2017-08-07(Mon)

築地場外市場火災 日本の歴史的な築地市場

伝導過熱」の可能性 都内で2007~16年 212件発生うち110件が飲食店


日本歴史的築地市場火災 
----世界最大の魚市場で観光名所としても有名な東京の築地市場で3日、火事があった。開場80年以上の築地市場は、連日のマグロの競りで知られる。東京の主なすし店の多くが、築地からマグロを買い付けている。
NHKなどによると、3日午後4時50分ごろ、東京都中央区築地4丁目の築地場外市場から出火した。周辺の狭い路地にはすし店や食品店など様々な小売り店舗が立ち並び、その多くが避難したという。
現場からは煙が立ち上り、数十台の消防車が消火活動に当たった。重傷者の報告は今のところないという。
有名なマグロの競りなど、仲卸業者の取り引きが行われる公設の場内市場では被害はなかった。
(BBC 2017年08月4日)

◇東京・築地場外市場火災:ラーメン店、コンロ熱で壁発火か 「伝導過熱」の可能性
----東京都中央区の築地場外市場で店舗7棟が全焼した火災で、火元とみられるラーメン店の厨房(ちゅうぼう)の壁が出火前から炭のような状態になり、燃えやすくなっていたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁築地署はコンロの熱が壁に伝わって発火する「伝導過熱」が出火原因とみて調べている。
 同署によると、コンロの周辺の壁にはステンレス製の板が設置されていたが、その裏の木製の壁が激しく焼けていた。4日実施した実況見分で、以前から壁が炭のような状態だったことが確認されたという。コンロではずんどう鍋などを使って調理が行われており、その熱が蓄積した可能性が高いとみられる。
----東京消防庁によると、伝導過熱による火災は2007~16年に同庁管内で212件発生し、うち110件が飲食店だった。同庁は「壁と調理器具の距離を適切にとることや、日常の清掃や点検を適切に行うことが大切」としている。(毎日新聞2017年8月6日)




以下引用

毎日新聞2017年8月6日 東京朝刊
東京・築地場外市場火災
ラーメン店、コンロ熱で壁発火か 「伝導過熱」の可能性
 東京都中央区の築地場外市場で店舗7棟が全焼した火災で、火元とみられるラーメン店の厨房(ちゅうぼう)の壁が出火前から炭のような状態になり、燃えやすくなっていたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁築地署はコンロの熱が壁に伝わって発火する「伝導過熱」が出火原因とみて調べている。
 同署によると、コンロの周辺の壁にはステンレス製の板が設置されていたが、その裏の木製の壁が激しく焼けていた。4日実施した実況見分で、以前から壁が炭のような状態だったことが確認されたという。コンロではずんどう鍋などを使って調理が行われており、その熱が蓄積した可能性が高いとみられる。
 ラーメン店の従業員は火災発生の119番がある約50分前の3日午後4時ごろ、コンロの消火を確認して店を出た。一方で、隣の店の関係者は「午後3時20分ごろに焦げ臭いにおいがした」と話しており、同署は出火の経緯を確認する。
 東京消防庁によると、伝導過熱による火災は2007~16年に同庁管内で212件発生し、うち110件が飲食店だった。同庁は「壁と調理器具の距離を適切にとることや、日常の清掃や点検を適切に行うことが大切」としている。【深津誠、安藤いく子】


NHK 8月5日 6時50分
築地場外市場火災伝導過熱」が原因か
東京・中央区の築地場外市場で7棟の建物が全焼した火事で、火元のラーメン店のコンロ付近の壁は、火事の前から内側が熱で劣化して炭のような状態になっていたことが警視庁への取材でわかりました。警視庁は、長年にわたって調理の熱が伝わり、壁が燃えやすい状態になっていたと見て、調べています。
3日、東京・中央区の築地場外市場で、飲食店などが入った建物から火が出て、火はおよそ15時間後に消し止められましたが、周辺の建物なども含め合わせて7棟、およそ935平方メートルが全焼しました。
 警視庁は建物の1階にあるラーメン店が火元で、ちゅう房のコンロの熱が付近の木製の壁に伝わって出火したと見ていますが、この壁は火事の前から内側が熱で劣化して炭のような状態になっていたことが警視庁への取材でわかりました。
 警視庁によりますと、この店では、3日は営業を終えたあと、従業員がコンロを使って仕込みの作業を行い、火を消して店を出たということです。警視庁は長年にわたって調理の熱が伝わり、壁が燃えやすい状態になっていたと見て調べています。
 一方、東京消防庁によりますと、今回のように、壁の内側にある木材などの燃えやすい素材に熱が伝わって火が出ることを「伝導過熱」といい、去年、都内で起きた「伝導過熱」が原因の火事は21件で、このうち、13件が飲食店だったということです。
 東京消防庁は、飲食店には火力の強い調理器具が多く設置されているため、壁の構造によっては熱がこもって火が出るおそれがあるとして、調理器具を壁から一定程度離したり、日頃から壁や器具の状態をこまめに点検したりするよう注意を呼びかけています。


BBC 2017年08月4日
日本歴史的築地市場火災 
世界最大の魚市場で観光名所としても有名な東京の築地市場で3日、火事があった。開場80年以上の築地市場は、連日のマグロの競りで知られる。東京の主なすし店の多くが、築地からマグロを買い付けている。
 NHKなどによると、3日午後4時50分ごろ、東京都中央区築地4丁目の築地場外市場から出火した。周辺の狭い路地にはすし店や食品店など様々な小売り店舗が立ち並び、その多くが避難したという。
 現場からは煙が立ち上り、数十台の消防車が消火活動に当たった。重傷者の報告は今のところないという。
 有名なマグロの競りなど、仲卸業者の取り引きが行われる公設の場内市場では被害はなかった。
 出火原因は分かっていない。場外市場の複数の古い木造建築が焼けたもよう。
 1923年の関東大震災を経て、築地市場は1935年に開場した。トタン板で作られた小屋がほとんどだった。
 現在の築地市場は活気あふれる大規模な場所だが、BBCのルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員は「古く、くたびれて、汚れて、ごみごみした」場所だと話す。
 それでも取扱高は莫大かつ多様で、年間何万人もの観光客が訪れる。
 しかし場内市場は今年末までに、最新設備が整った豊洲市場へ移転する予定。何世代にもわたる家業として築地で商売してきた人たちの中には、新市場への移設に抵抗する動きもある。
 東京の小池百合子知事はこれまでに、築地市場の老朽化と耐震性の問題に対応するため、再整備の必要があると表明している。

日本経済新聞 2017/8/4 10:05 (2017/8/4 11:55更新)
築地場外市場火災が鎮火 出火原因特定へ実況見分
 東京都中央区築地の築地場外市場の店舗が焼けた火災は、約15時間後の4日午前8時10分ごろに鎮火した。警視庁築地署と東京消防庁は同日、燃えた店舗などの実況見分を始めた。築地署は店舗関係者から事情を聴くなどして、火元や出火原因を調べる。
 東京消防庁によると、火災は3日午後4時50分ごろ発生。店舗計7棟、約935平方メートルが全焼した。けが人はいなかった。築地署によると、全焼した店舗の多くは営業時間外だった。全焼した調理器具販売店の女性店員は「閉店する午後3時半ごろに焦げ臭いにおいがしたが、火は見えなかったから帰宅した」と説明しているという。
 出火から一夜明けた4日午前も現場周辺は焦げた臭いが充満。店舗が燃えた海鮮丼店の男性経営者は「店に入れないから被害状況がつかめず、営業再開のメドは立たない。少しずつ片付けていくしかない」と話した。
 被害を免れた食料品販売店の男性店長(79)は「現場周辺では今朝は営業を取りやめた店が多く、いつもより客が少ない。このような状況が続くと市場の活気が薄れてしまう」と心配そうに話した。


NHK 8月4日 16時35分
築地火災 小池知事 見回りや点検など業者と連携し対策
 3日、東京・築地の場外市場で起きた火事について東京都の小池知事は、去年11月にも市場内で火事が起きたことなどを踏まえ、見回りや安全点検など市場業者と連携した対策を強化していく考えを示しました。
 築地市場に隣接し飲食店などが建ち並ぶ「築地場外市場」で3日発生した火事では合わせて7棟が焼け、火が完全に消し止められるまでにおよそ15時間かかりました。
 火事について小池知事は4日の記者会見で「大きな火災で心配していたし、電気も止まっていて食材や乾物などにさまざまな問題が起きている。被害に遭われたかたに心からお見舞いを申し上げる」と述べました。
そのうえで去年11月にも市場内で火事が起きたことなどを踏まえ「市場業者と連携した必要な措置も講じてきたが、改めて築地市場内のチェックも強化するよう指示をした。場外でも再び火事が起こらないよう連携を深めていきたい」と述べて、見回りや安全点検など市場業者と連携した対策を強化していく考えを示しました。
 一方、豊洲市場の問題を審議する東京都の市場問題プロジェクトチームが4日、最後の会合を開き、豊洲への移転に当たり、市場業界が求めている知事の安全宣言について必要がないとする提言を行ったことについて、小池知事は「プロジェクトチームには安全性についてさまざまな分析をしていただいた。法的安全や科学的安全など、安全とは何かを含めてさらに深めたい」と述べました。


時事通信 (2017/08/04-19:04)
ラーメン店から出火か=築地場外市場火災-警視庁
 東京都中央区築地の築地場外市場で起きた火災で、全焼した7棟のうち1棟に入るラーメン店の調理場が特に激しく燃えていることが4日、警視庁築地署への取材で分かった。同署はこのラーメン店が火元とみて詳しく調べている。
 築地署によると、ラーメン店は木造2階建ての1階部分にあり、火災のあった3日は午後1時の閉店後も、店員3人が同3時50分ごろまでスープの仕込みをしていた。
 3人は「コンロの火を消し、元栓を閉めて帰宅した」と説明。出火時間の午後4時45分ごろは無人だったが、残っていたコンロの熱が近くの木製の壁に伝わり、発火した可能性がある。
 この壁と料理道具店が入る隣の3階建ての建物とは十数センチしか離れておらず、すぐに燃え移ったとみられる。ラーメン店は老舗の人気店で、早朝から営業していることでも有名だった。


NHK 8月4日 18時21分
築地火災 ラーメン店のコンロ付近 燃え方激しく
東京・築地の場外市場で7棟の建物が全焼した火事で、警視庁が現場を詳しく調べたところ、火元の建物に入ったラーメン店のコンロ付近の壁の燃え方が激しかったことが警視庁への取材でわかりました。警視庁はコンロの熱が壁に伝わって火が出たと見て、調べています。
3日夕方、東京・中央区の「築地場外市場」で飲食店などが入った建物から火が出て周辺の建物にも燃え広がり、合わせて7棟、およそ935平方メートルが全焼しました。けが人はいませんでしたが、火が完全に消し止められるまでにおよそ15時間かかりました。
 警視庁が4日、東京消防庁と合同で現場を詳しく調べたところ、火元の建物の1階にあるラーメン店のコンロ付近の木製の壁の燃え方が激しかったことが警視庁への取材でわかりました。警視庁によりますと、この店では3日の午後1時半に営業を終えたあと従業員がコンロを使って仕込みの作業を行い、火を消して午後4時ごろに店を出たということです。
 警視庁はコンロの熱が壁に伝わって火が出たと見て調べています。


日経アーキテクチュア 2017/08/04
築地場外市場で火災、7棟、935m2が燃える
 8月3日午後4時50分ごろ、東京都中央区築地4丁目にある築地場外市場で火災が発生した。東京消防庁によると、店舗など計7棟、約935m2が燃えた。消防車など64台が消火活動に当たり、出火から約8時間後に鎮火した。けが人はいない。8月4日午後3時の時点では、東京消防庁と警視庁が詳しい出火原因などを調査している。
 築地場外市場は、公設の築地市場に隣接する民設の市場だ。すし店や食料品店など約400店が軒を連ね、平日も観光客でにぎわう。延焼した店舗は新大橋通りに面していたことから、東京消防庁らが新大橋通りの一部で交通規制を実施。4日午後1時の時点でも規制は続いており、現地では調査が行われていた。
高市 清治 [日経アーキテクチュア]


Yahooニュース 2017/8/5(土) 12:25
築地場外市場の火災はなぜ人がいない店から出火したのか?
山路力也 | フードジャーナリスト
築地場外市場で大規模火災
 3日(木)午後4時50分頃、東京都中央区築地の「築地場外市場」で火災が発生し、木造モルタル製の店舗など7棟計約935平方メートルが全焼した(8/3 時事通信)。
 豊洲への移転問題で注目を集めた築地市場は「場内」と呼ばれ、東京都中央卸売市場のうち最も古い歴史を持ち、水産物では世界最大の取扱い量を誇る総合市場のこと。卸売り業者が仲卸し業者に競りなどで売る、いわばプロのための市場である。
 今回火災が発生した築地場外市場とは「場外」と呼ばれ、築地市場(場内)の周辺にあるいわば「商店街」であり、プロの飲食店が仕入れに使う他、観光客や一般客も多く買い物に訪れる場所のこと。鮮魚店や飲食店など400店以上が軒を連ねている。今回の火災はこの「場外」で起こった。
なぜ人のいないラーメン店から出火したのか
 警視庁築地署は4日、今回の火災の火元はラーメン店「井上」であると断定した。創業は1966(昭和41)年と半世紀以上にわたり築地で愛されている老舗で、築地で働く人や買い物客、観光客が行列を作る人気のラーメン店だ。私もこれまで取材やプライベートなどで何度も足を運んでいる店である。客席はなく店の前で立って食べるスタイルで、店の前で多くの人が立ってラーメンを食べている光景は、いわば築地場外の名物だった。
 出火したとされる午後5時前、店には誰も人がいなかった。一般的なラーメン店であれば営業中か、夜の営業に向けて開店準備をしている時間帯であるが、この店の営業時間は早朝4時半から午後1時半までという、築地市場という特殊な立地のラーメン店ゆえの営業時間だった。従業員は火元の確認をした上で午後4時には店を出たという。火の気もなく人もいない店からなぜ出火したのだろうか。
出火原因である「低温着火」の怖さ
 今回の出火原因は、ガスコンロの「熱」が木製の壁に伝わったことによる「伝導過熱」ではないかとみられている(8/4 日本経済新聞)。通常飲食店などのコンロ周りにはステンレスで壁面が保護されているが、木造下地の場合はそのステンレス板の裏に不燃性の石膏や繊維強化セメントで作られた「耐火ボード」と呼ばれる層が挟まれる。現段階では推測の域を出ないが、半世紀以上も前に建てられたこの店の場合はその耐火ボードが無かった可能性がまず考えられる。
 耐火ボードが無くてもステンレス層で木造の壁面は保護されているため、コンロの火が直接壁に当たることはない。しかしステンレスを通して木造下地に熱は伝わる。木材に300℃前後の熱を加え続けると、水分が蒸発し乾燥状態となり加熱による熱分解が発生する。その結果、木材に含まれる酸素や水素などが無くなって、炭素だけが残る「炭化」という状態になる。通常木材の発火温度は450℃と言われているが、炭化した木材の場合は200℃程度でも発火する「低温着火」という現象が起こり得る。
 また仮に耐火ボードが挟まれていたとしても、長期使用によって熱を伝えにくくする耐熱性は低下する。不燃性なので耐火ボードそのものが燃えることはないが、ボードの耐熱性が落ちるために耐火ボードを通過してコンロの熱が木造下地に伝わって、結果としてやはり「炭化」状態を引き起こすことは十分に考えられる。
古い木造建築が要注意
 実はこのような火災は今に始まったことではなく、店舗のみならず木造家屋の台所などでも日常的に発生している。私がおつきあいのある飲食店だけでも、この十年で少なくとも5例は同様の火災で店舗を焼失してしまった例がある。どれも今回のケースと同じく古い木造の店舗で、従業員のいない中休みの時間帯や営業終了後の深夜などに発火して全焼した。従業員がいないからこそ発見が遅れ、消火の初動が遅くなってしまい一大事となるのだ。
 家庭の場合だと一日にコンロを使う時間は限られるだろうが、飲食店とくに今回のようなラーメン店の場合はほぼ一日中コンロに火がかかった状態になる。それによって「伝導過熱」が生じ、炭化した木造下地が低温着火により発火するのだ。築10年以上の古い木造店舗や住宅の場合、この低温着火が起こる可能性は極めて高い。
 古い木造店舗で飲食店を営む方や古い木造家屋に住む方は、厨房の発熱器具の周辺に断熱材が使われているかを今一度精査して頂きたい。ガスコンロを壁から離して設置するなどの対策と、火を使っていない状態でコンロ周りの壁の温度を確認し、熱がいつまでもあるようなら壁材の変更など、適切な処置をして火事を未然に防いで欲しい。

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