた。市内では依然五人が行方不明となっており警察や消防が捜索を続けた。
 被災地では遺族や友人が亡くなった人たちをしのんだ。浦塚茂弘さん(70)を失った妻フミ子さん(67)は五日朝、大規模半壊と認定された朝倉市宮野地区の自宅を訪れ、花を手向けた。「一カ月はあっという間だった。豪雨で何もかも流されたけど、少しずつ前に進みたい。お父さんが守ってくれた家にこれからも住めたら…」と涙を拭った。
 避難所で黙とうした田中イオ子さん(71)は友人の桜木トシ子さん(86)を思い「祭りに一緒に行ったり、柿をお裾分けしたりした。思い出すと涙が止まらない」と目を赤くした。
 同県東峰村や大分県日田市でも正午ごろ、役場で犠牲者を追悼した。
 避難者数は朝倉市四百八十五人、東峰村二十二人、日田市二十五人となっている。住宅の全半壊は朝倉市六百二棟、東峰村六十棟、日田市百三棟に上り、自治体側は仮設住宅や、民間賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設住宅」を提供する。
 仮設住宅は朝倉市が八十戸を計画し、これまで約七十世帯から申し込みがあった。うち四十戸は今月十九日ごろに入居できる見込み。東峰村も十九戸を建設中だ。


しんぶん赤旗 2017年8月5日(土)
避難今も1200人 九州北部豪雨1カ月
台風5号接近に不安 二次災害警戒  復旧に懸命
 死者36人、5人が行方不明のままの九州北部豪雨発生から5日で1カ月―。今も約1200人が避難生活を続けています。強い台風5号が接近するなか、被災地では二次被害を警戒しながら、懸命に復旧作業を進めています。
 通行止め区間がある主要道路は福岡県朝倉市で5件、同県東峰村で2件、大分県日田市で20件。朝倉市松末地区の県道52号は7月31日の朝に通行可能となったものの、同日夕の雨で崩落し、また通行止めになりました。「今、一番心配なのは台風5号」―。被災自治体の防災担当課で口々に出た声です。
 朝倉市では農道や生活道路の崩落も多く、歩いていくしかない集落が残されています。同市の草場千里防災担当課長は「せめて生活道路が軽トラックが通れるくらいに復旧すればいいのだが…」と唇をかみます。同市の断水は約200世帯。水道課職員は「水道管が道路の下を通っている。道路が流され、実態もつかめない地域もある」と話します。
 福岡、大分両県の避難者は避難所では約540人ですが、公営住宅、民間賃貸への避難をいれると約1200人にのぼります。親戚宅への避難も多いので実態はそれを上回るとみられます。仮設住宅の建設は当面、朝倉市80戸、東峰村19戸、日田市は民間賃貸を借り上げる「みなし仮設」で対応する予定です。
 朝倉市役所で義援金の手続きをした住民(41)は「雨漏りがするのに半壊認定で仮設住宅に入れない。どこかアパートを探します。疲れました」と肩を落としました。
 日田市では半壊にも賃貸住宅を提供する施策を実施しました(最長半年)。山中栄二防災担当課長は「国の制度は半壊以下に支援がないのと、支援に時間がかかる。そこは考えてほしい」といいます。
 試算では福岡、大分両県の豪雨被害は1000億円超。日田市の担当者は「林業被害はまだ把握できていない。これから被害額は増える。生業(なりわい)再建の見通しは見えない」と話しています。


朝日新聞 2017年8月4日22時05分
九州豪雨、なお5人が行方不明 540人避難所生活
 福岡、大分両県を襲った九州北部豪雨の発生から5日で1カ月となる。豪雨による死者は36人になり、なお5人の行方がわかっていない。540人が今も避難所生活を余儀なくされている。被害額は両県あわせて1480億円を超える。道路の寸断などで調査が進んでおらず、今後さらに増える見込みだ。二次災害に備えた対策工事も進む。
 記録的な大雨で山の斜面が多数崩れ、大量の土砂や流木が集落などに流入。福岡県朝倉市、東峰村、大分県日田市で大きな被害が出た。厚く積もった土砂で行方不明者の捜索は難航し、被災地から50キロ以上離れた有明海で5人の遺体が見つかった。九州大の三谷泰浩教授(岩盤工学)の推定によると、被害が集中した朝倉市の赤谷川流域の土砂流出量は少なくとも約120万立方メートル。東京ドーム1杯分に相当する。
 両県や国土交通省によると、がけ崩れなどの土砂災害は計278カ所、道路被害は計1199カ所、流木の発生量は推定約21万立方メートル(約17万トン)に達した。
 4日現在、住宅の全半壊は両県で計775棟。避難所で計268世帯540人が生活するほか、公営・公的住宅に計98世帯240人が入居。アパートなどを借り上げる「みなし仮設」に計173世帯501人が入居または入居予定だ。朝倉市と東峰村では計99戸の応急仮設住宅の計画が進んでおり、一部では19日以降の入居が予定されている。


日本経済新聞 2017/8/5 9:42
九州豪雨1カ月、被害1500億円近く なお500人超避難
 福岡、大分両県で甚大な被害が出た九州北部豪雨は、5日で発生1カ月を迎えた。両県の被害額は判明分だけで1500億円近くに上る。死者は36人、5人が行方不明。なお500人超が避難生活を送る。接近する台風5号による二次災害の恐れもあり、両県は厳重な警戒を呼び掛けている。
 被害が大きかった福岡県朝倉市では同日午前、住民らが黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈った。
 福岡県の被害額は1197億円と、死者30人を出した5年前の九州北部豪雨の2倍を超えた。河川(409億円)や道路(275億円)、砂防施設(89億円)などインフラ関連が6割超。作物の被害や農・林道など農林水産関連(288億円)でも大きな被害が出た。大分県の被害も約288億円に達した。
 被災地では復旧が進まず詳細な調査ができていない地区があり、被害額は今後膨らむ可能性がある。
 朝倉市などで建設中の応急仮設住宅への入居は今月中旬以降になる予定。土砂や流木が復旧作業を阻み、生活再建の遅れも懸念されている。

日本経済新聞 2017/8/5 13:36
土砂と流木の山「早く平穏な生活に」 九州豪雨1カ月
 36人が犠牲となった九州北部豪雨から1カ月を迎えた5日、福岡、大分両県の被災地は亡くなった人々への追悼の祈りに包まれた。積み上がる大量の土砂と流木を前に、インフラや家屋の復旧は思うように進まない。「早く平穏な暮らしに」。被災者の切実な思いは募るが、生活再建の道筋はなお見えない。
 29人の死亡が確認された福岡県朝倉市ではこの日午前10時、防災行政無線で豪雨災害から1カ月を知らせる放送が市内に流れた。市災害対策本部でも職員や自衛隊員らが1分余にわたって黙とうをささげた。
 「必ず朝倉の地は復活する。昔より安全な地域として住民が安心して暮らせることを固く誓う」。森田俊介市長は力を込めた。不明者の捜索を続ける警察官らも手を止め、静かに目を閉じた。
 集落を流れる赤谷川が氾濫し、坂本行俊さん(79)と妻の純子さん(68)ら3人が犠牲になった同市杷木林田地区でも、地区の住民6人が坂本さんの自宅跡地で花を手向け、黙とうした。
 「お互い気をつけようと別れたのが昨日のことのよう」。坂本さんの友人、久保山朝満さん(64)は声を震わせる。
 普段から家族ぐるみで酒を酌み交わす仲。豪雨当日の7月5日夕、久保山さんが「えらい降りよる。早く家に帰れ」と話しかけると、坂本さんも「おまえも気をつけろよ」と返した。
 久保山さんは5年前の豪雨でも自宅に土砂が流れ込む被害を受けた。坂本さんは当時、土砂のかき出しを手伝ってくれたという。「5年前のこともあって心配してくれていたんだろう。また一緒に飲みたかった」。再び土砂が押し寄せた自宅を片付けながら、手を合わせた。
 「今すぐ逃げろと、もっと念押しすればよかった」と肩を落とすのは、同市杷木星丸地区に住む高倉幸徳さん(62)。豪雨の夜、近所の人たちに電話などで避難を呼びかけた。5年前のこともあり、すぐに川の氾濫が頭をよぎったという。
 「ここで死んでもいい」という住民もいたが「生きないと何もできんだろう」と怒鳴った。それでも近くに住む90歳女性は行方を確認できないまま、数日後に死亡が確認された。「担いででも逃げればよかった」と悔やみ切れない日々だ。
 被災地のあちこちでは大量の土砂や流木が手つかずで、多くの被災者が今も生活を立て直すメドを立てられずにいる。
 福岡県東峰村で一時孤立状態に陥った岩屋地区に住む佐々木義秀さん(78)は家が全壊し、知人らの手を借りながら片付けに追われる。家財道具の大半が被害を受け「この年になって借金をしないといけないかもしれない。余生を楽しもうという時にこんなことになるとは」。
 柿農家が多い朝倉市杷木志波地区では、集落の畑に通じる道が今も寸断されたままだ。70歳男性は「両親から引き継いだ畑をどうすればいいのか……」と途方に暮れる。「道がなければ再建できない。同じ状況の仲間も多く、行政にも助けてほしい」と訴えた。
 長引く避難所生活に疲労を募らせる被災者も多い。東峰村の避難所「いずみ館」に避難している男性(82)は「やるべきことは山積みなのに、身動きがとれず歯がゆい」と話した。


大分合同新聞 2017年8月5日
福岡・大分豪雨から1カ月 復興への道 着実に
 福岡・大分豪雨の発生から5日で1カ月となる。土砂崩れや河川の氾濫が相次いだ大分県内の被災地は応急対策が進み、日常を取り戻しつつある。深刻な被害を受けた日田市は、JRの不通区間に代行バスが走るなど復興への道を着実に歩んでいるが、いまだ避難所生活を強いられ、自宅に戻ることができない被災者もいる。災害の爪痕は深い。
 県のまとめでは、県内の被害総額は288億5300万円(4日現在)。被害確認が進み、7月18日にまとめた約200億円から大幅に増えた。内訳は、道路や橋、河川など土木建築関係が198億8400万円、農林水産関係が85億3600万円など。今後さらに増える可能性もある。
 災害対応のため、県は同日、10億円を超える補正予算を専決処分した。日田市は約30億円、中津市は約15億円の補正予算を組んだ。国は日田など福岡、大分両県の4市町村を激甚災害に指定する方針で復旧を手厚く補助する。
 大規模な土砂崩れで土砂ダムができ、一時不通となった日田市小野の県道は8月6日、新たな仮設道路が完成する。被害が大きかった同市小野、大鶴両地区に通じる道で、県は重機が通行できる道幅を確保し復旧工事を加速させる。
 鉄橋の流失や線路内への土砂の流入によって不通区間が残るJRは、代行バスが利用者の足を支える。7月10日の久大線に続き、31日には日田彦山線で運行を始めた。
 市社会福祉協議会によると、市内には全国からボランティアが集まり、8月4日までに延べ7811人が活動した。家屋の泥出しや消毒用石灰の散布などに当たった。被災者からの支援要請は320件に上り、316件は対応済み。新規の要請は徐々に減っており、市社協は新たなニーズを把握するため、被災者の訪問活動に取り組んでいる。
 県内には台風5号が近づき、6~7日にかけて大荒れの天気となる恐れがある。被災地は2次災害を防ぐ対応に追われている。

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